禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

七走一坐

2014年12月29日 | 小さな法話
12月を「師走」と言いますが、
その昔、お盆のように僧侶が各家を読経して廻っていたことを語源とする説がありますが、定かではありません。
ただ、気忙しい「月」ではあります。

禅語に「七走一坐」(しちそういちざ)があります。
私たちは、日々を走り回っているようなことが多いようです。
しかし、いつも走らなければいけないのでしょうか。

もちろんそれがすべてではありません。
坐ってみることも、走っているのと変わりないという気づきを知ることが大切です。

自分を見失ったとき、走りすぎているなと感じたとき、すこしくたびれたとき、さまざまなときに、
私たちは坐ってみることも「アリ」ととらえるのです。