売れない作家の孝夫(寺尾聰)はパニック障害を患った妻・美智子(樋口可南子)を連れて、故郷の里村へ帰ってきた。女医として医学の最前線にいた美智子は、阿弥陀堂のおうめ婆さん(北林谷栄)や夫の恩師でがん患者の幸田夫婦、声帯に疾患を抱える小百合(小西真奈美)ら里の人々と交流する中で少しづつ、癒されていく。 . . . 本文を読む
加賀藩の御算用者として代々仕えてきた猪山家、中でも八代目直之(堺雅人)はそろばん馬鹿とあだ名されるほどで、七代目信行(中村正俊)とともに実直にその勤めを果たしていた。借金で家計が圧迫されている現状を知ると、恥を捨ててその改善に努め、息子・成之(伊藤祐輝)には厳しくそろばんの手ほどきを施し、幕末の動乱にも動じることなくその信念を貫くのだった。 . . . 本文を読む
戦場カメラマンだった塚原(浅野忠信)はアルコール依存症で飲酒と吐血を繰り返していた。元妻の漫画家・由紀(永作博美)はそんな元夫を離婚してからも子供と共に支えていた。ボロボロの心身を抱え、やっと精神科病棟に入院、他の患者と交流しながら回復の兆しが見え始める。しかし、その身体は限界がきていた。 . . . 本文を読む