しいたけの伊豆高原情報と放浪旅

(伊豆をバイクで回って10年、伊豆高原に住んで26年目に突入、いろんな事がおこりますねえ!)

大船渡を回ろうとしたらバイパス道路に入って愕然:陸前高田市!(5月4日)

2011年05月19日 | 災害・地震・津波・原発脅威
・            【かなり奥まった所にある道路標識です】

釜石出た所で次は大船渡です、大船渡の惨状もTVニュースなどで紹介されていました
国道45線はそのまま進んでしまうと大船渡市街を通らずバイパスされています
さっきまであったのに「大船渡方面」の道路標識を見落としたかな?
まあ、もどればいいか?の前に全く家がない膨大な空間が出現しています

(息を飲んで走行しているうちに「陸前高田」の市街に侵入していました)

陸前高田市の人口は2万4千人、3000人ほどの犠牲を出して今回の震災被害では一番の地区と
言われてます



灰塵に帰すとはこのような光景を言うのでしょうか?


・            【早く立ち去りたい、もう見たくない】

という気持ちなってきました!
絶望的な眺めでして、これの復興には時間もお金も掛かりそう、でも復興をやり遂げなければ
GNP世界第三位の国力が泣きます!



陸前高田は歌手の千昌夫さんが投資家だった頃、海に面した高級ホテルを建てたという
印象しかありませんが・・・

陸前高田市の自然

「太平洋に面した三陸海岸の南寄りに位置する。三陸海岸南部はリアス式海岸が続き、
 西の唐桑半島と東の広田半島に挟まれた広田湾の北奥に陸前高田のある小さな平野が
 広がる。広田湾奥には気仙川が流れこんでおり、その運ぶ土砂で形成された砂浜には
 高田松原と呼ばれる松原が東西に続く。高田松原の北に中心市街地があり、その北に
 は氷上山がそびえる。広田半島には椿島などの景勝がある」



アパートの5階にまで水がきた証拠です


・         【アパートは倒れもせず無人のままで立っています】

無人の住居を津波が襲った訳ではありません、そこには生活があった筈なのに2か月も
さらされています
外側からみれば修復可能のようにも見えます
やはり津波を正面から受ける所のベランダは破壊されていますが、後ろの棟の破壊は
守られていました

(防潮堤は破壊されても無駄ではなかったようです!)



海沿いは地盤沈下して波に洗われておりました!


・             【ちょっとした嵐が来ても水をかぶります】

台風シーズンが来る前に何とかしましょう!野球場も浸水して水に浮かんでいます
海岸沿いは埋め立て工事をして早く復旧させないと危険です、秋までは日にちがあると思っては
行けません、津波でなく高潮に見舞われます!

(ここは元々中海があった所でしたが地盤も沈下して外海が見えています!)



何があった所でしょうか、津波は跡形もなく持って行きました


・           【国道45号線に面してますから商業施設があったと思います】

地図には食堂、コンビニ、商店などが立ち並んでいた所ですが、跡形もありません
広田湾に入ってきた津波は高田松原を一飲み、湾を囲む陸地に挟まって潮位を上げて
気仙川を遡り、38mの高さにまで瓦礫を押し上げました!

(距離にして10km以上は遡ったのではないでしょうか?)




奥にまで入った水は2か月たっているのに引いていません


・         【排水ポンプもありませんから水溜りが水田のようです】

水田があった所なのか、水が引かないだけなのか判りませんし、JR:大船渡線があって陸前高田駅もあったはずなのに線路のあった形跡すら発見出来ませんでした!津波の襲来は8波とも9波とも聞こえてきまして、津波が押し寄せる最中はドド~ンと海鳴りが響いて恐ろしかったと語ってくれました

(バイクでの通りすがりでは発見はおぼつきません、陸前高田の被害状況は1日いても
 全貌は掴めないと思います)

カラフルな色はなくモノトーンの灰色の世界が音もなく広がっていました!





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2 コメント

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原発 ()
2011-05-17 13:17:56
神奈川県のお茶の産地が放射性物質検出で全滅です
一年の収入の8割である新茶が出荷できなくなりました

気になる福島第一下原発ですが一号機に次いで二号機と三号機もメルトダウンの様相です
収束の予定は結果として遅れます
その間に出る汚染水の量も半端ではないです
地下水にも入り込み
今後福島県や茨城県の一部では農業が出来なくなるでしょう

東電が保障すべきはコレだけではないです
精神的な保障にも対応しなくてはなりません
原発事故で海外からの観光客が激減
京都でも殆ど外国人を見かけないそうです

総合的に考えると東電が保障すべき金額は天文学的な数字になると予想されます
壊れた燃料を全て回収し安全になるまで十数年
ずっと保障を続けなければなりません

しかし頭にくるのは東電の幹部です
報酬を半減しても3600万円も貰えるのです
一般的な国民から考えたら頭の中身疑ってしまいますね
社内年金もあるそうですから退職者からも返納させるべきです

「東電が保障できない部分は国が補償する」
それって税金ですよね

絶対に増税反対!
被災地のためなら特別法を作って被災地の保全以外には使えない形を作ってからですよね
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紫さま:ご怒りごもっともです! (しいたけ)
2011-05-17 17:23:22
企業では補償できない規模ですね
どこまで引き継がなければならない補償なのか
見当が尽きません
飯館村は乳牛だけでなく和牛の看板もたっていましたが
あのスーパーも今は無人になってるのでしょう?
20mシーベルと限界説があって子供に被爆させるのは良くないと行って辞めていった先生がいました

(反原発の先生に言わせるとあの先生とは徹底的に対立したとおっしゃってますが?)

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