
先月から今月にかけて、音楽関係の映画を何本も見る事になっていますが、これもその中の1本です。
いつ公開されるかなと思っていたら、いつの間にか公開されていて、慌てて都合をつけて見に行きました。
自分にとっては、意外とボブ・ディランを聴いてはいなかったので、勉強のつもりで見に行きましたが、
思っていた以上に、見応えがある映画でした。
ボブ・ディランが登場する頃のフォークは、プロテストソングとしての形で広まっていました。
映画に登場するウディ・ガスリーも「我が祖国」ぐらいしか知りませんが、時事問題を扱った歌を歌ってきたのだとか。
初期のボブ・ディランを支えてきたピート・シーガーも、当局にマークされたりもしたようですね。
そしてジョーン・バエズとの出会いとシルヴィ・ルッソ(映画での役名。モデルとなったのは、『フリーホイーリン』のジャケットで有名なスージー・ロトロ)
との複雑な関係の事も描きつつ、ロックへの転換期となる「ライク・ア・ローリングストーン」の辺りまでの物語となります。
注目すべきは、主演のティモシー・シャラメ以下、吹替なしで演奏されている事ですね。パンフレットによると、シャラメは、
5年程かけて特訓してきたのだとか。バエズ役のモニカ・バルバロも、未経験からよくぞここまでのレベルに達したのだと思います。
役者というものは、ここまで役に没頭しなければならないのかと。尊敬に値しますね。映画では、かなりの時間の演奏シーンがありますが、
それだけ自信を持って勧められるレベルになっているんでしょうね。ボブ・ディランに興味があるのでしたら、見る価値があるかなと。
『名もなき者』観たい映画です。
ティモシー・シャラメの渾身の演技、そして演奏が素晴らしい~そう言われてますよね。
5年もの特訓だったのですね。
声も似てますね。
後追い世代ですが、始めて聴いた「Like a Rolling Stone」のインパクトは忘れられません。
ジミヘンのカバーなんですけど「All Along the Watchtower」も凄まじい衝撃で1日中聴いてましたね。
「エルビス」の映画も、本当によく勉強していたのがわかりましたが、
「名もなき者」は、それ以上に拘りを感じました。サントラも20曲以上ありますが、全て吹替なしですので。
衣装や背景も、当時のものを出来るだけ再現した感じですね。
冒頭の60年代のアメリカの様子が、インパクトありましたね。
割と淡々とした感じがありますが、自分には楽しめたと思います。
部屋の中でジョーン・バエズと一緒に「風に吹かれて」を歌うシーンは印象的でした。
https://www.youtube.com/watch?v=PDKnfxRIkQ4&t=115s
ボブ・ディランに関しては、有名な曲のみチェックしていただけなので、
この映画で少しは勉強できた感じですね。勿論、史実をそのまま描いているわけではないのは承知ですが。
マイク・ブルームフィールドと共演とかは、映画を見て知ったくらいなので。
アコースティックが前提のフォークにエレキを持ち込んだのが、
どれだけ反逆的だったかは、ブーイングからもわかりますね。
https://www.youtube.com/watch?v=G8yU8wk67gY