コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

Fate/Zero 第9話 「主と従者」 感想

2011-11-27 03:37:07 | Fate/Zero(2011秋-2012春)

 今回はランサー陣営、ライダー陣営メインに話が進んでいきます。サブタイには観終わった後、かなり納得しました。良い関係を築き、信頼を深めていく陣営もあれば、利害関係でしか結束できない陣営もあったりと、主従関係にも色々あるんですね…。最終的にはどの陣営が生き残ることになるのか、ますます気になってきました。


 今回は前半がランサー陣営の話、後半がライダー陣営の話メイン、そこに他の陣営の出番がちょこちょこという感じで進んで行きました。サブタイの通り、各陣営の主従関係についてこれまでよりしっかり描かれていて、なるほどなーと感じる部分が色々ありました。どの陣営もマスターとサーヴァントの関係は違っているようです。

 前半は前回の戦いで敗れた後のランサー陣営の様子が。切嗣に魔術回路まで破壊され、フルボッコにされたケイネス。あの後ソラウの治療で臓器などはどうにか修復はできたものの、体は麻痺状態に。命は取り留めたものの、不自由な状態になってしまいました。今回だけ見るとケイネスの今後は絶望しか見えません…。
 そしてそんな状態のケイネスに令呪を渡せと脅迫するソラウ…。脅す前にケイネスの手(令呪)を撫でるソラウ怖すぎでした…。このシーンを観ている時は何故か某アニメの空鍋を思い出してしまったり…。それに匹敵する何かを感じました。ケイネスを脅迫するソラウ、まさにヤンデレです…。このシーンのソラウを観て、奈須さんがどう思ったのかちょっと気になってしまったり。
 こうして今回、マスターの証である令呪がケイネスからソラウに引き継がれることに。以降はソラウがランサーのマスターになって聖杯戦争を戦っていくことになると思うのですが、ソラウはどこまでやれるんでしょうか…。

 後半はライダー陣営の行動がメインに。ウェイバーがキャスター陣営の工房・アジトを発見し、乗り込むことになります。そしてそこでウェイバーとイスカンダルはキャスター陣営の残虐な行為の数々を目の当たりにし、愕然…。そしてせめてもの情けとして、アジトを燃やし尽くします…。また今回キャスターの工房でアサシンとも交戦。ここで二人はアサシンがまだ生きていることを知ります。時臣・綺礼もこれまで通りとはいかなくなりそうです。
 今回もライダー陣営の話は見所が多く、観ていて面白かったです。何かまた乗り越えたウェイバー、そしてキャスターの工房を燃やし尽くし撤退、光に向かって進むシーンはもう主人公陣営なんじゃないかと思ったり…。今回もライダー陣営輝いていました~。

 では以下個別感想ー。今回はランサー・ライダー陣営メインに。ライダー陣営マジ主人公!


・衛宮切嗣(セイバー/アーサー王)(アイリ、舞弥)

 前回の戦いの後、負傷した舞弥は動くことが出来ず、切嗣は一人でケイネスにトドメをさしにに行こうと決意。アイリの働きかけも虚しく、切嗣はセイバーに行き先を告げることなく屋敷を出ていきます…。どうやら前回セイバーがランサーを自分の元に向かわせることを許したことを根に持っているようでした。もしランサーが騎士でなかったら、切嗣は殺されセイバー陣営の聖杯戦争は終わっていました。
 それだけではないにしろ、とにかくセイバーと切嗣、まったく考えが噛み合いません。これが主人公の陣営とは、ある意味zeroらしいです。最初観た時そういうもんかーと思っていましたが、観終わった後ライダー陣営のことを思い出しながら振り返ると「主人公陣営なのにこれでいいのか、セイバー陣営…」と思わず言いたくなってしまったり…。
 あと前回戦闘でボロボロになったはずの屋敷が何事もなかったように整っていてちょっと驚きましたが、壊れている場所は壊れているようです。
 

・ケイネス(ランサー)(ディルムッド)(ソラウ)

 今回はランサー陣営の話がまた進みました。今回ケイネスがソラウに脅迫される形で令呪を譲渡。以降はソラウがランサーのマスターになるようです。どうやらソラウはもう魅了とかもう関係なく、ランサーに恋しているようです。でもランサーの過去的にこのまま順調にいくとはどうしても思えないですね…。今後更にランサー陣営、三角関係?に動きが出てきそうです。ケイネスもこのまま終わってしまうんでしょうか、それとも…?
 また今回ランサーの過去についても明らかに。ランサーの魅了のスキルにかかり、ランサーを好きになってしまったフィン騎士団団長の妻であり、王女のグラニア。最初ランサーが2人の結婚を祝福していたというのがまた…。
 そしてその逃避行の果てにランサーは、そのグラニアの夫であり、これまで仕えていた団長に処刑されてしまいます…。騎士であることを誇りに戦っていたランサーでしたが、恋がランサーの運命を狂わせてしまいました…。ランサーの過去話はやはり切ないものがありました…。その騎士として忠義を貫き通すことができなかったという過去あって、ランサーは騎士として戦い抜きたいと願っているのですが、果たして…。
 今回ソラウに自分をマスターだと認めてと詰め寄られたりと、辛い目にあってばかりなランサーでしたが、それでもケイネスに対してマスターとしての忠義を忘れなかったりと、とても男前に見えましたー。普通の作品だったら本当に主人公ポジションになれるはずなんですが…。美形は美形で辛いものがあるようです。
 

・ウェイバー・ベルベット(ライダー/イスカンダル)

 ライダー陣営、今回一番主人公してたなーという印象が。セイバー陣営にも見習って欲しいです…。
 そして今回とうとうイスカンダルまでマッケンジーさんに顔見せしてしまうことに!なんだかんだでやっぱり打ち解けているようです。さすが征服王。家族団らんという感じで和んでしまいました~。マッケンジーさん達とのやりとりはやっぱり暖かい気持ちになります。その辺2クール目が楽しみすぎます…。
 あれからウェイバーはイスカンダルの外出を許し、ズボンの購入も許したようです。ズボン手に入って本当によかったです。ですがただ出歩かせると厄介なので、イスカンダルに川に水を取りに行けと命令を。そしてウェイバーはその水を使い、キャスターのアジトの場所を割り出すことに成功。これにはイスカンダルも感心したようです。イスカンダルのウェイバーへの評価もまた高まったようで。ここのイスカンダルに褒められて照れるウェイバーが本当にかわいすぎて困りました~。もはやヒロインなのでは…。

 そうしてキャスターのアジトに乗り込む2人。キャスター・龍之介はこの日留守でした。そしてキャスターのアジトで2人が目にしたのは無数の子供達の死体…。それもただの死体ではなく、キャスター達に芸術的に☓☓された後の…。この辺アニメではどういうものかぼかされていましたが、とにかく惨い子供の死体がたくさんあるのは確かなようです…。これもBDだとはっきり見えるようになるんでしょうか…。
 そんな惨状を目の当たりにしてショックを受けるウェイバー…。ウェイバーもそれなりに死体を見る覚悟はしていたようですが、キャスター達の芸術的な殺しの後は想像以上のものだったようです…。苦しむウェイバーでしたが、そんなウェイバーにイスカンダルはこう言葉をかけます。

「いいんだよ、それで。
 こんなモノ見せられて眉一つ動かさぬ奴がいたら、
 余がぶん殴っておるわい」

 この言葉にはなんだかじんわりきてしまいました…。とてもイスカンダルらしい言葉で、暖かさを感じます。もしケイネスがイスカンダルのマスターだったらこうはならなかったでしょうね…。イスカンダルにとっても、ウェイバーがマスターでよかったのかもしれません。二人にも何か通じるものがあるようです。
 その後二人をアサシンが襲撃!アサシンとの戦いはスリリングでとても見応えがありました。刃の動き一つ一つに臨場感を感じました。
 どうにかアサシンを退けたライダー陣営ですが、暗闇の中でキャスターのアジトにとどまり続けるのは危険だと判断、神威の車輪に乗りながらキャスターのアジトをダメージにはなるだろうと焼き尽くします――。子供の死体の中には生き残りもいたようですがもう手遅れな状態らしく、イスカンダルは殺すのが情けだと、一緒に焼やすことに。靴の演出がまた素晴らしかったです。
 ラスト、トンネルからキャスター陣営のアジトを燃やしながら脱出し、光へ向かって進んでいくシーンはもう勇者か!とツッコミを入れたくなってしまったり。また照れるウェイバーを見て、またアニメのありがたさをまた噛み締めました。まさかここまで破壊力があるとは…。
 こうして二人はまた困難を共に乗り越えることで信頼を高めたようです…。ひと山超えてまた成長…本当ウェイバー、主人公していますね。陰鬱としたzeroの中でのこの輝き…本当にすっきりします。ライダー陣営の明るさに救われている人もいるんじゃないかと…。


・言峰 綺礼(アサシン)

 今までアサシンの存在を隠してきた綺礼・時臣ですが、これからはそうはいかないようで…。また新たな動きがありそうです。なんだか綺礼、時臣に飽きているんじゃないかと思ったり…。

・遠坂 時臣(アーチャー/ギルガメッシュ)

 綺礼からの報告でライダー陣営のマスター・ウェイバーが三流魔術師だと知って、余裕の態度を取る時臣。油断しているようにも見えました。確かにずっとこの調子だと綺礼に退屈がられるのも分かるような…。次回凛が出ることで、どう出るのか気になります。


 次回は「凛の冒険」いよいよ子凛の出番が~。個人的にstay nightの方で一番好きなヒロインなので楽しみです!
 あとは最近ご無沙汰だった雁夜おじさんの出番もありそうで楽しみです。1話以来となる、あのキャラとの再会もありそうで期待。ますます昼ドラっぽくなってきそうな予感が…。

 ではまた次回に!

 



3 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-11-28 17:28:28
>某アニメの空鍋
その回の演出絵コンテは、ZEROの監督、あおきえいさんがやってましたね。
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Unknown (Unknown)
2011-11-29 16:01:49
ランサー処刑はされてないですよ。
呪われた猪と戦って瀕死のディルにフィンが癒しの水を運ぶけどグラニアの件を思い出してこぼしちゃって3度目運んだときには息絶えてたって話ですし。

まぁ猪おびき寄せたのフィンって話もあるから処刑っちゃ処刑のような気もしますがw
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ソラウ怖い... (osafumi)
2011-11-30 11:00:24
ヘッドホンかけて観てたんですが、ソラウがケイネスの指に手をかけた時、思わずヘッドホン外しましたよ...(T_T)
ある意味キャスターより残酷かも!
ランサーの恋人は凄く可愛いですね。
EDで見た時から気になってました。

子凛は私も楽しみです。既にガンド使えるのかな?
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