コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)#193 モーニング6号 感想

2011-01-07 01:54:33 | GIANT KILLING (原作感想)

 新年1回目のジャイキリ。今年もよろしくお願いします!今年も変わらずジャイキリをコツコツと語っていきたいと思います。
 また今回でジャイキリが4周年を迎えたそうでおめでとうございます!私がジャイキリを読み始めたのは3年半前くらいですが、ここまで早かったなーと感じます。
 では感想いきますー。今回は推測することが多く時間も文章量も多くなってしまいました…。でも久々にジャイキリを語っているなーという感じがして楽しかったです。これぞジャイキリ。


 新年1発目のジャイキリですが、達海の思わぬセリフから話はスタートします――


「やっぱさ……
 人間寝ないと駄目だね」


 新年1発目のジャイキリ感想ということで、気合を入れて感想かくぞーと思っていたらこのセリフ…。そこもまあ達海らしいといえばらしいのですがなんだか脱力しました……。そこもまたジャイキリらしいのかも。でもこの達海の一言妙に説得力がありますね…。去年徹夜して分かりましたが、人間ちゃんと寝ないと本当死にします。皆さんも睡眠時間にはお気をつけ下さいー。
 その達海のセリフに松原達コーチ陣も脱力気味…。しかも達海のテンションは更に下がっていくばかり…

「一応頑張って気ぃ張ってたんだけどさ
 自分の身体は騙せないもんだよ
 うん」

「ここ2日ぐらいロクに寝ないで
 戦い方考えてたからなー
 そのツケが今来たみたいだ」

「ふあ――
 困った困った」

 この達海のセリフの脱力セリフの数々は読むたび笑いが~。眠そうな達海の顔がまた良い感じですー。呆然としているコーチ陣との対比がまた面白いです。
 そして遂に達海はベンチに座り寝てしまいます……


「5分寝かせて」
「駄目ですよ――――!!!」


 またもや問題行動に出る達海。この達海の言葉に松原かなーり動揺!達海まるで朝起こされる学生みたいです。このノリの軽さがたまりません。
 もちろんこのまま寝かせておくわけにはいかず、松原は必死に達海を寝かせまいと説得を続けます。そこで引き合いに出したのが試合が山形優勢になっていること。松原はケン様まで攻撃を仕掛けてきたことで動揺していました。

「スーパースターの一撃で……
 スタジアム中が山形いけいけムードに
 なっちゃってんですよ!!」

 ですがその松原の話を聞いても達海は「ああ……うん」と更に睡眠モードへ。眠そうな達海がまたいい味だしていました。本当に眠そう…。松原の注意でビクっとするのもツボでしたー。その後すぐにベンチで足を抱え込み寝る体勢になってしまうわけですが…。
 達海までやる気をなくしたように見え絶望する松原…。ですが達海はそれでも変わらず、逆に皆に問いかけてきます――


「……そんなにまずい状況?」


 この達海の一言に呆然とするコーチ陣…。松原は達海に対する不満を軽く呟いたりと何かを通り越してヤンデレモード入ってしまいました…。松原も本当苦労していますよね…。
 で、達海は今の自分が眠くなっている理由についてこう語ります。

「でもさぁ
 あまりにも想定外の展開になってたら
 さすがの俺だって眠くなってないんじゃない?
 自信あるわけじゃないけど……」

 達海のここまでのセリフから考えると、達海はまだ余裕みたいですね。2日ぐらいかけて考えた作戦がもし本当に通用していなかったら、達海もここまで眠くはならないと思いますし…。達海にはまだ隠し手があるのかもしれません。今回ここまでのセリフも読み返してみるとそんな感じが。読み返すとまた達海の心境が見えてくるかもしれません。どうやらまだ大丈夫そうです。
 そして達海が今、気にかけ、信頼しているのもやはり選手達でした。


「ま……
 後はピッチのあいつら次第だ
 あいつらがこの状況を
 俺と同じに捉えてくれるかどうか」


 ここまでの流れを見ていると選手達皆が焦っているように見えますが、本当のところどうなんでしょうか?選手もまた達海と同じようにどこか余裕を持っているのかも気になるところです。焦っているように見えるのも作戦のうちなんでしょうか。
 そして今後こそ、達海は寝てしまいます…

「それを信じて後半に備えて
 俺はちょっと寝るよ
 起こしてね」
「ちょちょ……
 ちょっと監督――!」

 こうして達海一時離脱?達海の余裕が吉と出るか凶と出るか…ハラハラです。に、しても試合中寝る監督って実際どうなんでしょう。きっと普通は精神的な意味で寝れないんでしょうね…。


 一方試合を見守る藤澤さん・山井。その頃山井ははっきりと試合が山形ペースになっていると断言していました。

「山形ペースだ」

 ケン様のシュートで流れが山形にいってしまった、ETUの中盤がさっきより自陣寄りに押し込まれていると分析します。そしてどんどん押され気味になっていると…。そして決定的なのが赤崎の不調。

「ETUは赤崎のところで調子が狂った」

 山井は攻撃のつなぎを担う赤崎が封じられたことでETUは自滅したか山形に潰されたとみていました。そして今のETUからは特典の気配を感じられないと断言。
 その山井の話を聞いて本当にそうなのかと考える藤澤さん。最初のうちは藤澤さんもそう考えていました。ですが藤澤さんは何か物足りなく感じていて…

『でも何か……
 何かが足りない……』

『今のETUに足りないのは……
 達海猛が率いるチーム独特の……
 相手を出し抜く感じ

 ひとつのプレーで
 ゲームをひっくり返してやろうとする……
 そんな意志を感じるプレーがETUには
 まだ出ていないんだわ』

 やっぱり藤澤さんがここで気になったのは達海の作戦。確かにETUはまだ力を出し切っていないように見えます。
 そして更に考えつめる藤澤さん。


『彼らはこの試合……
 そのビジョンを持っていない……?
 それとも機会を窺っている……?』


 で、今のETUの選手達の様子。見た感じETUの選手達にはまだ何かをしようとする意志があるように見えました。特にジーノ。ジーノがまだ諦めていなそうなのが気になりました。まるでチャンスを窺っているような…。もしかするとETU、後半に行く前から何か打つ手があるのかもしれません…。

 
 試合では清川のスローインからまたETUボールに。ですが山形のマークを抜くことができず、またまた苦戦を強いられてしまいます…。そして今回も変なガッツポーズをしたりと絶好調な瀬古!ついつい笑ってしまいます~。この調子で頑張って欲しい…。
 この優勢な流れに山形の選手達もいけると手ごたえを感じ始めていました。

『いい調子だ
 全員が高いモチベーションで
 ボールを奪いに行っている…』

 そしてまた自分達のプレーに自信を持ち、点を取りに行こうとする山形の選手達。こうして見ると山形にとって良い流れになっている?と思ってしまいそうですが、ここはジャイキリ。どうなるかは読めません。個人的にこういうふうに試合中に手ごたえを感じるのはジャイキリでは危険だと考えています。そしてその後待っている展開は…。果たしてどうなるのでしょうか。
 またここで夏木がメンデスを挑発しようとしていました。ザザッという効果音に無駄に気合を感じました。いつも無駄に本気…それが夏木です。で、夏木は必死にメンデスを挑発しようとするのですが…

「へっ!
 よそ見して余裕かメンデス
 俺を見くびるんじゃねえぞ」

 今俺のところにボールが入っていたらゴールを決めていたというところはよかったのですが、その後の一言で自分を傷つけてしまいます~。

「勿論そんなボールなかなか来なねえけどな!」
「ううっ……
 挑発のつもりがなんか傷ついた……」

 凹む夏木がなんだか面白かったですー。分かっているのがまた切ないですね…。メンデスに言葉が通じなくてここはよかったのかもしれません。
 で、その無駄に本気が入った夏木の挑発にメンデスもお怒りに…そして更にメンデスを本気にさせてしまいますー。


<「無謀」を「勇気」だと履き違える者には
 幸福が訪れないことを
 教えてやらねばなるまいな>


 セリフを抜き出して改めて恐怖を感じるメンデスのセリフ…。怖すぎです。ですがそのメンデスの言葉を聞いてビビっても夏木にはどこか余裕にみえました。狙って挑発したように見えましたし、夏木にもメンデスを自分に引き付けるという役割があるのかもしれません。これもまた達海の思惑のうちなんでしょうか…?何かが見えてきたような気がします。


 一方試合を見守る佐倉。佐倉もこの試合展開に手ごたえを感じていました。

『守りながらも主導権を守る……
 これこそまさにウチに理想の展開だ』

 でも佐倉はまだ気がかりがありました。それはETUの手がこれで全てなのかということ。佐倉だからこそ達海がまだ打つ手を残しているんじゃないかと思ったのかもしれません。
 ですがここでスタッフから思わぬ情報が舞い込んできます!それは宮野がアップしているという情報!普通に考えると宮野が交代するのは赤崎…この情報を聞いて佐倉は自分の考えが間違っていなかった事を確信します…!


『読み通りだ…!』


 佐倉はその赤崎交代へ向けての動きが、


「ETUの歯車は狂っている……!
 もう迷う必要はない……
 チャンスだ……!!」


 と確信!佐倉はこのチャンスをものにしようと考え始めます…!
 ですがここから試合は思わぬ方向へ進んでいくことに――。ここで清川はゴール前にボールを蹴ります。そしてそのボールは良い位置に転がり込みます。これには山形全体が呆然…。メンデスさえも予想していませんでした。


 で、それに世良が反応し駆け込んできて、
 シュートを放ちます――


 この一連のシーンは約5ページ、セリフなしで描かれていました。ここで流れが一気に変わる…そんな感じがしました。世良のシュートが力強く描かれていて惹きつけられました。
 そうしてその世良が放ったシュートは見事ゴールへ――。オフサイドの可能性もまだありそうですが、試合の流れを変えたのは確かだと思います…!夏木がメンデスをひきつけたりと、作戦が上手くいった気がします。赤崎のことに関しては次回待ちですが、相手の意識をこちらにもってきたりとこれも狙い通りだったのかもしれません。
 漫画で見ると唐突に見えるかもしれませんが、リアルの試合も結構唐突に試合の流れが変わったり、得点が入ったりするんですよね。このシーンを読んでいる時はその辺リアルだなーと感じました。
 こうしてあっという間にETUが先制点をとり、試合の流れがETUに傾いてきたところで次回へ続きます!このままETUは波にのることができるんでしょうか?


 次回はまずこの世良のシュートが得点になるのかどうか気になります。見た感じ大丈夫そうにみえますが、自分にははっきりとは分かりません。
 にしてもまさか前半のうちにETUが得点を、しかも先制点をとるとは予想していませんでした。大阪戦みたいにETUが巻き返すのは後半かなと予想していましたが、これは分からなくなってきました。ガブリエル・殿山の出番は…?でもこれまでETUが先制点を取り、追われる立場になることって追うばかりであんまりなかったので、追われる立場での試合がみれると思うとそれはそれで楽しみです。いよいよ試合も動き、達海の策も見えてきて面白くなってきました!

 ではまた次回に!