・ 【プロとして「指宿紬」を織っていました】
思うに「りんご屋」さんは相当無理片で案内して呉れました、観光ルートとは全く関係ありません
車で後を付いていきますと踏み切り手前でストップでした、近くに違いないのですが、お宅を見つけられません
(「りんご屋」さんだって初めての訪問ですから無理にお願いしたと思います、ママさん有難く訪問しましょう)
「いぶすき紬工芸」さんにはホームページがありまして検索させて戴きました!
玄関横に「木の皮」が干してありました、多分染物の顔料になると思います!
・ 【草木染の原料になるのでしょうね!】
木の皮でしょうか?自然の材料で染めると淡い自然な色になります、これを何回も繰り返して染め上げるのです
「草木染めは、一回目の染めでとても綺麗に発色することが多々あります。しかし
日光堅牢度や摩擦には非常に弱く、数回の着用で色ヤケが出てきます。
当工房は、淡い色も薄い染め液を作り、幾度を染め重ねていきます。
淡い色でも最低3回は染めを行い、濃い濃度の場合は10回以上染め重ねていきます。
「染め→水洗い→媒染→水洗い→乾燥(半影干し)」を1セットとして、濃度に合わせ
10回以上繰り作業しています。
濃いものは思う色の濃度まで、15回ほど染め重ねていくときもあります。
媒染は、季節により「藁」や「椿」も使っています。
「木酢鉄」も工房で作ります。他にも色々とあり、目的の色で使い分けをしています」
工芸品はセンスと根気が勝負ですね!
(芸術に全く理解の無いのが悔しいね、素晴らしい物に無感動なんて残念な事です)
「指宿市街地から池田湖に向かう人里離れた山間部に桑畑があります」
・ 【桑畑を開墾、蚕さんを飼って糸をとって縒りを掛けます】
桑畑は別の場所で作っていて、まだまだ増殖させたいようです、蚕さんは20000個とお聞きしました
(農機具だけ見せてもらいました、桑の木は放っておくと大木になります、蚕さんがお食べになるには
若葉が良いのでしょうね)
伐採してしまいましたが我が家にも「桑」の大木があって、微妙に崖側に傾いてまして、そのまま切れば良いのかな?
でもプロから言われました、この木はロープを張らないと難しい!怖い物知らずだったのでプロが帰ったあとチエンソーを持ち出して
切ってみますと、倒れる刹那、木が回転して崖側でなく家側に倒れこんであわやでした
(被害はフェンスを壊した程度で済みました!・・・だから素人は危ないのです)
「長年の夢であった新天地となる指宿市内の山里に、5,500㎡の農地を購入いたしました。
農地と言っても地目が農地という名ばかりで、50年以上前に杉が植林され山林状態やら、
40~50年ほど耕されておらず直径1m~2m近い樹木が覆い茂る荒れ地です。
200本以上ある杉が50年ほどの歳月で成長し、秋の日中には太陽も当たらない状態になり
愕然としました。更にこの杉の山林も購入して、伐採作業中です。
再び重機を入れこの土地を本来の農地に戻し、桑を植え、養蚕施設・織物工房・体験施設を
少しずつ移していくことが目標です。
かなりの時間がかかると予想されますが、一歩づつ進んでいきたいと思います」
がんばってください!桑から養蚕、糸を作って機織りと地道な作業が続きます
【年間わずかな反数しかつくれません】
桑園つくり、桑園手入れ、養蚕、座繰り、撚糸、精練、染色、加工、手織りと、
全てにおいて手間のかかる作業を夫婦二人で行っています。
このため、生産数も自然と限られてしまい、年間に10反ほどしか織れません。
(関係ないですが、お袋さん僕が札幌の小学校へ初めて入学したのが「桑園小学校」でしたね
日本は南から北まで昔は桑畑があったのです! ただし1週間で転校でしたが・・・)
庭の花壇に「桑の木」が生えてきて、何の木かしら?と待ってましたら1mに成長して「桑の実」がなってるではありませんか
「夏みかん」の横に植え変えようと穴を掘りました、完全に根っこ全てを取り出せません、ここで汗がダラダラ噴出です
指宿でやっている、あの方のお姿を思い出して僕にしてはあきらめず遣り通しました
(問題は来週枯れていないか心配です、水だけは大量に上げてきました)
本当の桑畑は接木で増やしていくのです!
(伊豆高原は桑が自生する位ですから桑畑に最適だと思います、僕は養蚕より手っ取り早く「桑ジャム」を作りたいのです)
奥さんが織っていました!、ママの趣味も「裂き織り」ですから熱心に手元や小道具類を見ていました
・ 【糸ができたら染め上げます】
「裂き織り」と違って糸を織りますから、途方もなく根気のいる手仕事です、機械織りとは肌さわりが
全く違ってくるそうです!
1日座って何センチの生地ができるのでしょうか?
・ 【織機に掛けるのです】
桐生で織物工場を見学していたら、コンピュータのプログラムで織り上げていまして横糸が目まぐるしく交錯して
生地が出来上がるスピードも速かったです
(顔写真や風景だけでなくカレンダーの文字まで織り上げていました)
あれはあれで人間業ではできない織り方なのです、それとも手織りで可能なのでしょうか?
アナログの機織り機でも10数年前まではパンチカードが主体でした、技術革新のスピードは速くコンピュータ連動の
機織り機が主流で模様情報は全てプログラムになってました。
(パンチカード型紙は過去の遺物で記念品に戴けました!)
・ 【勿論手織りで時間を掛けて作ります】
一般の生糸製造は製糸工場の自動操糸機で、1分間に200回転以上の生産性の高いスピードで
つくられ節の少ない綺麗な糸が効率よく作られています。
繭の保管方法は、かいこ蛾が出てくる前にさなぎを完全に熱風乾燥させる乾繭(かんけん)
と呼ばれる熱処理をされたものになり、数年間の保存を可能としています。
乾燥させる高温熱処理は繭の糸層には決していいものではなく、一度に大量の保管処理
を可能に
するものとなっています
【生きている生繭】
昔からの手作業で、絹本来の凹凸ある糸をつくります。
当店は、飼育した繭を生きた状態のまま 冷蔵保存 しています。その繭は
生繭と言われ全国的にも希少な繭になります。
この繭を上州座繰り器で丁寧に手作業で引き出し、 生繰り生糸 と呼ばれる
特殊な糸をつくっています。
自動操糸機のように綺麗で節の無い直線的な糸ではなく、個性的な独特の風合いをしています。
完全な手作業ゆえ、一日の作業でつくられる生糸の量は非常に少なく、生産性は悪いですが
蚕が吐き出す糸本来の姿に近いものが生み出されます。
【撚糸作業も工房で】
リング式合撚糸器で小ロット多品種の絹糸をつくります。
製糸工場の減少と共に、生糸を撚り合わせる撚糸工場も極めて少なくなりました。
本場大島紬の産地である、鹿児島市や奄美大島も撚糸工場は既に消えています。
当工房は、着尺と帯を主に作っています。
完全な一品物でつくるため多品種少ロットの撚糸された絹糸が必要になります。
「全工程を自分の目で見て手で触れ、納得出来る絹糸を作りたい一心で、撚糸作業も、自ら作業しています。
撚糸器で使う、トラペラの選定や各調整方法や糸のテンシュンなど、非常に調整が難しく
出来あがりに影響されます。この作業の積み重ねがいい糸をつくる秘訣になります」
・ 【京都で買うと車が買えるお値段になります】
無農薬の桑畑を作って、蚕さんから糸を取り出し、撚りをかけて糸を作って、染め上げて機織して仕上げます
全てが手仕事で日本でやってる方も少なく、道具や機械だって手作りです、情熱はどこから沸いてくるのでしょうか?
(失った日本を指宿の地で取り戻している人がいるのです!)
思うに「りんご屋」さんは相当無理片で案内して呉れました、観光ルートとは全く関係ありません
車で後を付いていきますと踏み切り手前でストップでした、近くに違いないのですが、お宅を見つけられません
(「りんご屋」さんだって初めての訪問ですから無理にお願いしたと思います、ママさん有難く訪問しましょう)
「いぶすき紬工芸」さんにはホームページがありまして検索させて戴きました!
玄関横に「木の皮」が干してありました、多分染物の顔料になると思います!
・ 【草木染の原料になるのでしょうね!】
木の皮でしょうか?自然の材料で染めると淡い自然な色になります、これを何回も繰り返して染め上げるのです
「草木染めは、一回目の染めでとても綺麗に発色することが多々あります。しかし
日光堅牢度や摩擦には非常に弱く、数回の着用で色ヤケが出てきます。
当工房は、淡い色も薄い染め液を作り、幾度を染め重ねていきます。
淡い色でも最低3回は染めを行い、濃い濃度の場合は10回以上染め重ねていきます。
「染め→水洗い→媒染→水洗い→乾燥(半影干し)」を1セットとして、濃度に合わせ
10回以上繰り作業しています。
濃いものは思う色の濃度まで、15回ほど染め重ねていくときもあります。
媒染は、季節により「藁」や「椿」も使っています。
「木酢鉄」も工房で作ります。他にも色々とあり、目的の色で使い分けをしています」
工芸品はセンスと根気が勝負ですね!
(芸術に全く理解の無いのが悔しいね、素晴らしい物に無感動なんて残念な事です)
「指宿市街地から池田湖に向かう人里離れた山間部に桑畑があります」
・ 【桑畑を開墾、蚕さんを飼って糸をとって縒りを掛けます】
桑畑は別の場所で作っていて、まだまだ増殖させたいようです、蚕さんは20000個とお聞きしました
(農機具だけ見せてもらいました、桑の木は放っておくと大木になります、蚕さんがお食べになるには
若葉が良いのでしょうね)
伐採してしまいましたが我が家にも「桑」の大木があって、微妙に崖側に傾いてまして、そのまま切れば良いのかな?
でもプロから言われました、この木はロープを張らないと難しい!怖い物知らずだったのでプロが帰ったあとチエンソーを持ち出して
切ってみますと、倒れる刹那、木が回転して崖側でなく家側に倒れこんであわやでした
(被害はフェンスを壊した程度で済みました!・・・だから素人は危ないのです)
「長年の夢であった新天地となる指宿市内の山里に、5,500㎡の農地を購入いたしました。
農地と言っても地目が農地という名ばかりで、50年以上前に杉が植林され山林状態やら、
40~50年ほど耕されておらず直径1m~2m近い樹木が覆い茂る荒れ地です。
200本以上ある杉が50年ほどの歳月で成長し、秋の日中には太陽も当たらない状態になり
愕然としました。更にこの杉の山林も購入して、伐採作業中です。
再び重機を入れこの土地を本来の農地に戻し、桑を植え、養蚕施設・織物工房・体験施設を
少しずつ移していくことが目標です。
かなりの時間がかかると予想されますが、一歩づつ進んでいきたいと思います」
がんばってください!桑から養蚕、糸を作って機織りと地道な作業が続きます
【年間わずかな反数しかつくれません】
桑園つくり、桑園手入れ、養蚕、座繰り、撚糸、精練、染色、加工、手織りと、
全てにおいて手間のかかる作業を夫婦二人で行っています。
このため、生産数も自然と限られてしまい、年間に10反ほどしか織れません。
(関係ないですが、お袋さん僕が札幌の小学校へ初めて入学したのが「桑園小学校」でしたね
日本は南から北まで昔は桑畑があったのです! ただし1週間で転校でしたが・・・)
庭の花壇に「桑の木」が生えてきて、何の木かしら?と待ってましたら1mに成長して「桑の実」がなってるではありませんか
「夏みかん」の横に植え変えようと穴を掘りました、完全に根っこ全てを取り出せません、ここで汗がダラダラ噴出です
指宿でやっている、あの方のお姿を思い出して僕にしてはあきらめず遣り通しました
(問題は来週枯れていないか心配です、水だけは大量に上げてきました)
本当の桑畑は接木で増やしていくのです!
(伊豆高原は桑が自生する位ですから桑畑に最適だと思います、僕は養蚕より手っ取り早く「桑ジャム」を作りたいのです)
奥さんが織っていました!、ママの趣味も「裂き織り」ですから熱心に手元や小道具類を見ていました
・ 【糸ができたら染め上げます】
「裂き織り」と違って糸を織りますから、途方もなく根気のいる手仕事です、機械織りとは肌さわりが
全く違ってくるそうです!
1日座って何センチの生地ができるのでしょうか?
・ 【織機に掛けるのです】
桐生で織物工場を見学していたら、コンピュータのプログラムで織り上げていまして横糸が目まぐるしく交錯して
生地が出来上がるスピードも速かったです
(顔写真や風景だけでなくカレンダーの文字まで織り上げていました)
あれはあれで人間業ではできない織り方なのです、それとも手織りで可能なのでしょうか?
アナログの機織り機でも10数年前まではパンチカードが主体でした、技術革新のスピードは速くコンピュータ連動の
機織り機が主流で模様情報は全てプログラムになってました。
(パンチカード型紙は過去の遺物で記念品に戴けました!)
・ 【勿論手織りで時間を掛けて作ります】
一般の生糸製造は製糸工場の自動操糸機で、1分間に200回転以上の生産性の高いスピードで
つくられ節の少ない綺麗な糸が効率よく作られています。
繭の保管方法は、かいこ蛾が出てくる前にさなぎを完全に熱風乾燥させる乾繭(かんけん)
と呼ばれる熱処理をされたものになり、数年間の保存を可能としています。
乾燥させる高温熱処理は繭の糸層には決していいものではなく、一度に大量の保管処理
を可能に
これが本当の「冷えとり」の手引書 | |
PHP研究所 |
【生きている生繭】
昔からの手作業で、絹本来の凹凸ある糸をつくります。
当店は、飼育した繭を生きた状態のまま 冷蔵保存 しています。その繭は
生繭と言われ全国的にも希少な繭になります。
この繭を上州座繰り器で丁寧に手作業で引き出し、 生繰り生糸 と呼ばれる
特殊な糸をつくっています。
自動操糸機のように綺麗で節の無い直線的な糸ではなく、個性的な独特の風合いをしています。
完全な手作業ゆえ、一日の作業でつくられる生糸の量は非常に少なく、生産性は悪いですが
蚕が吐き出す糸本来の姿に近いものが生み出されます。
【撚糸作業も工房で】
リング式合撚糸器で小ロット多品種の絹糸をつくります。
製糸工場の減少と共に、生糸を撚り合わせる撚糸工場も極めて少なくなりました。
本場大島紬の産地である、鹿児島市や奄美大島も撚糸工場は既に消えています。
当工房は、着尺と帯を主に作っています。
完全な一品物でつくるため多品種少ロットの撚糸された絹糸が必要になります。
「全工程を自分の目で見て手で触れ、納得出来る絹糸を作りたい一心で、撚糸作業も、自ら作業しています。
撚糸器で使う、トラペラの選定や各調整方法や糸のテンシュンなど、非常に調整が難しく
出来あがりに影響されます。この作業の積み重ねがいい糸をつくる秘訣になります」
・ 【京都で買うと車が買えるお値段になります】
無農薬の桑畑を作って、蚕さんから糸を取り出し、撚りをかけて糸を作って、染め上げて機織して仕上げます
全てが手仕事で日本でやってる方も少なく、道具や機械だって手作りです、情熱はどこから沸いてくるのでしょうか?
(失った日本を指宿の地で取り戻している人がいるのです!)
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PHP研究所 |
ほとんど、金属を使わず木材で構成された機械は、昔の日本のお家芸だったのでしょうね。私が今DIYする際も木材主体なので、原点はここにあったと感心しています。
子供のころ、田舎には桑畑が沢山あって、蚕飼いの手伝いをした記憶がよみがえって来ました。
今では「桑畑」は見る事ありません、繭から糸を取り出すなんて
学校でも教えないと思います、手織りで作った紬はどんな着ごこちがするのでしょうか
(和服に縁がない生活ですから理解できませんね)
ママの「裂き織り」は絹でないと織れないと言ってます