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パイロット養成講座

多くの機長、副操縦士を育てた坂井優基が、パイロットになろうとする人や訓練生に送るアドバイス

離陸時のスプールアップ

2010-12-31 | 離陸
飛行機が離陸位置について管制官からの離陸許可をもらうと、パイロットは離陸操作に移ります。
この時まず行うのが、スラストレバーをある程度進めてエンジンの回転数を上げることです。
現在の飛行機は高バイパス比のターボファンエンジンを積んでいます。
高バイパス比のターボファンエンジンは、アイドルから離陸出力まで急に推力を上げると、加速に差が出ます。
右側のエンジンだけが先に推力が上がり、左のエンジンの推力が上がるのが遅いと飛行機は大きく左に向けられます。
特に滑走路がぬれていたり、雪が残っていると非常に危険です。
これを防止するために、一定の回転数までN1を上げます。
N1を何%まで上げるかはエンジンの種類ごとに決められています。
目的が回転を一定以上に上げてそろえることですので、決められた値に正確にそろえることよりもN1が揃っていることの方が重要です。

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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タクシー (バード)
2011-01-01 01:49:19
坂井キャプテン新年おめでとうございます。ご質問させて頂きます。
夜間でのタクシーを進む時の重要な点、注意点はありますか。

私は自家用免許を持っています(海外)。セスナ機でナイトVFRトレーニングで規模の大きな空港に着陸した際タワーからタクシールートの指示を受け、ランウエイクリアー後タクシーしていましたが、初めての空港という事もあり、視界にみえるのはただただ広大な闇に自分の進んでいる方向さえ正しいのかわからなくなりました。青色の両側の灯火は見えていたものの同乗していた外国人教官に助けてもらいました。大型機ー小型機、空港施設の違いはあろうかと思いますが、お願いいたします。
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Unknown (匿名)
2011-01-04 20:04:36
あの離陸音の意味が分かりました!
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