GIANT KILLING(35) (モーニング KC) [コミック]
GIANT KILLING(36): モ-ニング [コミック]
今週のジャイキリの主役は長友…ではなく城島!といいたくなる1話。海外組だからこそ言える城島、そしてブランの言葉、に注目です!
日本対ウルグアイ戦・前半。前回ウルグアイに先制を許してしまった日本。なあなあな感じで切り替えて行こうとする日本国内組の選手達ですが、そんな国内組の選手達の意識の甘さを城島が指摘!ファウルも覚悟して止めなきゃいけなかっただろうと、選手達の意識の甘さを指摘していきます。
「軽いんだよ
プレーも!口走ってることも!」
国内組に容赦のない城島。そんな城島にGKの星野も苛立ちますが、城島もまた覚悟を決めていました…
「他人に厳しく自分に甘い」……
そんな男に成りさがるつもりは毛頭ねえよ
むしろ俺は
そのために言ったんだ」
この試合に入るまではなんとなく賑やか担当キャラのような印象がありましたが、今回の話で城島の印象がだいぶ変わってきました!なんというカッコ良さ…。
その後も城島は、相手のスタープレーヤーにホームが沸いてしまう、それが今の自分達の現実だと、状況のマズさを指摘。これには選手達も言い返すことができず…。あとショックを受ける花森に笑。
試合を観戦している記者の山井・藤澤さん達。山井はウルグアイは一定のテンションでやっているように見えるが、水面下で常に相手の隙を伺い続けていると、ウルグアイの怖さについて語ります。だからなんでもない場面から失点してしまうことも…。
そして試合でも動きが。また攻め込もうとしてくるウルグアイでしたが、その攻撃を城島がスライディングで止めます!それをみて山井は城島はイタリアで場馴れしているんだなと感心。徐々に海外組の強さが際立ってきます――
国内組選手達に注意した後の城島。海外組と言われ続ける城島ですが、城島は常に危機感を持っているようです。それは高校まで認められず、プロでもギリギリな状況が続いてきたから。常に危機感を感じていたからこそ、城島はこういう厳しい状況でもやっぱり強いようです。
『代表では最年長…
パフォーマンスが落ちれば
真っ先に切られるであろう立場にある
この危機感こそが
俺をいつも先へ先へと走らせてきた
原動力なんだよ!!』
そうして相手ゴールへと駆け上がっていく城島、本当に勇ましくカッコよかったです!
結局この攻撃は相手の激しいマークで止められてしまいますが、ファウルで良い位置からFKのチャンスが!この体を張ったプレーに国内選手も城島のことを認めざるをえず。
海外組である城島により、チャンスを得た日本。ベンチでも盛り上がっていましたが、ブランはそのことをありがたいと思いつつも、複雑に感じているようで…。
<そこに頼り切っているようじゃ…
この国のフットボールに未来はないよ>
<国内組は海外組に負けていては駄目なんだ>
ブランはそう、国内組の選手が頑張らければ、日本のフットボール界に未来はないと、自分の考えを通訳に明かします――。今のリアルサッカーの状況を見ていると、素人の自分も頷いてしまうこの言葉…。ジャイキリ界でも状況は同じようで。リアルでももっと国内組の選手が試合で活躍して、海外組と熾烈なポジション争いして欲しいです。今のままだとまたW杯で不完全燃焼な結果になりそうな予感…。
そんなブランの言葉と呼応するかのように、試合で動きが…!
なんとFKからの攻撃で、
日本がゴールを決め同点に追いつきます!!
しかも決めたのは国内組の越後!!FKからのヘディング…国内組の執念を感じるシーンで希望を感じるシーンでした。とても良い流れだった…。今回はそんな希望を感じるシーンでおしまい!
今回は城島の海外組ならではの厳しい指摘、生き残るために必死な姿が印象に残りました。今回に限っては城島が主役といっていいんじゃないかと…!
選手達のギスギスしたやりとりはキツいかもしれませんが、やっぱりこういう話があるからこそ、面白い気がします…!日本代表編は登場人物が皆真剣なのもあって。ETUメインの時とは違った雰囲気が味わえて、良いかもしれません。
ではまた次回に!