イタリアンでも食べルッカ

おいしい物と個性豊かな料理人達に囲まれた料理学校での日常記

ローマ風ニョッキ

2008-11-07 02:46:57 | 料理学院
というとセモリナ粉をミルクで煮て、一見ポレンタみたいな感じに煮上げて、冷やし固めてから型で抜くアレですよね。でもこの写真はぜんぜんそう見えないですよね。
ハイ、ジャンルーカが勝手にそう命名しているだけで、これはジャガイモで作ったふつうのニョッキです。ソースは赤と黄色のパプリカで、かかっているのはケシの実です。なのにローマ風なのはなぜかというと、サッカーの「LA ROMA」チームのチームカラーが赤と黄だからだそうです。
それでひらめいた私は、次回のフェスタ用にと「セリエA折り紙」制作に着手しました。紙を数枚使ってパーツを折り、組み合わせて立体にする手法なので、色の組み合わせがきくのです。
問題は血を見ないよう、あらかじめ招待客のひいきチームを調べておかなくてはならないことです(ちなみにルッカのチームカラーは白と黒。ユヴェントゥスかいっ)。不幸にして流血騒ぎに発展した場合には、ソースをトマトベースに変えるというバリエーションが提唱されています???

ケニア料理初体験

2008-11-07 02:31:44 | 料理学院
先日プロコースが終了した際にも、例によってイタリア料理と日本料理の2本立てによる「卒業料理制作」「卒業式」および「謝恩会」をしたわけですが、最近国際化にともなって料理の内容は多角化しつつあります。
前回は上記2本に加えてアルゼンチン料理、南アメリカ・ニューオーリンズあたりの郷土料理、ベラルーシ料理が揃い、「イタリア全土を探してもこれだけの料理が一同に食べられる店はない」と思われたのですが、今回はナイロビ出身のアントニー君によるケニア料理が加わりました。ケニア人の血を引くオバマ氏が次期米大統領に決まった昨今、タイムリーな企画と申せましょう。
問題はケニア料理のベースはどうやら必ず玉ねぎとトマトで作られるらしいのに(コロンブスのアメリカ発見以前はどうやって作っていたのだ?)、アントニー君はトマトと玉ねぎがキライなことです。で、なぜイタリア料理をめざしているのか理解に苦しむ。ま、今ピエモンテで研修中の卒業生にも「シェフはキノコ料理が十八番らしくて、キノコ料理のコンクールでとったらしいトロフィーが店に飾ってあるのに、僕はキノコに興味ないんです」という人もいるし。
さてできた料理がこちら。スパイスのいっぱいきいたドライカレー風の料理で、ケニアと同じくイギリス領だったインドの影響もあるのかな?って感じですが、美味でした。あとはジャガイモとグリーンピースをピューレにした「モキモ」とか、牛肉のシチューとか、みな美味でたちまち皆ファンになりました。
ちなみに横に移っているのは毎回テーブルの飾りに使っている折り紙です。最初のころはツルばっかり折っていましたが、こういう抽象体のほうが料理を邪魔しない感じがして好きです。だいいち折鶴が大量にある場所って病室とか神社とか慰霊碑とか、あまり食事と関係ないしね。