コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

うみねこのなく頃に 第25話 「EpisodeIV-VII forced move」感想

2009-12-19 21:44:14 | うみねこのなく頃に(2009夏秋)

 今回は縁寿の六軒島での話メイン。旅の終わりの六軒島でどんなことが起きるのでしょうか…。ファンタジー展開を解くヒントとなる出来事が起きたりと、考えてみると色々面白い回です。おかげでうpが遅れてしまいました~。あの絵羽は一体誰なんでしょう…?


 話はまた縁寿の旅の話に。ようやく旅の終着点である六軒島に着いた縁寿。なんかようやく…という感じがしました。なんか長く感じました。
 島に上陸する前に縁寿は船長に六軒島の話を聞くことに。どうやら島の裏にはもう一つ隠れた船着場があったとか…。更に知っているのは金蔵や使用人達ぐらい。朱志香はじめ、皆知らなかったんですね…。結構こうして他の人の話を聞くと、人間犯人説も説明できそうな気がしてきます。まあまだヒントが不足している感じはしますが…。
 また九羽鳥庵への積荷は女物が多かったようです。これはEP2の楼座が出会ったあのベアトリーチェのでしょうか。確かに現実にベアトリーチェっぽい人物は存在していました。
 でもある日を境に積荷はなくなってしまった様子。これはやっぱりベアトリーチェの死によるものだったんでしょうか。このベアトリーチェの存在が事件に大きく影響する気はしましたが、結局ここも今の時点ではなんともいえません…。
 また儀式が近づいた頃、源次から食糧を届けなくていいと連絡が…。使用人達もまた覚悟していたようです。船長も金蔵が何か地下に作っていてもおかしくないと思っていたようですが…。ここまでが船長の話。今のところ直接のヒントにはなる気はしませんが、何らかの形で役に立ちそうな気がしました。

 そうして縁寿は船長・天草に送り出され屋敷へ――。天草は魔法への毒素が強いということで留守番。ここで天草が着いていったら…とこの辺見返すと思ってしまいます。
 崖で縁寿は改めてこれまでの旅を振り返ります…。マモンとさくたろが話を聞きていました。そして縁寿は私は帰って来た、魔法を理解したと、誰かに語りかけます…。

「今こそ全部理解したわ。
 私達の魔法はきっと、
 ささやかで身近に溢れている。

 でもそれは誰の目にも見えるものではない…。
 魔法とは…
 ええ、はっきり言えるわ。

 愛がなければ見えない」

 縁寿のこのセリフが、うみねこでもキーになっている言葉「愛がないと見えない」というう言葉の意味をあらわしているように思えました。そしてこの縁寿の話がこれまでのファンタジー展開を説明するヒントになりそうです。魔法は結局信じる人にしか見えず、島での殺害シーンも脚色されている可能性が高い気がします。そうなるとやっぱり犯人は人間に――。まあこの辺の答えは解決編待ちですね…。


 縁寿は真里亞の日記を見て、魔法を振り返ります。最初は微笑ましい内容だった日記ですが、縁寿が追放された後は人を呪うなど禍々しい内容に…。何かが真里亞を狂わせてしまいました…。
 そして縁寿は真里亞を救おうと、真里亞を呼ぼうとしますが、ここで遂に縁寿の前に霧江の妹・霞が現われます……。そして部下を使い取り囲み、縁寿をボコボコにしようとします…。暴力を受ける縁寿が痛々しかったです…。思った以上にハードでした。
 そこには姉・霧江への恨みが…。これまで霞の人生は霧江により、翻弄され続けていました。霧江は家の厄介なことをすべて霞に押し付け、留弗夫の元へ行ってしまいました。霧江もやり手ですね…。家に縛り付けられ、無理やり親が決めた相手と結婚…。まあ霞が霧江を恨むのも仕方ないと思います。まあ霧江でなく、子供に恨みを晴らそうとするのは間違っていると思いますが…。霞もまた何かに歪まされたように感じました。

 ボコボコにされ、遠ざかる縁寿の意識…。そこで縁寿は絵羽との日々を思い出します。そして縁寿は一族に翻弄され続けてきた絵羽に同情…。右代宮家に抱える闇が垣間見えてきました。右代宮家にもまだ色々ありそうです…。
 それだけに縁寿は真里亞の魔法を尊敬。縁寿は何かを見据えようとしていました――。

 そんな中、縁寿は絵羽を理解する自分に戸惑いを感じはじめます。絵羽のワイドショーの記事もすごい迫力でした…。よくこういう写真撮れたな…と思ったり。ドン引き間違いなしです。
 縁寿は絵羽を理解できなかったことを悔やみ始めますが、ここであのエヴァ・ベアトリーチェが姿を現します…!黒い魔女エヴァ。エヴァは絵羽の心の闇でした…。どうやらまたエヴァが何かやらかしそうです…。


 現実に戻った縁寿。霞の横にはエヴァが…。エヴァは今度は霞の味方をする気のようです。またエヴァに苛立つことになるとは思いませんでした…。高笑いする霞・エヴァがムカつきましたが、なんか哀れにも見えました…。
 そして霞は真里亞の日記帳を奪い、魔法を次々と否定していきます…。ここは原作でもかなり見ていて心が痛んだシーンでしたが、アニメでは画があるので更に辛かったです…。とにかく人の大事にしているものを自己満足で否定するのは人として最低だと思います…。に、しても子供の日記を大人の霞を否定するとは本当におとなげないですね…。大人がすることではないと思います…。

 次々と破り捨てられる真里亞の日記…。黒き魔女のエヴァも縁寿に魔法を使えと挑発してきます…。に、してもエヴァは人をイラ出せる天才ですね…。でも現実逃避という言葉は否定できないかも…。なんかこの言葉で魔法の存在が更にはっきり分かってきた気がします。
 そして縁寿は覚悟を決め、魔法を使うことを決めます――。そして縁寿は魔法を使おうとするのですが、ここで同時に霞が銃を撃つように指示していて…。ここで一瞬人影で縁寿が隠れてしまったのがなんか引っかかります…。縁寿がここで既に死んでしまっている可能性もありそうです。

 でもこのまま話は続きます。で、次の瞬間、縁寿により煉獄の七姉妹が召還されます!!この瞬間を楽しみにしていました!これで名乗りを上げるシーンとかあればよかったですが、まあうみねこアニメなので仕方ないですね…。
 そして瞬く間に部下は脳天を打ちぬかれ死亡…!霞もこの事態に動揺…。見えていないようです。そんな霞に縁寿はどうしてか語ります。

「あなたには見えない。愛がないから」

 これまで追い詰められていた分、この縁寿のセリフにすっきりしました!

「私は真里亞お姉ちゃんを…
 マリア・ソルシエージュの世界を守るために、
 今こそ魔法の奇跡をみせることを命令するわ!」

 縁寿カッコいいです~。でも人殺しをするのはどうなんでしょうね…。
 霞は魔法を認めないとわめきますが、縁寿は静かに引き金を引きます――。そうして霞死亡…。結局霞が救われることはありませんでした…。

 そして残るはエヴァに。でもエヴァはまだ余裕。エヴァも縁寿に魔法を見せると宣言。そしてエヴァは絵羽に…。ここの描写からすると生身の人間っぽいですが、絵羽はもう死んでいるわけで…。一体これは誰だったのでしょうか…。
 その後絵羽は縁寿を殺そうと銃を向けてきますが、その縁寿の危機をマモンが救います…。絵羽はマモンに打ち抜かれました…。そして縁寿により、絵羽はとどめを刺され死亡…。マモンも立派に役目を果たしました。でもマモンと縁寿の最後のやり取りがカットされてしまったのは残念でした…。結構縁寿の行く末に関わる意味深発言もあった気がするのですが…。うみねこアニメは何故熱いシーンばかりカットしてしまうのか…どうも納得できません。

 ここまで縁寿が魔法で攻撃したと思われる描写が多いですが、これは現実的に考えると天草がやったことなのかなーと思います。銃を撃つ描写もありましたし。縁寿がこの時天草の存在に気づいていたかは半々という感じがしますが。でも「クール」という言葉の意味はよく分かりません…。絵羽は言わなそうですが。
 生身の人間の絵羽に関しても魔法みたいなものだと思いますが、こうなると天草しか候補がいない気が…。絵羽に縁寿殺しを依頼されたと考えると、天草が絵羽の姿として出てきたのも納得できる気がしますが、どうやらこの辺も解決編待ちになりそうです…。


 そしてその後、縁寿はベルンカステルの前へ…。ここの流れからするとまるで縁寿が死んでいるように思えますが、どうなんでしょう…?
 で、ゴールした縁寿をベルンカステルが認めます。

「おめでとう。縁寿・ベアトリーチェ。
 あなたは旅路の末に、すべての魔法を理解したわ」

「あなたにしか、ベアトリーチェの世界は切り裂けない」

 このシーンの後、EP3ラストのあの展開に繋がっていくのでしょうか。それを考えると縁寿があそこまで苛立っていた理由も分かる気がしました。
 途中何度かベルンカステルを疑い、自分が報われることはないと思っていた縁寿。ですが旅を終えた縁寿はその考えを改めます。

「でも私は理解したわ。
 あなたは私に家族の取り戻し方を
 結局は教えてくれたもの」

 縁寿はこれまでのことを振り返り、そして家族を取り戻すためにメタ世界へ――。話はまた戦人・ベアトサイドに戻ります。ようやく次回でうみねこも最終回…何だか長かったです。


 次回は「EpisodeⅣ-Ⅷ sacrifice」縁寿の旅も終わり、話はまた1986年の六軒島に戻ります。戦人とベアトリーチェのゲームは再開されるのでしょうか。戦人がどう立ち直るかも気になります。最終回ということで画にも期待。
 中でも注目なのが縁寿。縁寿が戦人に何をもたらすことになるのか必見です。縁寿のあのシーンをアニメでどう表現してくるかも気になるところです。あまり見たくないような~。あの縁寿の行動は泣けます…。

 予告は最終回ということでベアトリーチェ。久々にシリアスな予告で驚きました。最終回ということで空気を読んだようですね。最後の最後で笑い出すかと思いましたが、良い感じで終わってよかったです。に、しても予告でここまで出してくるとは思っていませんでした。
 今回で予告も終了ですが、このネット予告があったからこそ、うみねこアニメを楽しんでみることができました。下手すると予告のためにアニメを見ていたということになるのかも…。毎回笑える予告というのもなかったような。とりあえず予告を考えた人はすごいと思います…。解決編がもしアニメになったらまたやってほしいです!

 ではまた次回に!