コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

化物語 第11話 「つばさキャット 其ノ壹」 感想

2009-09-19 03:06:06 | 化物語シリーズ(2009~)

 今回から化物語締めのエピソード・つばさキャットが開始に。これまで謎だった羽川の家庭事情も少し明かされます。ゴールデンウィーク中のエピソードもあって満足です。
 撫子との会話でのマニアックネタはどう表現してくるか気になっていたのですが、割とストレートにきてびっくりしました。撫子マニアックすぎ…。


 はじめは暦の回想でゴールデンウィークの話。気になっていた羽川の家庭事情の説明がありました。羽川が頬を怪我しているのを暦が知ったことから話は始まります。
 でも羽川の両親の説明が複雑すぎます…。日本でもここまで入り組んでいる家庭はない気が…。どうやらどちらも本当の両親ではなく、羽川に対して愛情もない様子。仕方なく育ててきたという感じのようです。家がこんな状況じゃあ生きているのが辛そうです…。これが自分の家だと思うと恐怖。
 こう話を聞くと普通は不良になったりと転落人生が待ってそうですが、羽川は違いました。なんと偏見の目で見られるのが嫌で勉強に打ち込むようになったとか…。もう普通の人とはここで考え方が違う気がしました。異常なまでに勉強に羽川が打ち込むのもやっぱりしなきゃいけないと思う理由があったからなんですね。でないとやっぱりここまでできない気がしました。

 で、休日外に散歩しに行くのもそういう理由。大体ここまで聞くと顔をあわせたくないからだと察することができますが、羽川は更にこう語ります。

「1日一緒にいるなんて、ゾッとする」

 こうストレートに言える辺り、この問題が根深いものなんだと思わされました。
 また怪我したのは父親に殴られたから。どうやら仲が悪いだけでなく、家庭内暴力もあるそうで…。暦は更に不安を感じます。で、羽川によれば、羽川が親しげに養父に話しかけられたことが原因のようで…。なんともやるせない話です…。慣れないのは仕方なくても、暴力だけはやっぱりいけません。
 暦はそれはダメだろうと羽川の力になろうとしますが、羽川はそれに困ってしまった様子。羽川は自分の家庭事情については目をつぶろうとしていました。いつも自分にも他人にも厳しい羽川だけに、それが羽川にとってどんなに触れて欲しくなかったのかよく分かりました。
 羽川は暦に自分の家庭事情を誰かに口外しないようにを約束しようとします。

「約束したよね、阿良々木君」

 羽川は必死にそう暦にお願いします。敬語でお願いした時は何だかいたたまれない気持ちになりました…。それだけ必死だったということだと思いますが…。羽川が抱えている問題は根深いようです。

 話が終わり一緒に道を歩く2人。と、その途中羽川は道端で既に死んでいた猫を見つけてしまい…。

「あれ…?」

 羽川は猫の死体が気にかかってしまいます…。自分と重なったのか、放っておけなくなったようです。既に死んでいるというのが切ないところ…。羽川は暦にも手伝ってもらい、猫を埋葬しようとします。この時は暦もこれが騒動のきっかけになるとは知りませんでした。どうやらこの猫は怪異だったようです…。

 ここで何故かひたぎOPが。流すなら撫子の方がよかった気がしますが、何故ひたぎOPなのか…謎です。


 夏が近づいてきた頃。暦は何故か笑顔で下校しようとしていました。機嫌がいいようです。でもこれまた何故か撫子が校門前で待っていました。今回前半は撫子と暦の会話。これまでの2話ではしょられたせいもあるのか、撫子との会話パートは結構多めだった気がします。なでこスネイクが2話で短すぎ~とか思ったりもしましたが、これでカバーされたような気がしました。
 撫子はどうやら暦と神原に助けてもらったお礼がしたくてここまで来たようですが、暦と会いたかったからという感じもしました。ちなみに神原の出番は今回一瞬だけ。撫子は神原も見たようですが、目にも止まらない速さで校門を抜けてしまったとのこと。一体何が神原をそこまで突き動かすのか疑問です…。まあBL目当てなんでしょうけど…。
 暦と撫子の会話にはマニアックなネタが次々と出てきます。撫子が妙に生き生きとしていました。以外な趣味ですね。でもネタはほとんどさっぱりでした。時代を感じます…。
 で、撫子の神原への用事というのはなんと水着とブルマのことでした!これには暦、動揺…。ある意味危険な持ち物です…。セリフはないものの、神原の変態らしさが今回も発揮されてしまいました。以後暦は手に水着・ブルマを持つことに…。

 それから暦は撫子に聞きたいことがあると、忍のことを聞こうとします。というのも
あの儀式が終わったその晩、学習塾跡に泊まったらしいようで。まさかそういう流れになっているとは思いませんでした。ここの会話中の万華鏡の演出も面白かったです~。
 暦は困ったら忍野に相談するといいと撫子に言いますが、撫子はどこか上の空…。で、またマニアックなドラえもんネタが。相変わらずマニアックすぎて分かりませんでした…。でも撫子は暦との会話が楽しいそう。撫子は突っ込んで欲しい時にツッコミを入れてくれると、暦のツッコミが嬉しいようです。他のヒロインとの会話とはまた違った楽しさが撫子との会話にもありました。
 で、その後暦が突然撫子のスカートをめくろうとするシーンが――。未遂で終わりますが、撫子は暦がさわろうとしたことにドキドキしていました。暦はニブいですね…。

 その後撫子は忍のことを思い出して、暦に話します。どうやら忍はずっと撫子を睨んでいたようです。何でも暦と忍野を見る目は普通なのに、神原と撫子を見る時は睨んでいたとか…。忍にも自我があったりするんでしょうか。ただ怪異に反応しただけとも考えられますが…。忍もまだ謎だらけです。アニメで声を発する時はくるんでしょうか…。


 と、ここで暦と待ち合わせをしていた羽川がやってきます。でも羽川が来た瞬間、撫子は恥ずかしがって逃げてしまい、ここで撫子の出番終わり。突然の終わりでした。これにはさすがの羽川もショックを受けたようです…。

「阿良々木くん、私ちょっと傷ついたかも」
「うん…」

 人見知りだったにしても、やっぱり突然逃げられるとショックですね…。問題が解決しても根本的なことは変わらないようです。
 それから暦は蛇の話を。スピード解決したということで羽川は安心した様子。羽川もまた撫子が気になるようです。あとここでも羽川のあのセリフが。

「何でもは知らないわよ。知っているだけ」

 やっぱり意味深な感じがしました。
 暦の羽川への大事な用事はひたぎ関係のこと。羽川にひたぎのことを相談するのはどうかと思ったり。でも羽川は平然と暦の話に付き合います。
 そこで出てきたのが最近のひたぎの噂。先生達はここのところひたぎの態度が変わってきたのをひたぎが暦から悪影響を受けているのでは…と疑っていました。それが地とはいえ、まあおとなしくしていた時のひたぎの方が教師受けはしたのかもしれません…。
 羽川は先生にそんなことはないと否定し、暦を守ってくれましたが、羽川はこれからの暦を心配しているようです。確かにこれからは暦がしっかりしていかないといけないのかもしれませんね…。暦は色々まだまだです。

 そんな話の中、暦は羽川にそういう相手がいるのか気になってしまいます…。相手がいるとしたら暦以外にはありえなそうですが…。
 が、機構としたその瞬間、羽川に頭痛が襲い掛かってきます…。しかもこれまでより更に苦しそう。徐々に何かのフラグが立ってきたように思えます…。
 暦はゴールデンウィークの時のようになってしまうのではないかと心配に…。何事もなければいいのですが、そうはいかないんでしょうね…。


 ここで暦のゴールデンウィークの回想に。夜、暦は下着で外をさまよっている羽川を見つけ、追いかけます。下着姿の羽川がかわいいかも。羽川は何故か苦しんでいました…。
 そんな羽川に戸惑う暦。と、その時、羽川の体が光だし、何かに変化しようとしていました…。髪が白くなり、猫耳が生えたりとただならぬ事態…。ひたぎと会う前も暦は怪異と出会っていました。

 で、羽川の中から猫の怪異が現れ…。

 
どこかふざけた態度で、これまでの羽川とは間逆の姿…。明らかに異常な事態です。この姿になった時は見ていてドキドキしました。この姿の羽川ならいいかも…と思ったり。ようやく堀江さんが羽川役だったことに納得できました。ぴったりです~。
 その後猫の怪異は羽川の体を使って暴れ始めます…。仕方なく暦は忍野を頼ることに。忍野はその猫の怪異についてこう話します。

「障り猫」

 羽川は猫の怪異に見入られてしまったようです。またどうやら羽川は多重人格障害で、今表に出ているのは裏の人格、つまり「ブラック羽川」のようです。裏の人格が表に出てしまった原因はストレス。家族のことが影響しているようです。いつもの羽川にこんな人格があったと思うとなんか恐ろしいですね…。それほど家庭問題に悩んでいたんでしょうけど。ストレスは恐ろしいものです…。

 それから暦は羽川を戻そうと必死にブラック羽川を追うことになります。ブラック羽川は夜中無差別に人を襲い、エナジードレインで人の生気などを吸うという恐ろしい存在でした…。なんか吸血鬼っぽいような。
 中には入院する人もいるなど、大変な事態になったようです。

 それが一番最初の被害者、そして羽川の両親…。

 
羽川は追い詰められていました。しかもそれは両親だけでなく、1年誰かを襲い続けないと解消されないようで…。羽川のストレスはやっぱり根深いものでした。

 暦は羽川を元に戻そうと奔走し、結果追い詰めることに成功。それから忍がブラック羽川を噛んだおかげで、羽川は元に戻り、羽川のストレスは一応解消されました。この時、暦は忍に助けられていたんですね…。今回のエピソードでも忍の存在が鍵になってきそうな気がします。
 アニメでもブラック羽川の話が思ったよりしっかりできていて良かったです。やっぱりビジュアルと動きが加わると違いますね…。


 回想終わり。暦は改めて羽川を心配します。でも羽川はそんな暦の優しさが辛いようです。暦への想いを考えると無理もない気がします。それでも暦を心配する羽川は優しいですね。暦がもっと前にちゃんと想いに気づいていれば…と思わされます。しかもひたぎとのことを心配するとは…。なんていい子なんだとこの時思いました。羽川はちょっと不憫なキャラなのかも…。

 今回最後は暦が羽川にあることを指摘されるところで終わり。

 ここで暦は
 水着とブルマを手づかみしていることに気づきます…。


 
これじゃあ暦が変態ということに~。無意識は恐ろしいですね…。面白いオチでした。


 次回は「つばさキャット 其ノ貮」これでTV版は最終回。残りの3話はネット配信です。どんな区切りになるのか気になるところ。ひたぎとのデート話ということで楽しみです~。この話なら上手く締められそうですね。結構良い話なのでアニメでどう再現されるか気になります。EDの曲がぴったりな話になりそうな予感が。3話ぶりにひたぎが見れると思うと待ち遠しいです~。まさか3話も出番がなかったとは…。今回は全体的に作りが安定していてよかったです!

 ではまた次回に!

 



4 コメント

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Unknown (Unknown)
2009-09-19 06:56:06
捨てられた猫では無いですよー
分かりにくい描写でしたがアレは猫の死体で羽川は埋めるのを手伝って欲しいということを暗に暦に示したんですよー
返信する
コメントありがとうございます! (ソウキ)
2009-09-19 14:30:25
コメントありがとうございます~。
あのシーンはそういうことだったんですね。既に死んでいたとは…。
急ぎ訂正しました。

ではでは~。
返信する
憑依合体、つばさキャットー!!・・・何か締まらないな~・・・。 (ゆう)
2009-09-19 23:02:08
こんばんは、ソウキさん。

> 暦の優しさが辛い
ありゃりゃぎさんは、まよいにも話していましたが、男女が仲良くする=好意の対象という考えを嫌っている感があって本気で男女の友情というものが成立すると思っているのかもしれませんね(汗

多分、自分と恋愛関係になっているツンドラちゃんの好意の半分も気付けて無い気がします。委員長ちゃんは、ツンドラちゃんと付き合うのは色々と大変だと言っていましたが、らららぎさんと付き合うのも恐ろしく大変な気がします(汗

> 暦と撫子の会話にはマニアックなネタ
達急動の事ですね?もう懐かしすぎて腹がよじれそうなくらい笑いました(笑
ビックリマンは私も当時収集していたのですが、ここまで国民的キャラクターになるとは思いませんでした。つまり、アレですよ。私は歴史の証人者という事です!!どうです、羨ましいでしょう♪

> 時代を感じます…。
ぅ・・・うわぁぁぁぁん・・・orz

> スカートをめくろうとするシーン
髪を触られる事には酷く恥ずかしがるのにスカートは平気とか、自分が一度着衣したスク水やブルマを預ける事が出来るって、男という生物を何も知らないというか、どこまで無垢なんでしょうね・・・というか、そんなに目を合わせるのが恥ずかしいんですかね~?阿良々木くんも言ってましたが、無垢過ぎる少女である撫子ちゃんを相手にしていると男として色々試されている気分になりそうです(汗

> 障り猫
この名前自体に聞覚えはありませんが、おそらくは動物霊が憑依したモノなんじゃないかと思います。昔から耳にした事はありませんか?例えば、狐憑きや蛇神様・・・など、古来より日本では動物霊を祭る習慣があったのです。それは、飢饉や災害などにおける影響があって、それらを引き起こしているのは人が生き残る為に小動物を蔑ろにした怨念と考えられていたからなのです。まあ、この考え自体は根本的には間違っていないのですが、実は動物霊自体には何かを引き起こす力などは無かったのです。元々憑物というのは、相互理解によって利害が一致した場合にのみ発生するものなんです。例えば「ある人物を呪いたい」「自分だけが得をしたい」という人の業を聞き入れた動物霊が憑依し、人に不可能な怪異を代行するのです。とは言っても、動物霊が憑依後に行う事は生前の記憶に則る為、やる事は「対象人物を襲う」事や「人には不可能な方法で盗みを働く」ような非常にツマラナイ事なんです。だから、動物霊が勝手に人に憑依する事などは無くて、憑依されるという事はそれは本人が願った事、つまり自身でも気付かない深層意識で最も強く願う本心なんだそうです。

ん~・・・つまりですね。先週も話したように、怪異とは常に私たちの生活に隣り合っているモノなんだと思うのですよ。ああ、ちなみにこの場合の怪異とは決して「妖怪」や「心霊現象」に関するモノでは無くて、「有り得ない現象や信じられない現象」を顕す事なんです。

例えば、そうですね。私の最寄駅でこんな事件がありました・・・。非常に混雑した駅のプラットフォーム、老人は階段を降りて、反対車線に並びたいのですが人が通れる道がありません。仕方ないので、白線の外側から回り込もうとしたそうなんです。しかし、そこにも先を阻むように道を塞いでいる男がいたそうなんです。仕方無いので、「申し訳ありませんが少し道を空けて下さい。」とお願いしたら、男は「割り込むんじゃないよ」と言って老人の胸を押したそうなんです・・・。この男は普段は、こんな態度を取る男では無かったそうです。どちらかと言うと、普段は大人しく生真面目な性格で周りからはお人好し呼ばわりされる事の方が多かったそうなんです。しかし、この日ばかりは上司に怒られ、交際していた女性とも喧嘩中で非常に虫の居所が悪かったそうなんです・・・。老人は、胸を押された為にホームに転落してしまいました・・・。この場合、もし老人が、こんな混雑した時間帯に電車に乗ろうとしなかったら・・・もしも、プラットフォームが整然としており、少なくとも人一人分の通路は確保されていたら・・・もしも、男が普段通りの優しい性格でいられたら・・・。このように、様々な悪因が基で本来ならば有り得ない現象でも何かの拍子で発生し得てしまうのです。このような現象を「何故あの人があのような事をしたのか・・・」などに対して、「怪異だ・・・」と言われる事があるそうなのです。

要するに、思わぬ所で思いもしない出来事に出会ってしまう。それが怪異なんだと思うのです。それが化物語では表層意識に存在するモノを画として判り易くしており、更にモノノケに取り付かれている物語として表現しているのだと思うのです。つまり、まあそんな訳でして、今回の委員長ちゃんの場合は「自分のストレスを無くす事を猫に願った」事で怪異に出会ってしまった・・・。普段の羽川翼ならば、どんなに追い詰められていたとしても育ての親を襲う事など有り得ませんよね?でも、襲った。これは、委員長ちゃんが「猫」に「育ての親と同じ空間にいたくない」という事と「周りから偏見の眼差しで見られたく無い」という事を心のどこかで密かに願っていた事で憑依されてしまった・・・と思うのです・・・が、それは完全な私見というか憶測でして、かなり乱暴な解釈なんですけどね(笑

> 日本でもここまで入り組んでいる家庭
これは、私の知り合いの話しなんですがね。知り合いとある少女の実話なんです・・・。その少女は、実父を8歳の頃に亡くしており、長い間を女手一つで育てられていたそうなんです。ですが、女手で一人の娘を育て上げるのは非常に困難な事で、母親は力を貸してくれる父親になってくれる男を捜すようになったそうなんです・・・。そして、娘が16歳の夏に母親のパート先の男性が娘の事を受け入れて、父親の代わりになりたいと志願してきたのです。母親は、その男性の想いを素直に感動して再婚をしたそうなんです。これで、家族3人で幸せな生活が出来る・・・という結末になれば良かったのですが、その男性とは少女に対して、娘としてでは無く女として視ていたそうなんです・・・。再婚後、表面的には仲睦まじい家族の光景に見える生活をしていたのですが、義父は母親に見えないところで過剰なスキンシップを少女に求めました。最初は、少女も面白いヒトだと思って心を許していたのですが、余りにも過剰なスキンシップと女の勘から来るイヤラシイ手付きに何となく義父に少しづつ恐れを抱いていったそうなんです。とはいえ、母親にはこんな事を相談出来るハズも無く、独りで悩み続ける以外方策は持てなかったそうなんです。そして、少女が17歳の秋・・・不運とは一度訪れると飽きる事無く続くものなのかもしれません・・・母親が事故で亡くなってしまいました。原因は心労によるもので、車の運転中にウトウトしていた時に対向車の大型トラックと正面衝突してしまったそうです・・・。少女は不幸のドン底に突き落とされました。そんな時に優しい言葉を掛けながら、少女を慰めてくれたのは義父でした。その為、少女は義父に対して誤解があったのだと思い直し、再び心を許し始めたそうです。しかし、それは見せかけでした。深夜になり、少女が深い眠りに就いていると何となく不快を感じるモノがあって目を覚ますと、そこには少女の身体にイタズラしている義父がいたそうです。恐怖により、声も出せなかったのですが、何とか義父を払い除けて逃げようとしました。しかし、義父は色々と甘言を吐いて少女を我が物にしようとイタズラを辞めようとしなかったそうです。その為、少し力を込めて義父の手を払ったのですが・・・突如、義父は豹変し、少女に暴力を振るい始めたそうです。結果、腕力で可弱い少女が筋骨逞しい義父に叶うハズもなく、それから半年以上も陵辱が繰り返されたそうです・・・。最終的には、少女は何度も家出を繰り返し、その度に警察に保護されたりなどしながら家に連れ戻される生活を繰り返すようになっていたそうです。

その後、紆余曲折があり、事情を知ってしまった知り合いが少女を放置出来なくなり、義父の魔の手から救い出す事になったそうなんです。その頃には少女も高校を卒業を間近に控えていたのですが、卒業を待たずに、知り合いは少女を家から連れ出し、共に暮らす事にしました。まあ、背景には義父との対決など他にも世間体や様々な問題があったのですが、義父よりも知り合いの方が一枚も二枚も上手で論理尽くしの攻めの一手で義父を圧倒し、勝利を掴み取る事が出来たワケです・・・。それから暫くは幸せな生活を続ける事が出来ました。ですが、幸せは長くは続かなくて・・・。少女の傷はマリアナ海溝よりも深く、銀河宇宙よりも広大なモノであった為、例え知り合いが広く青い海の如き包容力を以っていたとしても決して癒す事は出来なかったのです。少女は、義父より受けた心の傷によりPTSDを発症しており、自分以外に4人の人格を育てておりました。その事を知り合いに知られる事を何よりも恐れていた少女は、知り合いに知られたショックから・・・知り合いの目の前より永遠に姿を消し去ってしまいました・・・。その後、知り合いは少女を探す為に様々な手を尽くしたそうなんですが、結局見つからなかったそうです・・・。あれから12年が経ちますが、知り合いは、もっと早く少女に出会って救出していれば・・・という後悔だけが残って今でも苦しんでいるそうです・・・。

> 徐々に何かのフラグが立ってきた
何か、哀しいですね・・・。優し過ぎる事がある者にとっては悩みの種にしかならないなんて、だったら人の優しさとは一体何なのか判らなくなりますよね・・・。委員長ちゃんは、圧し殺した愛故のストレスで再び猫化してしまわないと良いのですが・・・。

> 面白いオチでした。
意識しての変態行為と、無意識での変態行為・・・どっちが悪質なんでしょうね(笑
返信する
コメントありがとうございます! (ソウキ)
2009-09-23 23:10:09
>ゆうさん

 ゆうさんコメントありがとうございます~。コメント返しの方も拝見させて頂きました。

 暦はゆうさんの言うとおり、男女の友情が成立するのだと思っているかもしれませんね…。暦にこれまで男友達があまりいなかったせいもあるかもしれませんが…。今後トラブルにならないことを祈ります。
 撫子は多分暦のことを良いお兄さんだと思っていて、暦のことをあまり警戒していないんでしょうね。いいのか悪いのか分かりませんが…。目を合わせるのが怖いというのは分かる気が。何か恐怖なんですよね…。

 ビックリマンは流行った頃、当時小さい頃でアニメ版の記憶しかあまり覚えていないんですよね…。リメイクされた時に見ておけばよかったと後悔しました…。確かビックリマンチョコは集めていたのですが(でもキャラはほとんど忘れています)ウエハースを食べるのが大変だった記憶が一番残っていたり…えー色々すいません。

 障り猫の話は聞けば聞くほど何か怪奇ですね…。事件の話は本当何といっていいやら…。人間の感情がそこに深く関わっていると思うのですが、それが怪異といわれるとなるほどという感じがします。人間の感情は複雑なものですね…。

 羽川が障り猫に取り付かれたのは、これまでのストレスがここにきて限界に達し、こういうことになってしまったと見ているのですが、どうなんでしょうね~。とにかく羽川は生まれてきた環境が悪かったんじゃないかと思います…。
 お知り合いさんの話はあまりにも壮絶ですね…。読んで絶句してしまいました…。現実にそういう話があるとは……。やりきれない思いでいっぱいです。少女さんが今も生きているといいのですが…。

 優しさというのは異性間の場合、本当に難しいですよね…。結構デリケートな気がします。暦にひたぎという彼女がいる以上、羽川は割り切るしかないのでしょうけど…。羽川のそんな想いがこの後また障り猫を起こしてしまいそうで怖いです…。
 今回のオチは意外すぎてびっくりしました。どっちが悪質かは…うーん難しいですね。意識しての方が悪質な気がしますが、無意識の方はたちが悪そうですし…。意識しての方が分かりやすいのかもしれません。

 ではでは~。

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