花よりダンゴ

古い人間の独り言

遺構ドライブ【夕張編】

2014-09-22 16:43:26 | まち歩き
前回の記事ですっかり行く気満々になった『そらち炭鉱の記憶アートプロジェクト2014』の清水沢会場へと行ってきました。
アップまでにまたまた1週間以上の時間を費やしたけど(笑)

まずは国道274号線で紅葉山方面へ。
途中の滝の上公園内の『北炭滝の上水力発電所』は見ようと思えばいつでも見れる(外観のみだけど)ので、今回はスルー(^_^;)
道路から、ちらっと美しい煉瓦造りの建物は見えたけどね(^_^;
紅葉山から清水沢方面へ向かい、あやふやになりつつある記憶の中の曲がるポイントを探す(笑)。
目印のセイコーマートが見つかって一安心していると、程なくアートプロジェクトの案内看板が見えてきた。
駐車場に車を止め、受付し、注意事項を聞き、会場へと向かう長ーーーーーい砂利道を下る。
会場となっている会社の作業ヤードに降りると、案内係の方から順路の説明を受ける。
まずはここにアート作品が展示しているとのこと。

Photo
運炭施設の多分「詰め所」跡(^_^;
明らかに壊されている途中の感じがありありと伝わってくるなぁ・・・・。


さらに近づくと、ますます「今、壊されてます」感がありありと・・・・(^_^;)
Photo
それでも、中には先客がいらっしゃり、盛んに写真を撮っておられる様子だったので、しばし外で待機。
その後入れ替わりで中へ入ると、薄暗いコンクリートの建物は外観以上に壊されているな~という感じ(笑)
半分は地下(?)部分までガッパリと穴があいていたが、アート作品が展示されている側は外観ほど痛んだ感じがしなかったなぁ(^_^;

Photo_2
おお!!まさに壇密古画で観た内部じゃないか!!
床や引き出しの一部にアート作品の展示があったんだけど、全体の雰囲気がすごく良くてすんなり受け入れていました(^_^;)
この建物の内部の写真を何枚も撮ってはいたんだけど、いざ家で確認してみると、まーーーー!見事に手ぶれってるじゃないの!!(゜◇゜)
残念ながら、ほかの写真は使い物になりませんでした・・・(/_;)


運炭施設の次は、本日のメインディッシュ!!(笑)
『清水沢火力発電所』です!!!
Photo_3
この写真の反対側は解体が進んでいて、のっぺらぼうのようにされていました(T.T)
経路案内に従い、中へ入ります。

Photo_4
写真がピンぼけなので恥ずかしいんだけど、中には、なでなで、スリスリ、したくなるような機械たちがそのまま残されていました。
もちろん、稼働していた頃はこんなもんじゃなかったとは思うけどね(^_^;
アート作品を眺めながら一旦地下へ。
地下のアート作品を鑑賞し、今度は2階へ昇る途中に階段の装飾が目に入りました。

Photo_5
古い建物って、そこかしこに目立たなくても装飾が施してあったりして、やっぱり洒落ているな~と思います。
余裕、っていうのかな?
今の、ただ機能とコストを追求しただけの建物とは違う何かを感じます☆


2階に上がると早速窓の外に清水沢ダムが見えます!
Photo

映像や写真で見ていても、この建物の窓っていいなぁ~♪と思っていたけど、実物を見ると惚れ惚れしちゃう(笑)
枠は錆びてるし、ガラスも所々割れて無くなっているけど、なんか良い!!

2f


Photo_2

2階のアート作品より『日立製二十五噸クレーン』を望む!
もっと側に寄りたーーーい!!(笑)
こういう天井クレーン、門型(橋型)クレーンにはとっても馴染みがあるんだけど、この大正時代に作られたクレーンには何とも言われぬ風格があるなぁ☆
神々しくすらある。
何も語らず、発電所が役目を終えて徐々に解体され、建物がどんどん小さくなっていくのをじっと見続け、最後は自身も・・・・・・。
なんだか涙が出てきます・・・・(T_T)


Photo_3
窓の外に見える電気施設(その向こうは清水沢ダム)だって、解体着手前の写真を見る限り川岸一帯にずらっとならんであったみたい。
そうだよね。
いくつも山を越えて、幌内、歌志内、茂尻まで電気を送っていたんだもんね。

室内の古いコンクリートの壁や、錆びた鉄製の部材や、内部装飾や、そこここに残る当時の遺物や、建物が過ごしてきた時間の重みを感じながら私は随分と2階を行ったり来たりしました。
清水沢会場にいた時間の半分は発電所の2階だったかも(^_^;
やっとこ、発電所を出る気持ちになり、来た道を戻る途中に気がついた何かの遺構(^_^;

Photo_5

そうとう大きな施設だったろうから、きっと何かの施設跡なんだろうね。
草に埋もれてほんの少ししか見えなかったけど、会場への道の脇の方にも何か構造物があったし。

清水沢会場を後にし、せっかくだから清水沢ダムへ向かう。
Photo_4



いいなぁ・・・。
この、清水沢ダムから見る清水沢火力発電所。
この、ボロボロになっても、尚、神々しい発電所の姿を私たちは近い将来見ることが出来なくなるんだね・・・(T_T)
少しでも長く、その姿を私達に見せ続けて欲しいものです。



清水沢を本当に後にして、一度、夕張市役所方面へ。
子供の頃、よく連れてきてもらった『石炭の歴史村』は今どうなっているのか?(笑)

・・・・・。

あら~~~~~ヽ(゜_゜>)
閑散としちゃって・・・・・。
遊具はとうの昔に撤去しちゃっているのは知っているけど、私が子供の頃は随分と賑わっていたのに・・・。
車に乗るようになってからは、ここの駐車場に集合!とかやっていたのに(笑)
某タレントさんのお菓子屋さんも隣接していたけど、風景ぶち壊しだな・・・・。

本当はこのまま万字に向かえば北炭の鉄塔を利用したアート作品もあったのだが、こちらはまた次回にして逆戻り(^_^;
シューパロダムに向かいます。
ダム好きではないんだけどね(^_^;
途中、『北炭清水沢炭鉱繰込所安全灯室』を確認。
写真は撮りませんでした。
運転していたと言うこともあったけど、路上駐車しても迷惑になるし・・・。
程なく、南部の街にはいるとダム管理棟への標識発見。
「あれ?本当にこっち???」と不安になる道を下り、川を渡るとネット徘徊しているときに見た南部青葉町の廃墟群と化した商店街が・・・。
この元電気屋さん、ネットの写真で見た・・・・、と思いつつ車を走らせると舗装道路が途切れてしまった・・・。
でも、交通量が激減した砂利道ではなく、むしろ建設中な感じ。
程なく注意看板が現れ、読んでみると「現在道路を造っている最中だから砂利道だよ。工事車両もいるし、足下も悪いから十分気をつけるように!」ってな内容だった。
う~~~~ん(゜ペ;)
幌内で諦めた砂利道よりは走りやすそうだが、砂利道は砂利道・・・。
どうしようか、と、考えはしたものの、ちょっとトイレにも行きたくなってきたし、まともなトイレがある場所まで戻る時間を考えると、ええーーーーーい!行ってしまえ!と強行突破決定(笑)
登りの砂利道に叩かれながら、登ること数分。
やっと管理棟に到着!
管理棟の周りも駐車場もまだ舗装されていなかったけど、結構皆さんいらっしゃってるのね!!
まず、ささっと受付をして、トイレを借り、ゆっくりと掲示資料を堪能。
ダムに沈められた大夕張地区の、昔の写真のアルバムもありました。
外に出て、ダム湖の湖面を見る。
複雑だなぁ・・・・。
この下にかつては多くの人が暮らした街があったのに。
三弦橋、旭沢橋梁、白銀橋など多くの橋梁、遺構、人々の想い出など「故郷」そのものを飲み込んでしまっている。
私は清水沢ダムの方が風情があって好きです。
シューパロ湖は、元の大夕張ダムの段階までならまだ良かった。
くらーーーーい気分になりかけて、管理棟を後にしました。
玄関を出るときに係の女性に呼び止められ、なんだかんだといいながらダムカードをもらってきちゃったけど(笑)
現在のダムカードは「建設中」のものだそうです。
来年の4月以降に「完成」バージョンになるそうです。

帰り道に清水沢ダムあたりでちらっと清水沢火力発電所を見ることが出来ました。
最後に紅葉山のセブンイレブンで「うさぎやのシナモンドーナッツ」を仕入れようかと思いきや、売り切れ(T_T)
(本店のシャッターが下りてたので、こちらに来たのだったが・・・)
ただひたすらに、清水沢火力発電所への想いを募らせての帰路でした。
道路脇から鹿が飛び出してこないか、ヒヤヒヤしながらね(^_^;
今度はゆっくりと大人目線で『石炭の歴史村』を見、万字方面へ行ってみたいと思います。
丁未風致公園、今はどうなっているのかなぁ・・・(笑)


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