【北京＝古谷浩一】北朝鮮を訪問していたリチャードソン米ニューメキシコ州知事は２１日、平壌から帰国に向かう経由地の北京空港に到着し、報道陣に対し、北朝鮮が国際原子力機関（ＩＡＥＡ）の監視要員の寧辺の核関連施設への復帰などについて同意したことを確認。そのうえで、「わずかだが、前向きな方向への動きが見えた」と語り、北朝鮮側が対話に向けて積極的な姿勢を示し始めているとの認識を示した。
知事は北朝鮮側が同意を受け入れる条件について、「私は協議をする立場にはない」として明言を避け、６者協議などの枠組みで話し合いが進むことに期待を示した。北朝鮮は、保有する核燃料棒１万２千本の国外への売却交渉に応じることなどについても同意したという。
韓国軍が実施した射撃訓練について、知事は「北朝鮮は（韓国側が）軍事的に応じるべきでないとしている」と説明した。
知事は１６日、北朝鮮外務省の金桂寛（キム・ゲグァン）第１次官の招待を受けて平壌入りし、金氏や李容浩（リ・ヨンホ）外務次官ら北朝鮮高官と会談した。２０日に経由地の北京に戻る予定だったが、平壌からの航空便が悪天候が原因で欠航となり、北京着が２１日に延期されていた。
関連ニュース
・
遼、池田ら男子が優勝…ゴルフ３ツアーズ
・国連総会、生物多様性の提言機関設置決議を採択
・
スペイン移籍の家長「個性的な攻撃見せたい」