コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)#133 モーニング44号 感想

2009-10-03 16:45:21 | GIANT KILLING (原作感想)

 今回はいよいよ達海があの人と再会することに!久々に再会した二人がどんなことを話すのか楽しみです。今回はサッカー選手のある話が面白かったです。まあサッカーである以上その通りだと思うんですけど、色々複雑な気分になりました…。


 はじめはETUの面々が達海が会いに行った人物が誰なのか話しあっているところから。後藤・会長達は最初ピンとこなかったようでしたが、由里にはお見通しでした。

「ETUで旅人って言ったら……
 一人しかいないじゃん」

 どうやら今度こそ笠野さんの話になりそうです!と、いうわけで達海が向かった先は笠野さんが試合を観に来ていると思われる試合場。そこでは大学リーグの試合が行われていました。ここにスカウトしようとしている選手がいるのでしょうか。大学リーグですが、お客さんも結構白熱しているようです。
 達海は最初観客席に笠野さんがいると思っていましたが、どうやらそこにはいないようです。達海でも笠野さんの行動パターンは読めないみたいですね。で、たまたま正面を見てみると…。達海は早速向こう側に行ってみることにします。

 またETU側。そこでは由里が達海が言いたかったことがどういうことなのか皆に説明しようとしていました。

「きっとさ……
 達海さんがお父さんに言った……
 自分一人じゃ無理だとか
 役割以上のことが出来るか云々っていう話はさ……

 私達…クラブに係わる
 人間全員に言っているんだと思うの」

 昔から達海を見てきた由里は達海の考えを何となく理解していたようです。由里はそれから達海が一人じゃ無理だと言うのは、

「皆の力が必要ってことでしょ」

 と、皆が広報などその枠にとらわれず、役割・立場を超え、色々な意見を出し合うことが大事だとことなのではないかと考えていました。やっぱり皆が枠を超えて協力し合えないと、この先クラブは向上していくことはできないようですね。皆にはカレーパーティの時点で気づいてほしかったです。あそこで分かってくれたと思っていたのですが…。
 そして由里は話をこう締めくくります。

「ウチみたいな貧乏なクラブはさ
 お金使えない分
 頭使うしかないんだよ

 達海さんが言いたかったのって……
 そういうことじゃないのかな」

 由里が言いたいことをすべて話してくれました。本当その通りだな…と感じました。ここの由里の表情が真剣でカッコよかったです。なんだかんだ振り回されていても、達海の考えを理解し、伝えることができるのはやっぱり由里ですね…。

 皆もその由里の話に納得し、しばらく考え込んでしまいます。会長もようやく自分の間違いに気づきます。また昔、ETUがそういうクラブだったということも思い出しました。それは達海が選手だった時、そして…

「笠野がGMの職に就いていた頃……
 ETUはまさにそういうクラブだったよ」

 と、達海、そして笠野さんがGMだった時、クラブがそれをできていたことに気づきます。達海の選手時代、ETUが強かったのはそういう理由もあったんですね…。興味深い話です。だからこそ、今またETUが良いクラブになるためにはそれを実践しなくてはならないのかもしれません。クラブ全体の目指す先が見えてきました。
 そんな話を聞いたあと、皆は笠野さんに思いをはせます…。それだけに達海と笠野さんのやり取りが気になりますが…。


 話は達海が行っている試合場へ。芝生では女子大生?と思われる二人の女の人が試合を観ていました。ただしイケメン目当てで…。栗田と呼ばれる選手ですが、確かにイケメンですね。しかも大学選抜の日本代表に選ばれる選手でもあるようです。ここのシーンを見ると笠野さんが狙っているのはこの選手か?と思ってしまいます。
 でもどうやら笠野さんが狙っている選手は栗田ではなく…。試合ではその時栗田が謎なブサイクな選手に止められていました。これに女子大生はムカついていました。確かに自分のひいきしている選手が止められるのってあまりいい気分にならないですよね…。気持ちは分かります。

 が、ここで横槍を入れてくる人物が。それが笠野さん!笠野さんは妙に熱く、そのブサイクな選手のいいところについて語り出します。

「おいおい姉ちゃん達……
 男を見る目ねぇなぁ

 自分らがキャーキャー言ってる
 その栗田が今日は冴えない
 その理由を考えたことはあるかい?」

「栗田がいい男なら中井だって負けてねえ
 なんせ一度見たら忘れらんねえ面
 してやがるからよ」

 と、今日栗田が活躍できない理由について、そのブサイクな中井という選手が栗田を猛マークしているためだと言います。そんな中井の動きを笠野さんは高く評価していました。ここで中井の顔が出てきます。確かに田舎っぽい…。
 に、してもそのブサイクな中井の顔、栗の形そっくりなんですが…。こっちの選手にこそ、栗田という名前をあげるべきだったんじゃないかと思いました。こっちの方がまさしく栗田。何故逆にしたんでしょう…謎です。
 そして笠野さんは自身ありげにこう女性二人に言います。

「俺の目には……
 中井のほうがスター性を感じるけどな」

 自信満々な笠野さん。でも女性二人はそんな笠野さんの言葉を受け入れられず、猛反発!

「絶対嫌!! ありえない!!」

 ここの笠野さんのショックを受けた時の表情が~!!笠野さんもこういう表情になるんですね。最高でした。
 そう言い、女性2人は笠野さんから離れていきます。まあこの辺の話に関してはこれがサッカーという舞台である以上、笠野さんの意見の方が正しいことは確かなんですよね…。結局見た目より実力が大切なんだと思います。カッコよくてもプレー自体がダメだったらダメですし…。この辺は考えると色々複雑な気分になります。

 ショックを受けつつも、笠野さんの興味は中井ただ一人。笠野さんは中井をETUに引き入れる気満々でした。でも中井にモテモテの人生がくるかは謎ですね…。男性にはうけそうですが。
 と、ここで達海が笠野さんの前に現れます――。作中で初めて2人が対面するということで2P使ってのご対面!その最初の会話で二人が昔からの付き合いなんだということがよく伝わってきました。


「相変わらずの変人ぶりだね
 笠さん」

「はっ
 お前に言われたくねえな…
 達海」


 二人の会話もなんか息が合っていてよかったです。お互いやっぱり変人だとは思っているんですね~。笑顔での対面となりました。ここの笑みを浮かべた二人の画も良かったです~。
 しばらく再会のあいさつをする二人。そして達海は笠野さんに会いにきたと、自分の目的について話し、笠野さんがしてきたことを振り返っていきます。どうやら笠野さんはスカウトという肩書きをいいことに、後藤にも居場所を伝えず全国をフラフラしているんだとか…。普通だったら解雇されていてもおかしくないですが、笠野さんの見つける選手は無名の割にいい選手ばかり。弱小クラブであるETUにとっては手放せない存在のようです。笠野さんはその仕事について軽く、

「道楽だよ どーらく」

 と話します。笠野さんもまた達海と同じようにフットボール好きであることは確かなようですね。達海もそんな前と変わらない笠野さんを見て嬉しそうでした。
 で、達海はそこに目をつけ、その最近のリストを分析しこの場所を突き止めてきたそうです。やはりスパイではなかったんですね~。達海は妙に勘が鋭いですね…。笠野さんもそんな達海に感心します。達海はちょっと複雑そうですけど…。達海の間が抜けた表情がまた面白かったです。
 どうやら笠野さんもまた達海がETUの監督として戻ってきたことに喜んでいた様子。そしてその後こう語ります――。

「そりゃそうだろ
 お前がこの世界で
 新しい場所を見つけてきた…

 お前とETUを駄目にしちまった男からすりゃ
 これほど嬉しいことはねえよ」

 なんだか意味深な笠野さんのセリフ…。ETUの全盛期を支えていた笠野さんが、何故ETUをダメにしたというのか謎です。そこには達海の選手引退に何か関係していたりするのでしょうか。思ったより深い事情がありそうです…。
 今回は達海・笠野さんがピッチを見ているところで終わり。二人は何を思っているんでしょうか。


 次回はこの流れでいくと過去話になったりするのかなーと思ったりもしましたが、ジャイキリなのでどうくるか読めません。とりあえず最後の笠野さんのセリフの意味が分かればいいなと思います。達海が引退した理由がますます気になってきました…。

 ではまた次回に!


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