老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

なぜ牛丼屋でジャズがかっているの? 守屋純子著

2009-05-14 14:26:19 | JAZZ
「なぜ牛丼屋でジャズがかっているの?」タイトルからするとビジネス本かな
と思いますが、エッセイです。先日の「姫路ジャズフェスティバル」でメイン
ゲストの守屋純子さんの著書です。

姫路ジャズフェスティバル 守屋純子スペシャル・セクステット

当日、会場で売っていましたのでタイトルに生来の感覚が飛びつきました。
直ぐにビジネスに絡んでしまいます。読んでジャズの謎と魅力が分かりました。

神戸に引っ越して中華料理屋や和食の店でBGMにジャズの曲がかかっていて、
「さすが神戸やな」と思っていましたが、そうではなかったのですね。

書き方がブログ(日記)風で短い文章で読みやすいし、論点に波長が合う
感じ(失礼ながら)で、すーと読めました。

守屋純子さんは、ジャズピアニストで作編曲家で日本人唯一のセロニアス・
モンク作曲賞を受賞されています。そして昨年(2008)にモンタレー・
ジャズフェスティバルに招聘されました。

大好きなピアノを弾けないことから、「本当に好きなことをできない辛さ」
を知って、好きなことをやる幸せを味わうということを若い人たちに伝えている
のをヒシヒシと感じました。

会社を辞めてピアニストとして生きる「決断」について、
人生で一番大事なことは、「決断すること」、決断した人には皆反対しないし
誰かが手を差し伸べてくれる と。

アメリカに留学してジャズを学びますが、ジャズで一番大事なのは「自分にしか
できない表現」すはわち「個性」ということを持ち帰りました。

「姫路ジャズフェスティバル」でバンドのクリニックをされえていますが、
その中の高砂高校のビッグ・フレンドリー・ジャズ・オーケストラ(BFJO)
「映画のスイングガールズのモデル」について、
高砂高校でBFJOを指導している顧問の先生が余り細かく指導しないのを
注目し、生徒たちが部長を中心に徹底的に話し合ってるのも知り、顧問の
方針「徹底的に生徒に考えさせる」にジャズの本心「何をどう演奏するか、
自分が決断する音楽」を合わせています。

ジャズにとって一番重要なことは、何より、自己主張すること、すなわち
「わたしは今ここにいる」と訴える精神こそが最も大切です。

昨年夏、ミクシイの雲水さんからジャズの醍醐味を聞かれて、簡単に「アドリブ」
と答えた自分を今恥じています。今ならこの本を推奨します。

「Groovin' Forward」 常に前に向かってスイング
人生にも、色々辛い事、大変な事はあるけれど、後ろを振り向かず、
常に前に向かって生きていきましょう


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