コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

CLANNAD -クラナド- 第21話「学園祭にむけて」 感想

2008-03-14 23:55:00 | CLANNAD 1&2期AFTER STORY(2007-2009)

 今回は文化祭前の朋也、渚の様子。今回は今までより更に青春モノっぽくて見ていて爽やかな気分になれました。一方渚は遂に秋生達が隠していた過去を知ってしまい・・・。最終回に向けて物語も盛り上がってきました!


 はじめは渚、朋也、春原、杏、椋、ことみが発声とかつぜつの練習をしているところ。皆が何言っているのか分からなくてはじめ見たときは何をいっているんだろうかと思ってしまいました。どうやら幸村先生が教えてくれた練習だそうです。朋也、春原まで練習しているのが意外でした。でも春原はもう限界っぽい…。朋也の渚を微笑ましく見るところが良い感じ。
 台本も出来つつあり、音響等もそれぞれが分担、衣装も早苗に頼み、文化祭の演劇に向けて着々と準備が進んでいきます。しかしここの胸のアングル、狙っているようにしか見えません…!
 そんな中、秋生が渚のために演劇のビデオを借りてきてくれ、2人はそれをみることになります。でもタイツはちょっと…。はじめの方は秋生もそこで見ていました。と、ここで渚の思わぬ事実が明らかにされます・・・!

「演劇のビデオか。確かに参考になりそうだ」
「はい。私、演劇見たことないから助かります」
「お前、芝居見たことないの!?」
「小学校の演劇鑑賞会も、病気で休んで見られませんでしたから」
「またしても部長の爆弾発言か…」

 何と演劇部を作っておきながら今まで渚は演技をしたことがありませんでした!これは意外な事実・・・!!普通はこういう演劇を見て演劇部を作りたいと思うものだと思うんですけどね・・・。朋也はその事実に驚きを隠せず、秋生の顔にお茶を吹いてしまいます!!それに秋生は戸惑うばかり。ここは思わず笑ってしまいました。よく秋生が怒らなかったと思います・・・。その後怒ったのかもしれませんが。そういえば今回秋生の服が気になります。銭湯の人っぽい。
 その後ビデオを見る2人。秋生はいつの間にかいなくなっていました。渚はそのビデオを見て感動し思わず涙。朋也はそんな渚を見て戸惑いますが、朋也は暖かくそんな渚を見守ります。

「おい、泣いてたら研究にならねえぞ」
「でも、物すごく感動してしまったんです…。
 演劇ってこんなにすごいものだったんですね。
 私のなんかこれに比べたらままごとみたいなものです」

「いいんじゃないか?ままごとみたいなもんだって。
 真剣にやれば人の心に届くはずだ」
「そうですね、そうかもしれないです」

 すっかり朋也は渚好きですね。何だかもういい彼氏という感じ。これで恋人同士じゃないというんですから驚きです。とまあ2人の距離も一層同居してから縮まりつつあるようです。もう時間の問題でしょうか。
 それから朋也は部屋を出たところ、秋生に

「探し物があるんだろ?これよりコードネームおまるを遂行する」

 おまる~!まだまだ引っ張るようようですね。朋也はまた秋生と2人で倉庫で何か渚の物語に関わる何かを探すことにします。その最中、あるものを発見!

「渚が使っていたおまるだ!!」
「何でおまるにこだわるんだよ~」
「バカ野郎!見つけようとして、見つけたわけじゃねぇよ!」

 コードネームに使っていたらおまる出た~!渚の使っていたおまる発見です。何でとっといてあるのでしょう・・・。ここの秋生のリアクションがおかしすぎて笑ってしまいました。でも結局肝心の手がかりはつかめず、結局その日は諦めることに。しかしここで秋生が適当に片付けをしたことが、後々マズイ事態を起こすことになります・・・。

 次の日。渚は朋也にビデオを見て思いついたアイディアで歌を取り入れたいと話します。それに朋也はまた歌に自信があるのかどうか聞きます。でも前の演劇同様、渚は歌についてもあまり歌ったことはなく、自信がちょっとない様子。そんな渚を朋也が励まします。

「だめってことはないさ。でも、劇を良くしようとか、
 あんまり気張って考えすぎない方がいいんじゃないか?
 別に商業演劇じゃないんだし、お前のしたいようにすればいいんだよ。
 お前が作った、お前の舞台なんだから」
「私の作った舞台…。そうですね、私歌いたいです。だから歌います」
「ああ、それが一番大切だと俺は思う」

 朋也は本当に渚のことを理解しているようで、良いこと言うな~と思いました。今回の朋也はいつもより一層頼りがいがありそうに見えます。
 それから渚の書いてきた台本ができ、それを皆で読みます。内容は幻想世界そのもの。皆その渚の話に興味津々です。

「面白いの?これ」
「はい、私は面白いと思います」
「私達も色々調べたの。でも、何ていうお話か分からなかったの」
「まだお話の途中なんですよね?」
「はい」

 ことみが知らないとなると、普通の話とかじゃなさそうですね。謎が深まります。
 あとその後演劇に音楽も必要だということで、合唱部の仁科達にも協力をお願いします。すると仁科はたくさんのCDを持ってきてくれます。やっぱり仁科は今でも音楽が好きなようですね。他の部員も今ではすっかり普通に渚と接している様子。CDを持ってきてくれた仁科。渚の幻想世界の話に合うような曲も持ってきてくれました。それは・・・

「ラヴェルのとマ・メール・ロワという作品です。
 マ・メール・ロワ、マザーグースのことです。
 渚さんの劇が幻想的な童話の世界なので、合うんじゃないかと思って。
 ラヴェルは幻想的な曲を多く作った人ですし、
 この曲も童謡や童話を元にしたものなので…」

 仁科は話に出てくる孤独な少女の話をかけ合わせて「マ・メール・ロワ」という曲を渚に聞かせます。この辺は色々ウィキペディアを参考にさせて頂きました。話を聞くと何だかかなり幻想世界とリンクしていそうな気がします。曲は何だか冬をイメージしたようなしんみりとした曲。何だか心が落ち着きます。そして渚始め演劇部の皆も

「素敵です…!びっくりするくらい、ぴったりです」
「喜んでもらえてよかったです」

 とこの曲を気に入ります。何だか大事な曲になりそうです。
 そんな中そこに「賑やかだな」と智代が様子を見にきます。しかもいつもと違ってメガネをつけて。この智代のメガネ姿に朋也も珍しがって

「お前、何で眼鏡かけてるんだ?」

 
と思わず聞いてしまいます。これに智代は、

「視力が弱いからに決まってるだろ」
「今までかけてなかったじゃん」
「眼鏡をかけた自分の顔は、あまり好きじゃないんだ」
「コンタクトを入れるというのは、いかがでしょう?」
「あれは、怖い…」
「べー」
「その気持ち…とてもよく分かるの」

 と答えます。この気持ちはメガネ人生まっしぐらな自分には痛いほど分かります!!自分もコンタクトはどうも苦手で、もっぱらメガネです。慣れれば平気になるかもしれませんが、どうもレンズを目に入れるのは抵抗があります・・・。コンタクトにはかなり憧れてはいるんですけどね・・・。
 その後智代は「私のことはどうでもいい!」とツンデレな反応をした後、渚に演劇の準備は進んでいるのかと聞き、これに渚は頷きます。そして2人は指きりをして約束を交わします。ここは音楽がまた素敵でした。

「でもまだまだです、本番はこれからです」
「これからも道は続いている。お互いに頑張ろう、約束だ」

 智代らしいさばさばとした態度で良い感じです。ここが智代の良いところなのかもしれません。でも2つ年上の渚の頭を撫でるのはどうなんだろう・・・と少し思ったり。まあ智代だからということで。
 そして智代は去り際に渚にこう呟きます―。


「やっぱりお前はいい子だな、お前でよかった」


 智代もやっぱり口には出しませんでしたが、朋也のことが気になっていたんですよね・・・。他の女の子もこの言葉に同調するかのように切なげな、複雑な表情をしていました。良いセリフだったと思います。
 そんな智代を見て春原はというと、「ものすごい後輩だよね」の一言。まあ確かに年上の渚にお前と言えるのは智代だけでしょう・・・。ものすごい後輩という言葉がしっくりくる気がしました。そのやり取り後、渚は気持ち新たに

「私、早速音楽に合わせて演技してみます、見ていてくれますか!」

 と演劇へ打ち込みます。周りには多くの仲間達が。そんな部室の様子を見た朋也はふとこう振り返ります。

『誰もいなかった部屋、でも今はこんなにも大勢の人がいる。
 ひたむきに頑張り続ける渚と同じ時間を傍にいて、共有している。
 皆で喜びを分かち合うために・・・。
 お前はすごい奴だよ、渚』

 最初は寂しい室内に渚、朋也の2人だけだった部室。でも今は杏始め椋、ことみ、春原と多くの仲間達がいます。ここは1話から見ていると何だか感慨深い気持ちを感じます・・・。とにかく部員が増えて良かったです。それからは文化祭準備中の学校の様子が映されていきます。

 そうして向かえたリハーサルの日。登校中も渚は台本読みをするなど気合充分です!この時ばかりは朋也の声も耳に入らない様子。皆で舞台の準備も進めていきます。
 リハーサル直前。舞台裏でスタンバイする渚はすっかりガチガチです。その気持ちはよく分かるかも。でも春原のアホアホトーク始め、皆の励まし、朋也の叱咤激励

「お前ひとりじゃない、
 …ってか、お前も俺達もこの場を盛り上げるための仲間だろ?」
「そうですね…」
「皆で作る学園祭なんだから、一人でプレッシャー背負い込むなよ」
「はい、その通りだと思います」

 で渚は調子を取り戻し、万全の状態で舞台へと出て行きます。舞台へ出る前の皆の掛け声、手を合わせて

「演劇部、いくぞ!!」
「お~!!」

「よし、行って来い、渚!」
「はい!」

 にはちょっと感動してしまいました。何だかかなり青春モノっぽい・・・!皆はいつの間にか仲間になっていたんだな・・・とここでもまたドキドキしてしまいました。でも春原まで緊張してどうするんでしょう。クラナドのこういうところがやっぱり好きです。そのおかげかリハーサルは成功に終わり、いよいよ明日は本番。でも事はそう簡単には終わらず―。

 家に帰ってきた渚、朋也。皆でリハーサルの成功を喜びます。そこで話は親バカ話に。

「てめぇだって自分に娘ができればこうならぁ」
「絶対ならねぇよ」
「岡崎さん、なると思います。お父さんに似ていますから」
「お…娘よ、お父さんショックだ…」
「本人を目の前にして、いわんで下さい…」

 ここの秋生、朋也の表情がやっぱり面白かったです~!でも確かに2人は似たもの同士だと思います!朋也も秋生みたいに親バカには…なるんでしょうか。多分なりそう。この2人のやりとりには和みますね~。
 その晩渚は朋也に緊張し眠れないと話します。そしてまた渚を励ます朋也。

「お前がぐっすり眠ってる方が驚くよ、俺は。
 この際、緊張できるだけ緊張してみればいいさ」
「分かりました。力いっぱい緊張してみます」

 朋也ナイスフォロー。私もこれだけ前向きになりたいものです。
 それから渚は舞台裏が真っ暗で懐中電灯になると思い出し、物置へ探しに行ってしまいます。結果、秋生がずさんに積んだ箱から秋生、早苗の過去の日記、写真が出てきてしまい、渚はそこから両親が自分のために両親がやりたいことを諦めてしまったことを知り、激しく動揺し、落ち込んでしまいます・・・。

「古いアルバムや日記が出てきて…岡崎さん、私知らなかったんです。
 お父さんも昔、お芝居を…。なのに私のために二人とも自分の夢を―」
「渚、何も考えるな。今は身体を休めろ・・・。
 ここは俺が片付けておくからちょっとでも寝ておくんだ。いいな?」

 いつものように渚をフォローしようとする渚でしたが、この事実を知った渚は落ち込むばかり。最悪のタイミングで両親の過去を渚は知ってしまいました。これは明日が心配です・・・。そして秋生もこの事態を前に後悔するばかり。

「しくったぜ…よりによって最悪のタイミングじゃねえか。この野郎…」

 やっぱりピクニックの時とかにもう話しておくべきだったのかもしれません・・・。とにかく事実を知ってしまった渚。当日演劇を成し遂げることができるのか、そして過去を受け入れることができるのか気になります。来週は最終回。心して見ていきたいと思います。しかし次回予告、暗すぎ・・・。


 次回は最終回「影二つ」いよいよクラナドもひとまず最終回を迎えることになります。ただこのあと番外編の話があるようで、そのうちの1話は春原、芽衣の話になるということで楽しみです。最終回は朋也、渚の関係とアフターへつながる布石があるのかが気になるところ。希望が持てる終わり方になってほしいと思います。
 そういえば噂のクラナド劇場版を少し見たのですが…その少しの時間で視聴を断念しました。朋也が野島さんでいけると思ったのですが、話うんぬん以前に、あの昭和っぽい演出、人物の絵の古さ、渚の意味不明な言動についてゆけず…断念です。唯一春原が京アニ版と大体同じことだけが救いでした。朋也のモノノーグは普通かなと思うのですが。最後まで見れば感想も変わるのか気になりますが、映画版を否定する人の気持ちは大体分かったような気がします。京アニがTV版のクラナドを作ってくれてよかった…としみじみ思いました。好きな方スイマセン…。

 では本編あと1話、じっくりと見ていきたいと思います!