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月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.173 「エリック・クラプトン アクロス24ナイツ」

2023-07-22 00:11:27 | 映画

早く見たいと思いながら、近くの映画館に来たのがやっと今日になりました。

出来れば遠征して最新の装備の映画館で見たかったのですが都合が付かず、

築40年以上のいつもの映画館で鑑賞。それでも自宅の設備よりは

当然ながらずっとレベルが高いので楽しみです。

 

90年から91年にかけて行われた、ロイヤルアルバートホールでの

公演は、実に42回にもわたります。

日によって、ロックナイト、ブルースナイト、オーケストラナイトと

バラエティに富んだ内容となっていました。

91年10月に、それらの中から選ばれた音源が「24ナイツ」という

アルバムにまとめられましたが、その時はクラプトンが事故で息子を

亡くしていて、選曲はプロデューサーに任されました。

それから30年以上経過して、新たに選曲されて、

ロック、ブルース、オーケストラ、それぞれ2枚組+映像の形で

商品化、もちろんセットにしたデラックス版もありますね。

この映画は、それに先駆け製作されたものです。

殆どが未発表のものになります。

 

オープニングは、「いとしのレイラ」の後半部分から。

何故か「24ナイツ」には収録されていなかったですね。

後半のインスト部分のオーケストラバージョン、意外と違和感がないです。

ロックセットは、少ない人数のものとホーン等を加えた

大編成のものがあります。どちらも一流のミュージシャンによりますね。

曲によっては、フィル・コリンズも参加しています。

「アイ・ショット・ザ・シェリフ」は、今までとは違うアレンジで新鮮です。

 

ブルースセットは、他と比べて地味になるかと思っていましたが、

ゲストのアルバート・コリンズとバディ・ガイのインパクトが強い事。

クラプトンも敬愛するミュージシャンとの共演で嬉しそうなのが印象的でした。

 

個人的には、やはりオーケストラセットが一番の注目ですね。

最初に流れた「クロスロード」も全く別の曲みたいな感じに仕上がっています。

意外に良かったのが、クラプトンが初めて書いたというサントラ曲の

「エッジ・オブ・ダークネス」。サントラだけあって、オーケストラとの

相性もいい感じでした。そして「ワンダフル・トゥナイト」の

オーケストラバージョンは、劇場で聴きたいと思っていただけに感動的です。

オーケストラと共演しても、クラプトンのギターソロは、しっかりあるのは

好印象でした。クリームの曲もアレンジをしっかりやればオーケストラとも

合う事がわかりました。いい曲はやっぱりいいものですね。

 

全体的に見て、余分な解説を入れず、違和感がないように編集してあったのは

良かったですね。こうなると公開していない部分も見たくなります。

 

余談ですがチラシを探してみたら、興味のある音楽映画がチラホラと。

 

シーナ&ロケッツ 鮎川誠~ロックと家族の絆~

 

 

クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル トラヴェリンバンド

 

 

そして前回紹介したリバイバル69~伝説のロックフェス~も公開時期は未定ですが、

公開予定はあるとの事。これは嬉しいですね。


NO.172 「リバイバル69 ~伝説のロックフェス~」 10月公開予定

2023-07-20 21:18:10 | 映画

また面白そうな音楽ドキュメンタリーが公開予定となっています。

1969年、ウッドストックフェスの直後、トロントで行われた

音楽イベント「トロント・ロックンロール・フェスティバル1969」に関する

ドキュメンタリー、「リバイバル69 ~伝説のロックフェス~」です。

 

ジョン・レノンのファンならご存じであろう「平和の祈りをこめて」は、

このイベントのライブ音源です。エリック・クラプトンもゲスト参加

している事も有名ですね。(映像も存在します) 

この時のイベントは、新旧のロックミュージシャンが参加していて、

チャック・ベリー、リトル・リチャードといったレジェンドから、

ドアーズ、シカゴ、アリス・クーパーといった、当時人気の

アーチストも参加しています。

ドキュメンタリーですので、イベントの舞台裏とか、

当時のゴタゴタを中心に語っていると思います。

それでも、その時のライブ映像も少なからず流れると思いますので、

その辺りは楽しみです。

 

問題は、今のところ地元での公開予定はない事でしょうか。

無理に行こうとすると、映画のチケット代よりも交通費の方が

遥かに高くなってしまいます…。とほほ。

 

 


NO.169 「ボブ・マーリー:ONE LOVE」2024年公開予定

2023-07-12 21:37:59 | 映画

久しぶりにドキュメンタリー以外で興味がある映画の情報が出てきました。

ジャマイカの英雄的ミュージシャンであるボブ・マーリーについての映画の

「ボブ・マーリー:ONE LOVE」です。

2024年1月に全米公開予定で、日本ではいつ公開になるかですね。

予告編も公開しています。

 

 

ボブ・マーリーに関しては、1975年の「LIVE」とかは聴きました。

またエリック・クラプトンがカバーした「アイ・ショット・ザ・シェリフ」の

オリジナルを歌っている人、「ノーウーマン・ノークライ」や

「ゲットアップ・スタンドアップ」といった有名曲を

聴いたことあるかなという程度の認識ですので、この機会に

ボブ・マーリーに接してみようかと思います。

なお監督は『ドリームプラン』(2021)を手掛けた

レイナルド・マーカス・グリーン。主人公ボブ・マーリー役には、

『あの夜、マイアミで』(2020)にてマルコムXを演じ、高い評価を得た

キングズリー・ベン=アディルだそうです。

 

自分にとってレゲェは馴染みの薄い音楽ですが、

PANTAが「あやつり人形」や「つれなのふりや」でレゲェの影響を受けた

曲も作っていますね。時に「つれなのふりや」は、ライブで演奏されれば、

毎回、かなり盛り上がりましたね。好きな1曲でもあります。

 

 

後はジョー山中さん。姿も歌も日本人離れですね。

フラワートラヴェリンバンドとは違う魅力があります。

 

 

映画公開までまだ時間ありますので、ちょっと予習をしてみようかなと。

YoutubeやSpotifyで色々聴こうと思います。

 


NO.158 映画「アクロス24ナイツ」公開開始

2023-06-13 08:30:01 | 映画

最近は忙しくてなかなか映画にも行く時間も取れないですが、

久々に見たいと思う映画が公開されています。

エリック・クラプトンが1990年から91年にかけて行われた

ロイヤルアルバートホールでの公演から再編集した映画、

「アクロス24ナイツ」です。

 

かつて「24ナイツ」というアルバムでも発売されましたが、

全42回行われた公演はフィルムで残されていて、今回は

「24ナイツ」とも重なる部分も少ない、

未公開の部分も多い編集となっています。

この時のライブは、ロックナイト、ブルースナイト、

オーケストラナイトと、公演ごとにコンセプトを変えたものとなっています。

 

また、「24ナイツ」をコンセプトごとに再編集した

『ザ・ディフィニティヴ・24ナイツ』も国内盤が近日発売予定です。

ただ、映像も含むので分割されたものでも値が張るのが…。

クラプトンの歴史の中でも重要なライブでもあるので、

何とか買いたいと思います。

 

Bingでも調べてみましたが、映画も期待出来そうです。

 

この映画の収録曲は、全17曲です1。その中には、クラプトンの代表曲「いとしのレイラ」をモチーフにした「プリテンディング」や「バッド・ラヴ」、「ワンダフル・トゥナイト」、「ティアーズ・イン・ヘヴン」などが含まれています1。また、ロバート・クレイやフィル・コリンズなどの豪華ゲストも登場しています2

この映画の見どころは、クラプトンの極上のギター・プレイや歌声を堪能できることはもちろん、彼の音楽的なキャリアや人生を振り返るインタビューや映像もあります3。彼の苦悩や葛藤、そして音楽への情熱が感じられる作品です。

(Bingの回答より引用)

 

地元での公開はまだかなり先になりそうなので、

思い切って隣県の音響のいい映画館に遠征してもいいかなと考えています。

まだまだ怖いコロナの感染対策もしっかりしないとな。

 

 

 


NO.136 映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」

2023-03-08 00:11:47 | 映画

以前から見ようかなと思っていましたが、なかなか地元まで来なくて

ようやくこの時期に公開となりました。

 

 

 

モリコーネの名前は聞いたことありましたが、

実際にどんな音楽をやってきたのかはよくわかっていませんでした。

若い頃は映画やドラマといった類のものは殆ど見ていなくて、

専ら音楽の方を楽しんでいました。

その為、所謂古典的な映画は名前ぐらいしか知らない状態です。

 

映画はモリコーネ自身がこれまでの功績を回想し、

70人以上の著名人のインタビューを絡める形のものです。

取材は5年以上に渡ったといい、結局、

生前最後の姿を伝える作品となりました。

500以上の作品の音楽を手掛けた巨匠ですが、映画音楽を手掛けた当初は、

芸術的地位が低かったため、何度もやめようとしていたのだとか。

10年過ぎたらやめるつもりが後10年、後十年と伸び続け、

気が付いたら高齢になっても続けていくことに。

 

名前だけは知っている60年代のウェスタン映画。

「荒野の用心棒」、「夕陽のガンマン」…。

改めて聴いてみたら口笛をメインにしているセンスの良さが素晴らしいと。

 

 

70年代はジョーン・バエズが主題歌を歌った「死刑台のメロディ」、

この熱唱が印象に残っています。

 

 

どちらかというと、同映画の「勝利への讃歌」の方が有名ですが、

これは後年、コンサートでのオーケストラアレンジのものが

素晴らしかったですね。

 

 

80年代に入っても、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、

「アンタッチャブル」、本映画の監督である

ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「ニュー・シネマ・パラダイス」等でも

音楽を担当していますが、印象的だったのは、「ミッション」の音楽でした。

コンサートでのオーケストラアレンジ版は鳥肌物でしたね。

 

 

晩年になって、かのクエンティン・タランティーノ監督の

映画の音楽を担当するとは思ってもみませんでした。

この「ヘイトフル・エイト」でノミネートはされても

何故か受賞される事のなかったアカデミー賞の作曲賞を受賞します。

 

 

2時間半を超える長めの映画でしたが、退屈さは感じませんでしたね。

今までモリコーネをしっかり聴いていなかった自分を叱ってやりたいと思う、

そんな良質のドキュメンタリーでした。