老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

障害者雇用率

2007-05-07 17:11:26 | 会社時代
G.Wの直前の4月27日の記事「障害者雇用率」で元の会社が10位に
ランクされていました。

記事の内容は次のとおりです。
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厚生労働省は26日、従業員5000人以上の民間企業や公的機関での
障害者の雇用状況(2006年6月現在)をまとめた。
障害者雇用率が最も高かったのは、カジュアル衣料の「ユニクロ」の
7・42%。656・5人(障害の重度や労働時間に応じ、
1人の雇用を2人分と数えたり、0・5人分と数えたりする)を雇用し、
全産業の平均1・52%を大幅に上回った。
 障害者雇用促進法は、企業などに障害者の最低限の雇用割合を定め、
民間企業の法定雇用率は1・8%。
5000人以上の企業の平均雇用率は1・79%だった。
業種別では、飲食店・宿泊業2・89%、電気・ガス・熱供給1・98%
などが高く、教育・学習支援業1・43%や複合サービス業1・50%
などは法定雇用率に達しなかった。
 雇用率の上位企業は次の通り。
〈2〉日本マクドナルド(2・94%)
〈3〉衣料品専門店チェーン「しまむら」(2・83%)
〈4〉すかいらーく(2・82%)
〈5〉パナソニックエレクトロニックデバイス(2・79%)
〈6〉ダイキン工業(2・63%)
〈7〉日本たばこ産業(2・56%)
〈8〉松下電工(2・44%)
〈9〉東京急行電鉄(2・43%)
〈10〉オムロン(2・40%)
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元の会社オムロンの立石一真創業者は、医療、福祉などに熱き思いを持って
おられて、福祉法人太陽の家創設者の中村裕博士と作家の秋山ちえ子さん
から、重度身体障害者の社会復帰のための専門工場建設、運営の援助依頼
を受け、福祉施設・身障者・民間企業の合弁会社として1972年に
「オムロン太陽株式会社(大分県別府市)}を設立しました。
つづいて1985年に「オムロン京都太陽株式会社(京都市)」を設立
しました。別名「車椅子のある工場」と呼ばれています。

「世に身心障がい者(児)はあっても仕事に障害はあり得ない」という
信念の太陽の家創設者中村裕博士と、事業や経営を通じて社会に貢献して
いく姿勢(企業の公器性)を社憲にまとめたオムロンの立石一真創業者、
2人の理念の共鳴でこれらの会社は生まれました。

今回の障害者雇用率10位は、創業者のこの思いが、本体の会社はじめ
グループ各社に今でも生きており、日ごろから推進している結果が出た
ものと思っています。

私は、大分別府の「オムロン太陽」へは行ったことがありませんが、
京都市の「オムロン京都太陽」へは数回行ったことがあります。

そこは身障者の方が働きやすいように工夫されています。車椅子のための
作業台の高さとスペース、手の不自由な方へのサポートする治具など。

もっと大切なものがあります。それは彼らの思いです。言葉が難しいです。
「働きたいのです。自分で働いていただいたお金で生きていきたいのです。
同情などで頂いたお金より、働く場所が欲しいのです」真剣なまなざし。

ここで生産された製品は、他の工場で生産された製品に勝るとも劣らない
品質とコストです。

私は自分の薄っぺらの同情が吹っ飛ぶのを覚えました。
今、世の中で言われているフリーターやニートの気持ちは分かりません。

この2つの工場は、見学できます。ぜひ一度見学してください。
考えが変わります。

私は、立石一真創業者を尊敬し、オムロンを誇りに思っています。


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