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『勤務地シンガポール』

日本に帰国しましたがタイトルはこのままで

なんと136万円の「お茶」

2008年01月05日 | 日々雑感

 昨日はジャカルタからお客さんが見えて、チャイナ・タウンでお昼をご一緒しました。その後コーヒーを頂いてお別れしたのですが、オフィスへ戻る道すがら、「まてよ、確かうちの“お茶”はすでに切れているよな。折角チャイナ・タウンにいるのだから、ちょっとお茶でも買っていくか。」と、最寄の中国系デパートの裕華国貨に飛び込みました。そこでは量り売りで中国茶が買えるのです。以前は気に入った店舗形式の古いお茶屋さんがあったのですが、しばらく行かないうちにそのお店はなくなってしまっていて、その後は、まあ、面倒臭さもあって、まっすぐこの裕華国貨に来てしまいます。

 しばらくぶりでしたが、いろんなお茶があり、見るだけでも楽しめます。量り売りの場所に行くと、緑茶系、烏龍系、鉄観音系、それにプアール系のお茶がグレードごとに分けられてケースに入っています。私の前には金持ち風華人系のご婦人がいらして、店員さんに茶葉を見せてもらいながら品定めしていました。で、どれもグレードが一番上のものを三種類くらいそれぞれ量ってもらっていました。

 私はというと(笑)、店員さんには申し訳なかったのですが、緑茶系と烏龍系のをそれぞれ100gだけそれもグレードも値段も“リーズナブル”なものを袋につめてもらいました。10ドル払っても十分おつりがきます(笑)。

 さてオフィスに帰ってレジュメでも読むかという段になって、外はいきなり大雨になっているに気がつきました。仕方がない、じゃ、ちょっとお茶でも見て帰るかと、自分に言い訳をして(笑)、店内を散策。お茶だけでなく、茶器も所狭しと並べてあります。ティーポット一つでうちの紹介料が吹っ飛ぶ位の値段がついたものもたくさんあり、そこは足早に通り過ぎ、またこれもリーズナブルなものを見て回りましたが、今回は購入を見送り、箱詰めの茶葉のコーナーに移りました。

 高級茶葉のコーナーに行くと日本円で20万円から30万円ほどするものが展示されていました。ひとり“げっ!こんなに!”と思っていると、その心を見透かしたように店員さんが一人、すーっと近寄ってきて、“May I help you?”と、満面笑みです。「しょうがないなー、また例のごとく金持ちと勘違いされてるのかなー」と一人ぼやきながら、「いえ、今日は、そのー、タダ見ているだけですから。」と、それこそ“お茶を濁し”、逃げるようにその場を立ち去ろうとしたその瞬間、こんな値段でビビッてもらっては困るよお客さん、うちにはもっと高いお茶があんねん、と言わんばかりの微笑で、「お客様、当店にはビンテージもののプアールが御座いますが、ご覧になりますか?ちょっとお値段がはりますが。」と。「えっ、このケースの中のお茶よりも高いのですか?」と私。「はい、40年もののプアール茶でお値段は一万八千ドルでございます。」「ぃ、いちまん、はっっせん、ドル!?」。 はい、1万8千シンガポールドル、今日のレートでいくと日本円で約136万円也、です。

 見せてもらいましたよ。その136万円のお茶を。直径約25センチほどの固形茶でした。値段もさることならがら、「40年もの」というのも驚きです。ものすごい古いじゃないですか。私よりもこの世に長くいますよそのお茶。ま、ほとんど同年代ですが(笑)。でも、これって中国本土に行くと、実は3分の一くらいの値段なんでしょ、と私が聞くと、その店員さんは、「とんでもございません。実は中国本土の方がもっと高いのです。近年はニューリッチ(注:この言い方も古い)の台頭で、金持ちは金に糸目をつけず、ビンテージものを集めています。ちょうど株式投資のように値段がどんどん上がっていて、むしろシンガポールで買った方が安いのです」と。その説明を聞いて妙に納得。お茶の上で札束が乱舞するイメージが浮かびます。

 しかし、お茶に136万円。ワインも同じようなものかも知れませんが、好きな方にはそれでも安いのかも知れません。値段には手も足も出ませんでしたが、あのお茶の年は私と同年と思うと、なぜか懐かしいクラスメートのようでもあり、思わず肩を組みたくなる気がして、その思いを断ち切るように空を見上げると、もう雨は上がっていました。


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謹賀新年

2008年01月01日 | 日々雑感
 
 新年明けまして、おめでとうございます。

 本当は写真のような初日の出を拝みたかったのですが、今日のシンガポールはあいにくの曇り空でした。

 いよいろ2008年が始まりました。今年は世界的にいろいろな行事や催しものが目白押しですが、それらに左右されずに主体性をもって自らのやるべきことに集中していきたいと思っています。

 今日は元旦、“一年の計は元旦にあり”といわれておりますので、私も計画を立ててみました。でも今年は、昨年の反省もあり、あまり大きな計画は立てず、大人しめなものにしてみました(笑)。これだったら、肩肘張らずにやれそうです(笑)。「頑張る」と言いますが、これは「頑」を「張る」ということで心の緊張を伴います。さらっと使ったり言ったりする場合はいいのかもしれませんが、あまり「頑を張り」続けると体調にも影響しますので、今年は「頑張らず」、「真剣にやる」という感じでいきたいと思います(笑)。

 それでは、本年もどうぞ宜しくお願い致します。





2007年、本年も有難うございました!

2007年12月31日 | 日々雑感


 2007年も残り8時間位となりました。

 今日は朝一件面接をさせて頂き、昼食後一件お客さん訪問をし、先ほどオフィスに戻ってきて今これを書いています。あとは、少し片付けものをして家に帰ります。夕方から夜にかけて、この辺はマーライオン公園のマリーナ湾で催される花火大会とカウントダウンのため、混雑が予想されますので、早めに脱出したいと思っています(笑)。

 今年も当ブログでお付き合い頂きました皆様、いろいろとお世話になりました。頂戴した数々のご質問、本当に有難うございました。私の返事が皆様のお役に立てていたらとても嬉しいです。この調子で細く長く続けて行きたいと思っておりますので、2008年も引き続きお付き合いの程、何卒宜しくお願い致します。


 それでは皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。


 セールスブリッジ
 代表 佐藤裕人




予感

2007年12月30日 | 日々雑感

 地球儀上でみるとシンガポールは赤道付近に位置して、また南国という言葉の語感からも“海がキレイ”というイメージがありますが、“白い砂の海岸線と青く光り輝く海”と言うのからはちょっと程遠いです(笑)。ガイドブック等を見るとセントーサ島の白いビーチが載っていますが、あれはハワイのワイキキ・ビーチ同様に“人工”のビーチです。

 “人工”というとシンガポールは国土の約10%が埋立地です。“国土のテンパー”というのはちょっと凄いです。

 さて、昨日少し書きましたが、ブログをアップしたあと海に行ってきました。船着場からボートに乗って本島の直ぐそばにある島に渡ってきました。内海というか、ここはジョホール水道の一部なのでやはり海の色は期待できず写真のような感じです。

 乗船時間は約15分くらいなのですが、乗ってから遠くの方を見ると、もうマレーシアのジョホール方面は大雨のようです。で、シンガポール方面にどんどんやってくる気配です。どうも大雨の予感です。

 案の定、下船してから10分もしたら物凄い土砂降りになりました。その島、ウビン島と言いますが、そこにはものの30分くらい位しかいなかったと思います。本当に凄い雨で、船着場は本島に帰る人たちで混雑していました。皆強烈な風と雨に打たれながら急いで本島行きの船に乗り込んでいます。さながら本島に帰る最後の引き上げ船のような感じで、乗船中も視界はほんの数メートル、ちょっとした緊張感を味あうことが出来ました(笑)。

古いものも活かしていく

2007年12月29日 | 日々雑感

 今日は久しぶりに面接のアポもなく家でのんびりと。。。と思っていたのですが、朝から大掃除となりました。で、これから海を見に出かけます。

 写真は、前にもご紹介したかと思いますが、「ペナラカン」の家。間口がこんな感じですが、奥行きというか、中に入ると奥に細長いつくりになっているようです。

 当時は間口の広さで税金がかかったとのことで、みなこの写真の家のように間口を狭く奥に長く作ったそうです。1920年台から1930年代くらいの建物でしょうか。古いものを活かしていく能力も大切です。

 この辺も前にアップしたヒンドゥー寺院と共に私の散歩コースです。シンガポールでもわりと早くから人が住み着き拓けた地区のようです。
 
 それではみなさんも良い週末をお過ごし下さい。

仕事納め

2007年12月28日 | 日々雑感


 日本では今日12月28日が「仕事納め」というところが多いのではないでしょうか。シンガポールは、1月1日だけ祝日となっておりまして、その他はカレンダー通りです。なので私も31日に出社し、翌日元旦のお祝いをして、酔っぱらっている間もなく次の日、2日から2008年の営業開始です。

 ま、在シンガポールの日系企業の中では、日本の本社にならって、今日仕事納め、で、正月三が日を休みにして4日スタート、または7日スタートとしているところもあるようです。クリスマスは外資系に倣い、年末年始は日系に倣いたいものですね。(笑)。休みの話ですが。

 今日は雨もなく外を歩くにはかなり暑かったです。

 写真の中の正面に写っているビルがうちが入居しているシェントン・ハウスというビルになります。その、左側、写真にはクレーンが数本見えますが、そこに今度新しく、最新の設備を備えたコンドミニアム兼オフィスビルが立つ予定です。そのもっと左には、巨大な金融センターがそびえ立つ予定で、そのもう少し左に行きますと、「カジノ」ができる予定です。この辺の土地も人工埋立地です。シンガポールはどんどん変わっていくようです。




ほんとうの寺院

2007年12月26日 | 日々雑感

 今日もあっというまに時間が経ってしまい、ふと時計をみるともう集会に行かねばならない時間です。集会というと村の青年団のようですが(笑)、今日のは、来月めでたく結婚する友人の前祝会です。

 と、言うわけで、苦し紛れのアップですが、私の散歩コースにあるヒンドゥ寺院をご覧下さい。昨日の写真の視点からそのまま上を見ますとこんな感じです。

 それでは残りわずか。お互い頑張りましょう!

うちは寺院か!

2007年12月25日 | 日々雑感

 真剣に仕事を探す人たちの姿にはいつも胸をうたれます。

 うちのエージェンシーに来てくれる人たちの殆どは地元のシンガポール人なのですが、IT系人材となるとインド出身の人たちも多いです。

 昨日クリスマス・イブにアポを取って来てくれた方もタミルナード出身の青年、午後7時ごろにしか来れないと言うので、当初、“折角のクリスマス・イブだし、断って別の日にしてもらおうかな”という思いが一瞬頭をよぎったのですが、これまでメールや電話でやり取りをした印象が良かったのと、あと、この青年、“この日のこの時間帯しか行けないんです”と結構押しも強かったこともありまして(笑)、その時間帯でOKした次第です。

 で、実際会って話をして見ると、なんと素直な好青年ではないですか。転職の理由にも心打たれるものがあります。若いのになかなかの親孝行ものです。向こうもこちらを信用してくれたのか、いろいろと話をしてくれます。

 その後、企業や応募するポジションについて、そしてどのような心持でそれに対応したらいいのかなどを話して面接は終了しました。なんだかんだと1時間半くらい経っていました(笑)。青年も「クリスマスなのに自分のために時間を割いてくれて有難うございました。」と、満面感謝の笑みをたたえています。私もそれに応えて「これから良い転職を目指して頑張りましょう。」と、そして、「さあ、こちらへ」と先に立って青年を見送ろうとしました。青年も立ち上がり私と一緒に歩き出しました。興奮冷めやらぬ、といった感じで、「友達にもここのエージェンシーのことを紹介したいと思います」とか言ってくれています(笑)。

 ドアのところで、「ではこれで。ごきげんよう。」と私が手を差し出すと、青年も(インド人の方独特の)首を基点にして顎を左右に振りながら、「今日は本当に有難うございました。」と手を差し伸べます。その瞬間、私はちょっと下を向いたのですが、そのとき、青年が裸足であることに気がつきました。「あなた、く、“靴”はどうしたのですか??」青年はキョトンとした顔つきになって一瞬私の顔を見ましたが、直ぐに、「ああ!靴はオフィスの外です。入るときに脱ぎました。」と。

 しかし、オフィスの外には靴はありませんでした。あれーおかしーなーと探していると、なんと、さっきまで面接をしていた部屋のテーブルの下にしっかり2足見えるではないですか(笑)。なあーんだ、靴を脱いで面接を受けていたのかー、と私も微笑ましく彼を見送り、彼ももう一度礼を述べてエレベーターに消えて行きました。

 実は先日も似たようなことがありました。その方は、「どうぞお入り下さい」と言っても、ちょっとモジモジしていて、どうしたのか、と聞くと、「あのー、靴はここで脱ぐのでしょうかぁ。」と。うちのオフィスは何の変哲もない小さなオフィスですが、カーペットが少々ふわふわ感があります(ま、工事の際のミスなのですが、)。それでどうもインド系の方々をして、「靴を脱ぐのだろうか」と思わせてしまうようなのです(笑)。「うちは寺院か!」と思わず言いたくなりますが(笑)、そう言われれば、悩みを沢山抱えてやって来られる方々も結構いますねー(笑)。ま、良しと致しましょう。

 写真は、以前一度使ったものですが。お寺に入るときは、はい、皆さん靴を脱いで足を水で洗って入りますね。でも人材エージェンシにいらっしゃる際はそのままどうぞ(笑)。

祝日前

2007年12月24日 | 日々雑感

 シンガポールは今年、イスラムの「ハリラヤ・ハジ」が祝日が先週の木曜日で、明日25日は「クリスマス」で祝日なので、先週の金曜日と今日に有給休暇を使って休みにすると計6日間の休みになります。

 そんなわけか先週の金曜日も、このシェントン・ウェイ界隈、昼食時に出かけている人の数が少ないなあと感じましたが、今日月曜日の昼時はもっと少なく感じました。やはり皆さん休まれているのでしょう。

 日本人としてはやはりこの時期は「師走」ということで、そしてもう今は年末、残り一週間ともなりますと、どうもこう、気持ちが、一年が終わるということと相まって、なんとなく全てにおいて“終了感”みなたいなものが全体に漂います(笑)。私だけかも知れませんが(笑)。

 今日は面接が4件入っています。現在募集中の案件に対して応募して下さった方々ですが、なんとかお役に立ちたいと思っています。。。と、書いていましたら、今携帯にメッセージが入ってきました。あるお仕事をお探しの方です。今、企業から内定がでたとのことです!本当におめでとうございます!わざわざ連絡して下さって有難うございます。直接ではありませんでしたが、間接的に私も少しお役に立てて嬉しいです。

 久しぶりの写真ですが、今朝出社すると太陽が向いのビルの窓に反射してうちのオフィスにその光が入ってきていました。縁起(?)が良いです(笑)。


ただ、ひたすら

2007年12月23日 | 日々雑感

 12月、シンガポールは雨が多いです。

 今日も午後3時くらいまではとても天気が良くて私の住まいからも隣国のマレーシアの山並みが遠望できたのですが、午後4時くらいからこの時期お決まりの豪雨となり現在は小雨の状態が続いています。

 2007年ものこり1週間となりました。年初に計画した事柄の達成度を確認して見ますと、そこはもう未達成事項のオンパレードで(笑)、今年も自分に対して物凄く甘かったなと反省せざるを得ません。

 2008年はどうにか自分を律していかねばと考えているとき、先日ある方からお聞きした曹洞宗の禅に打ち込む雲水の話を思いだしました。曹洞宗では、ただ、ひたすら禅をする、ひたすら掃除する、ひたすら食事する、と、今する行為にひたすら没入する事を大事としているとのことです。

 修行というのはどこか遠くにあるのではなくて、日常の中にあるのですね。

 来年は、ただひたすらレジュメを読み、ただひたすら人を探し、ただひたすら人と会う、という行為を通じて、人材エージェントとしての今の自分を鍛えて行きたいと思っています。




四つで一つという考え方-4進法的思考方法

2007年09月17日 | 日々雑感

 自然数の「4」という数字はその「シ」という音から日本語でも中国語でも好まれて使われることは少なく、むしろ喜ばしい席においては敬遠されることの方が多いのではないかと思います。

 でも自然界においては「4」は結構キーナンバーで、「4個」で「1組」として表現されるものが多く、例を挙げるその多さにビックリします(笑)。例えば、春、夏、秋、冬、の「四季」。人生を描写する際にもよく使われます。あと、足し算、引き算、掛け算、割り算の「四則」、東西南北の「四方」。北東、北西、南東、南西の「四隅」。右手、左手、右足、左足の「四肢」。生、老、病、死の「四苦」などなどです。(数えればまだまだありますよね。)

 最近、デジタル革命がついに私の頭の中にも到達してか、物事を「YES」か「NO」か、「好き」か「嫌いか」、「イイヤツ」か「ワルイヤツ」か、はたまたご当地的に言えば「儲かる」か「損する」かといった、考え方が所謂2進法的になってしまっているのにはたと気がつきました。

 2進法的発想。一見分かり易くて良いのかも知れませんが、感情を持った人間の織り成す日々の決断劇場の中では、これだけだとなかなか答えが導き出せないことが多々あります(笑)。そこでもう一度自然界に目を向けてみれば?ここで「4個」で「1組」という4進法的な考え方が役に立ちます(笑)。2進法的だと「YES」か「NO」かのどちらか一方ですが、4進法だとこうなります。

 「YES」
 「YESだが、NOでもある。」
 「NOだが、YESでもある。」
 「NO」

 なるほど、これでいろいろな問題に対して100%解決できないまでもとにかく前にに進むことが出来るかも知れません(笑)。しかし、、人材採用の現場においては少々無理があるかもしれません。「YESだが、NOでもある。」「NOだが、YESでもある。」だと決まりませんから。採用の最終段階ではやはり「YES」か「NO」なのでしょう(笑)。

 4進法的考え方、ご参考になれば幸いです。

無心

2007年09月14日 | 日々雑感

 毎朝の通勤路に猫が結構いるのですが、こっちが見ていると向こうもこっちを見ているのです。

 いやー至って普通ですよね、これって(笑)。

 ですが、最近面白いことに気づきました。あるとき深く考え事をしながら歩いてると、こんな時って歩いている自分の体と考えごとをしている自分の心は別々のことをしているわけですが、ふと足元に猫がいる、それもかなりの至近距離、っと、心で思った瞬間!、猫の方でもビクッッ!として、こっちを見るという事があります。

 これって、猫を見て猫だと認めた瞬間、「俺はお前を見てるぞー」という波動がこちらから猫に伝わるのだろうと思います。その反対に、考え事をしながらすっかり通り過ぎてしまってから、「あれー今猫いたなあ」と振り返ると穏やかな朝の風景の中に猫がいたりします。意識をその対象に向けると伝わり、一方無我無心だと自らの存在も消し去ることができるといった、どうも昔読んだ剣豪ものの世界のようでもあります。(笑)。

 でも、なぜかその中に日々の仕事のヒントがあるような気が最近しています。

 “サトリ”の話、皆さんもご存知だと思いますが、その異獣からすっかり心を読まれてしまった樵は考えることをやめ木を切る仕事に専念します。で、無心で振りかぶった斧の柄から「斧」がスポッと抜けて飛んで行き、その異獣を倒してしまうように、無心で何かに集中するというのが、今周りが目まぐるしく、バスに乗り遅れまいとして皆が動いているときにこそ、必要なのではないかと考えた次第です。

 考えても考えてもダメなときは無心に何かに集中する。すると、計算を超えた結果が時としてもたらされることもある、と、最近思っています。


ご縁-なぜか会う人

2007年09月07日 | 日々雑感

 特に連絡を取り合ったり申し合わせたりしているわけではないのですが、なぜかばったり会う人がいます。

 シンガポールは小さいと言いながらも4百万の人がいます。その中で特に友人とか商売を一緒にやっているとかというわけでもないのに、不思議と何度も会う人がいます。

 今日のランチ時にそのフランシスと3年ぶりに会いました。お互い“あっ!!”という感じで(笑)。

 フランシスは、たぶん年の頃は60近いでしょうか。11年前シンガポールに来て間もなく、毎朝利用するバス停でバス待ちをしている人の中に一際派手なシャツとネクタイをしているおじさんがいまして、それがフランシスでした。もちろん、当時はお互い名乗り合うこともなく、“おっ、今日もいるな。”とばかり目礼する感じでした。

 その後9年くらい時が流れて、あるショッピングセンターの中でばったり、お互い再会を喜びあったのですが、直ぐに以前はそれほど親しくもなく話をしたこともなくましてや名前も知らないということに気づき、名刺交換と共にお互いを紹介し合いました。どんな仕事をしているかなど。私は当時丁度今の仕事を始めたばかりでしたし、フランシスは会社を定年になったのかリストラされたのか、金融商品を売るファイナンシャル・アドバイザーの仕事をしていました。

 で、今日前回会ってから3年くらい経っているでしょうか、ランチ時に。先日食べたあるものが、ちょっとうちのオフィスからは遠いのですが、また食べたくなって、それも時間がずれてしまって2時くらいのランチだったのですが、そういった、諸々の“条件”というか状況が複雑に絡み合って、一方フランシスの方もどうして今日その場所にくる必要があったのか、お客さんとのアポがあったのか分かりませんが、申し合わせてようにばったりと。お互いのことはあまり知らないのに、なんか懐かしい感じがしましたね会った時は(笑)。

 「今何やってんの?」という会話から始まり、「俺の方は前と変わらずだけどオフィスの場所が変わったら、はい、これ新しい名刺。フランシスのもくれよ。」もちろん!とばかり名刺をくれたのですが、、、フランシスは転職していました(笑)。でも前回同様金融商品を売る仕事は変わらず。

 それから少し話をして、フランシスは実はイタリア語ができること。UNの職員としてローマに9年住んでいたこと。最初の奥さんはイタリア人でその最初の奥さんとの子供がイタリアに住んでいることなどなど知る事ができました。これでようやくフランシスは私の中で「知人」レベルになりました(笑)。一回会った人を「友達」と呼ぶことが多いシンガポールでは、私は結構保守的だと思います(笑)。しかし、この目の前のおっさん、(いや失礼。こういう私ももうオヤジですので:笑)がイタリアとは。話はちょっとわきにそれますが、昨日はパバロッティが亡くなって、その夜はたまたまイタリア料理のアポが入っていて、今日のランチのフードコートではパバロッティがかかってる(笑)。で、フランシスからイタリアの話、知り合いがやっているイタリア料理店の話、はたまたレシピなど聞いたりして、なんかイタリアイタリアしています(笑)。

 しかし人とのご縁はホント不思議ですね。
 皆さんにもよくばったり会う人っておりますか?

秋の気配

2007年09月04日 | 日々雑感

 9月に入ってようやくシンガポールでも秋の気配を感じます、なあんて書くと、なんだシンガポールにも四季があったのかと思われてしまいそうですが(笑)、それくらい最近は涼しいです。雨も多いです。

 この間グローバル・ウォーミング(地球温暖化)について知人から聞いた話ですが、地球の気温が上がって、海水の温度も上がると、海流が変わって、それで風の吹き方も変わって、台風やモンスーンの通り道も変わって、今まで影響が無かった地域が今度はその影響を受けるようになるらしいです。

 どおりでシンガポールも雨の降る時期がずれているような気がしたわけだと一人合点が行きました。そういえば、こんどのAPECはシドニーですが、シドニーって通常なら今は涼しいはずとのことですが、なんと今は暑いらしいです。

 話は思い切り飛びますが、私は個人的には魚食派なのですが、どうも海流が変わると今まで取れていた魚が取れなくなってしまうらしいです。寒流で鍛えられたキレのある刺身は食べれなくなるのでしょうか。




噂は本当だった!10分で1万8千円の仕事!

2007年08月30日 | 日々雑感

 いきなりセンセーショナルなこんな見出しで驚かしてしまったかも知れませんが、なんのことはなくて実はとってもシンガポール的な話なのです。要は、“言った者勝ち”と言いますか正直者が馬鹿を。。。と言いますか。。。

 クレジットカードの「年間会員費」のことなのですが、以前シンガポール人の友人から「そんなの払えって言われて“はい、そうですか”って払うやつなんかいないよ。」という話を聞いたときの驚きは今でもその友人の不敵な口元と共に私の脳裏に焼きついています。

 友人「お前会員費払ってんの?」
 私「当然ぢゃないか。払わなければカード使えないじゃん。」
 友人「(こいつ甘ちゃんだなーという仕草で)払っているやつなんかいないよ。俺の周りでは。正直もイイが、世の中もっとここを使って(頭を指差し)“スマート”に生きなきゃ。(←彼の言うスマートという意味は我々が使う“洗練された人”という意味ではなくて“額に汗することなく楽してカネを稼ぐことができる人”いう意味です。」
 私「ぢゃあ、どーするつーねん!?」
 友人「へっ(笑)、そんなの簡単さ。請求が来たら電話して一言“払わない”っていうんだよ。」
 私「???」
 友人「で、払ってくれって来たら、じゃあカードをキャンセルするって言うんだ。そう言うと向こうの担当者は俺たちからカードをキャンセルされるのは怖いから、“会員費を免除するから近いうちにこのカードを使って何か購入してくれ”って言ってくるんだ。考えてみてもそーだろ?キャンセルされて会員が減るより、持っててもらって少しでも使ってもらった方がやつらにも得じゃんか。(そんなことも分からんのか馬鹿たれ)」
 私「ふーんん、、、でも何にも言わずに真面目に払っている人だっているんだから、それは激烈に不公平だ!!言ったモン勝ちじゃないか!(怒)」
 友人「(親が子を諭すように、)ゲームなんだよ。要は。勝つにはどうする?ルールを知らなきゃいけないだろ?」

 そんなやり取りがあってから、かなり月日が流れて、そして一昨日、我が家にクレジットカード会社から年会費の請求が来ました。その額日本円で約1万8千円!私にとっては物凄く高いです。それもほとんど利用していないカード会社のカードです。(しまった!キャンセルするのをすっかり忘れとった!)と思ったのは後の祭り、しょうがない、払わなければ。。。と思ったときに上の“スマート”な友人の言葉を思い出しました。

 で、直ぐにカード会社に電話。

 私「すみません、1万8千円の年会費の請求が来ているのですが、履歴を調べてもらえばお分かりのとおり私は過去1年間そのカードを使っていません。つきましては、大変申し訳ないのですが、キャンセルしてもらうと同時に、今回の会費は免除してもらいたいのですが。。。。」
 一カスタマーサービスの担当者「わかりました。会費は免除します。その代わりカードはキャンセルせずにそのままお持ち下さい。1ヶ月以内にそのカードを使って何かを購入下さい。金額はいくらでもいいです。」

 (私は、この一担当者が何の説明や説得も試みず、はたまた上司に確認を取ることもなく、1万8千円の免除を自分の権限でしたことをともて恐ろしく思いました。間違いなく、ここではごく普通にこうした会話が取り交わされているようでした。)

 私「えっ?め、免除して頂けるんですか!?じゃもし私が来月までそのカードでなにも購入しなかったら?もしすっかり使うのを忘れてしまったら?その時は再度会員費を請求されるのですか?」
 担当者「(このオヤジは物分りの悪い奴だ。こんなロールプレイをするのは疲れるよ、といった感じで)ふうっ、(と、一息)いえ、もし使わなくても会員費は免除します。」
 
 と、まあ、まさにスマート友人の言った通り、クレジットカードの年間会員費は見事に免除されたのでした。

 その間、約10分。私は1万8千円をセーブできました。「10分で1万8千円の仕事をした!」、これが私の仕事のコンサルティングでの話しだったらその時間給の高さにさぞ大喜びしたでしょう。ですか、その時は、1万8千円を払わずにすんだという安堵感よりも、何かこう、荒涼としたむなしさが胸を支配していました。。。噂は本当だったのです(苦笑)。