牙狼蒼哭の魔竜、感想後半です。果たして鋼牙は嘆きの牙を見つけ出すことができるのでしょうか、そして鎧は召喚されるのでしょうか…?後半の展開は「待っていました~」の一言です!あとあのたなびきが最高…!!鋼牙最後の戦い、どんな結末を迎えるのでしょうか…?
※以下、全力でネタバレしているので、
映画未見の方はご注意を。
あと観た記憶だけを手がかりに、うろ覚え状態で書いているので、
間違い(特に話の順番とセリフ)があってもご容赦下さい。
前半の感想はこちらですー。
牙狼蒼哭の魔竜(ネタバレ注意)あらすじ感想 前半
約束の地を旅する鋼牙。
牙狼剣との戦いにも勝利して鋼牙は
魔導輪・魔法衣・牙狼剣と、全ての装備品を取り戻します!
そうして全ての装備を取り戻した時、
鋼牙は1期9話で出てきたような場所で父親・大河と対面!
鋼牙の父であると同時に、鋼牙最大の目標の人物でもありました。しかもザルバによればその思念は幻ではなく、本物の大河の思念!本物の大河がそこにいました。
そして大河は鋼牙のことを、
「強くなったな」
と、大河は一人前の魔戒騎士、そして黄金騎士になったと認めます――。
「強くなれ!」から「強くなったな」に……
これまで父親に並ぶ黄金騎士になるために必死に戦い続けてきた鋼牙。鋼牙最大の目標はこうして叶えられました…。2期で大河の出番がまったくなかったので、終わる雰囲気が感じられなかったのですが、大河に認められたことで、鋼牙の話もこれで終わるんだな…と実感しました。
鋼牙が大河の元から再び旅立っていくシーンも、1期の過去話と繋がるものがあって素晴らしかったです!鋼牙の話にふさわしい締めくくりでした。
そうして鋼牙は父親・大河と別れ、再び約束の地へ。
全ての装備を再び装着し、
鋼牙がいつもの白コートの衣装に!
こうして黒い衣装→白コートに戻り、作品の雰囲気もここからはいつもの牙狼の雰囲気に戻っていきます!黒い衣装もよかったですが、やっぱり白コートが一番です!マフラーとゴツゴツはどこに行ったのか地味に気になったり…。
また魔竜も目覚め、約束の地を滅ぼそうと動き出していました――
ですが最初は魔竜も小さく、牙狼にならなくても勝てそうな気がしました。
そして魔竜と鋼牙のバトル!アクションシーン、高く飛んだり回ったりして凄かったです…!白コートのたなびきも戻ってきて、観ていてかなり興奮してしまったり…!!大画面の白コートのたなびき、とても見応えありました。マフラーもいいけど、やっぱり白コート!と強く感じました!!
ですが魔竜もここでやられはせず、鋼牙の攻撃をかわし最終形態へ!ここからは魔竜と決戦!
ここで鋼牙は鎧を召喚し牙狼へ!!
ここまでおあずけだった牙狼がようやくお目見えに…!とにかく待ってました~の一言です!ここまでおあずけだったぶん、牙狼の戦いぶりは観ていて燃えました!!
そして牙狼対魔竜の最終決戦!!
ですが牙狼は戦いの中、魔竜に苦戦…。追い詰められていきます。
そんな時、助けに現れたのがカカシとクロマルでした!!
最後の力を振り絞り、カカシは鋼牙へ自分の心を託します――
普段はふざけているのにやる時はやる、カカシのカッコ良さにはグッときました…!
そうして牙狼は
モノの心・言葉の強さによって
新たな形態に変化!
今まで観たことがない形態で、なんだかドリルみたいな武器を持っていたか、一体化してました。名前がちょっと読み取れなかったのですが、魔竜牙狼という感じの名称だった気がします。
2期は仲間皆の戦いという感じで牙狼があまり目立つ感じではなく、集団戦メインで描かれていましたが、今回は鋼牙一人の戦いで、鋼牙の戦いぶりを堪能することができました!2期クライマックスと映画、それぞれ違った戦いが観れて良かったです~。
そうしたモノ達の力が集約し
鋼牙は見事魔竜を打ち倒し、
約束の地の平和を守ります…!!
でもジュダムに出番を奪われ気味だったせいか、思ったより魔竜が圧倒的な存在っぽくなかったよう気が…。タイトルにもなっているのに、あまり圧倒的さは感じなかったことだけがちょっと残念でした。
また魔竜を打ち倒す際、鋼牙はジュダムと言葉を交わします。鋼牙もジュダムのモノとしてヒトへ憎しみを向けていることに関して理解はしているようで「許せ」とジュダムの心を理解した上で、ジュダムにトドメを刺します――。単に悪者を倒して終わりという終わりじゃなくて良かったです。今作の鋼牙は色々なキャラの心を尊重しているシーンが多く、騎士だけでなくヒトとしても成長したなと感じました。
そうして魔竜との戦いが終わった後。地面には嘆きの牙らしきものが地面に刺さっていました。いかにも嘆きの牙という感じが。
それに関して鋼牙はこれは本当の嘆きの牙ではない、それっぽい何かだと、本当の嘆きの牙ではないと言います――。剣で嘆きの牙を斬る鋼牙、そして驚きの真実が明らかにされます――
なんと鋼牙自身が嘆きの牙…!!
その鋼牙が導きだした答えにガジャリが現れ肯定。ザルバも鋼牙が魔戒騎士であるならおかしい話ではないと肯定します。嘆きの牙の話に関してはもう少し説明があった気がするのですが、1回聞いただけでは把握しきれず…。
そして鋼牙は自分がここまでこれたのは
牙狼剣・魔法衣・魔導輪など、
モノを作った職人や人の力があってこそだったと、
モノを作り出す人へ尊敬と感謝の言葉を。
監督の職人へのリスペクトを感じるセリフでした。牙狼のメイキング映像での周りの人の頑張りっぷりを思い出すと、本当にじんわりした気持ちに。映像作品は本当に多くの人の力があって完成するものなんですね…。
また職人へ思いを向ける時は絵を描いているカオルの姿も…!またまた嬉しいサプライズでした。このシーンはセリフを見ながらじっくり書きたかったんですが、うろ覚え状態で無念…。もう1回観たら、また追記したいと思います!
そしてここまで旅をしてきたモノ達との別れのシーンへ。まずはカカシ。命を使い果たしたカカシは今度こそ本当に消えてしまいます…。そしてその瞬間、カカシの正体が明らかに…!
カカシの正体は、
昔鋼牙が剣術のトレーニングで使っていた、
木製のかかし…!
冒頭の零・翼 ・レオが会話している時、この剣術練習ロボットがもしやと思っていたら…!鋼牙とカカシがお互いを嫌いになれなかったのは、昔二人に繋がりがあったからでした。小さい鋼牙がカカシを使ってトレーニングしているシーンが出てきてまた泣けました…。
次はクロマル。クロマルは人間の世界で存在を思い出され、還っていきます――。クロマルは人間の世界ではぬいぐるみでした。捨てられていたところを女の子に拾われたようです。
キリアもまたクロマルと同じように、存在を思い出されて万年筆を使う作家の元へと還っていきます――。キリアの正体は頭のペン先の通り、万年筆でした。納得の正体。
こうしてここまでついてきた仲間が元の世界へ還っていきいき、残るはメルだけに。メルもモノかと思いきゃ、その正体は意外なものでした。
鋼牙は既にメルの正体に分かっていたようで「お前もそろそろ元の姿に戻ったらどうだ」とメルへ。
そして鋼牙は
メルのことを「カオル」と呼びます――
まさかのカオル…!一体どういうことなのかと思ったら、その後メルは分かっていたのかと頷き、金魚の姿へ――
というわけで、メルの正体は
金魚のカオルでした…!
鋼牙はそう、いつもカオルが見守ってくれていることに感謝の言葉を。二人のカオルに対しての言葉だったように感じられ、ついニヤニヤしてしまいました~。
ザルバ 達と同じように、金魚のカオルもまた約束の地に具現化していたんですね。白コートの中に金魚の カオルが潜んでいたと考えれば自然の流れだったのですが、まさか金魚のカオルがこうして人の姿で現れるとは思わなかったので驚きました…!メルがどこか烈花っぽかったのも納得です。
そしてメルは鋼牙の言葉に頷くと金魚に戻り、いつものように鋼牙のコートへと戻っていきます。それでこそカオル。
鋼牙もまた元の世界へと帰っていきます。
こうして約束の地での鋼牙の戦いは終わりました――
再び翼・零の会話。サバック決勝戦で戦った翼・零でしたが、サバックの勝者は零に。お互いの健闘を讃え合っていました。そして零は優勝し、ある人物に会ったらしいのですが、ここでは明かされず。
それから翼・レオ達と別れ、海岸へやってきた零。
するとそこには鋼牙が待っていて――
鋼牙とカオルが再会した後なのかどうか、そこははっきりとは分かりませんでした。でも後のような気がします。
そうしてしばらく会話した後、
どちらの方が強いのか決着をつけようと戦いに。
鎧の召喚はなく生身での戦いと、ライバルである二人にふさわしい物語の締めくくりです。
そうしてボロボロになったカカシの前で、鋼牙対零の戦い開始!二人共何のしがらみもなく、生き生きと戦っていました!サバックに勝利し、ある人物と会ったと何かを匂わせる零。その人物とは…?
あとその海沿いの場所が、ニコ生1回目のメイキング映像で出てきた場所でした…!あの場所がクライマックスの場所だったとは…驚きでした。また決闘の場所には打ち捨てられたカカシが。何か意味深な気がしました。
鋼牙対零が戦っている中、エンドロールへ。
↑の記事のザルバ役の影山さんのコメントが熱く、また映画館で聴きたくなりました…!
タイトル通り歌詞も希望と繋がりを感じさせられる素晴らしい曲でした。旅立ちの詩なんですが、しんみりした感じではなく明るい雰囲気の曲で、鋼牙の物語の締めくくりにふさわしい曲でした。
曲の雰囲気はいつものような熱い系の曲ではなく、なんかライブの締めくくりで歌う爽やかな曲でした。イントロがカッコよく、早くフルで聴きたい…!ちなみにこの曲のイントロ、記者会見の入場シーンにも使われていました。
エンドロールには今まで牙狼に関わってきた役者やスタッフなど、色々な人々の写真が。画像盛りだくさんで一時停止で観たいと思いました…!牙狼を作ってきた人達の思いが一つになっているようで、職人の話の後観ると更にじんわりしてきます…!
時々動画つきの映像が流れてくるのですが、
その中にはカオル役の肘井さんの映像も…!
本編ではカオルの出番が一瞬しかなくて残念でしたが、エンドロールで満たされました~。あと声優で杉山さんと真堂さんが参加されていたようでびっくり。どの役だったんでしょう…?
映画でありがちな黒バックのエンドロールじゃなく、アルバムみたいに細部までデザインがされていてこだわりが感じられる、
今まで観てきた映画の中で、一番のエンドロールでした!
ここまで飽きないエンドロールは初めてでした。 EDロールを観るためにだけでももう一度行きたいと思わせられます…!!
エンドロールの後には再び鋼牙と零が戦っているシーンが。
そんな中、零はサバックで優勝して会った人物が
鋼牙の父・大河だと明かします――
どうやら剣術の稽古をつけてもらったようで…。
大河がバックについている零に、鋼牙がどう立ち向かうのか気になりましたが、ここで鋼牙の物語はおしまい。終わりにはこの一文字。
終
魔戒騎士の日常と戦いはまだまだ続いていくというような感じで、
牙狼蒼哭の魔竜おしまいです。
とりあえず観終わった後、率直に感じたのはこの一言!
見所たくさんで面白かったです!!
見所あるシーンばかりで、映画を観ている時はまさに至福の時でした!前半はファンタジックな世界観を堪能しました。前半はファンタジー色が強く、牙狼というより違う雨宮監督の作品を観ている気がしました。VFXも凄くて海外映画と比べても見劣りしないんじゃないかと…!是非世界でも公開して欲しいです。
ですが後半鋼牙が装備品を集めて牙狼になってからは、いつもの牙狼だ!と実感しました。牙狼は牙狼だったと映画を観た後だからこそ、そう思うことができました。後半は帰ってきた白コートとアクションシーンに興奮したりと、観ていてワクワクしました…!
個人的に印象に残ったシーンは、ラウド(本)の消えていくシーンと、
"モノ"だった皆が元の世界に戻っていくシーンでした
まさかここまで泣くことになるとは思っていませんでした…。しんみりしたシーンのBGMはどれも素晴らしかったです。逆に戦闘曲は効果音が爆音であまりよく聴こえなかったので、次観に行く時の楽しみにしたいと思います。
この作品を観て、モノを大事に思うことの大切さを改めて実感させられました。モノに関しての話は是非家族で観に行って、話をして欲しいです!
ただこれまでのシリーズの伏線回収を期待していた人は引っかかる部分もあったかもしれません …。ただ二期ラスト以降のシーンに関しては事前にない言われていたのでそういうものかなと、とりあえず納得。あまり語りすぎないのも、ある意味牙狼らしかったです。
カオルの登場は映画制作発表された時、監督が言っていたようになかったですが、鋼牙が大事な存在を思い出す時、物を作る職人として、一瞬出てきたので満たされました…!エンドロールでちょっと出てきてニヤリとしたり。
あとレッドレクイエムより全体的に見やすい雰囲気に、ダークさもこれまでより抑えられていて、多くの人が入りやすい作りになっていたように感じました。
何よりアクションシーンが
2期同様スピード感があってカッコ良かったです…!
大画面での戦いはTVで観る以上の迫力がありました…!まさか牙狼だけでなく、白コートもあんなにスクリーン映えするとは思っていませんでした!
そんなこんなで
これまで牙狼を観てきた人も大満足な一作だったと思います!
チケット争奪戦でハラハラしたり、電車を乗り間違えつつ2時間かけて会場に行きましたが、その価値はもう有り余るほど十分にありました。
「牙狼蒼哭の魔竜」本公開は2013年2月
パンフも欲しいので、公開されたらまた観に行きます!もう1回観たらこの記事もちょっと修正するかもしれません。
あと今回席が隅っこで画面がすごく近くて、全体を見渡せなかったので、今度は正面から観たいと思います。あと今回英語の字幕付きだったので、今度は字幕なし版で観たいと思います!
で、このまま記者会見に関してもこの記事と一緒に書こうと思ったのですが、また長くなってしまったので別記事に。
蒼哭の魔竜の感想、もう少し続きますー。
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