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月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.322 裸のラリーズ『拾得 Jittoku ’76 』発売予定&久保田麻琴『まちぼうけ』復刻

2025-06-04 09:57:53 | 発売予定

裸のラリーズの発掘音源の発売は、いよいよ70年代のライブとなります。『OZ DAYS』50周年の記念盤以来ですね。

今回の音源は、76年7月30日の京都拾得でのライブ音源です。

Les Rallizes Dénudés(裸のラリーズ) / 拾得 Jittoku ’76 

 

70年代のライブと言えば、77年の立川のライブがあり、最初のオフィシャルで販売されるぐらいでしたが、

1年前のこのライブは、かなり雰囲気が違う感じです。東京を活動のメインとしていたとはいえ、京都は地元ですので、何かが違う感じです。

メンバーは、水谷孝さん、中村武志さんの結成からのメンバーに、元・頭脳警察の悲露詩(楢崎裕史)さん、

そして93年の吉祥寺バウスシアターのライブで演奏していた三巻敏朗(サミー)さん。77年の立川のライブと同じメンバーですが、

立川では演奏していない曲もあり、聴き比べるのもいいかと。残念ながら、途中でテープが切れてしまったようなのが惜しいです。

今回も久保田麻琴さんのプロデュースとなります。CDとアナログ2枚組での発売となりますが、アナログの方には、

短いギターソロ2曲分が追加で収録されています。今回はアナログも買わないといけないのか。出費が嵩むので苦しいなと。

なお、TUFF BEATS ONLINE STOREで購入すると、アナザージャケット(カード)が付属する様です。

 

 

TUFF BEATS ONLINE STOREを見ていたら、久保田麻琴さんの唯一のソロアルバムである『まちぼうけ』もアナログで復刻されているみたいでした。

CD化された時には、いつの間にか廃盤になっていたので入手出来なかったもの。アナログでも何回か復刻されていますが、すぐに入手困難に。

今回は、最新リマスタリングによる復刻ですね。しかし、アナログ1枚で税込み5000円超えだったりすると、買うものを選ばないといけないなと。

久保田さんがまだ裸のラリーズにいた頃の録音で、水谷孝さんとの共作の『あさの光」というラリーズの曲のカバーがあるのが価値があるものだと。

短いながらも静かで心が落ち着くような曲ですね。

 

 

発売当初は話題にはならなかったようですが、アシッドフォークの傑作として再評価はされているようです。

大野克夫さんや後藤次利さんの参加もポイント高いですし、プロデュースに参加したのは、松任谷正隆さんだったりします。

 


NO.321 『P.K.O 』アルバム発売予定

2025-05-31 00:23:15 | 発売予定

PANTAの死去に伴い、製作が中止かと思われていた『P.K.O 』(パンタ・ケイイチ・オーガニゼーション)のアルバムですが、

2025年7月16日に発売される事になりました。

PANTAと鈴木慶一によるユニット「P.K.O PANTA Keiichi Organization」のオリジナルアルバムが7月16日(水)発売決定!

 

PANTAとムーンライダースの鈴木慶一さんのユニットとなります。ライブ盤やシングルは発売されていましたが、アルバムは初となります。

PANTAのロック葬の時、お別れの挨拶にて鈴木慶一さんが、「残りの5曲、まだ録音していないよ。どうすればいい?」と言っていただけに、

完成はしないのかなと思っていました。時間はかかりましたが、こうして完成したのは嬉しいです。

PANTAが亡くなるギリギリまで製作したこの作品、是非とも聴きたいと思います。

最初に『P.K.O 』名義でライブを行ってから、もう30年以上経ちます。この時は、PANTA&HALの曲を鈴木さんが歌い、

そしてムーンライダースの曲をPANTAが歌ったりと、オリジナルの曲はなく、カバーばかりでしたが、

今回のアルバムは、新曲ばかりのようです。頭脳警察とはまた違った、作詞PANTA、作曲鈴木慶一さんの楽曲を楽しめたらと思います。

 

そして令和7年7月7日の七夕は、PANTAの3回忌となります。『七夕忌』のライブも開催されます。今回も多彩なゲストですね。

残念ながら、今回もライブには行けません。ライブを楽しみたいのになぁ。

 


NO.309 大阪万博の黒歴史?

2025-04-08 22:14:51 | 発売予定

2025年の関西大阪万博は、どうも見に行きたいという気持ちになれないです。

幾つかの理由があると思われるけれど、大きな理由は、万博を盛り上げようという空気が希薄な事。

恐らく、現場から電通が離れている事もあるでしょうね。癒着とか、様々な問題を抱えていた電通がいない事で、

舵を誰も取っていない状況にあるのは皮肉なものです。寄りたい放題だった電通がいなくなれば解決というわけではなかったのですね。

 

そして理由として考えられるのが、現在の技術の進歩。情報に乏しかった昔は、海外の他の国の事は、よくわからなかった為、

世界中から数えきれない国が参加している万博を、楽しみにしていた人も多かっただろうし。そして最先端の技術を間近で見られるとあって、

ワクワク感に満ちていたんだなと思っている。

しかしながら現在では、スマホをちょっといじるだけで、世界の色々な情報を手に入れる事が誰にでも出来る。技術の進歩も、

かなり進んでいるため、余程の事では驚かないし、興味も持てない。そういった意味では、万博は岐路に立っているのかもしれませんね。

70年の万博では、月の石を見る為に5時間並んだといいますが、今度の万博で再展示される月の石には、それ程並ぶことはないかなと思ったりします。

 

そしてコンプライアンスがどうのこうのと五月蠅い、現在の世情。冒険する事も出来なくなっているので、結果としてつまらないものに。

冒険しようとすると、ちょっとした事でも叩かれるから、そういった事もつまらなくする原因でしょうね。

女の子がカップ麺のうどんを啜るアニメのCMでさえ叩かれて炎上するような世の中ですからね。

生活がいくら便利になっても、満足出来ないような世の中は暮らしにくいです。

 

70年の万博は体験していないから、どれだけ盛り上がっていたのかは実感が湧きませんが、

今思えば、何でこんなとんでもない様な催し物があったんだろう?というようなものが多々あったと思います。

その中の一つが、フラワートラヴェリンバンドが行ったというパフォーマンス。万博に出演して、それを見たカナダの

ライトハウスというグループが声を掛けて、カナダに行くという話は聞いた事がありますが、

実際には、どんなパフォーマンスかは知りませんでした。

(余談ですが、ライトハウスが、『カナダに来たら声を掛けてね』と言った社交辞令を内田裕也さんが本気にして

無理やりカナダに押し掛けたというのが真相のようです)

そのパフォーマンスというのが、フラワートラヴェリンバンドの演奏に、50台のオートバイが走り回ってクラクションが鳴らす騒音が混じり、

更には電子音とサーチライトが加わってカオスな状況を作り出すという、通称「ビームで貫通」。

正式名称が、「ビームで貫通&マッド・コンピューター+ミニマル・サウンド・オブ・ライダー」という、

前衛芸術家の吉村益信さんがプロデュースしたという企画です。何言っているかわからないような、クレイジーな企画です。

こんなの令和の世の中では、実現は不可能ですね。まさにその時代にしか存在しないようなものかと。

 

そんな大阪万博の黒歴史みたいなものが、まさか保存されていてそれを販売するとは、何とも凄い事です。

大阪万博お祭り広場・夜のイベント『ビームで貫通」 [スペシャル・エディション (完全予約生産)] (CD + 10 インチレコード + CDR)

実は1年程前にすでに発売されていて、今回は万博を記念して再発売されるという事です。(若干仕様は変更されますが中身は同じです)

マニアしか買わないようなものでしょうが、日本のロック史にも語られる事のない様な貴重な音源ですので、手に入れたいけれど、

流石に金額的には厳しいなと。中古も出回る事は期待出来ないし、迷うなぁ。


NO.307 アルハンブラ復活を偶然にも知ったようなもの。ライブ告知も

2025-04-03 21:28:18 | 発売予定

 

先日、ちょっとしたきっかけで、日本のプログレバンドであるジェラルドの事を検索していたのですが、

そこから日本のメタル系バンドの実力者であるアルハンブラが久方ぶりに復活してライブを行うという事を知り、驚いた次第です。

 

 

ジェラルドは、元ノヴェラの永川敏郎さんが中心となって活動していたグループです。このグループも歴代のメンバーが実力者揃いで、

ドラマチックなプログレを聴かせてくれます。海外でアルバムを発売したり、ライブを行っていた事もありますね。

意外にもサブスクにもジェラルドのアルバムも上がっていたりで、色々と聴いていたのですが、

アップルミュージックのお勧めにKeyboard Princeなるグループが出てきたわけです。聞いた事のないグループだなと試しに聴いてみたら、

これがなかなか好みの音だったりしたわけです。興味を持って検索してみたら、何とジェラルドの永川敏郎さんと、

アルハンブラのYUHKIとのユニットだったわけです。いや、全然知らなかったよと愕然としたわけです。しかも最近、ライブもやっているし。

 

 

そしてそこからの検索でアルハンブラの復活を知るに至るわけです。まさかこんな展開になるなんて思わなかったですよ。

今回の新しいベーシストの長谷川淳さんは、昔、ジェラルドに参加していた人だし、ゲストの佐々井康雄さんは、

元サーベルタイガーのボーカルだけど、この人もジェラルドに参加していた事もあったりします。

もう日本のプログレのシーンは終わっていると思っていましたが、こうなってくると、昔の熱心さが蘇ってくるようですね。

う~ん、ライブ見たいなぁ。

ジャパニーズ・プログレッシヴ・メタル界の雄、ALHAMBRAがついに活動再開&ライブ決定!


因みにアルハンブラは、アルバムは持っていないです。っていうか、ほぼ前身といえるグループのマージュリッチの方が好きだったので。

ファンタジー路線が強いので、マージュリッチも好き嫌いがありそうですが、自分は好きで何度もライブに行っています。

アルハンブラはメタル寄りで、マージュリッチはプログレ寄りですが、やはり自分はマージュリッチの方が好きだったりもします。

 

 

そして画像は、マージュリッチのインディーズ時代のアルバムです。近年、再発はされていますけれど。

まぁそれ程は売れていなかったので、(元々限定で500枚程度みたいですが、どれくらい売れたのやら?)

今ではプレミア付きとなっています。他のアルバムも、一部は廃盤なので、それなりのプレミアが付いていますね。


NO.290 ジェフ・ベックのエピック時代のベストアルバム発売予定

2025-01-26 07:39:02 | 発売予定

2025年2月5日に、ジェフ・ベックのエピック時代のベストアルバムが発売されるのだそうです。

 

ジェフ・ベック、日本独自企画によるベスト盤がリリース EPIC時代の名曲・名演を集大成

 

ベックの生前に企画されていたものの、承諾が得られなかったのですが、この度、日本独自の企画としての発売となりました。

意外にも、黄金期のしっかりとしたベスト盤がなかったので、ベックを知らない世代の入門用にも最適かなと。

兎に角、ジェフベックグループ、ベック、ボガード&アピス、ソロと、バランスよく選曲されている2枚組となります。

そういえば、名盤『BLOW BY BLOW』も発売50周年になるので、この辺りも何か記念盤が出るのでしょうね。

 

また、このアルバムの発売に合わせて、ジェフベックのトリビュートライブが、2月11日に有明アリーナで開催されますね。

 

A Tribute to Jeff Beck - by Char with HOTEI and Tak Matsumoto featuring The Jeff Beck Band

 

参加メンバーが、チャー、布袋寅泰さん、松本孝弘さん(B’z)と豪華なメンバーですね。

チャーは、嘗てティム・ボガード、カーマイン・アピスと一緒にCBA(チャー、ボガード&アピス)を結成していた位、ベックが好きなのを知っていますが、

Ladyとか、こんな感じで)布袋さんと松本さんはどのくらい好きなのかは知らなかったりします。勉強不足ですね。

今は亡き石田長生さんとのBAHOで、『JEFF’S BOOGIE』を独自のアレンジで演奏していたりするのは印象的でした。

 

 

それにしても、最近のコンサートの値段の高い事。いくらジェフベックバンドのサポートが付くとはいえ、S席2万2千円は手が出せないなぁ。

でもVIP席3万5千円はソールドアウトだとか。う~む。