コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

CANAAN(カナン) 第12話 「忌殺劣者」 感想

2009-09-21 02:43:25 | CANNAN(カナン)(2009夏)

 いよいよ話はカナン対アルファルドの宿命の戦いへ。ここまで引っ張った分、どんな結末を迎えるのか気になります。久しぶりにアクションも見れてよかったです。


 あれから宿でマリア、消えた村で撮った写真のネガを見ていました。マリアはその写真に何を見出すのでしょうか。その写真を見て、マリアはカナンが今も思い悩んでいることに気づきます。そこでマリアはカナンの様子を見に行くことにします。
 ユンユンと御法川は部屋に居残り。サンタナとハッコーがいなくなったせいか寂しくなった気がします。で、二人共ファクトリーで色々あったせいか暗い様子…。
 そんな中御法川はこう呟きます。

「この夜のすべてが間違っている。
 すべてが…」

 もうあんな状況ばかり続いているとそう思いたくなるのかもしれませんね…。ファクトリーでは本当色々ありました…。今回も出だしから暗いです。


 一方カナンは過去~前回まで自分が殺してきた人々を思い出し、アルファルドの言うとおり、自分が絶望なのではないかと思いつめてしまいます…。序盤の頃、銃殺しても感情を出さないカナンを見て、どうも釈然としなかったのですが、ここにきてこの問題に迫ってきたようですね…。でもカナンは自分のせいだと認めたくなく、苦しみます…。これは人間なら誰しも直面する問題なのかもしれません。それを認めるのにはやっぱり時間が必要そうです…。

 カナンはマリアがくると、平気そうに振舞います。カナンはマリアの想いに応えようと必死でした。でもマリアはカナンが無理していることに気づいていました。そして今カナンに何か声をかけなければならないことも…。でもマリアはカナンに何を言っていいか分からず、結局何も言うことができず…。一度は絆で結ばれたと思った二人ですが、やはりこのままとはいかないようです。あの時の約束はマリアの一方的な思いがあったのでこれでいいと思いますが、残り少ない尺で描き切ることができるか気になります。
 でも二人が思っていることは一緒のもの。

 マリアと一緒なら…。
 カナンと一緒なら…。

 二人はお互いに対し、そう思っていました。二人の友情はどうなっていくんでしょうか。


 翌日。車が故障して動かなくなったため、御法川は車を修理した後一人で帰る、3人は先に帰って欲しいと言います。これに最初は戸惑っていたマリア達ですが、従うことに。これでまた一人話から離脱でしょうか。御法川だけは最終回に何が起きても生き延びる気がします。ゲーム的にも。
 そんなこんなでカナン・マリア・ユンユンの3人は列車で帰ることに。最初は楽しそうにしていた3人ですが、列車で何も起こらないはずはなく…。ここで検問がやってきます。
 検問が行われる中、カナンはここでシャムに関する過去の思い出してしまい、どこかへ向かおうとします――。そしてその先でカナンはシャムに会います…。まあカナンが作り出した亡霊のようなものでしょうか。またその後、シャムの周りにカナンが殺した人々が…。今の悩むカナンにとってこれは試練になりそうです…。

 一方マリアとユンユンはいつも通り。ユンユンが面白くて和みました~。戸松さんの演技が今回も光っています!ユンユンもまたCANNANに欠かせない存在です。ユンユンがいなかったら更に空気が暗くなりそうです…。
 でもその後アルファルドがやってきて――。唐突に現れたアルファルドに二人は同様します…。が、アルファルドはあまり気にせず、いつも通り一方的にマリアへ話をします。アルファルドは、「カナンは原始人、マリアは頭がいい」と、マリアに対し、何かを促してきます。
 アルファルドはこれまでカナンがここまでこれたのは、マリアという「守るべき光」があったから、カナンは力を発揮できたと語ります。マリアの存在は思っていた以上に大きいものだったのかもしれません。状況が近づく今、アルファルドは守るべき光であるマリアに何かを求めているようですが…。


 一方カナンは皆から攻められて動転…。今までになくカナンの声に感情を感じます…。そこからカナンの苦しみが伝わってくるようでした。
 カナンはいつものように、共感覚を使い状況を見定めようとしますが、それをシャムに咎められます。

「持ち合わせの奇異の感覚に頼らず、
 ただそのまま、有りのままを見つめろ」

 これもまたここまで見ていて気になった点でした。力を失った時があったものの、カナンは常に共感覚に頼りっぱなしだったんですよね…。結局自分自身の目で現実を見ないと、前へ進むことはできないんじゃないかと思います。この問題にどうカナンが向き合うのかも気になるポイントです。
 そこでカナンは現実に意識が戻されますが、そこにはたくさんの死体が…。幻と関係あるのでしょうか…。これまた惨いシーンでした…。その後も幻のシャムはカナンに厳しい言葉を投げかけるばかり。シャムはカナンが現実を見ないことを責めているようでした。
 なんかここら辺の話を聞いている時は、闘争代行人という設定はもう意味ないかも…とか思ってしまったりしました。カナンはなかなか活躍できないですね…。


 またその頃アルファルドは、マリアの役割について話していました。

「お前はカナンの力を
 目覚めさせる起爆剤になる」

「分かりました」

 やっぱりマリアの役回りはそこなんですね…。また捕らわれの身になってしまいそうな予感が…。そのアルファルドの話をマリアはいつになく真剣に聞いていました。そしてマリアはアルファルドの写真を撮らせてもらうことで、その役目を受け入れることを決めます――。マリアはカナンの隣を歩くためにマリアは決意しました。
 アルファルドも「いいだろう」とその条件をのみます。が、アルファルドがおとなしくしているはずもなく、ここでアルファルドはマリアへ向けて発砲――。アルファルドはやっぱり悪人なのかも…。アルファルドは何故マリアを撃ってしまったんでしょうか…。
 その銃声を聞き、カナンは胸騒ぎを感じ戻ることに…。いよいよアルファルドとの戦いの時が迫ってきました。


 後半。元の車両に戻ってきたカナン。そこでカナンはマリアを探そうと共感覚で探ろうとします。でも二人はいなくて…。が、その時アルファルドはカナンを狙ってきます――。やっぱりアルファルドはカナンと戦うことを望んでいたようです…。に、しても関係ない人巻き込みすぎでは。

 ここでマリアがどうなったのか明らかに。マリアは致命傷ではないものの、負傷していました…。で、ユンユンがそんなマリアの手当てをしていました。てきぱきしていてユンユン頼りになりますね~。アルファルドは二人を列車の一室に閉じ込めていました…。アルファルドはいないものの、部屋にはなんと時限爆弾が…。危うい状況が続きます。
 手当てを受けている最中、マリアは自分がカナンに光を求め続けていたことに気づきます…。それをマリアは苦く感じていました…。


 対峙するカナンとアルファルド。ここでカナン対アルファルドの銃撃戦が!久々のガンアクションです。やっぱりCANNANの魅力はガンアクションなのかも。
 どちらがカナンかで争う二人。アルファルドもカナンという名に執着していたようです…。アルファルドもまた心のどこかではシャムの一番でありたいと思っていたのかもしれません。またアルファルドがここで上着を脱ぎました。アルファルドもいよいよ本気モードなのかも…。ようやく二人がまともにぶつかる時がきたようです…。
 二人は自分を正当化しようとしますが、そんな中アルファルドが「カナンがあそこに現れなければ死ななかった」と言ったことでカナンは動揺し始めます…。アルファルドと会うといつもカナンはそうなってしまうような…。

 葛藤する中、マリアのことを思い出すカナンですが、どうにも心が定まらず、アルファルドに翻弄されるばかり…。でも今回の二人を見ていると何故か百合というワードが浮かんでしまったり…。
 またその頃マリアはカナンは赤ちゃんだと思っていました。マリアにとって全てを無条件で受け入れる存在であるカナン。そう言われるとしっくりくる気がしました。
 でもマリアはカナンが普通の女の子になってしまったら、自分には受け入れられないと思うように…。カナンにとってはどっちかというと良い変化だと思いますが、状況が状況だけに色々不安です…。

 そんな中、この危機的状況に、ユンユンは飛び降りて脱出しようとしますが、マリアは無理と受け入れず…。まあ怪我もしていますし、色々無理がありますね。でも代わりにマリアはユンユンにあるお願いをします…。マリアもマリアなりに動こうとしていました――。

 アルファルドに追い詰められるカナン。ここでアルファルドはカナンを殺したいと思っていないとカナンに話します。ここにきて、それはないような…。アルファルドの狙いは更に先にあったようです。
 ここでアルファルドはシャムとの日々を回想。アルファルドもまたカナンと同じように、シャムに応えようと必死だったようです…。アルファルドはシャムに「極限」だと例えられたことを喜び、シャムに応えようとしていました…。何がアルファルドをシャム殺しに向かわせたのか気になるばかりです…。
 そしてアルファルドはここである決意をします――。

「私が殺したいのはお前じゃない。 
 私は、お前を、絶望を殺して…。
 私はシャムの亡霊を撃ち抜く――」

 アルファルドが殺したいのはカナンという絶望、そしてシャムの亡霊でした。現時点では戦いはアルファルド優勢――。ここからカナンが立ち直ることはできるのでしょうか…。

 一方列車の外を行き来して、何かに対して頑張っていたユンユン。なんとユンユンは車両を切り離してしまいます…。カナンを守ろうとしていました…。ここにきて急展開です…。
 マリアは自分はカナンの光になれないと、自分を犠牲にして、カナンを守ろうとしていました…。マリアはカナンに謝りつつ、その運命を受け入れようとします…。

「ごめんね、カナン…」

 切り離された瞬間は本当呆然としました…。こうしてまた離れ離れになったカナンとマリア。また再会することはあるのでしょうか。カナンがこれを知ったら何か状況が変わりそうな予感はしますが…。最終回前で展開が派手に動いてきました。


 次回は最終回「キボウノチ」タイトルのチが「地」なのか「血」なのか気になるところ…。マリアの生死はいかに。爆弾は起動してしまうのでしょうか。に、してもリャンが出ないとCANNANは何か寂しいですね…。だいぶキャラも減ってしまいました。カミングズは今回出るのを考えるともう死亡確定でしょうか。
 なんか上海から離れてから展開が暗い方向に向かい続けているので、最終回ではまた上向きに向かえばいいなーと思います。この流れのまま終わってしまったら、なんか「結局なんだったんだろう…」と疑問に残ることばかりなような…。とりあえずカナンとアルファルドの決着がちゃんとついてくれればいいなーと思います。今回はキャラの心理描写が入りこんでいて感想が難しかったです。ここまで悩んだのは久しぶりだったかも…。


 ではまた次回に!

 



1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みう)
2009-10-09 08:47:57
こんにちは。12話見ました。何ていうか・・・いろいろ危険な状況でしたね。マリアとユンユンのいる部屋には爆弾が仕掛けられているし、カナンとアルファルドもなんかバトってるし・・・緊張感のある12話でしたね。マリアどうなるの?カナンとアルファルドは?みたいな気になる終わり方でしたね。
返信する