巌窟王 第5幕「あなたは婚約者を愛していますか」（再放送） 感想

　今回はアルベールとマクシミリアンの決闘メインの回。どういう結果が待っているのか気になるところです。今はまだアルベールは愛を知らないようですが、これが今後どう変化していくのか楽しみです。

　前半は前回からの続きで、伯爵邸での出来事から。前回伯爵から剣を受け取った後、一行は伯爵に案内されてボートに揺られ地下を探索することに。この中で伯爵がこの空間を作るのにいくらかけたのかポーシャンが質問します。でもどうやら途中できりがなくて数えるのをやめたそうで・・・いかに伯爵が莫大な財産をもっているのかということが分かります。この辺の事情も後半に明らかになっていくと思うのでお待ちを。
　
　そうした中、池の向こうにエデの姿が見えます。エデは一行に竪琴を披露。エデの竪琴は本当に見事です・・・。皆もこれに感心します。エデは自分を人形だと言いますが・・・。この時点でのエデはかよわい少女という感じで浮世離れしたようなイメージがありました。ただエデにも色々過去に事情があり、ただそういう少女というだけではありません。まずは次回に注目です。
　あとここでアリも登場。何というか他の人物が目立ちすぎな分、なんというか地味です・・・。そのためかアリも結構後半見せ場があったりと大事なキャラだったりした気がするのですが、この辺さっぱり覚えていません・・・。まあこの辺も見ていって思い出せればと思います。
　エデを見た一行は伯爵との関係に興味津々になりますが、それと裏腹に伯爵は迷う間もなく、エデのことを人形と断言。今までの伯爵の穏やかなイメージからすると、これは意外なものがあります。これにアルベール達は戸惑いを見せます。伯爵とエデの関係にも何か重い事情がありそうです。

　その後は探索に戻ります。そんな中話題は伯爵とエデのこと、フランツとヴァランティーヌのことと、愛についての話になります。ここでヴァランティーヌに想いを寄せるマクシミリアンは、フランツとヴァランティーヌの婚約に愛がないことに激怒。そのあまり貴族を侮辱する発言をしてしまいます。
　それに対してアルベールは怒り、その発言に訂正を求めますが、マクシミリアンはこれを拒否。更にアルベールの怒りは増すばかり。そしてアルベールは勢いでマクシミリアンに決闘を申し込みます！
　これに真っ先に反対するのはフランツ。２人の実力差を考えたら当然の行動ですね。フランツは本当に正しいと思います。フランツはアルベールのことを心配して決闘を止めようとします。が、伯爵はこの決闘に乗り気で、その準備を整えます。でもその決闘場の下の池にはワニが・・・。落ちたら最期、命はないようです・・・。が、伯爵はこれを聞き入れようとはしませんでした。フランツの伯爵に対する不信感は更に高まっていきます・・・。　　

　こうして決闘が始まるわけですが・・・多少訓練を受けているとはいえ、相手は軍人。体格的にも技術的にもアルベールが敵うところはなく、次第にアルベールは追い詰められていきます。まあこれは予想通りの展開ですね・・・。アルベールがますますヘタれに見えてきます・・・。
　そうして遂にマクシミリアンの剣の矛先がアルベールの喉元に・・・。アルベールの敗北が決定的になりました。今思えばこの決闘ハンデがないとフェアーじゃなかったんですよね。あまりにもアルベールが不利過ぎ・・・。
　が、その後ふとしたはずみでアルベールは池の下に落ちていきます・・・！その池の中でアルベールは意識を失ってしまい・・・。これに一番動揺したのはフランツ。顔が青ざめています・・・。この時のフランツの表情が今回一番強烈でした。が、ここで伯爵が上着を脱いで、アルベールを助けるために池へ潜っていきます！そうして伯爵はアルベールを抱えて浮上していきます。こうして伯爵の手によってアルベールは救出されました。
　目が覚めたアルベールはその後池から離れた洞窟で伯爵と助けを待つことに。焚き火をして服などを乾かします。ここで髪を下ろしたアルベールが見れるのですが、アルベールは本当にフェルナンと似ています。伯爵はアルベールを見て色々思っているんだろうな・・・と改めて思ったり。これでまたアルベールの伯爵への好感度が上がりました。すべては狙い通りです。
　あとここでは伯爵の顔が普通の色に見えて新鮮だったような。私は放送中どうも伯爵のこの顔色に馴染めず伯爵を好きになれませんでした。水色はどうも・・・。ただここに関しても後半で色々あります。伯爵に関しては本当に後半が肝になってくるようです。
　で、そこから伯爵はアルベールに色々な話をします。伯爵の意味深な話にアルベールは戸惑うばかり…。そしてその話を聞いてまたアルベールは母親のことを思いだし、複雑な気持ちになります・・・。ここの焚き火のシーンも結構好きなシーンでした。

　伯爵邸での出来事からしばらく立った後、アルベールは母と約束をしていて、待っているユージェニーと会話。今回のユージェニーの画は他のキャラより良い感じだと思いました。
　そこでアルベールはユージェニーにも愛の話をします。その中で話は自分達のことに。アルベールはユージェニーを単なる幼なじみだと言いますが、それにユージェニーは半ば呆れた様子で、アルベールに何も分かっていないと言います。少なくともユージェニーにとってはそうではないようで。この辺察しない辺り、アルベールはまだまだ未熟なようです。これじゃあユージェニーがかわいそう。
　その後遅れてメルセデスが現れ、ユージェニーとまたショッピングへ出かけます。と、ここでアルベールは母をちゃんと見ることができず俯きます・・・。アルベールはメルセデスの過去を気がかりに思っているようです。
　
　一方伯爵はフェルナンにこれからの協力をとりつけ、そしてユージェニーの家・　　に目をつけるところ。これからじわじわと伯爵の復讐劇が始まることになります・・・。

　次回は「僕の憂鬱、彼女の憂鬱」まずはこれからの話へ向けてのための、ユージェニーの家の紹介回になりそうです。まあこの家に関してはまず成金という感じのイメージがつかめればＯＫというような感じが。この親もまたろくでなしで・・・。こんな親に育てられてよくユージェニーは良い子に育ったなーとしみじみと思います。
　あとはアルベール達がオペラを観にいくシーンも必見です。そこで伯爵がどういう奇抜な行動に出るのか注目です。

　ではまた次回に！