今回は5回の西浦高校の攻撃がメイン。じっくりとその様子が描かれていきます。栄口の活躍にドキドキでした~。特に瞑想のシーンには感激でした!
始めは前回のおさらいから。やけに長かったような・・・。アウトになった真柴、青木は「監督に怒られる~」とビビっていました。でも監督は冷静。その後は5番の河合。河合は西浦の落ち着いたプレイを素直に賞賛。
『一点勝ってるこのプレッシャーの場面で、一年生投手が随分落ち着いてる。
捕手だって目の前に球、転がれば咄嗟的に拾いに行きたくなるのに
よく飛び出さずにガマンしたぜ』
対する阿部も河合を警戒。アウトをとったもの、まだサードランナーがいる状態。油断はできません。そうした打席ですが、1球目はストライクで2球目は打ち上げた打球を田島が滑り込んでキャッチしアウトにします。こうして4回も西浦は無事守りきりました。これに浮かれる三橋。と、河合とすれ違ったと時に三橋は滑って転びそうになります。が、とっさに河合が三橋の服を掴み、助けてくれます。これに横にいた田島も「わっ、スゲ!」とびっくり。この後の
「・・・気をつけて歩けよ」
と言う河合とそれにうなづく三橋のやり取りが何だか良い感じでした。その後の三橋、田島のやり取りも。
「かっこいーやさしー」
「いっ、いい人っ!」
と2人は感嘆とした様子で河合を見送ります。河合も確かに良い人ですね~。が、三橋がコケそうになっていたのを見た阿部は「コケた・・・」と顔が真っ青。ちょっと心配しすぎなような気もしますが、三橋を心配する阿部は見ていて何故か面白いです。
モモカンは4回を無事に守りきった選手達を褒めます。でも阿部は尚も桐青を警戒。
『青木も河合も監督に呼ばれてる。青木は置いといても、
河合への決め球は二打席とも三橋の「まっすぐ」だ。
あの真っ直ぐを変に意識してくれると面白いけどな』
と投球を見破られることを恐れている様子。そして心配なことがもうひとつ。次の回は三橋が1番目のバッター。阿部は張り切って打とうとする三橋にこう言います。
「三橋」
「阿部君」
「あのな、あ・の・な!
お前、今日は打つな」
この阿部からの言葉に三橋は激しく同様。キラキラとまばたきをしながら過剰にモジモジします。このキラキラとしたまばたきはもうダメです、笑いが止まりませんでした!効果音といい、やり過ぎ~!!阿部もこんな三橋の様子を見て苦々しげに後悔。結局
「ウソだよ!オレも続くから打てよ!」
「・・・うっ」
「どんどん振ってけよ!」
と三橋に打つようにと言います。でも阿部は
『クソ、打つ方イジると投げるほうまで一気に崩しそうだぜ。
さっきコケたのは「足にきているから」とは限らないけど、
あいつが今どっかおかしいのは確かなんだ。
三星相手とは訳が違う。どんどん振ってさっさと三振して来い』
と、三橋が三振すると踏んでいました。さて、これがどういう結果に結びつくんでしょうか。一方西浦では高瀬のモーションを盗んだ田島が皆にそれを説明しているところでした。でもなかなか説明しづらいようで田島は困った様子。どうやら背中のより具合がポイントらしいですが・・・。西広の反応がおもしろかったです!これを聞いたモモカンは田島に出られる間はずっとコーチに出るように指示。水谷も見極めようと「あとでもー1回やってくれ!」と頑張ろうとしていました。モモカンも「田島君でホンットーにスゴイ子!」と感心。
そうして5回表西浦高校の攻撃に。一番は8番の三橋。三橋はさっき阿部から「打つな」と言われたことが気になっていました。それが1打席目変なふうに打ったからかと考える三橋。あながち間違いではないかも・・・。でも三橋は「ドンドンうてよー」と言われたことを思い出し打つことに集中することに。1球目、2球目はファールでしたが、前の試合時よりは上手くなっている様子。モモカンはこれが角材での練習の成果とバッティングが安定していると感心。でも阿部は
『ンなおもいっきり振ンな!疲れるだろーが!』
とイライラ気味。今回阿部は三橋の心配しているところが目立ちますね。そして3球目はボール。で、4球目ですが、高瀬は雨の影響で手がボールが湿りボールを上手く抜く事が出来ずに、デッドボールになってしまいます。これにはもちろん阿部が大慌て。高瀬もちょっと心配。
「!!!!のアホ!!!どこ当たった!」
「投手だ、やっべェ・・・」
とケンカごしで三橋の方に寄ってきます。デッドボールより阿部の方が怖い・・・。その後2人の不毛なやりとりが続きます。
「イタくないよ!!」「!」
「うるせえ!!どこ当たったんだよ!!」
「あ、阿部君・・・イ・・・・・・イタく、ない」
「てんめぇ、ふざけんなよ!!手ェどけろ!!」
と阿部は何かシャカシャカとスプレーを取り出してきて、痛くないと言い続ける三橋にケンカごし。そんなビビる三橋の様子を見て高瀬はまた笑いを抑えきれなくなってきます。
『笑っちゃダメだ、マズイって・・・!』
まあとにかくモモカンも言うとおり1塁にランナーが出ました。高瀬も笑いが収まり冷静に。
『治まった…。笑ってる場合じゃねェよ。
ボールがいい具合に湿ってフォークが上手く抜けなかったんだ。
焦って手元狂っちまった。イタくねーつってっけど投手相手にマズかったな。
今のトコ回転かける分には調子いい具合だけど、この先、抜く球は怖いな』
と若干不安に思っている様子。この間の三橋、田島のやりとりは微笑ましかったです。そして次のバッターは9番の阿部。阿部は『あのアホーが、最悪の形で出やがって』と苦々しげに思いつつバットを構えます。モモカンは「三橋君でも走ってもらうよ」と盗塁を皆に指示。阿部はますますイラついてきている様子。指示を受けた田島は早速高瀬の背中のしわを見て見切りをつけ、三橋に盗塁を指示します。結果、2塁に盗塁を成功させます。三橋のスライディングが何かギャグっぽく見えてしまいます。この盗塁によりモモカンは阿部に「三橋君を大事に運んで!」とバントを指示。阿部は
『バントか。オレは流すの得意じゃねーかんな。
・・・ん、青木のゴロが止まったトコ、
田島のスライディングでさらに荒れている。
狙ってみっか?』
と目の前の溝に狙いをつけてみることに。桐青もこれに警戒しますが阿部の作戦にハマリ、3塁に三橋、1塁に阿倍にと、攻撃を許してしまいます。監督も阿部を苦々しく思いつつ、冷静に分析を続けます。続く1番の泉の攻撃ですが、この攻撃は三振で1アウトになってしまいます。
続く攻撃は2番の栄口!久しぶりの世界の栄口~!栄口はサードランナーがいることを気にしてつい三橋を見てしまいます。例によってこれにビビる三橋。ビビった三橋を見て栄口はちょっと慌てつつも、笑みを浮かべて
『にらんでないぞー!サードランナー見ただけだぞー!』
と三橋ににらんでないとアピールします。が、三橋はニヤケながら汗だらだら。栄口も『うわ~分かってなさそ~』と青ざめます。でも西広が
「三橋!瞑想!サ・ア・ド・ラ・ン・ナ・ア・!
三橋が!サードランナー!」
と、フォローに入ります。これに三橋は今まで自分もサードランナーを見ていたことを思い出して、
『そーだ、守備中はオレも散々見てた。
今はオレがサードランナーなんだ!』
三橋は気を取り直します。西広ナイスフォローでした。これに栄口も安心。でも、
『西広ナイスフォロー。
つーかいまだにニラムとか思われてんのかなー
・・・ちょっとヘコムよ。
でも、まーいや。サードランナー!』
と三橋の反応にちょっと傷ついているみたいです。頑張れ、世界の栄口!とはいってもなかなか攻撃するイメージが湧かず、栄口は攻撃するにあたって今までの瞑想を思い出します。
『ランナー見て、いきなりリラックスはないな。
でも思い出せる。
ー朝のグラウンド、靄と緑の匂い・・・
まだ低い気温、鳥の声、隣の奴の、手の温度・・・。
オシ!力抜けた気ィする!』
ここの栄口の瞑想するシーンは原作でも好きなシーンだったので、アニメではどうなるかなーと思っていましたが、素晴らしい出来栄えでした。朝の独特な空気が伝わってくるようでした。今までの練習の成果がここに表れているように見えます。
そして栄口の打席。桐青監督は栄口で攻撃してくると読み、自信満々で指示を出していきます。1球目はボール、2球目もボール、3球目はストライク、4球目もまたストライク。あとがなくなります。その中で桐青の監督はサードランナーが投手ということを思い出し、スクイズ警戒を解きます。と、モモカンはこれに気づき
『やるならここしかない!必ず転がしてよ、栄口君!』
と栄口にスクイズの指示を出します。栄口もこの指示を受け、備えます。
『2-2からのスクイズか。三橋はエンドランから突っ込んでくる。
当ててやんなきゃ危ねえぞ。
2ストライクだ、空振ってもファールでもアウト!
気づかれるな、チャンスは一回!サードランナー!』
三橋もこれにビクビクしつつ、コーチの指示でホームへ走り出します!これに桐青は驚き。両者見守る中、高瀬が投げた球は栄口が懸命に打ち、チャンスを作ります。三橋もまた懸命に走ります。栄口はファーストには走らず、「三橋、ノースライ!」と指示し、三橋を怪我させることなく走らせます。そして三橋は無事に
「にってんめーー!!!」
と、ホームベースへ!!これにより西浦は追加点を得ることに成功します!!西浦側は皆これに湧きます!!セカンドに行った阿部も『は~~接触なかった~~』と一安心。桐青監督は読み負けしたことを悟り口惜しげです。そして今回最後はルリのこのセリフで締め。
『レンレンの、レンレンのチームが、勝ってるんだ!』
次回は「桐青の実力」どうやら西浦優勢が揺らぎ、状況がピンチになっていくようです。ここからが正念場ですね。次回はよりいっそう阿部に注目して見ていきたいと思います。