コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)#179 モーニング42号 感想

2010-09-17 23:56:54 | GIANT KILLING (原作感想)

 今回いよいよ椿が動き出す時が…!今度こそ椿は期待に応えることができるんでしょうか?今回はそんな戦う椿に注目です!サポーターの力を感じる、そんな1話でした。
 で、今回最後にはまた新展開の予感が…どうなるのでしょうか。


 今回ははじめから椿の見せ場から!椿はスローインした後すぐに前へと駆けていきます!その姿に赤崎も驚きを隠せず…。そして赤崎は椿へパスを。いよいよ椿が上がってきました!
 そしてその気配を感じた達海はベンチから椿の何かを見据えようとしていました――


「ここで挽回しなかったら
 ソッコーベンチに引っ込めるからな

 椿!」


 そして2ページ見開きで椿がゴールへと駆けていく姿が描かれます!椿の表情アップで早くも心臓がバクバク状態でした…。本当に素晴らしい画でした。勇ましすぎる…。椿、いよいよ本領発揮です!
 そしてかなりの速さで駆け上がっていく椿の姿に、サポーターは興奮、神戸のGKは椿の足の速さに慄くばかり…。いよいよ反撃、という雰囲気になってきました!
 で、ゴローも椿の活躍に興奮、タケに熱く椿について語ります!

「そうだ!
 このピッチ上を一直線に切り裂く感じ……!

 よく見ろ タケ坊!
 これが椿だ!」

 タケもそんな椿の姿に驚いていました…!タケがここで椿の活躍を見たのは今後のサポーターサイドの話に影響してきそうな気がします。これでしばらくはサポーターを続けてくれるんじゃないかと期待。
 コータ達子供サポーターも椿を全力で応援!

「行けぇっ!!
 椿――っ!!!」

 何かが一つになろうとしている…そんな感じがしました。これまでの鬱展開の分、読んでいてワクワクでした。


 一方前へ攻めていく椿。ですが、そんな周囲の気持ちとは裏腹に、椿はまだ緑川のことや、村越から言われたことで迷っていました…。この辺のコマ割りもジャイキリならではのリズムを感じました。迷う椿の気持ちがじっくり伝わってきます。他のマンガではなかなか見られない勢いのあるコマ割りだと思います。なかなかコマ割りだけで魅せるマンガってなかったような…。画も臨場感が溢れていて引き込まれました。椿の動きが本当にリアルに感じました…。
 そんな中思い出すのは自分を見出してくれた達海や、これまで一緒に戦ってきたETUの選手達のこと。


『監督が俺を使ってくれてることとか……

 皆がチームの一人として
 認めてくれてることとか……』


 椿は今この瞬間だからこそ、揺らいでいました。椿が葛藤するシーンは間が独特で読んでいてどこか緊張しました…。
 ですがこの試合を通してそのことに気付いた椿はその思いすべてを背負い、今こそ立ち向かおうとしていました――


『沢山の人の思いがあって俺はここに立ててるのに……
 それに応えようとしなかったら
 俺は…


 俺はボール蹴る資格も何も……
 無い奴と同じだ!!』

 
 
 ここの決意する椿が熱くて読んでいる時はもう…。静かな熱さを感じました。遂に椿が本当に覚悟を決めました!そして椿はゴール近くまで攻め、そしてGKを抜いてシュートを放ちます――。ボールの描写の勢いに圧倒されるばかりでした…。とてもカッコよかったです。
 そんな椿のシュートを両チーム、緊張した面で見つめていました…。

 ですがそのシュートは惜しくもバーに弾かれてしまい…

 バーに当たった音がなんか無情な感じがしました…。これには皆呆然…。あとボール1個分落ちていればと悔しがります…。でもここで入らない辺りジャイキリらしいのかもしれません。
 チャンスを不意にしてしまった椿は持ち直したと思ったら、また悔やみ、落ち込んでしまいます…。なんか切ないです…。
 ですがそんな椿を救ったのも、またサポーターでした…!

「いいぞ いいぞ椿――っ!」
「その調子だっ――っ!」

 そしてその中にはコータ達も!


「どんどんガンガン走りまくれ――!!
 それでこそ椿だ――っ!!」
「頑張れ椿――っ!」


 そんなサポーターの声援に椿は最初驚いていました…。羽田も椿の活躍を見て戸惑っていたようでしたが、意を決して椿コールを!そしてそれはスカルズ、ETUサポーター全体に広がっていきます――


「ツバキ!!」

「ツバキ ツバキ ツバキ ツバキ ツバキ」


 必死に椿を応援するサポーターの姿に応援を受けるうちに椿にも変化が…。そんなサポーターの応援を立ち尽くしながら、受ける椿の姿が印象的でした…。サポーターの力は決して無力なんかじゃないと改めて思わされるシーンでした。熱量が…。ここのシーンはもう読んでいて心が震えました…。どんどんまた椿へ期待を寄せる人の思いがまた積み重なっていきます――。

 そんな光景にゴローも気をよくして、タケにあいつのすごさはそんなもんじゃないと椿について力説します!で、ここで弾幕を持ってきたことに気付き、周りの協力を借りて弾幕を掲げることにします!

「君らもETUサポーターだろ!?
 ちょっと手伝ってくれ!」

 そのダンマクはもちろん……


 サポーターの声援を受け、気持ちをまた持ち直す椿。椿は自分を支えてくれる人がチームの人達だけでなく、他にもたくさんいたことに、また気付きます…。


『そうだ…
 支えてくれてるのはチームの人達だけじゃない…
 サポーターも俺なんかを
 一生懸命になって応援してくれてるじゃないか』


 そしてまた走り出す椿。そんな中椿は「!」と何かに気付きます。それは…

 

 疾風 椿7大輔 迅雷

 

 という、自分に向けての弾幕!遂にゴローの弾幕に、椿が気付く時が!サポーターの力がまた選手へと…。サポーターがひとつになったシーンで満足しかけていましたが、このシーンで更にブワーっと何かがきました~。

 その弾幕を見た椿は改めて自分を応援し、支えてくれる存在に気付き、そのためにもと、更に気を引き締めます…!
 

『負けられない……
 この試合は絶対に勝つんだ……!』


 椿の表情が戸惑いから決意した表情へ変わる瞬間にまたシビれました~。これまでの積み重ねがここでまた…!更に熱い展開になってきました!ここでもう燃え尽きて死亡状態になってしまいました…。今回はもう何もかも最高な展開でした!
 あとここでサポーターがひとつになったのは、今後の希望にも繋がるような気がしました。もしかしたら椿を中心に、サポーターがまとまっていくのかもしれないなとかそんなことを思いました。まだまだ課題も多いですが、ここからまた踏み出して欲しいです。

 一方達海もそんな椿の活躍を目の当たりにして、椿が立ち直ったことを確認。そして雨もいつの間にか止んでいたりと、ETUにとってはいい流れに。達海も「いい傾向だね」と、右サイドもなんとかなりそうだし、耐えるのもここまでだと、ここから巻き返そうとします!


「見てやがれ神戸
 こっからウチらの逆襲開始だ」


 達海にも不敵な笑みが戻ってきました~。これでこそ達海。勝負はまだまだこれからです!
 この達海の一言でまた盛り上がっていくのかと思いきゃ、なんとここでいきなりスタジアムからフェードアウト!


 山を越え、話はいきなり山形へ!


 …に、してもこの展開、いきなりすぎて戸惑いました…。まあこれが初めてというわけではないのもあって、さすがに慣れてきましたが。神戸戦の最高潮はここだったということなのかもしれません。きっと次回で後日談があるはず…。
 モンテビア山形といえば、あのオールスター戦で一緒に戦ったサックラーこと佐倉が監督を務めるチーム!いよいよ佐倉と戦う時がきたようです!次の対戦相手は山形なんですねー。

 その晩、山形のクラブハウスは騒がしく。選手間の間で小さいトラブルが起きていたようです。気が強い官ちゃんと呼ばれていた選手が、丸岡という選手に無理矢理夕飯を奢らせたとかで、丸岡はそれをスタッフにちくるつもりだったとか…。昔から二人はそういう関係だったようです。大阪に負けず、山形の選手も随分個性的のようです。これにケンさまもいるとしたら…。丸岡は名前の通り丸い感じですが、官はなんか違う作品のキャラのよう…。赤塚作品を思い出してしまいましたー。
 ですが諍い中に二人はメンデスという外人選手に激突してしまい、怒られてしまいます…。かなり厳格さを重んじる選手(スタッフかも?)のようで、廊下は走ってはいけない、それはクラブハウスも同じだと、二人に厳しく注意してきます。周りにも自分にも厳しそうな選手のようですが、二人とのバランスが上手くとれていますねー。試合だとどうなるのか楽しみです~。
 そう注意するのは、何よりも佐倉が作戦を考えている最中だから…


<それに今は静かにすべきだ
 何故ならサクラが我らのために
 次の対戦相手の研究をしているところだからだ>


 そして今回最後はETUを徹底的に分析し、作戦を立てようとしている佐倉で終わり!かなり力を入れてきているみたいですが、ETUは大丈夫なんでしょうか?


 次回は神戸戦を振り返りつつ、山形戦へ向けてETU・達海が動き出してきそうな感じがしますが、達海が山形相手にどう戦うのか気になります。これまで作中では作戦・対策を立てる側だったETU・達海でしたが、今度の戦いでは逆に対策されてきそうな予感が…。ETU・達海にとって今までに無い戦いになりそうです。前々からあった伏線だけに、今までの回より更に監督サイドの話が重要視されるんじゃないかと思うのですが、とりあえずまずは神戸戦のその後からお願いします~!

 あとモーニングの次巻予告、見た瞬間盛大に吹きました~。

 なんてったってアイドル☆

 と、まるでジ○ニーズの記事のよう…。まあそれ以上にタイトルのあれさが衝撃でしたが…。編集者の皆さんはっちゃけすぎ~。ジャイキリが一瞬なんのマンガが分からなくなってしまいました…。山形戦、ケン様とジーノの戦いがキーになってきそうな予感がしてきました。ある意味面白くなりそうかも…!インパクト大な次巻予告でしたー。


 今回は遂に椿が目覚める瞬間がきて、常に興奮状態でした!今回も勢い重視で書いてしまいましたが、後悔はありません…!サポーターの力を改めて感じる1話でした。これが今後のゴロー・羽田達の関係改善に繋がって言ってくれればいいのですが…。椿にまた新たな可能性を感じました。
 でも最後の最後でまた色々裏切られたような…。まあこれでこそジャイキリという感じもしたり。次回は祝日の関係で水曜日発売で、1日早く読めそうで楽しみです。

 ではまた次回に!


 



2 コメント

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次号 (野老)
2010-09-19 11:09:58
次号予告が、ジーノとケン様のアイドル対決になってる。

神戸戦で覚醒して走りまくる椿をもっと見たいですね。
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コメントありがとうございます! (ソウキ)
2010-09-19 16:42:03
 野老さんコメントありがとうございました~。
 なんか驚きの展開になってきましたね…。次週予告で盛大に吹きました~。山形戦、一体どんな試合になるんでしょうね。

 私ももっと神戸戦で頑張る椿を見たいと思っていたのですが、ジャイキリ的にここで終わりそうな気もして怖いです…。とりあえずどんなふうな雰囲気で試合が終わったのかと、サポーター達のその後の様子を描いてくれればいいなーと思います。

 ではでは~。
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