老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

下り坂をそろそろと下る 平田オリザ著

2016-08-15 15:02:38 | 読書
2011年に日本の人口が戦争を除いて初めて減少しました。その頃から
頭の片隅にずっと居座っている塊をほぐしてくれました。同じ思いが、
平田オリザさんの「下り坂をそろそろと下る」にありました。(以下引用あり)

以前読んだ 
なぜローカル経済から日本は甦るのか GとLの経済成長戦略

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く

成長社会に戻ることのないいま、私たちは、そろそろ価値観を転換しなければ
なりません。あたらしい「この国のかたち」を模索し、私たち日本人の
あり方を考察した、これからの日本論です。

この本をFacebookで紹介してくれたのは、大阪府立大学へ8年前に来た時の
最初のテーマ「食の大学院」を一緒にやったAさんです。

日本は、もう工業立国や成長社会、アジア唯一の先進国にもどれないという、
時代の三つの「寂しさ」に向き合うことを基調にしていますが、暗い話ではありません。
大都市と地方では異なる「人口減少」に切り込んで、今もっとも欠けている
文化政策面から楽しさや喜びを生み出す事を提案していています。

今、社会の中心となって舞台で演じている世代の方にこの寂しさから逃げずに
向き合って行こうと。

そして、次の時代を背負う若い方には、「新しい時代を生き抜くための考え方」を
身につけて欲しいと思い、ブログにも書いていますが、
大阪府大の学生や20歳代の卒業生に本をプレゼントしたり推薦をしています。

推薦している本 ミライの授業

夕暮れの寂しさに歯を食いしばりながら、「明日は晴れか」と小さく呟き、
今日も、この坂を下りていこう。


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