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新燃岳、小噴火続く…火口北側にも火砕流跡

2011-01-29 19:23:01 | 日記

ハウスの上に積もった火山灰を落とす農家の人(宮崎県小林市野尻町で)=中嶋基樹撮影
 鹿児島、宮崎県境の霧島連山・新燃(しんもえ)岳(1421メートル)は29日も小規模な噴火が続いている。
 午前9時時点では上空1500メートルで北西から12メートルの風が吹いており、南東側では宮崎県都城市などを中心に降灰が確認されている。
 鹿児島地方気象台などによると、霧島連山周辺は雲に覆われ、噴煙の規模を確認できない状況が続いているが、午前6時40分現在では少なくとも500メートル以上の噴煙が確認された。
 29日午後9時には北西からの風が18メートルまで強まると予想されており、警戒を呼びかけている。28日午後以降、爆発的噴火は観測されていないが、噴火警戒レベル3(入山規制)は継続されている。
          ◇
 新燃岳を上空から観測した東京大地震研究所の中田節也教授は29日、新燃岳火口の中には、少なくとも四つの小さな火口があることを明らかにした。
 新燃岳火口は直径約700メートル、深さ約200メートルのすり鉢状。中田教授によると、溶岩ドームが出現した火口は中央のやや南側に位置。周囲にある三つの火口からは白煙や暗褐色の煙が上がっていた。27日に起きた最初の爆発的噴火は、四つの中で一番大きい西側の火口で起きたという。
 また、新燃岳火口北側にも長さ約400メートルの火砕流跡があった。この火砕流はガス成分を多く含む「火砕サージ」の可能性が高いという。今回の噴火で確認された火砕流跡は2か所目。
 中田教授は「二つの火砕流跡は、噴火の時に出た火山灰などが流れてできた。溶岩ドームができるのは通常の火山活動の過程。新燃岳火口はすり鉢状なので、溶岩ドームが壊れても火砕流が火口の外に出ることはないだろう」と話した。
(2011年1月29日14時35分
読売新聞)


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新燃岳に溶岩ドーム出現 2日連続で爆発的噴火

2011-01-29 02:23:08 | 日記

 宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)(1421メートル)は28日も噴火活動を続けた。27日に続く2回目の爆発的噴火が発生。火口内に直径数十メートルの新しい溶岩の盛り上がり(溶岩ドーム)が確認された。宮崎県都城市などで多かった降灰は、火口の東方向に位置する宮崎市などにも広がり、宮崎空港が一時閉鎖されるなど交通も終日混乱した。サッカーJリーグのチームが宮崎県内でのキャンプを見あわせるなど、影響は各方面に広がっている。
 福岡管区気象台などによると、新燃岳では28日、噴煙が最高1800メートルに到達。午後0時47分には爆発的噴火が起きた。火口内の溶岩ドームは東京大地震研究所が上空からの観測で確認。すり鉢状の火口の底にあるため、崩落しても外部に被害を及ぼすおそれはほとんどないという。火口外には火砕流が500メートルほど流れた跡が見つかった。
 降灰は28日、風向きが変わった影響で県中部の西都市や新富町など6市町で新たに記録された。3日連続で大量の灰が降った都城市では27日午後、自宅の物置小屋の屋根に積もった灰を除去中にはしごから転落した男性(63)が意識不明の重体になるなど、噴火に絡む事故が2件あり、2人が負傷した。同市内では臨時休校する小中学校も出た。
 宮崎空港では28日午前9時55分から約3時間半、滑走路を閉鎖して積もった灰を除く作業をしたが、全80便のうち77便が欠航した。宮崎自動車道は一部通行止めが続いた。JR吉都線は28日夜まで運転を見合わせた。サッカーJ1の川崎フロンターレは降灰のため同県綾町でのキャンプを中止し引き揚げた。


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