写真とエッセーの森

徒然の写真によせて

ベイビーバッハ

2011-12-07 | 音楽

             

娘の出産のため手伝いで上京した。

 

幼い子の世話を中心とした生活は、今までと一変することになった。

 

4週間が過ぎたころ、赤ん坊と留守番をする。

 

娘は「2時間は大丈夫だから」と外出したが一時間でぐずりだした。

とりあえず抱き上げるが泣きやまない。

 

 そこで取り出したのが、いつも上の子が遊んでいる音の出る本だ。

 

がさつな音だが、赤ん坊は聴いている。これはいいかもしれないと

思う間もなく、好みの音でなかったらしい。

 

 ほとほと困り子守唄を穏やかに歌い聴かせる。子守唄に飽きたのは私だった。

 

次にハミングしたバッハの旋律は、大成功だった。

 

バッハのメロデイはデジブックで作成するアルバムのBGMに、何曲か使用した。

最近では夫に贈ったヒガンバナ集でG線上のアリアなど。

 

私自身バッハの曲想を好んでいたのだった。

 

娘に若いころの私の子育て方針は、封印していたが、音楽が必要だと、提案した。

 

「こんなのがあるよ」と出してきたのが、ベイビーバッハだ。

 

コンパクトデスクに収録されている音楽は、

どれも小さな子の耳に合わせて、特別に編曲されたもの。

 

 大人の耳にも優しい響きで、何とも心地よい。

思いつきで口ずさんだバッハが良い結果になった。


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