二要因χ2検定

( ゜д゜) GWあけました.おひさしー

すごい久しぶりの投稿です.
早速本題ですが,雪本さん的には,名義尺度(三カテゴリ以上)における二要因の差異の統計法は「対数線型モデル分析」を使用すべきだと以前説明しています.

でも……

対数線型モデル分析というのは,χ2検定の改良版統計法なのです.χ2検定が適用できるデータに対数線型モデル分析が適用されます.
そうすると,対数線型モデル分析が適用可能な「二要因三カテゴリ以上データ」も,逆にχ2検定が適用できるのではないか? と考えるのは結構普通だと思います.

で,調べてみました.χ2検定が使えるかどうか,を.

結論を言えば,ちょっと無理っぽいと言う感じでした.

いえ,χ2検定を適用することはできるんです.問題なのは,下位検定ができないということです.
三カテゴリ以上の場合,従属変数は「比」として表現されています.名義尺度三カテゴリ以上データの分析法とは,比の差異の統計法を意味します.その場合,分散分析と同様に,「大雑把な全体の有意性→詳細な下位検定」という分析の流れが必要になるのですが,χ2検定では,「大雑把な全体の有意性」を検討することはできるのですが,「詳細な下位検定」を調べることができません.

二要因なので,A要因の主効果,B要因の主効果,A×Bの交互作用が影響因となります.一応,【Lancaster法によるχ2検定】を使えば,上記の影響因の有意検定を行えます.

ただし,有意であった場合,その後の下位検定がつながりません……と教科書などでは書かれています.主効果は多重比較を行えば良いのでしょうが,問題は交互作用の下位検定です.比データの場合,交互作用をどのように考えるかが議論となっているようです.

一応,要因を落としてχ2検定を行う,という案が浮かびましたが,この方法が適切かどうかは不明です.

(´-`).。oO(でも,この方法はだめなんじゃないかなぁ?)

というわけで,χ2検定を使って,二要因三カテゴリ以上データを分析すると,中途半端になってしまいます.
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