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「額の傷跡」に心配の声も 小室圭さん、激変理由は「並行眉」

2021-09-28 10:00:00 | 日記
下記の記事はNEWSポストセブンオンラインからの借用(コピー)です。

 秋篠宮家の長女・眞子さまの婚約内定者である小室圭さんが9月27日、成田空港に到着した。ひとつに束ねた長い髪を揺らしながら3年ぶりの一時帰国となったが、多くの国民の注目を浴びたのが風貌の変化だ。帰国直前の24日、ニューヨークで小室さんを直撃したフジテレビの映像には、長く眞子さまの婚約を追いかけてきた皇室担当の記者たちにも衝撃が走った。

 皇室担当記者が語る。
「宮内庁は近く結婚を正式発表する予定で、小室さんの14日間の隔離期間があけると眞子さまとお二人で会見し10月には婚姻届を提出するという流れになっています。そのため大手紙は粛々と報じる態勢に入っていました。
 しかし、これまでも婚約延期後に米フォーダム大での留学を決め、同大で眞子さまの『フィアンセ』として紹介されたり、金銭トラブルについて28枚にも及ぶ文書を公表したりと、渦中にありながら予想外の行動で耳目を集めてきた小室さんでしたが、今回ばかりはさらに予想を上回る展開でした。結婚自体は強行するとはいえ、金銭トラブルなどについて誠実な対応が求められているなかで、まさかロン毛のサムライヘアになっているとは皇室を取材する記者たちも誰もが予想していませんでした。直撃映像を見て腰を抜かしましたよ」

 ネット上には小室さんの髪型だけでなく全体的な印象の変化に驚く声が溢れている。〈イケメン感増してる感じがする〉〈小室圭さんイメチェンすごい。別人みたい〉〈小室圭さん、お顔変えた?〉〈小室圭さんって整形した? あんな顔してたっけ? 髪型のせいかな〉などと、激変ぶりが話題だ。

 女性誌記者が語る。
「一番大きく変わったのは眉毛です。小室さんは茶髪の学生時代や、婚約内定発表した頃も渡米する時も、眉毛の下の部分を剃って、やや釣り上がった形の“上がり眉”が特徴でした。

 ところが今の眉毛は、上部のほうを剃っているのが青い剃り跡からうかがえます。そうして今若い女性に流行の“平行眉”、表情によってはかつての工藤静香さんのような“下がり眉”に変えたようです。こうすると眉毛と目の距離が近くなることで、欧米人のような彫りの深い目元に見えるんです。つるつるの額を全開にしたのと相まって、かなり顔の印象が変わったので、いきなり今の小室さんが出てきたら誰も気づかなかったかもしれません。
 小室さんはニューヨークでは切り詰めて節約していることが伝えられたので、美容室代も節約したため長髪のままになったのではと察する声もあがっていますが、眉毛の形を変えたことからも、日本の流行に合わせてこだわってイメチェンされたと思います」
 帰国して成田空港で報道陣に一礼した小室さんは、額に手術痕のような白い傷跡に見えるものがあったことにも〈怪我したのかな〉〈たんこぶ?〉などと心配の声が上がっている。
 長髪のまま帰国した小室さんには、眞子さまとの結婚会見を開くにあたりふさわしい身だしなみなのかという議論もおきている。米国在住の法曹関係者もこう語る。
「これからアメリカで弁護士として働くにしても、今の小室さんのような後れ毛が出たサムライ系の長髪スタイルはあまりお勧めできないです。弁護士の競争の激しいニューヨークで一流になるには、身だしなみも信頼を得るための重要なポイントですからね」
 眞子さまとの会見を前に、日本でもう一度イメチェンするか──。

    


歩数が3割に減るだけで、筋トレ3カ月分が台無しに

2021-09-28 08:30:00 | 日記

下記の記事は日経グディからの借用(コピー)です  記事はテキストに変換していますから画像は出ません

 年を取るにつれ、体力、健康、そして見た目は少しずつ衰えていく――。いわゆる老化だ。老化は避けがたいものとはいえ、できるだけ遅らせたいというのは多くの人の共通の願いだろう。では、具体的にどうすればいいのだろうか? 本連載では第一線で活躍する医師や専門家にアンチエイジングの実践的な方法を聞いていく。
 最初のテーマは「筋肉」について。リモートワークや外出自粛が通常モードになって、運動不足がすっかり定着してしまった人も少なくないだろう。そんなコロナ禍での「不活動」が、「筋肉を減少させるだけでなく、全身の健康リスクを高めている」と警鐘を鳴らすのは、立命館大学スポーツ健康科学部の藤田聡教授。「体を動かす」という基本的な習慣が、若々しい体の維持をいかに支えているか再認識しよう。
在宅勤務が続いて、外に出る機会も減ってあまり歩かなくなると、どんどん筋力が落ちていく? (C)fizkes-123RF
「コロナ不活動」で世界中の人が運動不足に
 今なお感染拡大が続く新型コロナウイルス感染症。在宅勤務によるリモート生活が定着したり、出かけることが減ったりするなど、運動不足を実感している人も多いのではないだろうか。
 このパンデミックによって世界的にも運動不足が起こった、という報告が、医学雑誌「Nutrients」で発表されている(下グラフ)。
 報告は、パンデミック前後の生活スタイルの変化を明らかにするための国際調査の先行解析によるもの。その結果、激しい運動、中等度の運動、ウォーキングの時間、いずれも30%程度減った一方、座り時間が30%ほど増えていた。
 また、同時に行われた食生活調査では、ステイホーム期間は不健康な食品を摂取する頻度が高まり、食べる量をコントロールできなくなり、間食や深夜の軽食の頻度が高くなり、反対にアルコール摂取は減少する、という傾向が見られた。
 あなたの生活と重なる部分も多いのではないだろうか。
 「コロナ禍によって、感染拡大を防ぐために、通勤や通学ができなくなり、これまで当たり前だった日常生活の活動量が大きく減少しました。ヨーロッパではロックダウンを行った都市でも我慢できず外に出始めた人が多かった一方、日本では緊急事態宣言が解除された後も、現在までずっと活動の低下状態が続いていることも指摘されており、体への影響を危惧しています」と、立命館大学スポーツ健康科学部の藤田聡教授は言う。
った2週間の運動不足で筋肉量が減少
 藤田教授が問題視するのは、活動量不足による筋肉量の減少だ。
 「歩数を普段の3割ほどに減らすという研究では、たった2週間で筋肉量が約4%減少しました」(下グラフ)。
オンラインで取材に応じる藤田教授。
 たった4%、と侮ってはいけない。「筋トレを3カ月間一生懸命頑張っても、増える量は3~4%ほど。それだけの筋肉量が、活動量の減少によって一気に減るということが示されたのです」(藤田教授)。
 通常に生活していても、筋肉は30歳代以降1年に1%ずつ減っていくといわれる。少し運動不足が続くだけでも、短期間のうちに、まさに老化の凝縮ともいえる現象が進行するのだ。
 とはいえ、歩数を減らすだけで筋肉が減るというのは、意外な気も……。筋トレもせず、ただ通勤や買い物などで歩いているだけでも筋肉が維持されていた、ということなのだろうか?
 「歩くこと自体がとても重要で、歩くことは筋肉量の維持に貢献しています。もちろん歩くよりも負荷をかける筋トレは大切ですが、歩数が一気に減ることによるリスクは想像以上に大きいのです。寝たきりの状態になると筋肉量が大幅に減少しますが、トイレに行くなど、少しでも歩数を稼ぎ、筋肉を多少なりとも使うことによって筋肉量の減り方が変わることもわかってきています」(藤田教授)。
 運動不足を反省してしまうが、「それも自然な現象です。動かなくていい環境ならば、筋肉を無駄に持っていてもエネルギーを食うだけなので、体が必要ないと判断すれば、筋肉が減るのは当然の結果なのです。だからこそ、意識的に運動習慣を取り入れることが大切です」と藤田教授は言う。
筋肉は全身の健康を担保する「保険」になる
 前出の2週間の運動不足実験では、脚の筋肉量だけでなく、糖尿病に関わるインスリンにも悪影響が起こっていたことにも注目したい。
 実は、筋肉の減少は、全身の健康に悪影響をもたらすことが近年、続々とわかってきているのだ。
 韓国で、筋肉量と2型糖尿病の発症の関連を調べた前向きコホート研究がある。この研究では、筋肉量が少ない人は2型糖尿病リスクが高くなった。BMIで分けたところ、非肥満の人で11.9%、肥満で19.7%、リスクが増加した(下グラフ)。
 糖尿病とは、血糖値の上昇を抑えるインスリンというホルモンの不足や働きの低下によって、血糖値が高い状態が続く病気のこと。アジア人は、他の人種に比べて、肥満度が低い状態でも糖尿病になりやすいことが知られている。
 その原因と考えられているのが、内臓脂肪と筋肉量の低さだ。
 「すい臓からインスリンが分泌されて血糖値が低下する際に、大部分のブドウ糖は筋肉に取り込まれます。しかし、筋肉量が少ないということは、糖の貯蔵庫が小さいということを意味します。すると、血中のブドウ糖が減りにくくなり、高血糖の状態が続くのです」(藤田教授)。
 筋肉量が少ないと、糖の貯蔵庫もミニサイズになってしまう。貯蔵庫に取り込まれずだぶついたブドウ糖は、肝臓で脂肪に変換され、中性脂肪値が高くなる。血液中の中性脂肪値が高い状態は動脈硬化のリスクを高め、心筋梗塞などの心血管疾患を起こしやすい状態になる。つまり、筋肉量をしっかり維持しておかないと、体内で老化の進行スピードを速めてしまうのだ。
筋肉量が少ないほど糖尿病リスクが高くなる
6895人の糖尿病を発症していない男女(平均年齢52.1歳)を、平均筋肉量指標(MMI)の低値、中値、高値の3分位に分けた。追跡期間中に19.4%の人が2型糖尿病を発症。肥満がなく筋肉量が高値である人を1とした場合の2型糖尿病リスクを見たところ、肥満している、いない、いずれの場合も、筋肉量が低い人は2型糖尿病発症リスクが高くなった。(データ:Diabetologia. 2017 May;60(5):865-872.)
 さらに、筋肉を作る材料として忘れてはならないのが、たんぱく質だ。
 71万5128人の男女を対象に、たんぱく質摂取量と死因との関連を調査した研究を解析した結果、動物性たんぱく質、植物性たんぱく質を合わせた総たんぱく質摂取量が多いと全死亡リスクが低く、植物性たんぱく質の摂取は心血管疾患による死亡リスクの低下とも関連していたという(*1)。
 「筋肉の維持のために欠かせない要素が、筋肉を作る材料となるたんぱく質を食事でとること。たんぱく質の摂取は、筋肉のみならず、ホルモンや細胞、血液、酵素など、全身の組織すべての維持に関わります。筋肉量と腹部手術の術後について8つの研究を検討したところ、筋肉量が少ないと合併症リスクが大幅に増加し、予後も不良となることが報告されました(*2)。筋肉量は、全身の組織が健康であることを証明する指標になる。つまり、筋肉を蓄えておくと、万が一の備えになる。生きていく上で蓄えておきたい、保険のようなものといえます」(藤田教授)。
 アンチエイジング実現には、筋肉を維持すること、そのためにたんぱく質をとることが必須条件というわけだ。


爆笑問題の田中裕二さん 突然発症する脳・心血管疾患の怖さ。どのように予防?

2021-09-27 15:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です。

前大脳動脈解離による、くも膜下出血、脳梗塞を発症し、2021年1月に救急搬送されたお笑いコンビ、爆笑問題の田中裕二さん。幸い大事には至らず、1カ月ほどで仕事にも復帰したが、このように突然、脳・心血管疾患を発症する人が近年増えている。脳・心血管疾患は日本人の死因の2位と3位で、合わせると1位のがんと同レベルだ。脳卒中の死亡率は低下傾向にあるものの、後遺症が残るケースは逆に増加傾向にある。それでは、予兆や進行を自覚しにくい脳・心血管疾患はどのように予防すればいいのだろうか。田中さんと、血圧計の世界累計販売台数3億台を達成するなど、グローバルでヘルスケア事業を展開しているオムロン ヘルスケア執行役員、吉村実氏との対談を通じて考えてみたい。
予兆はナシ、まさに“突然”の発症
【吉村】前大脳動脈解離による、くも膜下出血、脳梗塞を発症されたそうですが、仕事にも復帰され、お元気そうで何よりです。
【田中】ありがとうございます。病院へ救急車で搬送されたんですが、じつは車中で「左足を動かして」と言われたとき、「ウッ」とやっても動かない感覚があって。要は麻痺が起きていたんですね。その後、1週間入院した後、大事をとって1カ月静養しました。幸い手術の必要もなく、後遺症もありません。もちろん、左足も問題なく動きます。くも膜下出血や脳梗塞といえば命に関わる大変な病気ですから、運が良かったんだと思います。
【吉村】発症の原因は何だったのでしょうか。
【田中】私もお医者さんに聞いてみたんですけど、何が原因かはっきりとはわからないそうです。私自身もなぜなんだろう、と。ただよく考えてみると、年末年始にかけて、毎年そうなんですけれど、かなり忙しくて疲れやストレスが溜まっていたのかもしれません。でも、それが直接の原因かどうかはわからないですね。
人間ドックも毎年受けていますが、とくに問題はなかったと思います。むしろ上の血圧は100程度と低めなんですよ。ですから、自分がこういう病気になるなんて心配したこともなくて、予兆もなかったし、まさに“突然”という感じでした。
田中 裕二(たなか・ゆうじ)
1965年生まれ。お笑い芸人・タレント。1988年、太田光とともに漫才コンビ・爆笑問題を結成。政治から芸能界まで様々な社会現象を斬る漫才は、若者だけでなく幅広い年齢層に支持されている。現在、テレビ・ラジオのレギュラー番組に出演する他、雑誌の連載も手がける。また、ピンとしてもドラマや映画など幅広く活躍中。2015年、タレントの山口もえと結婚。3児の父。
【吉村】脳梗塞や心臓発作などの脳・心血管疾患は、一度発症すると生命の危機や後遺症の恐れがあることから、医療の世界ではイベント(重大な事象)と呼ばれています。そして、その発症数は年々増加しています。
イベントにつながる大きな要因とされるのが、高血圧症などの「生活習慣病」です。食事や運動、喫煙、飲酒などの生活習慣がその発症・進行に関わる疾患のことですが、何か思い当たることはありますか。
【田中】健康にものすごく気をつけていたわけではありませんが、お酒も飲まないし煙草も吸いません。あえていえば、中性脂肪値が基準よりやや高めというくらい。
「田中裕二=お菓子好き」というイメージがあって心配していただくこともあるんですが、自分では食べ過ぎというほど食べている感覚はないです(笑)。お医者さんも「血液検査で血がドロドロしているわけでもないし、それが原因とは言えないでしょう」とおっしゃっていました。
予防には「家庭での継続的な血圧測定」が大切
【吉村】漫才や司会をするにはすごくパワーが必要だと思いますが、復帰に向けてどのような準備をされたのでしょうか。
【田中】静養期間中はお医者さんやうちの事務所の太田光代社長、妻にサポートしてもらいながら、ゆっくり体と心を休めることができました。軽いウォーキングや、いつも相方の太田の家でしていた漫才の稽古を徐々に始めたりして、仕事の感覚を戻していったという感じです。
ただ、体に負担をかけたら危ない、という得体の知れない不安感を抱くようになりました。例えば、ちょっと重い荷物を持つとき、「こんな重い物を持っても大丈夫かな?」と心配になります。「ヨイショ!」と持ち上げたとき、プチンといって再発したらどうしよう、とか。そうした私の不安感で、周りの人たちに気を遣わせてしまっているのかもしれません。
復帰できたときはうれしかったですね。また、多くの方にご心配・ご迷惑をおかけしたんだな、と改めて健康の大切さを実感しました。皆さんにいろいろ気遣っていただき、本当に感謝しています。ただ、楽屋からお菓子が一斉に消えました! ありがたい話ですが、正直に言えば、お菓子が原因ではないと思うので少しは置いてほしいかな、と(笑)。
【吉村】たしかに、お菓子も適量ならいいですよね(笑)。そうした食生活での注意ももちろん大切ですが、田中さんは退院後、ご家庭で血圧測定を始められたそうですね。
【田中】「再発予防のため、毎日朝晩測るように」と、うちの社長から手首式血圧計をプレゼントしてもらいました。それがオムロン ヘルスケアの製品だったんです。「ちょっと大変かも」と思ったんですが、初めてでも簡単に測れましたね。
【吉村】じつは、私たちが血圧計の販売を始めたのは50年近く前の1973年。今ではグローバルで累計3億台以上を販売し、世界中の方々にご愛用いただいています。田中さんは1日何回、いつ頃測っていますか。
吉村 実(よしむら・みのる)
オムロン ヘルスケア株式会社
執行役員 循環器疾患事業統轄部 統轄部長
1993年オムロン入社、健康医用機器統轄事業部で国内向けの営業、営業企画・マーケティングを担当。欧州・アジア現地法人のマネジメント、グローバル商品企画を経験後、2019年度より現職。血圧計や心電計などのデバイス、アプリ、サービス事業を統轄。
【田中】朝と晩、それから仕事用カバンに入れておいて、気になったときにも測ったりしていました。「朝は血圧が低い」というイメージがあったんですが、私の場合はむしろ晩のほうが低いことが多かったですね。といっても高くて100を少し超えるくらいで、だいたいいつも100前後です。そのせいか、血圧が高くなるときの自覚がないんですね。「今日はちょっと頭が痛いなあ」というときでも、普段とあまり変わりませんでした。
【吉村】おっしゃるように、私たちは血圧が高いのか低いのか自覚できないので、確認するには測るしかありません。脳・心血管疾患の発症につながる高血圧であっても、痛みなどの症状が出ないことが多いので、見逃されたり放置されたりしがちです。ですから、予防するためには、日頃から血圧を測定し、血圧の傾向を詳しく把握して上手にコントロールすることが重要なんです。
当社では、世界中で脳・心血管疾患の発症をゼロにしたいという思いから「ゼロイベント」というビジョンを掲げて事業を展開しています。じつは、社内でも血圧の高低にかかわらず、全社員が家庭で1カ月間血圧を測る「ゼロイベントチャレンジ」を年2回行っているんですね。実際に測ってみると、定期健診ではわからなかった普段の血圧が高めな社員が発見されるんです。
健康管理のためにも「家庭での継続的な血圧測定」をおすすめしたいですね。血圧は年齢とともに上がっていく傾向がありますから、田中さんもぜひ続けてみてください。
健康への“気づき”が測定を続けるモチベーションに
【田中】私の場合、血圧を把握できていることで安心してポジティブに行動でき、メンタル面でも役立った気がします。途中で毎日は測らなくなってしまったんですが、長く続けるコツってありますか。
【吉村】血圧は1日の中でも常に変動しています。例えば、大事な会議の前に測ってみたら普段100程度の人が150~160に上がっていたり、ラーメンを数日間食べ続けていたら血圧が上がっていたり、とか。変動のパターンやタイミングは人によって様々ですが、それを把握することで食生活などに注意することができます。そうした健康への“気づき”が、血圧測定を続けるモチベーションにもなるのではないでしょうか。
【田中】血圧は環境の変化によってそんなに影響を受けるんですね。今まで測ったことはありませんが、テレビの収録や漫才の前は、もしかしたら結構上がっているかも。今度試してみようかな。
眉間にしわ寄せて「今日は大丈夫か?」なんて測っていると、それこそ血圧が上がっちゃいそうなので、私の場合はゲーム感覚で記録していくくらいが長続きしそうです。今、スマホに歩数計があるので、たまに見てみると「今日こんなに歩いたの!」なんて思ったりしますけど、そんな感じで使っていければいいですね。
オムロン ヘルスケアの手首式血圧計は、アプリと連動することで計測データをグラフ化することもできるそうですね。私はまだ利用したことはありませんが、それをお医者さんに見てもらえば、より的確なアドバイスがもらえそうです。
田中さん本人が使用しているオムロン製手首式血圧計。取材当日わざわざ持参して頂いた。所属事務所タイタンの太田光代社長からプレゼントされたそうだ。
子どもの成人式には72歳。それまでは元気で働いていたい
【田中】腕時計のようにいつもつけられるウェアラブルタイプなど、血圧計もどんどん進化しているようですね。
【吉村】はい。血圧計を使う人にとって、できるだけ簡単に、そして負荷にならないように、なおかつ正確に測定できるように進化していっています。さらに当社では今、京都大学と共同で、家庭で測定したバイタルデータから「その人に最適な血圧改善方法を導き出すAI」と、イベントの予兆を高い確率でより早く発見する「予兆検知AI」の開発を進めています。これによって脳・心血管疾患の重症化予防を目指しています。
【田中】それはすごい! これから少子高齢化がさらに進んでいきますが、脳・心血管疾患の後遺症で介護が必要なお年寄りが増えていく可能性もありますよね。実用化すれば、そうした患者さんも減っていくはず。ぜひお願いします!
【吉村】ありがとうございます。田中さんもお体には十分お気をつけくださいね。これからもご活躍をテレビでずっと拝見したいと思っています。
【田中】はい、がんばります! 一番下の子は今4歳ですが、52歳のときの子どもなので成人式を迎えるとき、私は72歳。「子どもが成人するまでは死ねない」と昔からよく言われますが、その気持ちが今は痛いほどわかります。それまでは元気で働いていたいので、今日からまた、毎日血圧を測ります!(笑)
今日は大変勉強になりました。まあ、こんな私が言うのもなんですが、日々の健康管理はもちろん、脳・心血管疾患の予防、早期発見・早期治療のためにも、年齢に関係なく、より多くの人に「家庭での継続的な血圧測定」が定着していくといいですね。
提供元:オムロン ヘルスケア株式会社


小6女子いじめ自殺」校長はいじめを否定し、両親は"お騒がせしてすみません"と頭を下げた

2021-09-27 13:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です。

昨年11月、東京都町田市の小学校で、小6の女の子がいじめを苦に自殺した。遺族は同級生から「どうして学校に来ないの?」と聞かれたが、校長から「子供たちに影響がある」とクギを刺され、亡くなったことを伝えられずにいた。遺族は学校の対応を待っていたが、徐々に校長は「いじめはなかった」という態度を示すようになる。告発スクープ第3弾――。
「絶縁ドッキリ」「彼氏ドッキリ」「自殺ドッキリ」
12月25日(金)の夕方、週一回の恒例である「聴き取り調査の結果報告」を聞きに、山根夫妻(仮名)は校長室を訪れた。
その席で、前日にA校長から電話で説明があったとおり、「ハングアウトでA子とB子が詩織さん(仮名)の悪口を書いていたことは事実だが、なぜか履歴が消えていた」と説明を受けた。さらに「“○○ドッキリ”が、A子とB子によってたびたび行われていた」という報告を受ける。
“○○ドッキリ”とは、A子とB子が計画した詩織さんへの悪質ないたずらだ。
仲良くしているなかで突然、絶縁を伝えて無視をする「絶縁ドッキリ」。詩織さんには好きな男の子がいたが、その人は自分と付き合っているから近づくな、周りの友達にもみんな彼がいて、彼がいないのは詩織さんだけだという嘘を伝える「彼氏ドッキリ」。A子が学校では禁止のエクステ(髪につける付け毛のアクセサリー)を持ってきて、詩織さんに「大切なものだから預かって」と渡したあと、A子がそれをこっそり取り出して隠したうえで「詩織がなくした」と責める「エクステドッキリ」。いずれも嘘で、数日~数週間時間を空けてから「ドッキリでした」と伝えるという悪趣味なものだ。
筆者がとりわけ残酷だと感じたのは、B子による「自殺ドッキリ」だ。これは遺族が同級生から聞いたもので、給食中にB子が詩織さんに「自殺したい」「自殺するほどつらいことがあるから、自殺の方法を考えてほしい」と相談を持ち掛けるというもの。同じ班で給食を食べていた同級生の男の子がその話を聞いていた。詩織さんは、相談を真に受けて心を痛めていたという。
「いじめ防止対策推進法」の重大事態に該当
24日の電話や25日の校長室での報告で、A校長が繰り返し伝えていたのは「チャットよりも○○ドッキリが自殺の原因になっているのではないか」ということだった。
「私たちもいじめのすべてが端末上で起こったとは思っていません。ただ、チャット上で誹謗中傷を受けていたことがわかっているのに、その履歴が消えていたり、自殺を公表したいと伝えても拒否されることに隠蔽を疑うようになりました。私の調査でははっきり出ているC子、D子からのいじめについても、学校側は把握できていませんでした。『第三者委員会を立ち上げてください』と伝えました」(弘美さん)
「第三者委員会」とは、客観的な第三者の視点で調査する調査機関のことだ。いじめの場合には学校からの要請で市の教育委員会が立ち上げる。委員の人選においては、調査に関する専門性に加え、公平性・中立性が求められる。
実は、A校長の行動には重大な法律違反という疑義がある。
2013年に制定された「いじめ防止対策推進法」では、第28条第1項に「いじめにより当該学校に在籍する児童等の生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがあると認める」事態(自殺等重大事態と呼ばれる)を「重大事態」と定義。重大事態が起こった際には「速やか」に教育委員会などに報告し、第三者委員会を立ち上げて調査することが求められている。
山根夫妻の代理人で、2013年1月から2016年7月まで国会議員の政策秘書として「いじめ防止対策推進法」の制定にも携わった金子春菜弁護士は次のように語る。
「A校長は、学校長としてこの法律の存在を知っていたにもかかわらず、重大事態としてすぐに報告していませんでした。今回の自殺事件が、重大事態に当てはまるのは誰の目にも明らかです。たとえ、遺族に『子供には自殺を伝えないで調査してほしい』と言われたとしても、町田市教育委員会に報告のうえ、第三者委員会を立ち上げることはできます。それをしていなかったということは法律に違反していると言わざるを得ません」
「遺族の意向で詮索しないでください」
年明けから山根夫妻は「一日も早く全校生徒と保護者に詩織が亡くなったことを伝えてください」と何度も依頼した。A校長は「後追いが怖いので、待ってください」と断りつづけていたが、ようやく1月13日の朝に「14日に6年生の親向けに臨時保護者会を開いて、子供たちに詩織さんが亡くなったことを伝えます」と連絡があった。ただし、「学校が混乱するので、山根さんご夫婦は来ないでください」と言われた。
詩織さんと同級生の娘を持つ加藤和江さん(仮名)は、この日の臨時保護者会のことを次のように話す。
開催日の前日に送られた、臨時保護者会を知らせるメール。開催時間は15分程度と書かれている(保護者提供)
「1月13日の午前中に、メールで臨時保護者会開催のお知らせが届きました。緊急事態宣言が延長された最中で、何があったのかと思いました。14日夕方、体育館に行くと『子どものストレス反応と対応について』という1枚のプリントを渡され、先生たちが皆、黒い服を着ているので胸騒ぎがしました。そして、A校長が短く、一方的に詩織さんが亡くなったことを伝えて、終わってしまったんです」
A校長が伝えたのは、次のような言葉だった。
「悲しいお知らせがあります。6年生の山根詩織さんが亡くなられました。明日、児童には私から話をしますし、担任の先生からも話してもらいます。ご家族の意向で、これまで発表は控えてくださいと言われていたので、今日、発表することになりました。なぜ亡くなったのかは遺族の意向で伝えられません。なお、すでにご葬儀は済まされていますので、いきなり弔問に行くようなことはなさらずに、伺う際には必ず事前にご家族へ連絡のうえ訪問するようにしてください」
明らかな嘘がいくつも混ざっていた。
コロナで死亡? 臆測が飛び交った
詩織さんが亡くなった事実だけを伝えた1月14日の臨時保護者会の帰り道、保護者たちの間では臆測が飛び交った。
「学校があるのは、学年の半分くらいが中学受験をする受験率が高いエリアです。1月14日は、1月受験が始まる3日前。なぜ、こんな時期に発表するのか、受験生の親子を動揺させたいのかと怒っている保護者もたくさんいました」(加藤さん)
別の保護者も言う。
「理由が話されなかったので、コロナで亡くなったのでないか、いや、詩織ちゃんはいじめられていたから、自殺ではないか、交通事故なのか、といろんな臆測が飛び交っていました」(鈴木さん/仮名)
翌日には学校で全校児童に伝えられた。6年生にはA校長から、それ以外の学年はクラス担任が、14日と同じ内容を伝えた。つまり、「遺族の意向で、亡くなった理由は伝えられない」ということだ。このため子供たちが学校で詩織さんの話をすると先生に「シーっ」と注意された。
「理由を言わなかったので、子供たちは余計に混乱状態に陥っていました。詩織の友達だった低学年の男の子がうちに来て『なんで詩織ちゃん死んじゃったの?』って聞きにくるし、問い合わせの電話がたくさんかかってくるし、誰にも聞けずに家で泣いているとお母さんたちから話を聞くお友達もいるし、子供たちが本当にかわいそうでした」(母・弘美さん/仮名)
空手を習っていて、大会では上位入賞をしていた詩織さん(仮名/写真右側)。いろんな課外活動に参加していて、同級生以外にも友達は多かった(写真=母親提供)
翌日、臨時保護者会が開催されたという話を聞いて驚いたのはPTA会長だ。
「A校長から臨時保護者会を開くことや、子供たちに伝えることは何にも聞かされていませんでした。保護者の皆さんからPTAに問い合わせがたくさん来ていたので、16日に校長室を訪ねて、『いじめで亡くなったという噂があるけど本当ですか?』とA校長に聞きました。すると、『いじめはあった。だけど、9月に解決していて、亡くなったことは関係ないんです』、そして、『本当のことを伝えたいけど、遺族の方の意向で伝えられなかった』と説明を受けました。私が、問い合わせがたくさん来ていると伝えたら、『では、1月19日に代表委員会があって各学年の代表の方が来ているから、伝えましょうかね』と提案いただいたんです」(PTA会長)

遺族は「代表委員会」への出席も止められた
1月19日、クラス委員とPTA役員の保護者が集まる「代表委員会」の席で、詩織さんが亡くなったことを伝えることになった。それを聞いた山根夫妻は、「今度は自分たちも出席したい」と申し出たが、A校長は「来ないでください、なんで来るんですか!?」と出席を止めたという。
「ひと言、あいさつをさせていただくだけなので、参加させてくださいと頼んでも、『いやいや大丈夫です。混乱するだけですし、そもそも代表委員会は詩織さんが亡くなった話をするための場所ではありませんし』と大変なけんまくでした」(弘美さん)
18日の夜、A校長はPTA会長を呼び出した。
「A校長に呼ばれて、夜7時に学校に行きました。そして、『山根さんが代表委員会に出ると言っています。困りますよね、そんなことをされたら』と聞かれました。『いえいえ、別に何も困らないです』と伝えたら、『まだ本当に出席するかわからないので、山根さんにこのあと連絡を入れますね』と言われました」(PTA会長)
実際にはA校長から山根夫妻への連絡はなかった。翌朝、山根夫妻が改めて出席の意向を伝えると、A校長は「来ないでください」の一点張り。それでも山根夫妻は、代表委員会に強行突破で出席することを決めた。
「どうか子どもたちを気にかけてください」
代表委員会が開かれる前に、PTA会長はA校長から「事前の打ち合わせ」を頼まれた。
「私が改めて『いま、いじめで亡くなったという噂がどんどん広がっているので、そのことについてきちんと伝えてほしい』と言いました。すると、校長先生は『あなたから質問をもらう形でなら話す』と言ってくださいました。でも、この時も細かいオーダーが入って、『いじめで亡くなったのは本当ですか?』と聞こうとしたら、『いじめで亡くなったとは言わないでください。いじめと亡くなった理由は別なので、いじめがあったのは本当ですか? と聞いてください』と言われて、そのように言いました」(PTA会長)
代表委員会では、このような流れで質問が出て、A校長が「あったけれども、9月に解決している」と回答。山根夫妻は、それを同じ教室の一番後ろの席で聞いていた。
代表委員会が終わって、山根夫妻が保護者に向けて話をしようと立ち上がると、A校長は席を立ち、そのまま教室を出ていってしまった。山根夫妻は驚いたが、A校長以外は教室に残っていたので、父の達彦さん(仮名)があいさつをした。
「山根詩織の両親です。娘は昨年の暮れに、いじめを書きつづった遺書を残して、自殺をしました。恥ずかしいけれども、私たちは何も、知りませんでした。皆さんの身近なところで、いろいろなことが起きています。うちはもう手遅れで、私がいうのを僭越ですが、どうかお子さんたちをしっかりみてあげてください。お騒がせをして、すみません」
教室のあちこちから、保護者のすすり泣く声が聞こえてきた。

森下 和海(もりした・かずみ)
プレジデントオンライン編集部 


「予備軍含め2000万人」日本で糖尿病が激増した最大の原因は国の失策にある

2021-09-27 12:00:00 | 日記

下記はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

なぜ糖尿病は治らない病気とされているのか。医師の水野雅登さんは「国や専門家が作った糖尿病の標準治療のガイドラインに原因がある」という――。
※本稿は、水野雅登『糖尿病の真実』(光文社新書)の一部を再編集したものです。
ガイドラインを守った治療をした結果、悪化した
私が医師になるべく研修を終え、ようやく外来診療を一人で始めた頃、「あること」を実感するようになりました。それは、糖尿病の患者さんだけ、かなりのスピードで悪化していくということです。
当時の私は、「ガイドライン至上主義」といえるほど、治療のガイドラインの内容を守っていました。そして、その悪化していった患者さんたちも、その内容に沿った運動や食事をしていました。それなのに、改善するどころか、どんどん悪化していったのです。
私の実感は、実際に数字にはっきりと表れています。現代は日本国内の、糖尿病が疑われる人と可能性を否定できない人を含めると、2000万人にもなる時代です(平成30年版厚生労働白書より)。1997年には1370万人でしたので、いかに急激に増えているかが、よくわかります。
そして、糖尿病と診断されたときに、患者さんから最もよく受ける質問が「一生、薬をやめられないんですよね?」です。これだけ糖尿病患者や、その可能性がある方が増えている状況なので、身近に糖尿病の人がいて、ずっと薬を飲み続けているのを見聞きしてきたのでしょう。
「薬をやめられない」ということは、「治らない」ということです。このため、よく「糖尿病は治らない病気」「一生付き合っていく病気」といわれます。それはその通りで、現代の標準治療では治らないし、薬もほとんどやめられません。とはいえ、「落ち着いた状態にする」ことも非常に大切なので、従来の標準治療が果たす役割は大きいものがあります。また、糖尿病が悪化したときの救急対応でいえば、新旧の治療法はあまり違いがありません。
つまり、糖尿病に関する従来の標準治療は、急性期に関しては非常に優れた治療法だということです。逆に、慢性期や予防に関しては、非常に限定された効果であるといえます。
糖尿病患者が増え続ける、一番の要因
治せない、薬がやめられない標準治療だけが、糖尿病人口の増加に影響したわけではありません。むしろ、標準治療を含めた治療は、病気になってからの話です。糖尿病人口が増えたのにはその他の要因があります。その一つが、ここまでにも何度もお伝えしたように、世の中に糖質があふれていることです。
テレビやSNSには、常に美味しそうなスイーツやスナック菓子、ラーメン、パスタなどの写真や映像が流れています。コンビニやスーパーへ行けば、それらの商品がずらりと陳列されています。思わず目が留まり、手に取り、買い物かごに入れてしまう、という経験は誰もがあることでしょう。
人間には「見たら欲しくなる」という性質があります。脳内では糖質を見ただけで、ドーパミンがドバドバ分泌され、「欲しくてたまらない!」と、なります。人間のこの性質を利用して、企業は日々、宣伝を行っています。マーケティングのプロたちが、あの手この手で買わせるための策を次々に打ち出してくるのですから、一度目にしたらまんまと乗せられる、と思っておきましょう。目にしないのが根本対策です。
そもそも、糖質は依存性の強い栄養です。購入するコストはさほど高くなく、摂取することである程度の満足が得られ、さらにまた欲しくなる。企業が売り上げを伸ばすには、格好の条件が揃っています。
こうした条件が揃う中、従来の標準治療は、糖質の摂取を止めるどころか、むしろ「とれとれ!」と言ってきました。従来治療の食事指導は「全エネルギーのうち6割は炭水化物からとりなさい」という内容になっています。血糖値を直接的に上げるのは、糖質だけです。それにもかかわらず、食事の半分以上を糖質にせよ、と指導しています。
糖質オフが普及した近年では、さすがに「スイーツやジュースは控えましょう」となってきましたが、まだその程度です。
妊娠糖尿病の入院食にスイーツが出されている
インスリン抵抗性が高まる妊娠中の場合、糖質過多な食事の影響は、さらに深刻になります。妊娠中は血糖値が高くなりやすいことは知られています。実際に、それまで問題がなかったのに、妊娠してから血糖値が上がりやすくなり、妊娠糖尿病と診断される妊婦さんも少なくありません。
ところが、妊娠糖尿病で入院中の妊婦さんには、血糖値を下げるためのインスリン注射が投与されると同時に、血糖値を上げるスイーツやお菓子などが出されています。間食として、クッキー、プリン、フルーツ、砂糖入りヨーグルト、パン、おにぎり、せんべいなど……中には、ミニカップラーメンが出る病院もあるといいます。
当然ながら、食事のたびに血糖値はガツンと上がります。そして、入院中なので「食べたかどうか?」の食事摂取量が病院のスタッフから毎食チェックされ、残すと苦言を呈されます。「食べることも治療のうちですよ」といった説明がなされます。そして、食べて血糖値がガツンと上がれば、インスリン注射を打たれます。そのようなことが積み重なり、妊娠中に大量のインスリン注射を打つと、巨大児や流産のリスクも高まります。
最近では、こうした治療を見直す医療機関も出てきましたが、いまだに、こうした従来治療の方針で提供される治療と入院食を行っている病院が多勢を占めています。
このように、生理的にも、社会的にも、経済的にも、「糖質過多の土台」ができあがっています。その結果、糖尿病になると、従来の標準治療によって「糖質を抜くな、しっかりとれ」という指導がなされます。
その指導に従い、糖質をとればとるほど、血糖値は上がり、薬は増えていくのです。
国が糖尿病をつくっている
先のように「多くの場合で薬は増えるし、治らない」という従来の標準治療の方針を決めたのは、いったい誰? というと、それは国です。つまり、「糖尿病とその予備軍2000万人」という現状をつくった責任の一端は、国にあるといえます。
たとえば、「日本人の食事摂取基準」は厚生労働省が公表している基準です(厚生労働省、日本人の食事摂取基準、2020年版)
そこでは「エネルギー量」として「kcal(キロカロリー)/日」が採用されています。つまり、いまだに「カロリー理論」などという時代遅れの概念が採用されているわけです。人体では食べ物をとったときに「酵素的な代謝・消化」が行われているのに、「食べ物を燃やして水をどれだけ温めるか?」という見当違いの考えが使われています。
そして、この「日本人の食事摂取基準」は、保健施設や事業所、学校給食など、日本国内のあらゆる所で使われています。そして、糖尿病の標準治療で行われる食事指導でも採用されています。
しかし、エネルギーは「PFC量」でみるのが妥当だと私は考えています。Pはタンパク質、Fは脂質、Cは炭水化物もしくは糖質です。これらは、お互いに交換できず、互換性がほぼない栄養素です。
100kcalの肉、100kcalのバター、100kcalのパンは、同じカロリーですが、食べた後の人体での働きは全く違います。カロリーという見当違いな考えで乱暴にひとまとめにするのは、大きな間違いです。ナンセンスかつ、誤解を生みます。
食品表示も「~kcal」ではなく、「タンパク質~、脂質~、糖質~」と表示すべきだというのが、私の考えです。
PFC量での考え方が広まれば、こうした「間違いが判明した旧時代の考え」がいかに時代遅れなのかが、理解されていくでしょう。
「炭水化物6割」はどこからきたのか?
このように、国が公表している基準が古い考えのものだからといって、「国が全部悪い!」と言うのは間違いです。国が健康や医療に関して方針を決めるときには、それぞれの専門家を招集して「検討会」や「委員会」などをつくり、そこで方針をつくっていきます。もちろん、最終的に決めるのは、大臣や役職のある公務員ですが、その手前のところでは「専門家たち」が大きな影響力を持っているわけです。
たとえば前記の日本人の食事摂取基準の場合は、「日本人の食事摂取基準策定検討会」が報告書を作りますが、ほぼ、その報告書の通りに基準は決定されます。検討会のメンバーはほとんどが大学教授で、他には准教授や、大病院の病院長などの先生方が名を連ねています。
その専門家たちが、「炭水化物で全体の6割を摂取せよ」というエネルギー摂取を推奨してきました。最近になって、4~6割と、少しだけ糖質オフの方向にはなってきています。しかし、長年にわたる「炭水化物6割」の考えは、医療現場に深く根づいていますし、メディアでもそう喧伝されてきました。
この「炭水化物6割」が、肥満、糖尿病、メタボへの大きな影響を及ぼしてきたのです。
つまり、先の専門家たちが、その責任の重さを心する立場といえます。
ガイドラインが変わるのを待つ必要はない
国内の糖尿病患者とその予備軍2000万人の責任者は、まだいます。それは、健康を他人任せにしてきた人、全員です。
世の中の原理原則として「~のせい」と言っているうちは、不満がたまり、状況は好転しないどころか悪化していきます。なぜなら、「自分では状況を変えられない」と、自分で思い込んでいる、ということに他ならないからです。「思い込む」ことで、よかれ悪しかれ、現実もその通りになっていきます。「国のせい」「標準治療のせい」と言っているだけではいつまでも状況は変わらず、悪化していくだけです。
ではどうすればよいのかというと、解決の方向性は、じつにシンプルです。逆の「思い込み」をすれば状況は変わります。つまり「すべては自分の責任」「状況は変わる・変えられる」という考えです。自分が変わることで、周囲もまた変わっていきます。
これを糖尿病に当てはめてみると、医師が変わるのを待つとか、国の方針が変わるのを待つ、ガイドラインが変わるのを待つ、という「他人任せ」をやめることになります。
ただし、現在、薬を服用している人は、主治医への相談が必須です。血糖値を下げる薬を使いながら糖質オフをすると、命に関わる重篤な低血糖を起こす危険があるためです。必ず主治医と相談してください。
主治医を変えるのも一つの手
もし、主治医が話を聞かないタイプなら、主治医を変えるのも一手です。幸い、日本の保険制度では、自分で自由に医療機関を選ぶことができます。もし、主治医が紹介状を渡すことをしぶるようなら、「セカンドオピニオンを受けたい」と言うことで、ほぼ100%、紹介状を書いてくれます。「セカンドオピニオン」という単語は、ポジティブなイメージがあり、その言葉を出すだけで、医師の心理的抵抗が大幅に軽減されるからです。
紹介状の発行は、法律的な義務がないため、医師が拒否する場合も多くあります。しかし「セカンドオピニオンを受けたい」とだけ伝えれば、比較的すんなりと書いてもらうことができます。その際には、余計なことを言わないことも大切です。受診先が決まっていない場合には、「まだ決まっていません」と、正直に伝えましょう。
水野雅登『糖尿病の真実』(光文社新書)
もし、今現在、どんどん病状が進行している場合は、こうしたアクションをすぐに起こすことをおすすめします。現在の糖尿病の標準治療のガイドラインはすぐには変わりません。10~20年単位の年月がかかってしまいます。
糖質オフは数年前まで、「風変わりなダイエット法に過ぎない」という認識でしたが、その劇的な効果から、徐々に一つの効果的な治療法として認識が広がってきました。日本の学会も当初は「断じて認めない!」という姿勢でしたが、最近は態度を軟化させつつあります。実際、日本もアメリカも、糖尿病学会のトップの医師は、糖質オフへと舵を切りました。
本稿をお読みのあなたも、新しいガイドラインを待つ必要はありません。