コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

おおきく振りかぶって 第21話『もう一点』

2007-09-01 15:28:34 | おおきく振りかぶって(2007-2010)

 今回は8回表田島と高瀬の勝負がメイン。緊迫した戦いには見ていてドキドキしました。そして結果は…。今回最後の方の皆の励ましのシーンが特に好きです。


 最初は浜田は球場を見つめている様子、河合が三橋の決め球に関して考えているところから。河合は徐々に三橋の決め球が「変なストレート」であること、そして阿部がこの試合通しての配球を桐青を調べた上で、投球を組みたてていると気づき始めます。この合間の三橋と阿部のやりとりがまた良~。阿部は相変わらず世話焼き上手です。そんな風に考えている河合に山ノ井が声をかけてきて、河合は改めて気合を入れ直します。
 8回の表西浦の攻撃。まずは3番の巣山の攻撃からです。巣山は『クリンナップに回るのが最後かもしれない』と考え
 
『確実なものを狙おう』

 とストレートを狙うことにします。1球目はボール。デッドボールすれすれで巣山はビビり気味。河合も『ビビれ1年!』と巣山を威嚇。ですが巣山はビビりながらも

『イヤ、デッドボールは結果だ!気持ちとしてはオレは打って出る!』

 と強気にバットをかまえます。巣山の強い気持ちが伝わってきました。そして2球目。2球目は打ったものの、良い当たりではなく巣山もやばいと感じます。が、運良く守りの3人が「お見合い」となります。ラッキーでした。これにより巣山は1塁に出ることに成功します!
 次の打者は4番の田島。チャンスです。モモカンは

『ここまでの盗塁で、キャッチャーはいつも以上にランナーを気にしている。
 うちの子らが、河合君から盗むのは普通の状態でも難しい。
 田島君ナシの盗塁は無茶かもね。
 ただ、こちらが走ると思われてるなら、
 走るまでカウントを整えに来るのが高い。そこを狙って!』

 と考え指示。やはり盗塁を指示できるのは今のところ田島だけ。一方河合は今までの打席の結果からあまり評価はしていない様子でしたが田島のバットのかまえを見て

『なんつー自然な構えだよ!。
 こっからならどんな球にもすんなりバットが出そうだぜ。
 走るまでは打たなくていいからこの構えなのか?
 ここまでの打席の結果、試合の流れ、目の前のこいつ、
 どの情報を重視するか――』

 と田島の実力を測りそこなっていました。そこで河合は1球目はシュートをかけるように高瀬に指示を出してストレートを投げます。結果はファール。田島も打ってきます。高瀬もまたその指示で河合が田島を警戒しているということを感じ、

『オレのシュートは金属バット相手じゃ問題にならない程度しか変化しない。
 だから試合じゃめったに使わない。シュートを使うのは和サンが、
 バッターの力量を計りかねて、ストレートに保険をかけてる時なんだ。
 保険は正直「気休め」にしかなってないと思うけど、
 和さんが4番をチェックしてるって事は分かる。
 
 打てねえ4番の印象は捨てよう。こいつには気合い入れてく』

 高瀬もまた田島に本気を出していくことを決意。田島も

『今の球、手元でズレた。打席立たなきゃわかんないくらいの変化だ。
 ビデオじゃ見逃したな。
 ストレートとタイミング変わんねェなら、当てられっから関係ねえけど!』

 と真剣にバットをかまえます。やっぱり打席の田島はカッコ良いですね。
 2球目はボール。高瀬が力を入れすぎてしまいます。これに河合は高瀬に自分の迷いが伝わったことに気づき、やや恥じている様子。一方田島は変わらず集中を保ち、真剣そのもの。
 3球目はストレートを空振り。モモカンはそろそろシンカーが来ると読み、田島に指示を出そうとしますが、田島は集中していて気づきません。ムラムラするモモカンの様子を見ている西浦の面々の怯えたような表情がちょっと面白いです。でもモモカンは『打者の方が空気を読める』と考え、結局田島に任せることにします。
 巣山が様子を見る中、田島はストレートをファール。西浦の面々は『スゲェ、ストレート勝負!?』とその打席に圧倒されていきます。見ている人々はその打席に見入ります。
 そして7球目になったころ桐青側から応援の声が。西浦側もこれに負けじと浜田が、「田島コール行きまーす!」と応援を始めます。これにベンチも田島コール一色。そうした中の勝負はファール。長い戦いになってきました。そんな中、田島の1球目から変わらない自然な構えを見て、河合はしびれをきらし

『これじゃ準太が先に切れる。
 ボールカウントに余裕があるうちにシンカーを混ぜて、
 こっちのペースを整えよう。ストライクゾーンには入れるなよ』

 とシンカーを指示。ボールになります。田島はまだシンカーをつかめていない様子。でも田島の集中は崩れることはなく。

『手の届くとこにくれば、打つ!』

 とまだまだ諦めません。その変わらない田島を見て、河合は

『ストレートやスライダーじゃ、打ち取れる気がしない!
 フォークも使えない、シンカーもボールは振らないじゃ、これしかないだろ!』

 と奥の手ともいうべき球を指示します。それは「シンカーを真ん中」に。その指示に高瀬は始め、遅い決め球であるシンカーはあまり好きじゃないと途惑っていましたが、

『でも和サンがいいっうから投げてきて、桐青のエースにもなれたんだ。
 和サンもシンカーも信じて、投げろ!!』

 と河合のことを信じて真ん中にシンカーを投げます!河合との今までの信頼関係がよく分かるセリフです。そうして信じて投げた球は見事にストライク。田島は惜しいところで球を逃します。この回の勝負は桐青に軍配が上がりました。これで1アウトに。田島は悔しさを感じます。

『……くっ……そおお!!!今のはストライクだったのに!
 これが高校野球のレベルなのか!!
 これでオレの打席もう……』

 と、じわりと涙が。高瀬は田島にとって今までにないくらいの強敵だったのかもしれません。落ち込む田島を見てモモカンは不安に思いますが、田島は、

「スンマセンでした!オレ、コーチャー行きます!」

 モモカンに謝ったあと気を取り直してコーチャーに出ます。田島の強いところを見たような気がします。その姿にモモカンも感心し

『4番が落ち込むとチーム全体が落ち込むもんね。
 へこたれないでがんばって!』

 田島の後姿を見てエールを送ります。

 長い田島の打席の次は5番の花井。この打席では先の田島との勝負で高瀬の気が緩んだのかボールが続きます。そしてその最中には巣山の盗塁が続きます。2、3塁と手際よく進んでいく様には田島のすごさを感じました。これはなかなか…。その盗塁が続く状況に桐青もそろそろおかしいと感じ始めます。何故今までランナーがじっとしていたのか。監督は色々考えた末に

『あいつか!!4番は打席が終わってすぐにコーチャーに入った。
 それでもはじめの2球には間に合わなかった。
 だから5番の3球目から、ランナーが走ったんだ!
 間違いねェな。今まで3番が盗塁しなかったのも道理だぜ。
 逆に言やあ、モーション盗んだ指示ができるのは
 あいつだけなんじゃねェか……!?』

 と西浦では田島しかモーションを盗む指示を出来る選手がいないことにようやく気づきました。これがこの先どうなっていくのでしょうか。
 その後花井の打席は桐青の満塁策でフォアボールになり、花井は1塁に出た後、次の6番の沖もフォアボールで出塁します。狙いは当たりの少ない7番水谷でした。
 そして7番の水谷の打席。出る前の三橋とのやり取りがまた面白かったです。はっきりと「頑張って」と言えない三橋がもどかしい~。水谷はその三橋の様子を見て思わず笑います。そして

『何だよ、「レンレン」って。家族内でありえねェ!
 っつうかあの女誰だったんだろ?三橋の妹か?
 あんなトコまで入ってきちゃって三橋のあんなトコ見ちゃって、
 ビックリしなかったかな。
 ……オレはビックリしちゃったよ。
 三橋…あんな状態であと2回も投げるのか。
 ここまでがんばったんだもんな、最後までがんばりたいよな。
 オレも頑張りたいけど、田島が打てなかった球どうやって打つんだよ』

 
 と最初こそお気楽な様子でしたが、徐々に緊張していきます。このセリフ、私は何故か見るたび「ビックリしちゃったよ」で笑ってしまいます…何故。三橋の待機する姿が何だかかわいかったです。
 そんな中での打席。1球目はボール球を思いっきり空振り。何だか舞い上がっています。河合は最初それに「…フリか?」といぶかしみますが、すぐに素だと気づき水谷が打つ気だと確信。巣山はそんな舞い上がっている水谷の様子をマズいと思い水谷に、

「サードランナー!!」

 と声をかけます。これに水谷も状況を再確認し、気を取り直します。そして水谷は2番での当たりを思い出して

『オレは、7番用のスライダーを、打てる!!』

 とスライダーを打ちます。そしてその球はセカンドを抜け、巣山はホームインします!!花井もそれに続こうとしますが、惜しくもアウト。でも桐青と同点になることに成功します!!これに西浦側は沸きます!水谷母も大喜び。水谷自身もこの結果に

『やった―――!!』

 と喜びをかみしめます!!水谷、よかった~。
 でも続く三橋は三振で3アウトに。がっかりする三橋でしたが、田島が

「三橋、ドンマーイ!」

 と励ましてくれます。でもその後

「オレも、ドンマイ…。
 オレ、ちょっとカッコワリー。
 逆転するっつったのになー。水谷にイーとこもってかれた」

 と何だか気落ちした様子。前の打席のことを引きずっているようです。何だか切ない…。三橋もそんな田島の気持ちに気づき田島を励まします。

「……みっ、みんなっと、お、オレ!…で!おさえるから、…もう一点。
 もう1点ないと……逆転…ゲンミツ…って」

 ゲンミツを持ってきているところが何だか面白いです。途切れ途切れの言葉でしたが、田島もこの言葉に反応します。そして花井をはじめ西浦の面々も

「おー!こっそり落ち込んでんなよ!まだ試合終わってねーぞ!」

「9回に活躍しなよ」

「もー1回お前に回してやっから!」

 と皆田島のことを励まします。西浦の面々ってやっぱり皆気が良いです~。この皆の励ましの言葉に田島は

「ホッ、ホントに!!!?」

 と気を取り戻し、とても嬉しそうな様子です。チームメイトって良いな~と感じました。田島9回での活躍に期待です!!
 そして次は8回守りの回。最初の相手は4番の青木。阿部は

『この回だ!ここを抑えれば、勝ちが見える!!』

 と8回の守りに集中。最後の最後で阿部のモノノーグが入ってきました。やっぱり守りにならないと阿部のセリフって少ないんですよね。


 次回は「防げ!」とにかくこの回の攻撃を防ぐことが出来るのか、今までにも増して要注目です。そしてこの回には阿部お怒りなシーンが入ってくると思うので、その怒りっぷりにも(多分)注目です!
 今月号のアフタヌーンの展開の影響で、阿部が気になりすぎて困っている今日この頃…。今月号のアフタは阿部好きな方必見です。その感想はこちら。ネタバレOKな方はどうぞ。まだ読んでない方は、是非チェックしてみて下さい!

 



2 コメント

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はじめまして (ウサギ耳)
2007-09-01 19:21:34
トラバありがとうございます。
恐縮ですが、こちらからもトラバさせていただきました。
アニメだけでなく声優さんについても書いてるブログです。
今後ともよろしくお願いします!!
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コメントありがとうございます! (管理人:ソウキ)
2007-09-03 21:37:42
ウサギ耳さん、コメントありがとうございます。
こちらこそトラバありがとうございました。感想、キャラへの思いがしっかり書いてあって面白かったです。
今後とも宜しくお願いします!
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