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月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.132 映画「ミスタームーンライト~1966 ザ・ビートルズ武道館公演 みんなで見た夢~」 

2023-02-19 00:14:06 | 映画

休みの都合がつきまして、見ることが出来ました「ミスタームーンライト」。

TOHOシネマ系で公開されるので近所の映画館で見れるかなと思っていましたが、

残念ながらここでは公開されず。やや遠い場所にある映画館へ

遠出する事になりました。ビートルズ関係の映画とはいえ、

メインは関係者のインタビューですので仕方ないかなと。

それも1日1回の上映ですので寂しい限りです。

 

 

映画はビートルズのデビュー当時の担当ディレクターの

売り込みの苦労話から始まり、(当時はアメリカの音楽が中心で、

イギリスの音楽は注目されていなかったとの事)

次第に認知度が高くなり影響力が出るようになって

日本に呼べないかという話も出てくるわけです。

その頃には世界的に有名となり、用意する外貨も必要となったり、

警備はどうするか、そもそもどこで演奏するか等、

課題が山積みです。その辺りのエピソードを中心に50人以上の

出演者が語っていきます。全体としては、真面目に作られていて

少々かたいかなってところもありますが、

なかなか上手く編集されていて、ずっと見入っていました。

出演した人たちはみんなビートルズが好きなんだなぁと感じましたね。

 

願わくば当時の武道館公演のTV放送時に、先導車のパトカーの

サイレンをバックに流れたという「ミスタームーンライト」の映像を

見たかったかなと。自分は武道館公演は、ドリフターズの前座しか

見たことないので…。

興味深かったのが、小説家の高橋克彦さんの話。

昔、何かの記事で読んだビートルズに初めて会った日本人の少年の話、

本人の苦労話を聞けたのはよかったかな。

カメラを置き忘れて無くしたのは本当に残念な事ですが。


NO.115 映画「響け!情熱のムリダンガム」

2022-12-30 00:11:49 | 映画

本年度最後の休みの日でしたので、(仕事納めは大晦日、仕事始めは元旦です)

見たいと思っていたこの映画を見に行ってきました。

年末だから混むのかなと思っていましたが、ぼちぼちの入りでした。

しかしながら、パンフレットはまたしても売り切れ。

インドの文化とか詳しく解説しているという話だったので、

買えなくて残念でした。

 

映画自体は2018年に公開されていたようですが、今回は東京の下町の

南インド料理店なんどりが配給を担っているという事です。

それだけこの映画を紹介したいという事ですね。

 

物語は、ムリダンガムという南インドの打楽器の職人の息子のピーターが、

巨匠に楽器を届けた時に演奏を見せてもらい、あまりの演奏の素晴らしさに

感動し、自分も演奏者を目指すものです。

 

 

初見ではわかりにくかったのですが、カーストの影響がまだ残っていて、

カーストの低かった楽器職人が、上位カーストの音楽を演奏するのは

もってのほかという事らしいです。

更に巨匠に無理やり弟子入りしたこともあって、兄弟子にはきつい

仕打ちを受けることに。身分がどうのこうのよりは嫉妬が強い気も…。

 

音楽に関しては、「ムトゥ踊るマハラジャ」でも有名な

A.R.ラフマーンが担当。インド映画名物の集団ダンスでも

魅力的な音楽を聴かせてくれました。

 

 

ムリダンガムの演奏シーンですが、吹替なしでの収録との事。

自分は打楽器が好きですが、これには圧倒されました。

 

 

そして伝統芸能における継承について。変わらずに守り続ける事も大切だけど、

未来に繋げるには時には革新も必要になるという事。

その辺りのバランスも重要で、匙加減が違うと伝統が断たれてしまう事も。

一度は挫折した主人公がヒロインの助けでやる気を取り戻す。

ラストシーンはなかなか感動的でした。

欲をいえば、もう少しヒロインとのやり取りがあってもよかったかな、

まぁインドの伝統芸能を色々見れたのは、なかなか良かったと。

 

 

今年度の更新は、これにて終了となります。

そして年が明けると、これもインド映画の大作である「RRR」が公開に。

これも面白そうだけど、3時間の長編らしい。どうしようかな?

皆さん、よいお年を。

 

 

 


NO.112 映画「ランディ・ローズ」

2022-12-18 00:48:28 | 映画

師走になって忙しい日々が続いていますが、

久々に土日に休みを取れましたので、映画を見に行ってきました。

見たいと思っていた「ランディ・ローズ」が上映中だったのでこちらへ。

いつものミニシアターに行ったのですが、何だか人が多い気が…。

いつもはゆったりしている待合室が人で溢れている…。

いくら土曜日の昼過ぎだったとはいえ、ちょっとびっくりでした。

ランディってこんなに人気あったの?

昔はファンだったんだぞ、って感じの年を取った人ばかりではなく、

割と若い人もいましたね。

ちなみにパンフは売り切れでした。がっかり。

 

映画は淡々と始まりましたが、決して長い活動期間ではないので、

やはりクワイエットライオット時代の関係者のインタビューが

中心でした。当時のプライベートな写真とか

貴重なものもありましたが、演奏しているシーンは少なく、

当時の事を見てこなかった人にとっては、物足りないとは感じました。

昔の事をよく知っている人なら、当時を懐かしむ事が出来て

楽しめたかもしれませんね。

 

出来れば、オジー・オズボーンのバンドに参加している時の

映像とかも見たかったのになぁ。

この辺りは、ランディの遺族とのトラブルもあったらしく、

オジー側からも許可が下りなかったようで。

後からこの事を知ったので、う~ん、何だかなぁ。

後味が悪くなってしまい、ちょっと残念でした。


NO.107 映画「ミスタームーンライト」予告編公開

2022-12-03 21:12:55 | 映画

これはビートルズデビュー60周年の別の映画になります。

1966年のビートルズの武道館公演に関するインタビューをまとめた映画、

「ミスタームーンライト」です。

公開決定については10月に発表がありましたが、

ここにきて予告編が公開されました。

 

映画『ミスタームーンライト』公式サイト (mr-moonlight.jp)

 

総勢50人以上がインタビューされており、

特にビートルズに影響を受けた松本隆さん、財津和夫さん、奥田民生さん等の

ミュージシャンだけでなく、当時のディレクター等の関係者が多数いますね。

世界的な人気者を呼ぶだけあって、警備等、当時はかなり大変だったと思います。

初めて武道館をミュージシャンに開放する等は、

意見調整は大変だったのではないかなと。

良く知られた話ばかりになるのか、関係者にしかわからない情報が語られるのか

わかりませんが、やはり見てみたいなと。

 

公開は2023年1月27日からですね。TOHOシネマズでのロードショーで、

規模は「ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド」よりは大きいです。

 


NO.101 映画「ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド」

2022-11-12 00:09:40 | 映画

公開開始からだいぶ時間が過ぎましたが、ようやく地元までやってきた

「ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド」。

今回も上映期間は1週間で、なかなか時間が合わなかったのですが、

何とかスケジュールを合わせて見に行ってきました。

 

 

予告編を見て大体想像はついたのですが、内容はマニア向けになりますね。

映画監督のポール・サルツマンが、瞑想を学ぶためにインドに向かい、

講演で感銘を受けたマハリシのアシュラムを訪ねます。

しかしながらちょうどその時、招待されていたビートルズがいたため、

なかなか許可がおりず、8日待ち続けてようやく入る事が出来ます。

そこには、ビートルズのメンバーやその時のパートナー、

ビーチボーイズのマイク・ラブやドノヴァンもいたとの事。

サルツマンは下心もなく接したため、ビートルズのメンバーも

自然に振舞っていたといいます。

サルツマンは、その時に数多くの写真を撮っていますが、

その時のビートルズのメンバーの表情が、他ではなかなか見られない

穏やかなものになっていますね。

チラシとかにも使われた写真がすごくいい表情だと思います。

 

 

この映画は、サルツマンとビートルズ研究の第一人者であるマーク・ルイソンが

想い出を振り返る旅をするという構成なので、

ビートルズの映像とかはそれ程多くはありません。

それでも、サルツマンとビートルズのメンバーが接していた時のエピソード等、

興味深いですね。

リバプールのビートルズストリート等も見たことがなかったので

楽しめました。

 

ビートルズがインドにやってきたこの時期は、ベトナム戦争反対で、

世の中が不安定だった時期で、更には信頼していたマネージャーの

ブライアン・エプスタインが若くして亡くなっています。

そんな中、インドに向かったのは安らぎを求めていたのかもしれませんね。

インドでの曲作りの後、「ホワイトアルバム」が発売されますが、

皮肉にも4人のすれ違いがこの辺りから始まったのかもしれません。

ビートルズファン必須とは言えないかもしれませんが、

ビートルズの違う一面を見たいと思うのなら楽しめるかと。