「岡崎正義のかわら版」

スピリチュアルカウンセラー「岡崎正義」が、日々感じるこの世の事象を綴っていきます。

大人の童話「マダムスピンクルの不思議な館」・・第1話「カーミとディーバ」

2019年11月26日 17時54分14秒 | 小説・物語

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皆さんこんばんは、スピンクルです。
今日のスカイプセッションも無事終わり、記事を書いています。

で、先日「ペットロス」についてご相談頂いた方から、過去に私が書いた記事についてご質問があったことを思い出し、その記事の相談事例を題材にした童話・紙芝居「マダムスピンクルの不思議な館」を、改めてブログに掲載しようと思い書いている次第です♪

時々気が向いた時、趣味の範囲で小説や童話を書いているのですが笑、頭にはあるけれどなかなか表現出来ないというジレンマを抱えながら創作しています‥笑

もしお読みになってご感想等を頂ければ幸いです♪
それでは、参ります笑

〇マダムスピンクルの不思議な館
 第1話:「カーミとディーバ」

ここは とある街の とある裏通り
ひっそりと佇む とある館

悩む人の前に 突然現れる こげ茶色した館の扉
そこを開けると もうそこは不思議な世界

そこに一人で ひっそり住んでる 不思議な婆さん
それが マダム・スピンクルなのです

今日も一人 扉を見つけた人が 訪れて
傷ついた心を 癒します

さて 今日のお客は・・・

寂しそうな表情を浮かべながら、若い女の人が扉を入ってきました

「おやおや‥♪ 魂の光がだいぶ暗いねぇ笑」
そう言うと、マダムはニッコリ笑いながら、女の人をテーブルに座らせました

すでにそこには、マダムの入れた温かい紅茶と手作りのシフォンがありました
入ってくることが分かっていたかのように・・・

小さなテーブルに置かれたそれらを見つめながら、女の人はゆっくり話し始めました

「去年可愛がっていたワンちゃんが死んじゃったんです・・泣
 それから今でも忘れられなくて泣 
 会いたくてしょうがないんです・・泣」

「そうかい‥笑 
 だからそんなに悲しいんだね
 また会いたいかい?‥笑」
マダム・スピンクルはやさしく語りかけました

「え!? また会えるんですか!!?」
女の人はうつむいていた顔を上げて、マダムを見つめました

「もちろん会えるよ♪
 じゃあ、今から見せてあげるよ笑」
そう言うと、マダムは大きな鈴を頭の上で鳴らしました

シャラーン♫ シャラーン♫ シャラーン♫

すると、部屋がたちまち暗くなり、目の前に大きなスクリーンが現れました
空中に浮かぶ大きなスクリーンが・・・
そこに映し出されたのは・・・


「カーミ、ほら!お前の相棒だ笑」

5才ほどの男の子に語りかけた父親らしき人と、そのそばにチョコンと座っている赤ちゃん象

そう言われて、嬉しそうにはしゃぐ少年『カーミ』が映し出されました

「これって!!・・・」
女の人はハッとして叫びました

「そうだよ笑 あんたの昔の姿だよ♪」
マダムはやさしく紅茶を美味しそうに飲みながら答えました

「さ♪ 続きを静かに見ようじゃないか♪・・」


少年カーミはお父さんからもらったその象に「ディーバ」と名付けました

「ディーバ! 行くぞ!!♪」

カーミとディーバは何をするにもいつも一緒でした

水浴びも
ごはんも
寝る時も・・・
まるで兄弟のように

そんなカーミとディーバも、月日が経って、すっかり大人の男性と象になりました

あ互いに信頼し合って、大人になっても仲良しでした

水浴びも
ごはんも
仕事の時も
寝る時も・・・
まるで兄弟のように


山の上に住んでいるカーミとディーバたちは、週に一度山のふもとにある街に、山で取れた物を売りに行きます
そんなある日の事です

「ディーバ! 準備は良いか!?」
「パオーーン!!」
「よし!出発だ!笑」

まるでお互いの言葉が通じ合うように、カーミがディーバの背中に乗り、たくさん荷物を抱えながら山を下って行きました

山を途中まで下ったころ、うっそうと茂った木々の間から、いくつもの妖しい目がカーミたちを睨んでいました
この辺りに住み着いている野犬の群れでした

バウッ!!!

ボスらしき犬が吠えると、一気に野犬たちはディーバの足めがけて噛み付いてきました!
狙いはディーバの背中に積んでいるたくさんの食べ物です

パオーン!!!

ディーバもたまらず自慢の長い鼻や太い足で、野犬たちを追っ払おうと必死です!

「この野郎!! ディーバに何するんだ!!!」

カーミも持っていた棒で野犬たちを追い払おうと必死ですが、背中からじゃ遠くて届きません・・

「よーし!! 懲らしめてやる!!」

カーミはディーバの背中から降り、ボスらしき野犬に向かって棒を振り下ろしながら近づいていきました

ディーバもカーミが背中から降りたのを感じたので、思い切り後ろ足だけで立ち上がり、ボスらしき犬めがけ、その太い前足を振り下ろしました
主人であり、親友であり、兄弟であり、大事な相棒のカーミを守るために

ドスーン!!!

(やったー! やっつけた!!)
ディーバはそう思ったかもしれません

しかし、ディーバの前足の下にいるのは、カーミだったのです・・・!

ディーバの後ろからボス犬に近付いたカーミと、振り下ろしたディーバの前足が重なってしまったのです!!・・・


そっと前足をどけたディーバは、ゆっくりカーミを鼻でゆすってみました
だけどカーミはピクリとも動きません・・

パオーン!! パオーン!! パオーン!!

助けを呼ぼうと思ったディーバですが、ここは山の途中 誰も通りかかりません

ディーバはそっとカーミを鼻で巻き付け、自分の背中で支えながら、今来た道を村に向かって戻って行きました


野犬に噛まれた足を引きずりながら、ディーバはやっと村に戻ってきました
そして、背中で支えていたカーミを再び鼻で巻き付け、空に高く上げ思いっきり叫びました

パオーン!!!

まるで「早くカーミを助けて!!」と言わんばかりに・・・

そのディーバの叫びを聞いて、村人が次々と家から出てきました


それを見たディーバは、静かに血みどろのカーミを地面に降ろし、もう一度叫びました

パオーン!!

その様子を見た村人は口々に叫びました

「大変だ!! ディーバがカーミを襲ったぞ!!」
「カーミを早く助けるんだ!!!」
「主人に逆らうなんて! なんて恩知らずなヤツなんだ!!」

そう言いながら、それぞれ手にはおのや槍を持ち、ディーバとカーミに近付いてきました

その時、気が付いたカーミが駆け寄ってきた村人に何かを言いかけました

「ち、違うんだ・・・、僕が・・・、ディーバの・・・・」

そう言うと、静かに目を閉じると、2度とその目は開きませんでした・・・

それを見た村人は、大きな声でこう叫びました

「ディーバがカーミを殺した!!!」

それを聞いた村の男たちは、一気にディーバに襲いかかりました!!

「この!殺人象め!!」
「お前も痛い目に遭わせてやる!!!」

ディーバの体に、おのや槍が深く突き刺さりました

しかしディーバは、暴れる事もなく、鼻を天高く突き上げながらじっと痛みに耐えていたのです・・・
まるで、自分のしでかした事を後悔しているように・・・


(やめろ!! やめてくれ!!!)
(ディーバは何も悪くないんだ!!)
(お願いだから!!ディーバを傷つけないでくれ!!!)

その横で、ディーバに襲いかかる村人を、必死にカーミが止めていました
もう村人には自分の姿が見えていない事も気付かずに・・・

(良いんだカーミ♪ これで良いんだよ‥♪)

つぶらな大きな瞳に涙を溜めながら、ディーバはカーミにそっとささやきました

その時です!

村人の一人が突き刺した槍が、頑丈な皮膚を突き破り、ディーバの心臓に刺さりました

かっと目を開いたディーバは、空高く上げていた鼻をゆっくり下げ、大きな土ぼこりをあげながら、その大きな体を地面に横たえました

ディーバ!!!

それを見ていた魂だけのカーミは、動かなくなったディーバの体に寄り添いました

すると、次の瞬間不思議な事が起きました

ディーバの体が光り、再びディーバは元気よく立ち上がったのです!!

でも、村人にはその姿は見えませんでした
ディーバもまた魂だけになったからです

「カーミ♪ 待たせたね♪ さあ!一緒に行こう♫」

「ディーバ!!♪ もう絶対離れないぞ!!」

そう言うと、いつもと同じように、カーミを背中に乗せて、ディーバはゆっくり歩きだしました
今度は山のふもとではなく、空に向かって・・・

仲良く寄り添った二つの魂は、いつまでも一緒にいることを誓い、空に消えていきました
生まれ変わっても、また一緒にいられるように・・・


スクリーンに映ったカーミとディーバが消えたあと、お部屋が再び明るくなりました

すると、目の前に映った光景を見た女の人が、ポツリとつぶやきました

「じゃあ・・、あのディーバが!!・・」

「そうだよ♪ あんたの死んじゃったワンちゃんだよ‥笑」
マダムスピンクルは、うなずきながら微笑みかけました

「だから大丈夫じゃよ笑 また会えるから♪ 心配しないで待っておきなさい笑」

「はい♪ また会える気がしてきました笑」
女の人は何かに気付いたようで、すっかり元気になっていました

生まれ変わってもまた会える
象であっても犬であっても・・・


マダムにお礼を言って扉を開けた女の人は、元気よく通りに出ました
そして、空を見上げながらこう言いました

「またいつかあの子と会いたいな♪ あ!いけない、帽子忘れちゃった・・」

振り返って今出てきた扉を見ると、そこにはもうレンガの壁しかありませんでした・・
忘れた帽子以外を除いては・・・


悲しい心の人だけに 見える不思議な茶色い扉
いつも見えるわけじゃない とても不思議なマダムの館

今日もどこかの街角で 扉を見つける人がいる
いつも紅茶とシフォンが並ぶ 不思議な館に住む人は

不思議な力で 心を癒す
その名も マダム・スピンクル


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