久しぶりに須藤先生の健康知識です～
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「おじさんとおばさん達の健康知識」
「肥満」は健康阻害の要因に挙げられますが、「痩せた」人は健康そのものなのでしょうか？
一概にそうとは言えないようですよ。
現代日本人に多いとされる高血圧。
高血圧そのものは病気ではありませんが様々で重大な病気の発症リスク要因になります。
一般的な見方として太った人を見ると「あの人血圧高そうねぇ」なんてよく耳にします。
実は日本には栄養摂取量がままならない昔から高血圧の人は存在しました。
つまり、肥満に関係なく高血圧の人はいたということです。
日本人の高血圧は「肥満」以外に「食生活」が大きく関係しているようです。
日本人の食生活の特徴を欧米人と比較してみると、
・塩分 ＝ 多い
・カルシウム、カリウム ＝ 少ない
傾向です。
特に塩分は欧米人に比べて 「2倍」 も多く食べています。
塩分は高血圧の大きな要因ですから日本人の場合、強く意識した食生活が必要かもしれませんね。
糖尿病は生活習慣病の代表格です。
重症化すると「手足の切断」「失明」などに至る恐ろしい病気です。
糖尿病の発症リスクで大きいとされるのは「アルコール」ですが、これを体型で比較してみると、、、
●BMI22未満（痩せた人）が飲酒した場合の糖尿病リスク（厚生労働省の調べ）●
毎日1～2合飲む → 飲まない人の1.9倍
毎日2合以上飲む → 飲まない人の2.9倍
これに対し、BMI25以上の人は飲酒のリスクは「ほとんど変わらない」そうです。
また、欧米人と比較すると日本人は肥満の程度は軽いものです。
●平均BMI
アメリカ → 32.3
イギリス → 29.4
日 本 → 23.1
もし、日本人が欧米人と同様の肥満程度になれば糖尿病人口は今よりも増えることになりますね。
糖尿病とは糖を処理してくれるインスリン（膵臓で作られる）が「効きにくい」または「不足」のいずれかです。
前のデータと照らし合わせると
・欧米人の糖尿病は肥満によってインスリンが「効きにくく」なっている。
・日本人の闘病病は体質的に「不足」するタイプが多い。
ということです。
ちょっと話を整理すると、
アルコールは痩せている人のほうが糖尿病になる原因割合が大きい。
日本人は世界的に見てそれほど肥満の度合いひどくないが糖尿病になる人は多い。
つまり、欧米人に比べて日本人は「アルコールと肥満に弱い」民族ということが分かります。
健康知識：健康とは痩せている人も「安心」ではありません。太った人は「もっと安心」ではありません。
