コツコツ一直線

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機動戦士ガンダム00 第12話「教義の果てに」 感想

2007-12-23 15:09:00 | 機動戦士ガンダム00 1&2期(2008-2009)

 今回からはマリナが王女のアザディスタン王国での内戦話に入っていきます。そしてそこにソレスタルビーイング等様々な武力が介入してきます。グラハムも久々に大活躍で、グラハムファンの方々必見です!!
 それもあって今回は今までの放送の中で一番面白かったです。刹那もようやく活躍しそうですし。しかしグラハムの活躍のシーンは笑いが止まりません!!今回はそこを中心にお送りします。


 始めはアザディスタンの反乱軍側のやり取り。反乱軍側は

「この国の土地は神に与えられし場所。
 その契約の地に異教徒を招き入れるなど。」
「改革派はいずれこの地をわしらからとりあげにきますぞ」

 とマリナ側の王宮の改革派への警戒を強めます。その中のリーダーは、

「おちつきなさい。教えに背いた王女と議会にはいずれ神罰が下されよう。
 我らは、神の報いを待てばよい」

 と戦うことを避けようとしている様子。でもそれでメンバーは納得せず神の名を出して反発します。と、そこに賊が侵入してきて、そのリーダーは捕まってしまいます。
 その知らせは王宮のマリナにも。リーダーであるマスー・ドラフマディーが、何者かに拉致されたと聞いて動揺気味です。でもいつものようにシーリンがマリナに応対。でもシーリンはマリナの不安を掻き立てるようなことばかりマリナに話します。

「議会はすでに、治安部隊の出動を決定させたわ。
 超保守派が過激な行動にでるのは時間の問題。
 そして万が一、マスー・ドラフマディが死亡しているとすると・・・」
「やめて!そんな不吉なこと!」
「考えなさい。最悪の事態を回避するためにも」
「最悪の、事態・・・内戦」

 その頃市街では既に暴動が起きており、事態は最悪な方向へと進みだしていました。改革派の象徴のであるマリナのポスターも剥がされ燃やされていきます。反乱軍が動き出しました。その動きはイオリアを調べている東京の絹江の元にも。絹江はいつものようにソレスタルビーイングが動くと読んでいるようです。
 一方ユニオン上空。1機のピンクの航空機が空に。・・・趣味が悪いなと思ってしまいました。乗っているのは誰かと思えば留美、紅龍、刹那、ロックオン。留美の趣味だと思いますが、何だか成金っぽい・・・。この作品の女の子はやたらピンクが好きな子が多いですね。留美はアザディスタンにいるアレハンドロと通信。国外へ退去するように言う留美でしたが、アレハンドロは

「この国の行く末を見守りたいのだよ。
 それに、君達がどう行動するか、この目で確かめたくてねえ」

 と何か企んでいそうな雰囲気。まあこの人らしいですね。そして今回一番浮いている沙慈サイド側。ルイス母に今度は沙慈がピザを配達します。ルイス母はこの差し入れにかなり嬉しそう。どうやらルイス母は物に弱いようです。そして今度はピザ屋沙慈がバイトしていること、両親を亡くしていることをルイスから聞いて、もらい泣き。

「ママ、沙慈はね、ご両親が早くに亡くなられて、
 今はお姉さまとふたりで暮らしているの・・・」
「まあご両親を。それでわざわざアルバイトして。偉いのねえ・・・」

 ルイス母、何だか流されやすい人なのかも・・・この話を聞いてルイス母は沙慈への考えを改めます。そして・・・

「よく見るとりりしい顔立ちをしているのね。」
「え、そうですか」
「似てるわ・・・」
「何に、ですか?」
「主人の面影がある」
「ないって!つかパパ生きてるし!」

 
 何だか沙慈を気に入り出しました。ルイスのツッコミが何だか漫才っぽい・・・。意外にもすんなり沙慈はルイス母に認められてしまいました。さて認められてしまった沙慈は今後どうなるのでしょうか。
 アザディスタンのマリナ。マリナはその頃自分が即位を決めた時の過去のマスー・ドラフマディ=ラサーとの別れの会話を思い出します。昔は親しい間柄だったようですね。ここではマリナのこの一言が印象的でした。

「たとえ新生アザディスタンの象徴、飾りの存在だとしても、
 私にできることがあるなら、やらなければと考えたのです」

 やっぱりマリナは自分が国のお飾りだと最初から自覚していたみたいですね。マリナは自分の決断をラサーは賛同してくれると思っていました。が、ラサーは反対に「ならば、私は反対の立場をとらせてもらおう」と告げ、こう語ります。

「よくお聞きなさい。マリナ姫。
 国が新しく生まれ変わろうとも、この国で暮らす民には歴史があり、
 家族があり、神の教えがある。変化を嫌うものも多い。私もそのひとりだ。
 あなた方に反対するものが争いを起こさない為にも、
 彼らの想いを受け止める存在が必要だ」

 ラサーはラサーなりにマリナ、この国のことを考えて動いているようですね。反乱軍にいるのも反乱軍を出来るだけ抑える為だったようです。でもこのラサーの言うことは最もなことであるのでしょう。難しい話でもありそうですが。今までで一番政治面が描かれている印象を受けました。
 マリナはこの時のことを思い出して「私のしたことは間違いだったのでしょうか?」と落ち込みます。と、そこにシーリンが。シーリンはマリナに状況が悪化してきていることを告げます。

「保守派は議会をボイコット。改革派はユニオンと秘密裡に打診された
 軍事支援を受ける方向で話しを進めているわ」
「そんなことをしたら超保守派を刺激するだけだわ。
 それに、どうしてユニオンが。この国を守ったって利益なんて」
「あるんでしょ、きっと」

 どうやら反乱軍を鎮圧する為にユニオンの助けを借りようとしている様子。そしてその中にはもちろんグラハム達が。ユニオンのメリットはやはりガンダムでしょうか。そのグラハム達は

「中尉。久しぶりにガンダムにあえそうですなあ」
「そうでなくては困る。」

 と自信ありげに会話。やっぱり目的はガンダムのようですね。今回の彼らの動きが気になってきます。
 その頃の刹那達。刹那・ロックオンは留美の飛行機で待機中。今回はアレルヤ達は出てこないようですね。まあ今まで主人公の座を取るぐらい出張っていたので今回はそれでいいと思います。今回は刹那に活躍してもらいたいですし。そういえば今回ロックオンの画に何だかバラつきが・・・。もう少し頑張ってもらいたいところ。留美達はこの状況に、

「アザディスタンの内紛を抑えるには、誘拐されたマスー・ドラフマディ-氏を
 保護し、全国民に無事を知らせる必要があります」
「とはいえ、この国の人々は異文化を嫌います。どれほどの成果がだせるか」

 と手を焼いているようです。と、そこで名乗りを上げたのは刹那。

「俺も動こう」

 刹那は「俺は、アザディスタン出身だ」と話し、いつになく自分から動こうとします。何だか主人公っぽい!ロックオンは刹那を心配しますが、それをよそに刹那はアザディスタンへ。

「刹那。アザディスタン出身だからって、感情的になるんじゃねえぞ」
「分かっている」

 街に来た刹那。刹那は昔の紛争を思い出しつつ歩きます。

『この国に、紛争を仕掛ける者達がいる』
『あんなこと、まだ続けるつもりなのか』

 でも待ち行く人からは不審な目線を浴びせられ刹那早くも危機の予感。途中水を売る少年と会話も。刹那のあいづちが何だか偉そうな気が。

「ねえねえ、族長にきいたんだけどさ。
 この世界にはすっごい高い塔があって、宇宙までいけるって本当なの?」
「ああ。本当だ」
「もしかしていったことある?」
「まあな」
「すげ~マリナ様が言ってたよ。いつか僕たちも宇宙にいけるって」

 生き生きと宇宙について話す少年。世界の各地によって子供の状況は随分異なっているように思えます。ここで刹那はマリナと前に会ったことを思い出し少し複雑な様子。ここで街の人に追い払われ刹那はその場を後に。
 その頃のマスー。マスーは捕らわれており

「どうにかしてここから逃げださねば。
 このままではこの国が動乱に戻ってしまう・・・」

 と焦ります。でも外にはアリーが・・・。簡単には逃げられそうにありません。そのアリーは、

「さあて。今回神はどちらを選ぶ?ま、どちらにしても戦争だがな」

 と楽しそうな様子。今回アリーもいるとなると刹那の状況が何だか大変なことになる予感が。激戦になりそうです。


 その頃のグラハム達。グラハム達は戦闘が起きているポイントを見つけそこへ向かいます。グラハムは

「いくぞ!フラッグファイター!!」

 と言い張り切っています。そこにはMSに乗るロックオンとアリーが―。その頃マリナは太陽光アンテナが破壊されたという知らせを受けていました。
 グラハムは部下達にアリーを追うように命令して、グラハム自身は「ガンダムは私がやる!」とロックオンの乗るデュラメスを。ここからが今回の山場です!!最初こそ余裕に

「おいおい、ユニオンはアザディスタン防衛が任務じゃないのかあ。
 やっぱり俺らが目当てか。狙いうちだぜ!」

 とグラハムに銃を向けるロックオン。しかしグラハムはこれをものともせず怪しい動きで(放送中どうしてもそう見えた)弾を難なく避け、グラハムも攻撃をしかけます!!その技名とは―

「人呼んで!グラハムスペシャル!!」

 ~!!ここで思わず笑い転げ、グラハムさん、あんた最高だよ!!と思わず心で叫んでしまったのは私だけではないはず・・・。とにかくおかしかったです。グラハムにはネーミングセンスというものがないのかも・・・。このグラハムの思わぬ動きにロックオンも、

「二度目はないぜ!
 ・・・俺がはずした・・・?なんだ?このパイロット・・・」

 と怪訝に思い始めます。それをよそにグラハムは尚も健在!

「あえて言わせてもらおう!グラハム・エーカーであると!!」

 何だか変~。でもとにかく面白いのは確かです!何か久しぶりに黒田さんらしさを感じました。ロックオンも本気モードに入ります。やっぱり武器は銃だけじゃないようですね。

「俺に剣をつかわせるとは」
「身持ちが固いなあ。ガンダム!」
「こいつでも!何、受け止めた?」
「よくも!私のフラッグを!」

 身持ちが固いって、何を言っているのか~!!ロックオンの剣をプロペラのようなもので受け止めたグラハムですが、自分のフラッグに傷をつけられたとグラハムは怒ります。でもそれで更に動きに素早さが増します。いくら攻撃しても倒せないグラハムにロックオンも流石に参り気味なようで、

「このしつこさ、尋常じゃねえぞ!!
 ハロ、GN粒子の散布を中止、全ジェネレーションを回避に回せ!!」
「了解!了解!」

 と愚痴をこぼしてしまいます。ここでも笑いが~。と、2人の戦いは苛烈を極めます!

「たかがフラッグに!!」
「ガンダム!!」

 が、ここで邪魔が入るのがこういう作品のお約束。2人のところに反乱軍のMSが王宮に向かったとの緊急通信が入り、グラハムは至急制圧に向かうようにと通信を受けます。この反乱軍の動きには王宮始め、留美も警戒します。アレハンドロ・リボンズは高みの見物。刹那は制圧に向かいます。ロックオンはこの知らせに

「クーデターだとよ、どうする?フラッグのパイロットさんよ」

 とグラハムの動向を見ます。グラハムもしばらくガンダムを前にして迷っている様子でしたが、

「ようやくガンダムと巡り会えたというのに・・・!
 口惜しさは残るが、私とて人の子だ!!」

 と、人命を尊重してなのかガンダムを今回は諦め、首都防衛の為に飛び立って行きます。と、ここで今回のバトルは締めに。今回はここが存分に書けただけで満足でした。放送を見ている時、ここは力を入れて書くと決めており、ここばかり何度も見返してしまいました。そのたびに笑ってしまうという・・・。
 やっぱりグラハムは最高だと思います。そして変態であると・・・。あの動きとしつこさは誰も敵わないと思います。でもガンダムなら何でもよさげなのはちょっぴり残念だったかも。でもロックオンの反応が面白かったので、これはこれで良いのかも。

 その頃刹那は反乱軍のMSを次々と撃破していっていました。でもアレハンドロはというと

「力任せだ。ガンダムの性能に頼りすぎている。
 パイロットは刹那・F・セイエイだったか」

 と辛口。刹那の何かを見通しているようです。ガンダムで戦う刹那。その最中市街地で戦う子供達を見て、過去の自分と戦場を思い出していきます。そして子供達の死体を目にして過去のトラウマが蘇っていきます・・・。そして暴走気味な様子に・・・・・。

 ここで何故か東京でニュースを見る沙慈達の様子に。ルイス母はすっかり「アザディスタンってどこだったかしら?」と沙慈にベタベタです。安易すぎる・・・そして死亡フラグの匂いがしてなりません。と、それを見てルイスはたまらず「ベタベタしないで!」とやきもち。こちらは戦いの影響もなく平和ですね。今まで私は特に思わなかったのですが、今回ばかりは沙慈達の様子はいらないのではないかと思ってしまいました。まあ戦場と平和な街との対比であると思うのですが。このニュースは絹江の元にも。絹江はこの時期にソレスタルビーイングが武力介入をするのか疑問に思っている様子。プトレマイオスにも連絡が行きます。

 反乱軍が市外地に入ってきて酷い状況となっていく街。それを見たグラハムは

「信心深さが暴走すると、このような悲劇を招くというのか・・・」

 と呟きます。グラハムもこの惨状には辛そうな様子。グラハムのこういう人間らしいところは好きです。でもこういう問題は本当に難しい問題なのでしょうね・・・。一方アリーはこれから何かやらかしそうな様子。

「くそったれが。やってくれるぜ、ガンダム。
 お楽しみはこれからだってのによぉ」

 ここを聞いて思わず某作品のラッドを思い出してしまいました。何だか言っていることが似ているような。刹那との対決はあるのでしょうか。
 マリナはこのクーデターの勃発、そしてソレスタルビーイングの介入を許してしまったことに愕然とし、ショックでその場にしゃがみこんでしまいます。シーリンはユニオンの介入でクーデターは鎮圧されていると言いますが、それでもついマリナは弱気な発言を。そして泣き崩れてしまいます。

「でも、国民の心に怒りの炎を灯してしまった・・・。
 私のした事がこの国を戦いを導いてしまった・・・・・・」

 弱気になるマリナ。でもここでマリナを叱咤するのがマーリン。マーリンはそんなマリナを見て一喝します!

「毅然としなさい。マリナ・イスマイール。まだ終ってないわ。まだ・・・」

 これでこそシーリンですね。いざという時にマリナの力になってくれます。このシーリンの一喝には何だか2人の信頼関係が見えてきたような気がします。シーリンも厳しいことは言いますが、これもマリナの為なのでしょう。ここでマリナが持ち堪えられるのか、正念場になりそうです。
 市街地に着いたロックオン。ロックオンはそこでの惨状を目の辺りにして「こりゃひでえ」とこぼします。と、そんな中その場に佇むエクシアを発見します。そこで刹那は一人呟きます。

「俺は、ガンダムになれない・・・」

 かって自分を助けてくれたガンダム。刹那はそのガンダムに自分もなろうとしていたのでしょうが、今回の戦いでそれに躓いたようです。刹那が「ガンダム」となるまではまだ遠いみたいですね。しかし今回のEDの入り方はやっぱり・・・。早くステファニーに変わって欲しいです。キスダムの時が中々良かったので、期待しています。


 次回は「聖者の帰還」アザディスタン王国の情勢も気になりますが、刹那とグラハム・カタギリの3ショットが更に気になります。遂にこの3人が顔合わせする日が来ました。この出会いが今後の展開にかかわってくるのか注目していきたいです!刹那もどうやら活躍できそうな感じが。エクシアの光具合がすごいです。ここで脱・空気を目指してもらいたいところ。しかし留美の格好が一昔前のアニメを思わせるのですが・・・留美のファッションの方向性が分かりません。
 でもこういう風に面白い気がする回に限って1週休み・・・しんどいです。まあここは今週のロックオン対グラハムのシーンを何度か見つつ待ちたいと思います。今週のグラハムさんは最高でした。やっぱり00の楽しみはグラハムに尽きます!!今回の放送を見てそう確信しました。



2 コメント

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ついにあの3ショットが!! (空想野郎)
2007-12-24 05:10:52
ついに、貴公子・眼鏡・空気無い主役の邂逅ですね!!
今週のグラハム様の大活躍でなんとか一週間
精神的に持ちそうですよ♪ホント素晴らしい人です。
コメントありがとうございます! (管理人:ソウキ)
2007-12-24 12:52:33
空想野郎さん、コメント・TBありがとうございました!!
今週のグラハムさんの活躍は素晴らしかったですよね!私も今週のグラハムの大活躍で1週間持つ気がします!3人の邂逅が一体どうなるのか本当に楽しみです。
来年がとても待ち遠しいですね~。