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『勤務地シンガポール』

日本に帰国しましたがタイトルはこのままで

喫茶という文化

2008年07月10日 | 日々雑感

 先日ある方と話をしていて趣味や好きなものは何かと聞かれました。私はとっさに「紅茶」と答えました(笑)。

 そうすると話は自然に、どこのどの紅茶がすきなのか、から始まって、茶葉や産地、そして淹れた時の「水色」、「香り」、「味」の方へ行きます。好きなことゆえに話がだんだんとうんちくくさくもなります(笑)。

 オフィスへの帰り道、「紅茶が好き」と言った自分の言葉の意味について考えてみました。

 確かに紅茶は好きで毎日飲んでいます。特にスリランカのウバ茶やヌワラエリア茶を愛飲しています。オフィスではリプトンその他のティーバックを飲みます。外のお店では飲みません。いろいろなところで試しましたが、私の意に適ったティー・サービスを提供していることろは今のところありません。日本にはありますが、シンガポールにはない。ということで、目下のところ、批判を恐れずに言いますと、自宅で自分が淹れる紅茶がシンガポールで一番おいしい紅茶となります(笑)。

 ところがと、もっと考えを進めますと、私は紅茶だけ好きなのではないことに気づきます。日本の煎茶も玉露も、そして様々な種類の中国茶も大好きです。煎茶用専用として集めた備前焼きの器や中国式の茶器セットも、高価なものではありませんが一通りそろえています。

 では「葉っぱ系が好きなのか?」と自問してみると、またしてもそうでないようです。コーヒーも好きなのです(笑)。では「お茶を淹れるという作業が好き」なのかと問うと、なんかだんだん近づいてきたようではありますが、まだちょっとしっくりと行きません。

 オフィスも近くなって最終的にああこれだ!と思いつきました。

 私はきっと「喫茶という文化」が好きなのです。それは「お茶」を介して成立するコミュニケーションなのだと思います。そう言えばと、以前紅茶の師匠から教えて頂いた言葉を思い出しました。「いくら高級で美味しいお茶や“あて”(和菓子やケーキなどの)があっても駄目だ。そこで語られる会話こそが大切なんだ。」という言葉です。趣味は紅茶と答えても、どうも腑に落ちないものがありましたが、それを今度からは、ひとりや友人らと楽しむ喫茶と答えるようにしたいと思います。これはストーンと自分の中で落ちる思いがします(笑)。



ないものねだり

2008年07月07日 | 日々雑感

 面接していてたまに遭遇する転職希望理由に、「今の職場は物凄く忙しい」と「今の職場は物凄く暇」の両方あるのは面白いです。

 でも、それぞれの理由をもとに転職して行った人たち、つまり「忙しいから暇へ」と「暇から忙しいへ」とですが、その後その人たちからヒアリングすると「暇過ぎる」、「忙し過ぎる」という答えが返ってきます。でまた辞めたいと。

 そんなに人材会社に貢献してどうすんねんと私などは思いますが、結局のところ我々人間はないものねだりなのかも知れません(笑)。

 それにしても「物凄く忙しい職場」と「物凄く暇な職場」のどちらか一方を選択しなければ成らないとしたら、皆さんだったらどちらを選ぶでしょうか。現在の職場、適度に忙しく適度に暇な現状に感謝したいです。




出したものは還ってくる

2008年07月01日 | 日々雑感

 いつもお世話になっている地元の人材紹介会社のK社長とは定期的に情報交換しています。

 今日お聞きしたあるE社の話。E社はK社長のところのお客さんで、とある大手企業です。K社長はあるときE社より、中国人ワーカーの紹介を頼まれたそうですが、それをすることによって抱えるリスクが大きい故、K社長はその話を断ったそうです。するとE社のHR担当者は、「なぜ断るんだ。うちの依頼を断るなんてとんでもない。今後付き合いはなしだ。」とK社長に言い放ったそうです。

 それからしばらくしてK社長の所へE社のHR担当者から電話がありました。「あなたの後に付き合いだした人材会社はとてもいい。欲しいだけ中国から人材を連れてきてくれる。コストもベリー・チープで最高だ。」と電話口で話したそうです。K社長、「ああそうですか。それは良かったですね。」とだけ言ってその電話を切ったそうです。

 その後どうなったか。K社長の話によると、シンガポールで生活をはじめたその中国人ワーカーの人たちは、少しずつ同じ中国からやってきた人たちと知り合うにつれ、いかに自分達は少ない給料で働かされているかを知り、また他で働く人たちは毎年昇給があるが、自分達は何年たってもわずかな昇給すらないことも知り、ついには団体でストライキに及んだそうです。そしてストライキでは昇給とE社の社長との談判を望んだそうです。

 この世の中には「出したものは必ず還ってくる」的な法則があるような気がします。私はその団体交渉の場にいきなり引きずり出されたE社の社長に、少し同情を感じますが、やはりこれもトップとしての責任でしょう。

 このE社、地元の企業でしょうか。それとも日系企業でしょうか。それはご想像にお任せします(笑)。


下がりそうで下がらないもの

2008年06月30日 | 日々雑感

 下がりそうで中々下がらないものに現在のシンガポールの家賃があります。

 あと1ヶ月後くらいには新しい場所を決めなくては成りません。

 今住んでいる、工事現場猫お気に入りの18階の家を、そのまま延長すれば煩わしい引越しなどせずともいいのですが、家賃が2年前の倍以上と言われれば、それだけの価値が認められないため出ることになります。

 シンガポールで3回目の引越しに成ります。


ロシアといえば

2008年06月25日 | 日々雑感

 今日懐かしい知人から電話がありました。
 その方長らくロシア住まいだったのですが、最近シンガポールに帰って来られたとのこと。早速明日会おうということになりました。

 ところでロシアといえばいろいろと思い出されることがあります。

 出身地に小さな貿易港があるのですが、今はどうか分りませんが私がまだ少年の頃は船でやってきたロシア(当時はソ連)の人たちが街を闊歩しておりました。

 覚えたての英語で話しかけても通じず、当時はなぜかと思いましたが、当然ですね彼らはロシア人なのですから(笑)。田舎の少年にとっては外人、外国 = アメリカ人、アメリカ = 英語 という図式が、今思えば単純ですが、成り立っていたように思います。外国に行きたい!=アメリカに行きたい!に近いものがあったように思います(笑)。

 シンガポールに来て最初に住んだ比較的安価なコンドミニアムに白人系の方がいましたが、聞くとほとんどロシア人でした。それが今では資源大国となりシンガポールでもロシア人となると高価なコンドミニアムに住んでいる人たちが多いと聞きます。

 では明日、最新のロシア事情をいろいろと聞いて来たいと思います。


たまにはゆっくり

2008年06月24日 | 日々雑感

 たまにはゆっくり温泉に、とつぶやきたくなります(笑)。

 でもいつもボーっとしてんじゃん、と横から私のイメージ旅行へ邪魔が入ります(怒)。

 今は例の工事現場猫のせいというか御陰で旅行で家を空けるのも大変になりました(泣)。

 ある方が言っておりました。「社長の仕事は楽をすること」と。この言葉を水戸黄門の印籠のごとく使える日がくるよう精進したいです(楽)。



慣れとは恐ろしい

2008年06月20日 | 日々雑感

 先日メガネのフレームを拭いておりましたら、いきなり“ポキッ”と折れました。

 これまで多くのメガネを使用して来ましたが、フレームがポキッと折れたのははじめてです。最近買ったばかりのもので、より軽く、かけているかいないか分らないくらい軽くを謳ったフレームです。確かに軽くてとてもかけ心地がいいのですが、こうも簡単に折れてしまってはダメです。

 その折れた日から今日までほんの2日間だったのですが、以前使用していたメガネで過ごしました。そのメガネも購入当時は薄くて軽いを謳ったものだったのですが、なんとこの2日間、メガネが「重くて」肩がこりました(笑)。

 慣れとは恐ろしいものです。それがあまりにも便利で快適な場合、元に戻るのは大変です。ご飯も薪ではもう炊けません。以前ジャングルで電気もガスも水道もない生活、トイレに行っても紙がない生活をしていましたが、今戻れる勇気がありません。今、そしてこの現状に感謝したいです(笑)。



 写真。右側の茶系のビルは日本で言うところの金融庁または日銀のようなところです。これからのシンガポール経済、ここの役割や舵取りはとても大きいと思います。


 



地震

2008年06月14日 | 日々雑感

 お昼近くに友人からの連絡で岩手・宮城内陸地震を知りました。

 ここのところ世界中で地震が続いています。

 シンガポールは幸いにして地震はないと言われていますが、隣国のインドネシアでは小さいのも数えるとほぼ毎週地震が発生しているようです。

 いや、言い方を変えると、実は地震は毎日世界のどこかしらで起こっています。

 世界で起こっている地震をモニターしているサイトがあります。
 →http://www.iris.edu/seismon/
 今朝の地震の後もかなりの余震があったことも確認されているようです。
 →http://www.iris.edu/seismon/zoom/events/?lon=140.79&lat=39.17

 シンガポールにはわずかな湯量ながら温泉がでているところが一箇所、または数箇所あるようです。なぜ温泉が?と考えると“シンガポールは地震が無い”神話が、これからも有効なのかどうか分らなくなってくるような気がします。

続・グローバル2000

2008年06月04日 | 日々雑感

 先ほど掲載した記事の「グローバル2000」ですが、少しに気になってフォーブスのサイトをチェックして見たところ、データは更新されていました。

 で、世界の企業2000社に占める国別の会社数は以下の通りです。

 シンガポール 18社 (DBSグループは344位に、シンガポール航空は542位にそれぞれ上昇)
 日本 259社 (トヨタは8位に上昇、ANAは895位に上昇、JALは920位にちょっと後退)
 インド 48社
 中国 70社
 香港 39社

 ちなみに、
 アメリカ 598社
 ロシア 29社

 
 ご参考までに。


グローバル2000

2008年06月04日 | 日々雑感

 またまたパソコンの中を整理していたら、以前保存していたあるデータが出てきました。

 ファイルの作成日をみたら今年の2月29日となっていたので、少し前のデータとなります。

 内容はフォーブス社がまとめた「グローバル2000」。世界の企業トップ2000社の中にはどのような企業が入っているか、または国別にみるとどうかといった内容です。

 私の関心は世界の企業2000社の中にどれだけのシンガポール企業が入っているかでした。
 皆さんどう思いますか?答えは14社です。

 そのシンガポール企業の中でのトップは、DBS銀行を中核としたDBSグループでしたが、そのシンガポール企業の中ではトップのDBSも世界2000社の中でみると、第358位となっています。これをどう見るか? ちなみに日本企業のトップはトヨタで、世界2000社中第12位となっていました。また日本企業は世界2000社の中に294社入っています。

 面白いなと思ったのは航空会社です。シンガポールのナショナル・フラッグであるSQは世界615位でした。そうしたら日本のJALやANAは?となりますが、残念ながら(?)SQより下位で、それぞれJALが918位、でANAがJALよりもちょっと良くて903位でした。

 ちょっとしたデータですが、見方によってはいろいろなことが見えてきて面白いです。以下はご参考までに。グローバル2000の中にインドと中国はどうか?


 インド 34社
 中国  44社 (香港は別に45社)

400年続いている祭り

2008年05月21日 | 日々雑感

 今日は私の出身地の話題で恐縮です。

 以前にもこのブログに書きましたが私の出身地は山形県の酒田市です。そこで毎年5月20日催される「酒田祭り」があるのですが、なんとこの祭り、慶長14年から一度も欠かすことなく毎年続けられてきて、来年の平成21年で400年だそうです。地元のことは案外と知らないことは多いと言われますが、私も実はつい最近知ったばかりで大変驚いております(笑)。

 それにしても400年という時の流れは凄いですね。うちはそれほど持つかどうか(笑)。

 話は思いっきり飛びますが、酒田というと終戦後マッカーサーによる土地改革まで日本一の大地主として栄えた本間家が有ります。店の身代を飛躍的に伸ばした三代目の本間光丘翁が特に有名ですが、翁について書かれた伝記や書物は残念ながらあまり多くありません。公共事業や庄内藩の藩政改革など数多くの功績を残し、はたまた上杉鷹山公の藩政改革、殖産振興にも光丘翁の果たした役割は大きかったようです。(ご興味ある方にはこちらの本がお薦めです→鈴木 旭 (著)「本間光丘」

 一方株や投資をされる方には光丘翁の叔父さんにあたり、“相場の神様”と呼ばれた本間宗久翁が広く知られているかと思います。江戸は蔵前の相場で大負けして酒田に帰ってきたときに、禅寺の和尚さんから「旗はなぜはためくか?」の禅問答をかけられます。風が吹くからか?いや、旗自体がはためくからか?と数日間心の中で問答をした結果、翁は答えを得ます。「見る人の心がはためいているからだ。」そのとき編み出された「三位の伝」は相場の世界ではあまりにも有名かと思います。その後翁は売ればあたり買えばあたるといった百戦百勝だったということです(笑)。

 実は昨日たまたま、「あれっ、今日は祭りじゃん!」と地元の祭りのことを思い出した次第なのですが、記事にしたとたん話が思いっきり飛んでしまいました(笑)。いずれにしても、地元の先人達からもっと学んでいかねばと思っております(笑)。


今年も半分来ました

2008年05月17日 | 日々雑感

 アメリカのサブプライムの問題、アジアの食糧危機、そして最近はミャンマーのサイクロンと中国の地震と、上げればキリがないのですが最近世界的に心が不安になるニュースが多いです。

 先週は「世界の大手金融各社:サブプライム関連で計6万5000人削減」とブルームバーグに載っていました。シンガポールは、今年秋ごろのF1レース開催など、比較的まだ明るいニュースがありますが、このサブプライム問題での人員削減はシンガポールも蚊帳の外では居られないでしょう。確実にリトレンチが行なわれ人材が市場に出てくるでしょう。

 さて話は変わりますが、今日は面接が入っていましたので「出」でした(笑)。久しぶりの土曜日です。オフィス街は人影もまばらなのですが、隣がビル建設中のため、工事の音がひときわ響き渡っているような気がします。今日面接に来てくれたSさんにとって今回応募するポジションはこれまでのキャリアとは全く別のものになります。最近このような「キャリア・チェンジ」のお手伝いをする機会が少なからずあります。候補者さんの真剣さが自然と人材エージェントも伝わります。このようなケースが決ったときは「アートだなあ」なんてやり終えた仕事に対してちょっとした芸術性を感じたりします(笑)。まずはSさんに面接のお引き合いが頂けるよう、提案書をしっかりと書かねばと思っています。

 2008年もあっと言う間に半分近く来てしまいました。年初に立てた目標を改めてその進捗を確認してみましたら、予想より上手くいっているものもあり、そして全くなんの手も打てていないものあり、といった感じで、思わずため息が漏れそうです(笑)。が、そこでグッと気を引き締めて後半戦に臨まねばと思っている次第です。


証明写真の背景色

2008年05月08日 | 日々雑感

 仕事柄いろいろな国の方々のレジュメを拝見しておりますが、レジュメに添付してある写真を見ていて考えさせられることがあります。

 まずマレーシアの方々の写真の背景色はだいたい「青」です。それも原色系の青です。正面をしっかりと向いた真面目そうな写真が多いです。パスポート用の証明写真をレジュメに転用したのでしょうか。

 インドネシアの方々の背景色は、これも原色系で「赤」です。マレーシアの「青」と共に目にキツイっすね(笑)。インドネシアの方々もパスポート用の写真を転用しているような気がします。正面の写真で真面目そうで可です(笑)。

 もうひとつ近場の国でフィリピン。フィリピンの方々の写真の背景色は結構“ゴージャス”です(笑)。多いのは大学を卒業するに際してスタジオで撮った写真が多いです。学士のガウンとまとったままの全体像の写真もたまにあります。ライティングも手伝って彫りの深い顔立ちが一層引き立っています。男性なら美男、女性なら美女にどの方も見えます。思わず面接に呼んでしまうエージェントや企業さんも多いのでは(笑)。

 IT系人材で行くと、インド、ベトナム、そして今大変なことになっているミャンマーの方々ですが、それぞれの背景色は、まずインド、こちらの方々の場合、写真を添付される方がとても少ないので今ひとつ分りません。ベトナムは、正面を向いたご自分の気に入った写真の背景を切り取っているせいか、「白」が多いです。ミャンマーはというと、マレーシアとインドネシアがまざったような、「青」か「赤」のどちらかが目につきますが、どちらかといえば「青」が多いでしょうか。

 最後に地元シンガポール。シンガポールの方々の写真は、はっきり言って、“えっ!”というのが結構あります。もちろんしっかりした写真が多いですが、中には、旅行に行った時に撮った写真、パーティーで撮った写真、手を伸ばして自分で撮った写真、それにスタジオで思いっきりメイクアップして撮った写真などが結構目に付きます。そのため背景もてんでバラバラですが、ただどれも一貫しているのは、ご自分が気に入っているご自分の“顔の角度”などを意識した写真が多いです。そのため目線が芸能人なみの方もいらっしゃいます。ま、これもいわゆるひとつの“自己PR”でしょうか(笑)。

 レジュメの写真、それぞれ“お国柄”が出ているようで面白いですね(笑)。


待合室

2008年04月14日 | 日々雑感

 「どうしても医者に行ってくれ」との家人の執拗な願いに頑固者の私もとうとう折れ、今日の午前中近くのクリニックへ行って来ました(笑)。

 はて前回医者に行ったのはいつだったかと指を数えながらそのクリニックへ入っていったのですが、思い出したらなんと最後に医者に行ったのは2003年でした。その後、ダウンしたことは何度かありましたが、いつも自力で回復していたので医者には行かずじまい、といいますか、正直に言うと私は医者が嫌いなのです(笑)。

 しかし、あの待合室ってものはどうにかなりませんかねえ。あれだと、それほど大したことがない人でも待合室で待っている間に別の風邪をもらいそうになります。たまに病院に行って病気をもらって来てしまったという話を聞いたりしますが、あの狭く密封された空間の中にあれほど風邪を引いた方々がいらっしゃったら。。。と思うと、今日は自然とドクターと事務の方々のご健闘に頭が下がる思いでした。

 えっ?私、ですか? 私は特に熱があるとか頭が痛いとかではなかったのですが、最近咳がでるのです。家人がその咳を心配して医者に行けぇー医者に行けぇーと言うものですから(笑)。結果?ドクターが仰るには、どうも私は顔に似合わずセンシティブなようで、家の周りやオフィスの周り、いやシンガポール全体が建設現場のようになっているので、それらからの目に見えないホコリが咳の原因ではないかと。ご心配有り難うございます(笑)。

 いずれにしても、この待合室。何か改善したいですね。患者さんと患者さんが出会わないような待合室に。これってひょっとしてビジネス・チャンスかも知れません(笑)。

人材エージェントは氷の声

2008年04月08日 | 日々雑感

 「あなたの温かいアドバイス本当に有り難うございます。こんなに長く丁寧なメールを人材エージェントの方から頂いたのは、たぶんあなたが始めてです。一般的に言って、多くの人材エージェントの方々はあなたのようではありません。彼らのメールは冷たく、そして彼らの声は氷の声です。」


 これは、今日あるシンガポール人女性から頂いたメールです。ある日この方、Mさんから電話を貰いました。どなたかからの紹介か電話帳を調べられたか分りません。お話をお聞きすると、仕事を探している、でも自分のように年齢がいっているとどこも検討すらしてくれない、何か良い仕事を紹介してもらえないだろうか、ということでした。いずれにしても、まずはこちらのメールアドレスを伝え、Mさんのレジュメを送って頂くことにしました。

 “年齢がいっている”といってもまだ40代前半であることがレジュメから分りました。あと、Mさんは医療事務系のお仕事を長くされている方であることも分りました。これだとうちで扱っているポジションとは合わないなあと思いながらも、私の目は彼女のその他のスキル・セットを探しましが、日本語が多少できそうなくらいはめぼしい物は見当たりませんでした。

 私の返事の内容は、彼女にとっては残念な厳しいものだっと思います。まず、うちで取り扱っている職種は営業系とIT系がメインなので、Mさんにご紹介できそうなものはない。ただ、今回のご縁でレジュメを預からせてもらったので、今後何かMさんにとって良さそうな案件が出てきたら連絡する。など、あとその他、彼女の質問に対する答えを淡々と書き、最後に、私としてはちょっとMさんに気合を入れてもらう気持ちで次のように書いたのです。

 「Mさん、私もあなたも、人は必ず年を取ります。あなたはご自分を年だと言っていますが、まだ40ちょっとではないですか。そんな事を仕事が見つからない理由にしてはダメですよ。確かに事務系の求人に対しては、あなたは20代や30代の人たちと比べて競争力はないかも知れません。でもあなたにだって20代や30代の頃はあったし、その頃は40代やそれ以上の人たちに対してとても競争力があったと思います。そういった意味においては年齢とは決して差別ではなくてむしろフェアなのです。40代ではそれなりの経験や知識そしてスキルが求められます。10年前に今日のことを予測して、何か、他の人にはない何かスキルを身につけておくべきだったのに、そうしなかったのはMさん、あなたの責任と思います。しかし、まだ遅くないので、何かひとつ決めて始めてみて下さい。今少しできる日本語でも良いと思いますよ。しっかりネイティブ並みに話すことができるまでやってみても良いと思います。お互いがんばりましょう!」

 と、こんな内容です。自分としては、送ったあと、まだお会いしてもいない人に対してちょとキツかったかなあなどと思っていました。差し障りなく、「レジュメを送って頂いて有り難うございます。何かありましたらこちらからご連絡致します。」程度にしておけば良かったかなあと思いながらいたら、冒頭のメールが彼女から来た次第です。妙に感謝してくれています(笑)。でも人材エージェントの声、「氷の声」とは、結構怖いものがありますね(笑)。

 私は、実はいつも丁寧に返事を書いているわけではありません。その辺は送り手のレベルに合わせています。よく、「(求人案件の)詳細を教えて下さい。」と宛先もなく、また送り手の署名(名前)もなく、だたぽーんと送ってこられる方がおります。そんなときの私の返信は、もしかしたら氷の声ならぬ、「氷のメール」になっているかも知れません(笑)。