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/sh 王様の耳はロバ

思い付いたまま、津々浦々。略称:ロバシャウト。
強請るな勝ち取れ。さすれば与えられん。

身なりばかり気にする人々

2006年09月29日 | 政治・経済
ピンクのノブ子議員が金髪の神取にNO:スポニチSponichi Annex
 竹中平蔵前総務相=自民党比例代表=の議員辞職が28日、参院本会議で許可された。これにより女子プロレスラーの神取忍氏が10月上旬にも繰り上げ当選する。トレードマークの金髪での登院が予想されるが、同党の井脇ノブ子衆院議員はスポニチの取材に「子供たちの模範とならなくては」と金髪での登院を避けるよう注文を付けた。自身もピンクのパンツスーツで知られる“ビジュアル系”として「待った」をかけた格好だ。

 井脇氏は、神取氏が初登院までに「金髪は黒く染め直して来るでしょう」と期待を込めて予測。「国政を担う者として、子供たちのお手本とならなくてはいけない」と言葉に力を込め、金髪では来ないよう注文も付けた。

 国際開洋学園(静岡県菊川市)理事長で、教育問題や青少年問題に取り組んできた井脇氏だけに、後輩への“みだしなみ”にも苦言を呈した。

 竹中氏の議員辞職が参院で許可された直後の発言。小泉チルドレンの象徴的存在だった竹中氏の辞職について「15年間の(不況の)トンネルは、彼なくして抜けられなかった。信念を貫き通した姿勢はすばらしかった」と残念でならない様子。それだけに、神取氏のことが気になるという。

 自身のスーツの色については「ピンクじゃありません。桜色です」とこだわるなど、今や自民党きってのビジュアル系。ピンク&ゴールドの“共闘”も期待されたが、神取氏には頭髪ではなく「政治家としてのカラー」に期待している。

 「スポーツの世界で、血のにじむような努力をして上り詰めた人。体力と根性は折り紙つき」と一定の評価もしている。自身も水泳選手として国体出場経験があることから、スポーツウーマン同士の共感があるという。「リングの上と同様、政治の舞台でもすばらしい政策を打ち出して多くの人を感動させ、愛されてほしい」とエールも送った。

 参院では髪形に関する規定などはない。神取氏の所属する女子プロレス団体「LLPW」は、「まだ議員に正式に決まったわけではない。すべての手続きが終了する10月上旬以降に、お答えします」としている。




まさか、2004年の比例区の次点が2年経って繰り上がり当選するなんて、本人が一番驚いているのではないでしょうか(笑)

桜色も子供(のセンス)に悪影響を及ぼすと思うのですが、いずれにしても『金髪=悪』としか受け取れない凝り固まった頭に国政を委ねなければいけない方が余程嘆かわしいです。

外見で仕事をするわけでないし、外見で人を計れるわけではないでしょう。

犯罪者は金髪ばかりですか?

スポーツ選手ではサッカー元日本代表の戸田のように、『目立ちたい』『注目を集めたい』為に奇抜な髪型をする方が多く、注目を受ける=己が奮起する起爆剤になる。という考えが根底にあるらしいです。


そこに悪はあるのでしょうか。


逆に抑制することによって反発することもあるのではないでしょうか。



私は自己責任で、無理の無い範囲で、自己主張する事は決して悪いことではないと思います。

当然、注目されるのですから、余程の結果を出さないと見掛けばかりと周囲の反発も大きいでしょう。

つまり、そういう事を背負って尚、頑張っていけるのか。 という事だと思うのです。

教育の現場でも、社会でも、見てくれさえ良ければ良いという風潮が今尚、根強く残っていると思いますが、結局『学歴という衣さえ良ければ・・』というあの頃と何ら変わっていないのではないでしょうか。


今回の件に関しては『国民は、そんな神取氏を支持していた』という事実を考えれば、そんな外見にこだわっている人の方が人間が小さいということではないのでしょうか。





と、言いますか、これで黒に染めてくるのなら幻滅ですね。

今だから言える。

2006年09月26日 | 政治・経済
小泉内閣が残したもの。

靖国問題。



北との問題は解決に向かったかに見えて、逆に緊張している。
靖国問題のせいで韓国、中国との外交には軋轢が生じ、結果竹島問題、東シナ海油田問題など火種が増している。

アメリカの顔色ばかりみていたせいでロシアとの北方領土問題は全く進展せず、関係が悪化してきている。

東南アジア外交に関しても同様に放置している感がある。

そのアメリカに関しても基地移転問題や狂牛病問題など、押し切られた感があり、そのまま後の内閣に押し付けたようにも見受けられる。

景気対策においても有効な手段を取ったとは言えず、任期中は消費税を上げない発言など、これまた後の内閣に丸投げ感あり。


X-JAPANも解散、hideも死去。いい加減若者ぶるのは、およしなさい。


小泉幸太郎は任期中に職を確保した感あり。





昨今の電話事情。

2006年05月22日 | 政治・経済
買収のボーダフォン新社名「ソフトバンクモバイル」に:FujiSankei Business i
 ソフトバンクは十六日、買収した携帯電話の英ボーダフォン日本法人の社名を「ソフトバンクモバイル」に変更する方針を固めた。携帯電話事業のブランド名も「ソフトバンク」の名称を採用する。

 携帯電話会社を変えても従来の番号が使える「番号ポータビリティ制度」が始まる今秋までに刷新する。

 これにより、NTTドコモとKDDIの「au」の二強と、ソフトバンクの三ブランドが携帯電話市場で激しいシェア争いを繰り広げることになる。

【以下略】

デジタルホン、ツーカー、J-Phone、Vodafoneと、ころころ名称ばかり変わっていましたが、大手ソフトバンクに吸収されてようやっと腰を落ち着けた感があります。

番号ポータビリティ制度が始まれば、よりサービスの良い会社に人が集まるのは必須である為、各社ともコンテンツ、料金で一層のサービス合戦が巻き起こることは目に見えますが、価格競争に於いては一日の長があるソフトバンク。
是非とも頑張っていただきたいです。


さて、何でも略したがるお国柄。
この新携帯電話会社も当然の如く略して報道するのでしょう。


Soft bank Mobile


え、3文字にしないのか?


この話はさて置き、番号ポータビリティ制度を後押しするかのように、この手の話では珍しくユーザーに良い話が浮上してきています。

ITmedia D モバイル:番号ポータビリティの手続きは1カ所で可能に
 NTTドコモとKDDI、ボーダフォンの3社は連名で、11月1日までに導入が予定されている「携帯電話番号ポータビリティ」(MNP)の基本手続きを告知した。これまでに確定している情報をまとめている。

 それによると、携帯キャリアを変更する際には従来「解約手続き」と「新規契約手続き」をそれぞれ別の受付店などで行う必要があったが、MNPでは1カ所で手続きを完了できる。具体的には、移転元事業者に対してMNP予約申込を電話やWebで行えば、移転先事業者の受付店で解約・新規契約を行えるという。なおMNP予約申込は、移転元事業者の受付店でも可能。

 ユーザーは移転元事業者から、MNPの手続きに関する説明をうけ「MNP予約番号」を発行してもらう。これを持って移転先事業者の受付店を訪れることで、予約番号などを照合後に移転元契約を解除できる仕組み。あとは新規契約処理を行う流れとなる。


これは各々の会社が自分のところに変更しやすいようにインフラを整備しておいて機種変更がしやすい(から来てください)ということを予め公表すると共に、いずれ変更出来るのだから、今の携帯電話はしばらくそのまま使ってくださいね。という引き留め工作が起こるのは目に見えています。

結局、ユーザーの利便は二の次という図式になってしまうのでしょうか。



話は変わりますが、

Yahooニュース - 共同通信 - 電話加入権料値下げで損害 NTTと国を集団提訴へ
 固定電話の電話加入権料が値下げされ、保有する電話加入権の資産価値が下がったとして、通信機器レンタル会社など約40社と社員ら約60人が30日、国やNTT東日本、西日本などに総額約1億円の損害賠償を求める訴訟を東京、大阪両地裁に起こすことが22日、分かった。固定電話の加入権料値下げをめぐる集団訴訟は初めてという。
 原告側の代理人によると、NTTは昨年3月、固定電話に新規加入する際に利用者が支払う加入権料を7万2000円(税抜き)から3万6000円に半額にした。
 原告側は「加入権料は電話加入権の対価として払った加入者の財産であり、補償抜きの値下げは財産権の侵害に当たる」としている。


私も電話を引くのに電話機込みで10万くらい支払った人です。

個人的には、10年以上電話を使っているので、今更・・・といった感があるのですが、電話加入権=資産として捉えられているのでかなり問題が起きている(これに関しては予め予測されていたのですが)ようです。


NTTの電話加入権料の廃止について - 法、納得!どっとこむ
【以下、記事抜粋】
 電話加入権は、法人税法上、固定資産として扱われ(2条22号)、また、時の経過によって減価しないとされているため、たとえ売買価格の下落によって電話加入権の実質的な価値が下落したとしても、減価償却することができません。このため、最終的に価値がゼロになったとしても、損金算入が認められなければ利益を圧迫するにもかかわらず、法人税の支払額に変化はありませんし、他方、今後、これを損金算入できるとした場合、法人税の税収にも大きな影響を与えるとみられています。
 なお、携帯電話の加入権料(新規加入料)は、1996年に携帯電話の加入権料が無料になった際に、税法上、減価償却資産である電気通信施設利用権として取り扱われることになり、一括損金算入が認められました。

 次に、電話加入権は、相続財産とされています(財産評価基本通達161)。このため、現時点で電話加入権を相続した場合は、相続税の課税対象となりますが、今後、相続財産から除外されれば相続税の減収要因となり得ます。

 さらに、電話加入権は国税徴収法によって税金が滞納された場合に差し押さえることができるとされています(国税徴収法73条)。加入権料が廃止になった場合、すでに差し押さえれられている加入権は換価できなくなるため、国や地方自治体の財政を圧迫する可能性があります。

 また、電話加入権は特別法によって質権の設定が認められています(電話加入権質に関する臨時特例法)。今後、加入権の価値が下がるにつれて加入権の質入れを受け入れる業者も減るでしょうし、現在、質草として保有している加入権の価値がなくなれば業者にとっては死活問題となるおそれがあります。

 最後に、現在、施設設置負担金受入額の累計はNTT東西会社の合計で約4兆7千億円に上ります。NTTの2003年度純利益が6438億円ですから、仮に受け入れ時からの物価上昇分を含まない現在の貨幣価値で全額を返金したとしても、NTTの「もうけ」が7.3年分消えてなくなる計算になります。


当然、返却すればNTTの儲けが無くなりますが、税法上、固定資産として扱われている為に、2兆3千億円の資産が日本国から一気に消えうせるという事実に変わりはありません。


今回は半額にした訳ですが、これは経過措置に過ぎず最終的に無料化しようとする魂胆が見え見えです。


私の懐の7万円はさておき、電話加入権を主に取り扱っている質屋、金融業にとっては致命的ダメージでしょう。
一般企業に於いても、相当の電話があるはずですから損失額は計り知れないでしょう。
一時的にせよGNPが落ち込む事は避けられないです。


国は止むを得なしというスタンスを取っていますが、そもそも公社時代から続く制度であって、最終的にこうなることは判っていたはず。

しかしながら、今回の訴訟が国を相手取るというところに若干の不合理さを感じ得ないのは何故でしょうか。


上記にもありますが、1996年12月1日に携帯電話の加入権料が無料になった(だから携帯電話が爆発的に普及したのですけれど)時にも同様の問題が起きたはず。
そのときに携帯電話の利用権は減価償却資産として取り扱われることになりました。

また、それ以前にNTTでは固定電話の加入者減少に伴って加入権料の不要な「ライトプラン」(月額基本料が割高)というサービスも展開していたはずです。

それでも尚、固定電話レンタルの先が読めなかった企業にも問題があるように思えますが、どうなのでしょう。


判決は・・・たぶん敗訴だと思うのですけどね。

すみだタワー

2006年03月14日 | 政治・経済
第2東京タワー、墨田区に…世界一600メートル級 ニュース エンタメ YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 NHKと在京民放キー局5社で構成する「新タワー推進プロジェクト」は、首都圏の地上デジタル用の電波塔「第2東京タワー」を、東京都の墨田・台東地区に建設することを決定した。
 近く、事業主体である東武鉄道側に伝える。カナダ・トロントのCNタワー(553メートル)を抜いて600メートル級の世界一の電波塔が誕生することになり、2010年末の完成を目指す。
 地上デジタルでは、携帯電話やカーナビ向けの「ワンセグ」放送を確実に受信するには、東京タワー(333メートル)の約2倍の高さの電波塔が必要とされる。
 同プロジェクトでは、昨年3月の中間報告で墨田・台東地区を第1候補に推薦。さいたま新都心(さいたま市)を第2候補として検討を進めてきた。
 その結果、行政の支援や住民の同意が確実となったことから、“すみだタワー”(仮称)に決まった。建設予定地は、墨田区押上1丁目。建設費約500億円は東武鉄道などが負担。放送局側は賃料などを支払う。


以前近辺(四つ木)に2年ほど住んでいました。

断言しましょう。
あそこに600m級の建物は浮きます(笑)

都営住宅がピョコっとそびえていましたが、結構浮いていました。

ま、今は低層の住宅ばかりですが、そのうち・・・100年くらい後には高層化しているかもしれません。

だから、立地はこの際置いておくとしても、


すみだタワーってどうなの?


素直に『第二東京タワー』とかで良いと思うのですけど・・

世界にその名を轟かせるのですよ?

・・いや、墨田区の人には申し訳ないですけど

そのうち、国技館もドーム化にして『すみだドーム』とか言うのかな?

ありえん、ありえん



しかし、賃料って幾らなんでしょ? 言い値ならば建てた者勝ちですよね。

国庫は無尽蔵な財布では無いぞ。

2006年03月10日 | 政治・経済
Yahooニュース - 共同通信 - 早期退職は留学費用返還 国家公務員、7月施行へ

 政府は10日、国家公務員が国費で海外の大学院などに留学した後、早期退職した場合に授業料などの返還を義務付ける法案を閣議決定した。今国会に提出し、今年の留学者から適用できるよう、派遣が始まる7月までの施行を目指す。
 費用を返還させるのは、留学中や帰国後5年以内に退職した人。死亡や公務災害による退職は除く。返還の対象は留学中の授業料や旅費、滞在費など給与以外のすべての費用。米国の大学院の場合、1人当たり平均約1300万円になるが、退職までの年数に応じて減額する。



昨年取り上げた話(税金でスキルアップ。キャリアアップ。: 2005年08月31日)ですが、ようやっと法制化されるようです。

遡って税金泥棒から回収できないのが残念ですが・・・ま、それでも良くやった方でしょう。


次は天下り問題を是非!

林野庁、データ改竄

2006年02月22日 | 政治・経済
花粉症粉飾、ずさんなデータ処理明らかに…林野庁釈明 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 林野庁がスギ花粉症対策の効果を“粉飾”して公表していた問題で、同庁の辻健治次長は21日記者会見を行い、「いくつかの事例をもとに、効果を断定的に表現したのは適切ではなかった。誤解を与えたのは遺憾」と述べた。
 また、「雄花の多い木を選んで、20~30%を伐採することで、雄花量が事業実施前に比べ約50%程度減少」としていたホームページの表現を「約50%程度減少した例もある」と訂正。
 2002年度と03年度の2年間に調査を行った77か所のうち、雄花の量が実際に50%以上減少したのは、全体の3分の1以下の23か所に過ぎないことを認めた。
 さらに、花粉症対策の成功例として紹介してきた千葉県館山市のスギ林のケースでは、全国的にスギ花粉が少なかった年の数値を、花粉が多かった別の年の数値と比較するなど、ずさんなデータ処理も明らかになった。


粉飾なんて旨いこと書いたつもりなのでしょうが、そんな甘い話ではないでしょう。


意図的なデータ改竄ですよ!


このデータがこのまま通っていれば、意味のない予算を充てられて、効果のない対策がとられるわけですよ。

期待のデータ得られず、花粉症実験を“粉飾”…林野庁 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
【記事抜粋】
 同庁整備課の古久保英嗣課長は「ある程度、効果が計算でき、それに近いデータも三つあったので、効果を示す際の数値に使った。データを偽造したつもりはないが、誤解を招く恐れがあるかもしれない。間伐の効果はあるはずだ。今後、きちんと検証していきたい」としている。



いや・・・あるはずだって・・・ねぇ。

お間抜けな政策でバカみたいに杉を植林した挙げ句の花粉症であるだろうに、今度は己の脳内検証で被害拡大ですか?

ホント、無駄な予算だけは勘弁してください。

皇室典範改正、政争の具

2006年02月08日 | 政治・経済
皇室典範改正案、今国会成立目指す…首相が表明 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 小泉首相は7日の衆院予算委員会で、皇室典範改正問題について、「天皇制が今後も安定的に継承されるためには、女性天皇、女系天皇も認めた方が良い。今国会中に成立するように努力したい」と述べ、紀子さまのご懐妊とは切り離し、女性・女系天皇を容認する皇室典範改正案の今国会の成立を目指す考えを示した。

日本には過去に8人の女帝がいました。
女帝一覧:GyouseiNet

聞き覚えのあるところですと『推古天皇』『持統天皇』
江戸時代にも2人の女帝がいたようです。

では何故男子のみなのでしょう。
明治22年制定の皇室典範(明治典範)の第一章、第一条には以下のように書かれています。
皇室典範(明治22年2月11日):中野文庫

第一条 大日本国皇位ハ祖宗ノ皇統ニシテ男系ノ男子之ヲ継承ス

昭和22年に旧皇室典範は廃止されますが、新たに公布された皇室典範(現行典範)も第一条は引き継がれています。
皇室典範(昭和22年法律第3号):中野文庫

第一条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。


これには時代背景に理由があるようです。
皇室典範に関する有識者会議 報告書:首相官邸

・男性尊重の国民感情、社会慣習がある中で女性天皇に配偶者がある場合、女性天皇の尊厳を傷つける。
・我が国の相続形態は男子を優先し、長子が女子で次子以降に男子がある場合は男子が相続することになっている。
・歴史上の女性天皇は臨時・中継ぎのいわば摂位であり、皇統は男統に存するというのが国民の考え方である。
 また、その在位中、配偶者がなかったが、今日、独身を強いる制度は、道理や国民感情に合わない。
・女性天皇の皇子は女性天皇の夫の姓を継ぐものであるから皇統が他に移り、伝統に反する。
・配偶者が女性天皇を通し政治に干渉するおそれがある。
・女性が参政権を有しないにもかかわらず、政権の最高の地位に女性が就くことは矛盾である。


これは明治典範の時の話ですが、現行典範は『皇統に属する嫡出の男系男子の皇族であること』を新たに定めた程度の違いしか無いそうです。

現行典範の制定時も同様の会議が為された結果

・過去の事例を見る限り男系により皇位継承が行われてきており、それが国民の意識に沿うと考えられる。
・歴史上の女性天皇は臨時・中継ぎの存在であったと考えられる。


という理由で男系継承について変更はなかったそうです。


しかし、歴代天皇の半数近くが非嫡系であったという事実もあり、現行典範において継承は嫡出子に限定した為に当時より女系継承についても度々議論されていたそうです。
(嫡出子とは、婚姻関係にある男女から生まれた子のことを言います。非嫡出子とは結婚外で生まれた嫡出子でない子のことを言います。)

社会倫理等の観点から皇位継承資格を有するのは嫡出子に限られたのは当然ですが、少子化は皇室でも例外ではないのでこの有識者会議においても議論の争点は女系天皇の是非ではなく、

『国民の理解と支持を得られるものであること』(女系であっても直系を尊重する)

『伝統を踏まえたものであること』(しかしながら伝統とは必ずしも不変のものではない)

『制度として安定したものであること』(必要かつ十分な皇位継承資格者が存在すること)

という事を中心に論議されているようです。


事実、現在の皇室の構成を見るとほとんどが女性です。
(親王、王=男性、内親王、女王=女性)
皇室の構成:宮内庁


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余談ですが、

そもそも天皇の男系男子が天皇の血筋と言うのも南北朝の辺りであやふやな部分はありますし、更に歴史を遡ると仁徳天皇の辺りで「本当に大丈夫なの?」的な隔たりが生じます。
徳川家系図大鑑:GyouseiNet(ここで皇室の家系図が閲覧出来ます)


更に言うならば、
神武天皇126歳、仁徳天皇が142歳、景行天皇143歳、孝安天皇136歳などなど、長寿大国ニッポン万歳。
(これは神だからということなのでしょうか)

・・・果たして信用していいものかどうか。
当時に暦はありませんでしたから、伝承であったにしても誇張している部分が多いと思います。


そもそも神武天皇が即位したとされる紀元前660年(日本建国元年=皇紀元年)でさえも奈良時代の学者の想像の産物のようです。
皇紀:シルバー回顧録
(以下抜粋)
古代から中国には辛酉(しんゆう)革命説というのがありましたが、これは六十年(還暦)が二十一回巡る1260年毎に、大革命が起きるとする思想です。この思想が五世紀に中国から百済(くだら、朝鮮半島の国)を通じて日本に入りました。日本書紀の編者は大化(たいか、645年~)以前の日本には年号が存在しなかった為、日本の「古い伝承」の形を整えるため、辛酉(しんゆう)革命説を日本の歴史にも当てはめることにしました。推古朝の辛酉(しんゆう)、訓読みでは、「かのと・とり」の年を起点にしたのは

 推古朝ハ皇朝政教革新ノ時ニシテ、聖徳太子、大政ヲ執リ給ヒ、治メテ暦日ヲ用ヒ、冠位ヲ制シ、憲法ヲ定メ、専ラ作者ノ聖ヲ以テ自ラ任ジ給ヘル折柄---。(上世年紀考)

とある如く第31代、用命天皇の王子であり第33代推古女皇の摂政となった聖徳太子(574~622)は、十七条の憲法を制定し律令政治の基礎を築くなど目覚ましい政治制度改革をおこなった偉大な政治家でした。太子の偉業が完成した推古九年(601年)を基点として、その1260年前に日本で大革命があったとしたならば、それは初代天皇の即位に違いないと奈良時代の学者(記紀の編者)は考えました。そこから1260年を逆算して日本建国の年を、紀元前660年に定めたものです。


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脱線しましたが(ちょっと記事が面白かったもので・・)


私、個人的には、

象徴なのだから性別は気にしない。

ふさわしい人物がそこに居ればいい。

・・と思っています。



有識者会議の報告書にもある通り、現行の制度のままでは仮に秋篠宮殿下に男子が産まれたとしても継承権問題に関しては解決されたとは言えず、ほんの数年問題を先送りにしたに過ぎません。

十分な皇位継承資格者を確保する為にも早急に女系天皇の在り方について決める必要があるのではないでしょうか。

そう考えると、秋篠宮妃紀子さまのご懐妊したとして、男子が産まれる可能性があったとしても慎重になる必要は全く無いと思います。

皇室典範改正案、今国会提出は慎重判断…首相軌道修正 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 政府は8日、女性・女系天皇を容認する皇室典範改正問題について、今国会へ改正案を提出するという従来の方針にこだわらず、改めて慎重に検討する方針を固めた。
 秋篠宮妃紀子さまのご懐妊により皇室をめぐる環境が変わったことを踏まえ、世論や与党内の議論を見極める必要があると判断した。
 政府は改正案の作成作業は予定通り進めるが、今国会への提出を見送る可能性もある。

 小泉首相は8日午前の衆院予算委員会で、皇室典範改正案の扱いについて「国会で、各党が冷静に穏やかに議論されることが望ましい。その結果を見てから判断する問題ではないか」と語った。また、「だれもが『こういう改正が望ましい』という形で成立することが望ましい。今は賛否両論があるが、慎重に審議し、政争の具としないように取り運びたい」と述べた。
 首相は今国会に改正案を提出、成立を目指す考えを示していたが、自民党内などで「紀子さまに男子が誕生する可能性がある以上、提出を見送るべきだ」との慎重論が強まったのを受け、軌道修正したと見られる。

 民主党の笹木竜三氏の質問に答えた。
 安倍官房長官は8日午前の記者会見で、「(女性・女系天皇を容認する)皇室典範に関する有識者会議の報告について自民党内で勉強を進めると聞いている。議論を政府としても見守っていきたい。首相も同じ考えだ」と述べた。改正案提出を判断する時期については、「今の時点で『いつまで』と言うのは適切ではない」と語った。




その際に不透明な宮内庁予算をハッキリさせてくれれば尚良し。
(外務省は言うに及ばず)



昔も今も、時の権力者は天皇を利用しているようにしか見えませんけどネ。

言葉使いに性格が出ます。

2005年10月25日 | 政治・経済
「こいつ」「チャイルドシート」発言、武部氏が苦言 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

「国会で、低劣な言葉遣いが与野党に見られる」
 自民党の武部幹事長は24日の記者会見でこう嘆いた。
 きっかけは、自民党の片山さつき衆院議員が19日の党首討論の感想を求められた際、民主党の前原代表について「何回も言った話を、こいつも言っているなあという感じ」などと話し、その様子がテレビで報じられたことだった。
 「こいつ」発言に怒った民主党の野田佳彦国会対策委員長は21日の記者会見で、片山氏らのことを「しつけができていない小泉チルドレン」と呼び、「彼らの座る席はチャイルドシートだ」などと揶揄(やゆ)した。
 武部氏は「品位を疑う」と野田氏を批判する一方、片山氏の発言についても「厳に慎むべき言葉だ」と指摘。
 「国民の代表の自覚を持って美しい日本語を使うように気を付けなければいけない」と強調した。自身も失言で批判された経験があるだけに、「私も気を付けます」と結んだ。

(読売新聞 抜粋)

我が家では、『この人(片山議員)選挙中は愛想振りまいていたけど、当選したら何かキツくなったね。』
と言っていたのですが、キツいのは顔だけではなかったようです。

官僚、キャリア組出身とか言われていましたが、猫を被るのがお上手なようですね。



たぬきが怒って何か言っているようですが、野田議員は別に的を得た事を話しているのではないでしょうか。
ま、チャイルドシートに大人しく座っているような子供達でないことは確かだと思います。

自民党は武部氏といい、森氏といい、お手本になるような立派な大人がいないので、
果たしてお子さまのしつけがキチンと出来るのか疑問です。

大体、子どもの不始末は大人の責任ですよね?



それと・・・




いいかげん、女性ならマドンナ議員とか言うのは
マドンナに失礼だと思いますヨ。

日本人は買い漁るのがお好き。

2005年10月24日 | 政治・経済
村上ファンド狙う次の獲物…コンテンツ企業囲い込み:ZAKZAK
これだけ話題になれば、探られたくない腹も探られるわけで。

10月17日に書いたような事が、徐々に取り上げられてきました。

派手に動けば派手に値が変動すると思っているのでしょうか。

自分が時代のリーダーシップを握っていると思っているのでしょうか。


出る杭は打たれるものですが・・ネ


次は出版関連ですかねぇ。
角川か、集英社の一ツ橋グループか・・


正論っぽいことを言っているけど、うさん臭いから嫌い。
所詮、金の亡者の戯言にしか聞こえません。

四季報以外にも為になる本はたくさんありますよ。

真に有効な税金の使い方は?

2005年10月18日 | 政治・経済
Sankei Web 国際 国連分担金の削減要求 日本、常任理入り絡め(10/18 01:26)



さて、今の日本の借金はコチラです。
『日本の借金』時計

私が見た時には758兆円でした。



何故、年間約395億円も負担しながら、運営に関して何も関れないのか?



そんな矛盾もさる事ながら、国内では特別会計という打出の小槌が国民に負担を強います。
地方のバス利用促進に134億円…自賠責“横道”支出 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


グリーンピアという天下り先の確保のせいで本来あるべき年金が削減され、余計な負担を強いられているのです。


深夜番組で某政治家が『特別会計を新規に確保出来た省庁はドンチャン騒ぎをして祝った』と述べていました。

どこまでが本当かは分かりませんが、監査の通らない財源を得てなお通常の会計では赤字を計上する。
国庫は赤字が膨らむが、省庁には常に余分に金が入り込む。
退官してなお恩恵に与れる体系を構築する。

この腐った連鎖が断ち切れない事には、借金は何時まで経っても減らないでしょう。



また特別会計の見直し作業が本格化すると言われていますが、官僚が作った法律に自浄効果を期待していいものでしょうか。
特別会計見直し本格化 : なるほど経済 : 特集 : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


郵政民営化よりも為すべき仕事はここにあるのではないでしょうか。




そう考えると、使い道の判明している、395億円というのは大した額ではないのかもしれません。