コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアントキリング)#227 モーニング48号 感想

2011-11-01 23:33:06 | GIANT KILLING (原作感想)

 今回は堺・椿・殿山・ガブリエルにスポットが当てた回。この4人が今何を考え何をしようとしているのでしょうか…?4人の勝利に向けた思いがまた良い感じで暑くなってきました~。その思いを今後の展開に繋げることができるのか、とても気になります…!


 ETU対川崎戦2-2の状況。前回堺がいいシュート打った!と思ったら、星野に止められて終わってしまった前回…。リアルでもこういうことは何度もありますが、堺、渾身のシュートという感じだったので止められて残念でした…。
 その後。ショックを受けているかと思っていた堺ですが、星野に対してどこかふてぶてしい態度を取ります。

「ちっ
 ツイてやがんなお前」
「はぁ!?
 何言ってんスか
 今のは単に俺の読み勝ちでしょうが!
 マグレみたいに言わないでくださいよ!」

 星野の強気な態度にも動じず、ペースを崩さない堺。本当は悔しいはずなのに、そういうところを出さない辺り堺らしいです。
 しかもその後堺も星野を挑発…!

「へえ読んでたのか」
「……」
「さすがに大したもんんだな
 代表の正GKさんは
 俺のほうこそマグレ同然の
 会心のヘッドだったのによ」

 そんな堺には強気な笑みが。ベテランならではの余裕です。このセリフ読み返せば読み返すほど、なんかジワジワきます~。なんだかそれがどうした?的な感じが。相手のペースを崩すのは有効な手なのかもしれません。
 しかも去り際にはじゃあいつもみたいに合わせそこなった方がよかったと、こんな捨てセリフを…!


「お前の読みが
 ただの深読みってことになったのにな
 はっ」

 ここの堺の表情は達海と通じる狡猾さがあったような…。怖すぎる堺でした。これはまだまだゴールを諦めていないようで…。転んでもただでは起きない…堺たくましすぎです。どうやら堺もまだ諦めていないようで、堺にも見せ場はまだありそうです。やっぱり最後まで諦めてはいけません。
 その堺の挑発でまた苛立つ星野…!

『性格悪すぎんだろ
 あの野郎…!!

 いい人だとは思っちゃいなかったが…
 俺の想像を超える
 遙かに嫌な奴っぷりじゃねえか!!』

 なんだか某超人になってしまいそうな怒りっぷり…。堺の挑発は効果てきめんでした!でも怒る星野面白すぎ~。これはこれで堺にとっては褒め言葉なのかも。
 どうやら前回堺に失点されたことで、星野も堺のことを警戒しているようでした。そして前回の試合から堺も変化してきていることに気づいているようで…。


『とはいえ
 堺さんが去年までより嫌な動きをする
 FWになってきてるってことは
 認めざるをえないけどな…』


 いくらムカついてもさん付けを忘れない星野でした。堺もまた他の選手のように成長してきているようです。若手だけではなく、ベテランも成長しているようで。この二人の勝負、また見てみたくなってきましたー。


 その後ガブリエルにこういうこともあると手振りで伝える堺。悔しさは表に出さず、切り替えていきます。

『今みてえな形もあるってことだ
 わかるな新入り』

 その言葉の厳しさを堺の表情が物語っているようにも見えました。その真意が伝わったかは分かりませんが、ガブリエルはにこやかな笑顔を!なんというかガブリエルらしいです。選手にもいろんなタイプがいるんだなと思った1シーンでした。


 その頃、ネルソン監督は今の試合展開を見て、読みづらい試合だと次の手を考えていました。ですがその最中でも目についてしまうのがETU側の選手の伸びしろ。前回試合した時以上にそれを感じているようです。またネルソン監督もまた若手だけではなく、ベテラン選手にも伸びしろを感じているようです。夏の合宿の効果凄すぎる…。

『今回のほうが……
 それを感じさせる人数は上回っとる気がするの…

 伸びしろとは
 その選手が持つ可能性のことだわな…

 ETUの選手は
 この夏の間にそういった可能性を自らに見出し
 迷いなくチャレンジできてるということか…』

 ですが今は試合中。ネルソン監督は慌てて気を取りなおし、これまでの流れを反省し、自分の選手の伸びしろを信じなくてはと決意を新たに。ネルソン監督も後半の入りが少し手堅くなってしまったとは思っていたようです。川崎はこの先どんなプレーを仕掛けてくるんでしょうか…?

 またネルソン監督の達海への印象に関してもこの試合で変化が出てきたようで…


『前回までは……
 選手を駒のように扱う
 監督かと思ってたがの……』


 達海もシーズン前半・後半で選手の使い方が変化しているようです。ETUで監督をしていくうちにサッカーだけではなく、選手への理解もやはり深まっていっているんでしょうか…?達海も監督として更に成長しているのかもしれません。


 それから話は試合の方に戻り。試合では川崎の草野がまた攻めに転じようと考えていましたが、そんな中殿山にぶつかりかけてびっくりしてしまいます!

『危なかった…!!
 この人のこと
 まったく見えてなかった…』

 殿山のステルスっぷりが上手く働いているようで…。今回の試合でもその辺期待できそうです。そして徐々に川崎の何かが崩されてきている感じがしますが、それがこの試合が終わるまでに効果をあらわすのかどうか気になります。


 ETUが良い調子になってきたと試合観戦する山井達。山井はこの試合も殿山が上がり、椿が残り守備を担っていると、2人のポジション修正に気づいてきたようです。ですが椿が守備を担うことに危なっかしいと感じる山井。これに心の中で反発したのはやはり藤澤さん。

『それでも今
 ETUが攻守に安定してきているのなら…
 それは椿が上手くチームのバランスを
 整えたと見ても
 おかしくないんじゃないの!?』

 やっぱり椿のことが気になる藤澤さん。この試合でまた椿の才能は開花するんでしょうか…?今回の試合は探訪編と繋がる部分が多い気がします。

 試合の方ではまた川崎が攻めに。またヒヤヒヤする展開です…。ですが攻めてくると同時に椿が警戒し動いたことで、この危機を乗り越えます…!スライディングしてロドリゴを止める椿、とてもたくましかったです…!でもこの後、ロドリゴに体を蹴られてしまったりと、やっぱり椿という感じが。とにかく椿冴えてきましたー。


 そんな椿のプレーを見て、あの椿との会話を思い出す殿山。殿山に話しかけた椿。あの後椿は殿山とボランチのポジションバランスについて相談し、ポジション修正をしようとしていました。
 
<あの…
 ボランチのバランスなんですけど…
 俺がなるべく後ろを見るんで
 殿山さんは
 どんどん上がっちゃってください>

 それに対し、椿が上がったほうがいいんじゃないかと返す殿山ですが、椿は八谷に必要以上警戒されていたりと、状況を冷静に判断した上で、殿山に上がって欲しいと思っているようでした。そしてそれを決定づける一言が――


<きっと殿山さんなら出来ると
 思うんです>


 意表をつくプレーが出来る自信がないからと前置きしたりもしましたが、いつになく椿が頼もしい…!そういう判断で動くのも時にはありなのかもしれません。
 ですがそんな椿の力強い言葉に殿山も動かされていきます。

<それにガブ君と息がぴったりだから
 相手の意表を突くプレーってのを
 たくさん出来ると思うんです>

 殿山を信じる椿。殿山も驚きつつも、良いプレーをするにはやっぱり信頼関係が必要なんだろうなと思わされるシーンでした。
 いつもより椿が頼もしく見えると思いきゃ、ここからはまただんだんいつもの椿に……

<偉そうにスイマセンでした!
 よろしくお願いしまーす!>
<ええ!?>

 そして何を言おうとしているのか分からなくなって混乱し、つい謝ってしまいます~。なんか椿が椿で妙に安心してしまいました―。
 ですがそんな椿の思いは殿山にちゃんと伝わっていました!

『そんなことを言ってくれて……
 身体を張って守備してくれてる
 椿君のためにも

 絶対にこのボールを…
 ゴールに結びつけよう』

「ガブ君!!!」

 誰かのために何かしようとする気持ち…とても素晴らしいなと改めて感じました。そして殿山が蹴ったボールはガブリエルへ!!いい感じに繋がってきました!!
 そうして自信有りげな笑みを浮かべつつ、前へ駆けていくガブリエル。川崎もそんなガブリエルを警戒します。

 そんな中ガブリエルの目に入ってきたのが堺――。

 
今回最後の1ページはボールがこっちにくるのをじっと待つ堺で終わりです!この流れで堺、しかも丸々1ページ!これは期待せざるを得ません!!
 椿のポジション修正で回ってきたこのチャンス、今度こそものにできるんでしょうか…?今回でまたETUの皆の気持ちが見えてきただけに是非入れて欲しいなと思います…!気持ちがひとつになるというのは素晴らしいですね…。

 ではまた次回に!