コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアントキリング)#228 モーニング49号 感想

2011-11-07 23:49:42 | GIANT KILLING (原作感想)

 何かが起きそうな予感がするここ数話。そしていよいよ今回その時が…!ゴール前の攻防戦は何が起こるか予測できず、読んでいてワクワクしました。今回はベテラン陣に注目です。ベテラン勢の粘りがゴールを呼び込んだ…そんな気がしました。


 また今週のモーニング表紙はメインが試合中の椿…!これまでにない勇ましさと気迫が…!

 より熱く、より巧く、より速く、より強く。

 と、キャッチコピーがまた素晴らしいです~。とにかく椿が逞しすぎる…!今後の椿の活躍にに更に期待が…!作中でもこのシーンが見られますように~。

 ETU対川崎戦、2-2で後半が続きます。ボールをキープして川崎側のゴールへと駆けるガブリエル。それと呼応するかのように堺もゴール前へと駆けていきます。星野もかなり警戒していたりと、またゴール前の激しい競り合いが始まる予感がしました。
 そんな中、ハーフタイム中の達海の発言を思い出すガブリエル。ガブリエルにとってそれは当たり前のことでした――

『観客を騙して楽しませろだって?
 そんなの僕にとっちゃ…
 当たり前のこと過ぎるよ!!』

 ガブリエル、達海とは結構気が合うのかもしれません。そうして川崎の選手・草野を抜き去り、右サイドから一気にゴール前へと詰めるガブリエル…!ここの抜き去るシーンはガブリエルの鋭いところが見えて良い感じでした。
 これに気をよくする達海、ガブリエルのプレーにヒヤヒヤする堺。達海とガブリエルはやっぱり考えが似ているのかもしれません。堺はこの試合、何か苦労人な気が…。
 そうしてゴール前に迫ってきたガブリエル。ETU・川崎の選手共にゴール前で構えます――。ETUが星野からゴールを奪うことができるのか心配する藤澤さん…。ETUの関係者は皆ゴールの瞬間を待ち望んでいるようでした。
 そしてここでガブリエルがゴール前にボールを入れてきます!!誰がこのボールを受けるのかなかなか分からず、読んでいる時はヤキモチさせられました~。
 ですがここで真っ先に飛び込んできたのはやはり堺!ゴールへの執念は誰にも負けません!さすがベテランFW。堺も今度こそチャンスをものにしようと必死になっているようでした。ここの堺の表情、気迫がものすごかったです…!
 そんな堺を迎え撃とうとするのが、やはり星野!星野も前の競り合い・堺のゴールにかける情熱を感じ取っていて、かなり警戒します!

『そしてあんたは
 今度こそという思いで
 シュートを狙ってくる…!!

 俺の読み勝ちだ!!
 堺…!!』

 堺がシュートを打とうとしているのを見て、自信満々になる星野。ですがここは堺。そう簡単には終わりませんでした…!


「はっ!悪いな」


 堺もまた自分を星野が止めにくることは予測済み。堺は星野をギリギリまで自分に惹きつけ、横にボールを軽く蹴ります――。ここの堺のしてやったりというような笑みがたまりません…!最後の最後でベテラン・経験の差が出たようです。
 そして横には丹波が控えていて…!ここでまさかの丹波!!そして丹波は堺からボールを受けて、そのままボールをゴールへシュートします――。堺が星野を引きつけていたおかげでゴールはがら空き。ボールは見事ゴールへ吸い込まれて行きました――


「きっ…決まった―――っ!!!」
「ETU逆転!!
 決めたのはベテラン丹波――!!!」


 丹波の鋭いシュートが印象的でした。文句なしのゴールです!堺だけでなく、丹波もここでベテランの意地を見せてくれました~。ゴールした瞬間はいつものようにキャラそれぞれの表情がじっくり見れてよかったです。驚くキャラが多い中、一人苦い表情のネルソン監督。やはり不意をつかれたんでしょうか。
 そうしてETUがまた点をとり、これで3-2に!!スタジアム中大盛り上がりです!!ベンチの達海達はもちろん、スタンドの村越達もゴールの喜びをかみしめていました!!

「うおっしゃ――っ!!」
「でかした堺!!」

 会長達は相変わらずはしゃぎすぎて、副社長から睨まれていました~。副社長はこの光景を見ても何も考えは変わらないんでしょうか…?その辺は試合後に期待したいと思います。
 こうしてETUは逆転に成功。川崎側もこの失点は堪えたようです…。そんな中、今のプレーを振り返る堺。

『以前の俺だったら
 何が何でもシュートを
 打ちにいってたろうな…』

 堺は今の自分はFWとしてはどうなのかと、自分が決めにいかなかったこと、得点に貢献したことをFWとして素直に喜べずにいました。


『いくら仲間のゴールを演出しようと
 てめえがゴールを決めなかったら
 そいつはストライカーとは呼ばれねえ

 FWは点取ってナンボ…
 ゴールにこだわらなくなったFWは
 牙が抜けたも同然だ

 この試合…
 得点の場面には絡んだ
 そしてチームも逆転した』

『でも俺は
 もう牙の抜けたFWなのか…?』


 FWとしてのプライドが人一倍高い堺らしい悩みです。でもそういう堺の生真面目なところが魅力なのかもしれません。苦悩する堺の描かれ方も、堺の精神面をよく表していてよかったです。悩む堺がじっくりと描かれていて読み応えがありました。牙という言葉がまた熱さが感じられて良い感じだなとか思ったり。悲壮感がまた…。
 自分でシュートを打たなかったことで、自分はFWとしてもう終わってしまったのかと思いつめてしまう堺。ですがここで丹波をはじめとするETUの選手達がゴールに貢献した堺を褒めまくってきます!

「うら――っ!!
 堺――っ!!」
「あ?」

「わりいな――っ!
 おいしいところ
 かっさらっちまって!
 今度おごったる!」(丹波)
「渋い!渋すぎるっつの堺さん!!」(夏木)
「何スか!あのクールっぷりは!
 俺なら絶対キーパー正面に
 蹴って取られてる!」(世良)

 そうしてゴールの喜びを分かち合おうとするチームメイトの面々!丹波も堺のプレーに大興奮!堺のプレーは間違っていなかったと証明された瞬間でもあったんじゃないかと思います。誰もが堺のプレーを高評価していました!同じFWの世良と夏木の言葉がまた面白くて良い感じでした~。世良のセリフに大阪戦辺りを思い出してついニヤニヤが~。堺はやっぱり二人の良き先輩のようです。
 このシーンは和気あいあいという感じで微笑ましい気持ちになりました~。やっぱりゴールした瞬間は格別ですね~。この瞬間があるからジャイキリを読むのはやめられません!
 そんな興奮するチームメイト達に戸惑う堺。

「んだよ!
 いってーなお前ら
 !」

 そんな中監督である達海の方を見つめる堺。達海もまたグーサインを出して、堺のプレーを称えます――。達海もまた堺のプレーを高く評価していました。達海のグーサインはやっぱりなんかグッときます!
 そんな達海のサインに驚く堺…。堺にとってそれは希望となったのかもしれません。そしてその後納得したのか、笑いながら達海と手を組み合う堺。

「……はっ」

『もともと大したFWじゃねえ
 プライドなんてあってないようなものだ
 でもよ
 このポジションはそう簡単には譲れねえ』

 堺もそれで自分のプレーが間違っていなかったと確認し、FWとして現役続行を決意。自分がこれからETUでどういう姿勢でプレーするべきかということにも気づきます。そうして堺は気持ちを新たにして、ピッチへ戻っていきます――


『周りの能力を引き出してやる…
 状況に応じてチームのためにプレーをする…

 それがここで生き残るための
 今の俺の…

 FWとしての
 牙のむき方なんだよ!!』


 この試合で堺も選手として、FWとしてまた成長したようです。これからもベテランFWとして現役を続けて欲しいと思います。若手だけではなく、ベテランもまたこの試合で成長が。
 今回最後はそんなETUの様子・達海を見て満足気な笠野さんで終わり。笠野さんもETUの成長と伸びしろを感じたんでしょうか。


 今回はETUがゴールを決めて逆転したり、FWとしての堺の姿勢がこれでもかというほど伝わってきたりととても熱い1話で、読んでいてたぎってきました…!FWとは何か、今回堺はしっかり示してくれました。さすがベテランFW堺さん。そして遂にETUが川崎から逆転…!とうとうキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!と読んでいる時は一人大盛り上がりでした!ETUもまだまだ成長するのかもしれません。
 ですが試合はもう少し続くようで…。後半も残り時間が少なくなって来ましたが、ETUはこのままリードを守りきれるんでしょうか…?後半最後の最後で逆転するという流れが多いETUにしては珍しい展開。川崎の最後の猛攻をETUは止めることができるのか、そこにも注目していきたいと思います!

 ではまた次回で!

 



2 コメント

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いつも見てます。 (おっちゃん)
2011-11-10 22:58:40
すごいなぁ、と思ったのが、21巻が発売された時。
ジャイキリを読み出したのがこの2ヶ月くらいで、その時はまだ20巻までしか出てなく、その先からの展開が気になり気になりたまらなくなって、このサイトにぶつかった次第です。
で、山形戦の全容が判明し(笑)、安心して21巻発売を待って購入…そこで仰天。テキスト読みながら、勝手に思い描いていた絵やコマ割りが、実際にコミックになっている感じをめちゃめちゃ受ける!てか想像通りの『絵』が展開されていく!これ凄いですよ。テキストって人に想像させるだけでも難しいのに、実際の絵やコマ割りを想像させる、っていうのはなかなかできないです。
これからも、連載ベースの感想、本当に楽しみにしてます。

今回の話も、本当にわくわくしましたね~。
堺、オットコマエです。
ひとつ思ったのが、カブリエルがサイド上がるときのイラッとした表情。
あれ、前話(?)でビシッと指差して、アーリーの選択肢もあるぞ、とりあえずボール寄越せよ、って伝えたのにまだ上がりやがってこんにゃろう、早く寄越せよ、って感じも出てましたよね~。
それとボールを受けてからの選択肢でパスを選んでしまった(主に相手キーパーの心情を読み取っての事だろうけど)事に、それでも点を取りに行くのがFWなんじゃねえのか?っていう後悔、それを乗り越えていく決意が出てた感じがします。
周り活かそうにも自分に得点のニオイがしなければ相手は騙せない、一番しんどい道を行くんだなぁと思いました。

すみませんグダグダ書きましたが、楽しみにしてますので~。
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コメントありがとうございます! (ソウキ)
2011-11-17 22:36:58
 おっちゃんさん暖かいコメントありがとうございます~。
 私もジャイキリを読み始めた頃が2巻発売・本誌が4巻の中間辺りで、3~4巻の内容が分からずモヤモヤ・困っていた時期があるので、そのお気持ちよく分かります!そんな思い出もあって、お役に立てたことが嬉しいです。
 状況説明などに関しては毎回感想を書く時、ここまで書く意味あるのかなとか、読んでくれる人いるんだろうかとか悩んでいたのですが、おっちゃんさんのコメントで救われました!今なら書いてよかったと強く思えます!!

 今回の話も面白かったですね~。1つの局面をとっても色々な駆け引きがあってサッカーも奥深いスポーツなんだなと感じます。心理面に関しても深く描かれていて良いですよね。ジャイキリ本当に面白いです!

 最近感想を書くのに詰まっている部分があったので、コメントとても励みになりました!これからも頑張って感想続けていこうと思います!

 ではでは~。
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