コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

デュラララ!! 第4話 「形影相弔」 感想

2010-01-29 22:12:36 | デュラララ!!(2010冬春)

 今回はセルティと新羅メイン回。ここまで謎のままになっていた首なしライダーのことについて一気に明かされていきます。セルティの過去は1巻を読んだ時は意外なところに繋がっていて驚きました。に、してもデュラハン話の画が映画みたいで驚き…。
 

 首なしライダーについて聞きまわる新羅。皆存在は知っているものの、ちゃんとしたことは知らないようです。で、今回のナレーション担当は新羅。掲示板の声も福山さんでした。
 ここからは新羅による首なしライダーことセルティについての説明へ。新羅は24歳で、仕事はヤクザの手当てや、整形など非合法な仕事でも請け負う闇医者のようです。それだけでも新羅も普通じゃない気がしますね…。
 そして新羅が自宅に帰ってくるとそこではセルティがシャワーを浴びていて…。どうやら2人は同居しているようです。に、しても首がないとはいえ、セルティのシャワーシーンはドキドキものでした。アニメならではの楽しみなのかも。
 セルティが女性だったということは原作で初めて読んだ時は幽霊みたいな存在としか捉えていなくてあまり驚きませんでしたが、意外ではありましたね…。セルティと新羅はなんだかんだで2人はそれなりに仲よさそうです。恋人になるにはあと一歩という気がしますが。
 で、やっぱりセルティの声はやっぱり沢城さんなようです。2話のナレーションはセルティでした。携帯の文章を読み上げる時は声が出るんですねー。アニメでまず再現不可能だろうと思っていたセルティのしゃべるシーンですが、思った以上に上手くできていたと思います。ただそれで普通の人間キャラに見える時もあるので、難しいかも…。

 セルティが声を出せないため、パソコンを通して会話する2人…。新羅はセルティの体に興味を持っており、それを追求し続けているようです。
 新羅はセルティにこの世界自体がどう見えているのか疑問に感じていました。どうやらセルティは伝説の存在である妖精・デュラハンのようです。セルティは人間ではありませんでした。バッカーノ!も当時のラノベにはない設定が多く驚かされましたが、デュラハンという設定も意外で驚きでした…。成田さんらしい奇抜な設定ですね~。


 臨也の依頼について話す2人。セルティはあの後の臨也とのやり取りを思い出します。報酬を受け取るセルティ。ですが相変わらず臨也は胡散臭い笑みを浮かべるばかり…。で、すべて見通しているかのように臨也はデュラハンの話をします。臨也はやっぱり確信犯…。
 その会話中、アイルランドでデュラハンを見たことがあると話しまわっているおじさんがいると聞き、セルティはそのおじさんを追ってみることにします。セルティはここから何か情報を見つけることができるのでしょうか…。


 後半。昔のセルティの話へ。おとぎ話のような雰囲気で、これまでの池袋っぽい雰囲気とはだいぶ異なったように見えました。セルティが人を狩っていたりと、なんか最近見た海外のダーク系の映画のような雰囲気に近いかも…。セルティの過去話をここまで再現するとは驚きです…。
 ある時、首がなくなっていたことに気付くセルティ…。首が何者かに盗まれていました。でもそのことでセルティは実は自分が頭で何か考えていたわけじゃないということ、そして首の気配を追うことも可能だと気付きます…。そして首を取り戻すことが存在意義だと感じ、首を取り戻すために旅に出ることにします。
 そうしてセルティは世界を回り、そして池袋へ――。草原シーンが素晴らしかったです。特にHD画質ならではの光効果が見事でした。
 いつも連れている馬はデュラハンの使い魔的な存在。日本に来る時馬をどうするか迷ったようですが、そんな中バイクに出会い、それに憑依させることにします…。バイクに乗っているのはそういう意味もあったんですねー。

 現在の時間に戻り。次は静雄に似顔絵描きの場所をたずねてみることに。静雄はセルティを心配して一緒についてきてくれることになります。セルティと静雄のやり取りはなんか自然で落ち着きます。静雄が優しい~。
 似顔絵描きのおじさん。おじさんの描いたデュラハンの絵が安倍さんの絵で驚きでした。劇中イラストでテロップにも名前が。ファンなので嬉しかったです。画集は大体持っていたり…。どの絵も安倍さんならではの鉛筆のタッチが光っていて素晴らしかったです。地獄少女の時も突然安倍さんの画が出てきた時はびっくりしたのを覚えています。アニプレ繋がりなんでしょうか。

 そしてそこにセルティと静雄がやってきて…。セルティはデュラハンのことをたずねます。で、おじさんはデュラハンを見かけた時の話をはじめます。セルティは気付きませんでしたが、確かにおじさんは昔、馬で走るセルティを見かけていました…。おじさんはそれが人生最大の時だったと、その時のことを振り返ります。

 で、それ以降、おじさんは自分がみたデュラハンを描こうとするのですが、何度描いてもそのデュラハンにたどり着けず…。おじさんは悩んでいました。
 でもある男はそれでいいんだと言っていたりも…。新羅?話はここで終わり、セルティは去っていきます…。

 帰って来たセルティはその時の自分がどうだったのか分からず悩んでいましたが、新羅はそれでいいと、諦めるようにセルティへうながしてきます。どうやら新羅はセルティと離れたくない様子…。新羅はセルティに恋をしているようです。この2人の関係もまた変わっていますね。
 で、女の子らしくという言葉でセルティは不機嫌になり、部屋を出て行きます…。セルティがちょっとかわいく見えた瞬間でした。


 ここから新羅自身の話に。新羅が初めてセルティと船で出会ったときの話。船でセルティを見かけた新羅は興奮し、父へそのことを報告します。普通だったら子供のたわごとで終わってしまったのかもしれません。
 でも医者である新羅の父が関わったことで、話がまたおかしな方向へ――。新羅父はセルティの体に興味を持ちます。そしてセルティに日本でかくまう代わりに、体を解剖させてくれと条件を出します。で、セルティもそれに了承。こうして取引は成立しました。
 そうしてセルティは解剖されることになりますが、人間じゃないということで、新羅父は随分エグいことを…。痛みを堪えるセルティがなんか妙に色っぽくて困りました…。ここは深夜でないとダメですね…。
 その解剖の結果、セルティには心臓がないことが明らかに。そして解剖した傷もすぐに完治してしまいました。セルティは確かに人ではない存在でした。しかも4歳の新羅にもセルティを解剖するように促してくる父親…。この父親も狂っていますね…。新羅がこうなった理由も分かる気がします。でもこれが医者になる理由に結びつくとは意外でした。
 それから日本で暮らすことになったセルティ。セルティは運びやの仕事をしつつ、首を探し続けていました。ここでひとまず新羅の過去話も終わり。

「じゃあこの辺で。続きはまたいつか」

 最後はおじさんと新羅の話。やっぱりおじさんに話しかけた男は新羅でした…。新羅は首がないほうがいいと、悩まず、ずっとこのままでいいとおじさんへ話します。新羅の願望がだいぶ混じっているような…。
 それでもおじさんは描き続けると決めます。話をする2人は同じものを知っているせいなのかどこか楽しそうでした。新羅は本当に変わり者ですね…。なんだか明るい感じで今回は終わりに。

 今回の話は原作の新羅とセルティ紹介の話を膨らませた話で、おじさんの話はオリジナル展開でした。キャラ紹介に時間をかけているのは分かるのですが、現時点で誠二のあの話が出ていないのはやっぱり遅い気が。この調子だと1巻終えるのに1クール近くかかってしまうのでは…。原作を読んでいると、こーきたかーと思えて面白い部分もあるのですが、やっぱり毎回話は進展させて欲しいなと思います。
 に、しても今回のEDのテロップ、臨也が1番目で笑。臨也が主人公のように思えてしまいます…。セルティが1番じゃダメなんでしょうか。一応主人公なのに…。


 次回は「羊頭狗肉」ナレーション担当は正臣=宮野さんでしょうか。宮野さんファンの方は必見かも。どんなテンションで進行していく気なのか気になります。次回は帝人サイドの話が進展しそうなので楽しみです。
 そういえばPixivでの臨也人気がすごすぎて驚き中です…。アニメ化の影響とはいえ、まさかランキングにあそこまで食い込んでくるとは…。地上波恐るべしです。これが一過性のものでなく、作品の人気に繋がってくれればなーと思います。デュラララはどこまで盛り上がっていくんでしょうか。

 ではまた次回に!