コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

空を見上げる少女の瞳に映る世界 第2話 「逃げること」 感想

2009-01-21 23:10:32 | 空を見上げる少女の瞳に映る世界(ムント)

 前回はユメミ・イチコがカズヤの元に辿りつき、そして今回はそのカズヤの話から始まります。その話はちょっと自分の想像をある意味で越えていました。ついていけません…。また今回もムントがユメミに接触してきますが、上手くいくのかどうか…。今回はとにかく京アニは成長したな、そう思える回でした。


 最初は連合軍サイドの何か企んでいるらしいというところから。刺客の姿も明らかになりました。金ピカなロボットのようで、かなりやっかいな相手になりそうです。でも岩を破壊するシーンを見て真っ先に巨○兵を思い出してしまったり。ますますラピ○タのイメージが頭に浮かびます。ムントはこれを退けることはできるんでしょうか。

 あれからカズヤの家の人、不良と話を聞いてまわり、ようやく夕暮れの堤防でカズヤを見つけ出すことができたユメミとイチコ。2人はカズヤの真意を聞き出そうとします。そしてカズヤもどうやらスズメから2人の話を聞いているらしく、2人を信用し話を聞きます。ぶっきらぼそうに見えたカズヤでしたが、意外に優しそうな感じです。不良になったのも事情がありそうだと思いました。しかも必死にスズメとの約束が本当だと言ったり、どうやらスズメへの気持ちも本物の様子。騙されているのではと思いましたが、これは分からなくなってきました!
 それから事情を話し始めるカズヤ。そこにはカズヤのこれまでの生い立ちも関係していました。どうやらカズヤの家は小さい頃から両親が仕事で不在なことが多く、カズヤは毎日寂しい思いをしていた様子。両親との電話、年に数回家族で食事することが楽しみだったというのが泣かせます…。
 でも次第にカズヤは自分は一人なんだと寂しさを抱えるようになり、そしてカズヤはその寂しさから不良へ…と、こうして書いてみると何だかありがちな設定に思えてきてちょっと…。やっぱりキャラの掘り下げが不足しているような気がしました。あと何だか今京アニがやっている作品の某主人公が頭に浮かんでしまいました…。
 で、不良になり素行が悪くなってからは両親はじめ、周りの人から見放され、カズヤは更に孤立していってしまいます…。ここ辺りの描写は京アニのこだわりを感じました。これがKeyアニメに続いていったのかもと思ったり。
 それでカズヤは精神的に追い詰められ、ある日自殺しようと河原へ入っていってしまいます…。ここは気持ちが暗くなるところだと思うのですが、個人的にカズヤの足の長さが妙~に気になってしまいました。他のキャラはそうでもないのに…。あと水に靴のまま入るのは嫌だなと思ってしまいました。1回やって以来ダメです。ただ空は素晴らしいなと思いました。ここは昔から変わりません。
 で、川の中へ進んでいくカズヤでしたが、それに通りかかったスズメが気付き、カズヤを必死に助けようと手を差し伸べます――。それでカズヤは思いとどまり、自殺をやめることに。ここの涙を流すカズヤの画が良かったです。さすが京アニ。これで女の子の画がよかったら完璧だったんですが…。こうしてカズヤはスズメに救われました。そしてそれでカズヤがスズメを想う気持ちは本物なんだなと思いました。

 でもその後の話がどうも…。その後カズヤはユメミ達に繋ぎ合える手を探していたんだと話し、その存在がスズメであると言います。でも周りの環境は自分が変わることを許してくれないと、カズヤはまだ苦しみ続けることに…。ですがカズヤはスズメによって、過去を乗り越えるために壁を乗り越えたいと考えるようになります。その過去を乗り越える方法としてカズヤが思いついたのは自殺しようとしていた川をスズメと共に渡ることでした。それがカズヤの言う結婚らしいのですが、何か違うような…。これもよく考えると泣ける話なのかもしれませんが、どうもこれまでの積み重ねがないせいか電波に聞こえてしまいます。しかも傍からみると大事な人を自分から危険にさらしているようなものですし…。この頃の京アニはどうしたんでしょう…。
 ユメミ・イチコはそんなスズメを危険に巻き込もうとするカズヤの行動を止めようとするのですが、カズヤの意思は固く、結局その日は説得できずに終わってしまいます。カズヤの話は様々な意味で衝撃的でした。スズメは大丈夫なのか心配になってきました。

 そんな帰り道の中、またユメミはあの世界に迷い込みムントと出会います――。また出会った2人ですが、2人はどうもかみ合わず…。ユメミはムントを邪険に扱います。ここはそんなユメミの言葉使いに驚かされました…。

「誰、あんた?」
「あんたじゃない、ムント様と呼べ!」

 ユメミは何というかおしとやかなイメージがありましたが、どうやら違うようですね…。ちょっとこれは乱暴では…。ユメミのイメージが一気に変わりました。でもムントもムントで相変わらず態度がえらそうで、結局どっちもどっちかもと思いました。でもムントのイメージがもう本当に野菜な名前の人になってきました。これからもそうなんでしょうか。
 ムントはまたそこでユメミに力を貸すように説得しようとしますが、今回もまたイチコに呼び戻されたことで、ムントの接触はまたもや失敗。なかなか上手くいきません。でもムントも自己中なところがあるので仕方ないのかも。

 後半は家での話に。ユメミは母親に自分が今結婚するといったらどうする?と母親に訪ねますが、母親はそれに責任を持てるようにならないと認められないと、現実的な話をします。まあ確かに中学生ではまだ重過ぎますね…。で、ここでユメミ弟が見ていたアニメが出てくるのですが、モンタロウがまんまドラえもんな件。4人ともまんまで思わず笑いが~。微妙な違いを見つけるのも面白そうです。
 その晩。またユメミの前にムントが――。ムントはまたユメミを説得しようとするのですが、相変わらずユメミはムントを邪険に扱います。で、そのやり取りが延々と続くことに…。こう何回もやられるとちょっと辛いです…。何となくメモを取っていたのでちょっと抜き出し。

「あんた一体何?お化けのストーカー?」
「あんたと呼ぶな!ムント様と呼べ!」
「私、とうとう変になっちゃった」
「変じゃない!信じるんだ、俺様を。お前が見て知ったことを!
 お前は見た。破滅していく世界を、滅び行く2つの人類。
 それをさけようと世界は足掻いている。
 遠い過去に存在した関係を取り戻すためにな。
 さっ、力を貸せユメミ」

 で、ムントに延々と力を貸せと迫られるユメミですが、やっぱりムントの存在を信じることができず、それを拒み続けます。

「夢よ…。これはきっと幻…」
「お前には分かっているはずだ」

 でもきっと普通はこういう反応になるんでしょうね…。ムントの外見も外見ですし。その後もムントは時間がないと説得を続けます。でもユメミも遂に我慢の限界が…。

「自分の未来が消滅するんだぞ。お前だけじゃない、すべてだ!
 お前の世界そのものが終わるのだ。お前が力を貸さなければな!
 さあ、こっちへ来い。さあ、ユメミ!」
「うるさい!やなこった!」
「!?」
「どうして私がそんなことしなきゃならないの?
 もっとえらい人に頼めばいいじゃない。
 私にそんな力なんかない!」

「お前にしかできない」
「知らないって言ってるでしょ!大体触れもしないじゃない。
 それでどうやって力が貸せるの?」

 ここはそんなユメミの「やなこった」が妙に印象的でした。ユメミも実は不良だったりするんでしょうか…。ここはちょっとそんなムントが哀れに思えてきました。ムントもまたユメミにウンザリしている様子。これで世界は救えるとは思えません…。

「ああ、私誰と会話しているの?これは私の妄想なの、この変な人も」
『ここまで自覚がたりんとは…。これでは時空の壁はとても…』

 そう悩むユメミでしたが、ここでムントもこう一言。

「逃げてもなんの解決にもならんぞ」

 そう言いムントはユメミの協力を促します。でもユメミはバカな話だと、ムントの話を受け入れようとせず。でも未来という言葉にユメミの心も徐々に動いてきます。ここはカズヤの話と繋がっている部分があるんでしょうか。ようやくユメミもその気になってきました。で、ユメミはムントにそれを聞こうとします!

「私になにができるの!?私にできることってあるの!?」
「ムント様だ!あんたと呼ぶな!」
「教えてムント、私に何ができるの!?」

 でもここで時間切れ。ムントは苦しみだし接続が遮断されてしまいます。その後ユメミは弟が寝ぼけている様子を見て我に返りますが、ムントは苦しんでいました…。なんか苦しむムントを見ていると主題歌もeufoniusですし、妙にノエインを思い出してしまいます。ノエインも面白かったです。

 翌日。いつものように学校は平和だったものの、カズヤとスズメがかけおちしようと学校から出て行く姿が。それで学校は大騒ぎ。職員総出で2人を探し出そうとします。ユメミ・イチコも2人を探し出そうと堤防へ急ぎます!これは普通に堤防とかで待ち合わせをした方がよかった気が…。カズヤ・スズメは自転車で二人乗りして堤防へと進んでいきます――。
 2人を探す中、またムントが出てきて、また力を貸すように要求。今回は間が悪かったような…。ここでムントはユメミに上の島を見ることができる力、望むものを見る力があるとユメミの力について話します。ようやくユメミの力がどういうものか分かってきました。で、ムントはこうユメミに言います――。

「信じろユメミ、お前の力を」

 ここでようやく繋がってきたと思ったら、ムントに刺客が襲い掛かってきたところで、ユメミはまた元の世界に!ユメミ・イチコは2人の元へ急ぎます。

 そしてムントと刺客も戦いに。急にバトル展開に!音楽が良い感じでしたが、やっぱり時の流れを感じてしまいます…。これは色々後半に期待するしかなさそうです。リュエリ達もこの状況に気付きましたが…。
 で、駆け落ちしたカズヤ・スズメの2人は堤防に…。スズメのうきわがシュールです。そんな2人が川に入って歩き始めたところで今回は終わり…。何か変なところで次回へ続きます。もう勝手にやってくれと言う気になってきたような…。


 次回は「立ち向かうこと」相変わらず2人は川をただ歩いていました。さすがにムリありすぎ…。スズメが心配です…。あと2人の予告も面白かったです。作画の関係~。次回はバトルもあるということで期待したいところですが…微妙かも。ユメミにも次回しっかりしてほしいところ。
 私もハルヒ、クラナドと見てだいぶ京アニ信者になってきたと思っていましたが、正直今回ばかりは京アニが分からなくなってきました。京アニのキャラの心理描写は文句なしだと信じていたんですが…。京アニファンの反応が当時微妙だった理由が何となく分かりました。まあこれも京アニが成長したということなんでしょうか。無性にクラナドを見返したくなってきました。クラナドは本当に素晴らしい作品なんですけどねー。
 とにかくこの作品に関しては後半を心待ちに見ていきたいと思います。OVAパートはちょっと…。今後盛り返してくれることを期待します!

 とりあえずまた次回に!