お早う御座います、清々しい朝ですが、太陽は嫌いな男、やっと最近
映画を鑑賞できるゆとりが生まれて参りました。
基本的に月初めは、これまで勝手なランキング形式で先月観賞した映画を
つらつら綴っていく形態だったのですが、まだそこまで本数が
至っていないので、今回は「観ても損は無い」作品と、「特に観なくても・・」、
と私的に感じた線引きで、紹介していこうかなと。
では、早速「観ても損は無い」「オススメ」作品は
「ラッシュ」
「ダラス・バイヤーズクラブ」
の2本ですね。
「マチェーテ・キルズ」も勿論大好きなのですが、こればかりは前作もある、
且つ異様に人を選ぶ、そういった理由で今回は選外。
まあ、少し前に意気揚々と書き殴っているという事実もありますしね。
先ずは「ラッシュ」。
私自身はF1に関してかなり疎い。
ザックリ言えばセナやプロスト、そこら辺を軽く観ていた位の人間です。
加えて、カーチェイスや車のシーン自体もあまり好みではないという側面もアリ。
なのに、この映画はかなり唸りました。
実話ベースである事による、時折やってくる編集的な違和感、「何でこんな場面を?」と
思いつつ鑑賞し、調べると実話という事で納得。
しかし、その違和感がいよいよ真実味を増すお上手な要素になっております。
綺麗事ではなく、真摯に事実を突き詰めた痕跡も十分に感じられ、それだけで観ていて
気持ちが良い。
嫌な二人、言い換えれば人間味が溢れる二人の関係性は、正しく「プロ」という
在り方、それを改めて画面から強烈に教えてくれます。
レースシーンは上記した様に、それが元来苦手な私でも圧倒される精度と興奮度。
教訓を与えてくれると同時に、視覚的にも満足できる一本でした。
次が「ダラス・バイヤーズクラブ」。
エイズ関連、これも実話ベースですね。
作品自体の時代背景がかなりの偏見時期でしたので、先ずはその当時のエイズに
対する認識に痛々しさを感じます。
「触ったらうつる」的な描写もあり、しかしながら知識が乏しい当時では、それも
致し方ないのだろうと納得。
同時に同性愛への冷遇も徹底して描いており、実話ものが果たすべき「現実の提示」、
それに関しては物語の組み立ての妙も相まって、素晴らしい説得力を有してました。
淡々と、しかしながら内側は燃えている。
主演の方の「知らず」使命に全うする道程、その演技に感服致しました。
ラストもお見事、是非是非どうぞ。
他にも先月は「ボーイズ・ドント・クライ」、これはかなり前の作品ですが、
性同一障害をこれまた「当時の」状況を生々しく描いており、かなりの良作でした。
ヒラリースワンクさんの実在感は相当なもので、兎角圧巻の一言。
これはかなり凹む内容ですが、知っておいて、観ておいて間違いなく損は無い一本だと
思われます。
是非是非。
サクッと次へ。
以下は「特にオススメしない」作品群。
「ゴールオブザデッド」
「リーガルマインド」
「ベルベット・スパイダー」
はい、画像は「ゴールオブザデッド」。
この映画、OPの映像は本当に格好良く、期待値がグッと上がり、更には
序盤の「敵地へ乗り込む」、所謂サッカーのアウェイ戦、その「試合前」までの
描きは相当に丁寧で、感心しつつ観賞しておりました。
ただ・・サッカー殆どしないんですよね。
まあ良い、それはそれで良いと諦めつつ観賞を続けるも、ゾンビなのか病原菌に
感染した単なる怪物さんなのかイマイチ釈然としない。
白いゲロを顔面に浴びせて感染。
うーん、流れ的には特に笑えもしないし、異様に顔面ゲロにこだわるねと。
そう、笑い。
作中、私的なゾンビ映画の名作「ショーンオブザデッド」をどこか彷彿とさせる
シーンが多々見受けられますが、クスッとはすれども、爆笑はしない。
よって、笑いと悲劇の振り子の触れ幅は結果小さく、感情的にも展開的にも
盛り上がりに欠けてました。
エンドロールのブツ切れ手持ちカメラ演出もくどい。
更には、レンタル、販売の観点で言えば、完全に一本で収まる内容。
全編で130分あるのですが、内エンドロールが15分位、後編の冒頭、
前編のおさらいで5分、ここまででザックリ20分。
どう考えても2時間切る内容、サッカー的に前、後編をと狙ったかもですが、
ここまで不必要な要素があると、どうしても商業的な算段の匂いを感じざるを
得ません。
まあいいか、それは。
ただ、画的なクオリティは一定水準を超えていると感じましたので、そこの
ストレスは皆無。
サラッとは観れますので・・いや、それでもお勧めはしません。
後は「リーガル・マインド」「ベルベット・スパイダー」。
前者はケイト・ベッキンセールさん目当て、後者はドラマ「キャッスル」の
女刑事主人公目当て。
女優目当てで作品を選ぶと、リスクが増すという事、改めて学習しました。
双方共に先ず言えるのは「脚本の粗さ」、です。
リーガルマインドは法廷ものにも関わらず、肝心要の法廷シーンが、あろうことか
ノートラブル、色々な問題が、程よくすんなりと解決していきます。
結局は、主役の成長物語なのですが、上記した法廷シーンも兼ねて、主役に与えられる
壁があまりに低く、且つ結構強引なフラグ回収などもあり、ラストに感慨が全く湧かない。
ケイトさんは美しいです。でも真実それだけの映画でした。
ベルベット・スパイダー。
これは冒頭、マフィアがサウナで会話してからの・・という一連の流れは
「もしや当たりか?」と期待させてくれましたが・・
うーん、雑。
何が雑って、面白いことに時間が進むにつれ、脚本もアクションも比例して
雑になっていきます。
まあ、脚本に関しては序盤からマフィアのボス達がノーガードで次々とサクサク
殺されていく様を眺めつつ、「これは不味い・・」と感じていたのですが、
終盤からラストにかけてのアクション、同時に締め方は正直お粗末の一言。
主人公の武器であるナイフ、序盤は殺し方にこだわりがあり、理由もあり、
それなりに納得と見応えを与えてくれたのですが、終盤の屋敷潜入シーン、
もうただただ振り回すだけ、手当たり次第刺すだけ。
そこに狂気なりが介在していれば、まだ見応えがあったのですが、実にドライ。
そしてそこからのラスト・・
その二人で締めるの?という残念なトンデモエンド。
鑑賞者にブン投げて終える、その極地を体感できました。
ともあれ10月、少しでも多くの映画が観れれば良いなと。
やはり快晴、無理だ避難しよう。
いってらっしゃいませ。
映画を鑑賞できるゆとりが生まれて参りました。
基本的に月初めは、これまで勝手なランキング形式で先月観賞した映画を
つらつら綴っていく形態だったのですが、まだそこまで本数が
至っていないので、今回は「観ても損は無い」作品と、「特に観なくても・・」、
と私的に感じた線引きで、紹介していこうかなと。
では、早速「観ても損は無い」「オススメ」作品は
「ラッシュ」
「ダラス・バイヤーズクラブ」
の2本ですね。
「マチェーテ・キルズ」も勿論大好きなのですが、こればかりは前作もある、
且つ異様に人を選ぶ、そういった理由で今回は選外。
まあ、少し前に意気揚々と書き殴っているという事実もありますしね。
先ずは「ラッシュ」。
私自身はF1に関してかなり疎い。
ザックリ言えばセナやプロスト、そこら辺を軽く観ていた位の人間です。
加えて、カーチェイスや車のシーン自体もあまり好みではないという側面もアリ。
なのに、この映画はかなり唸りました。
実話ベースである事による、時折やってくる編集的な違和感、「何でこんな場面を?」と
思いつつ鑑賞し、調べると実話という事で納得。
しかし、その違和感がいよいよ真実味を増すお上手な要素になっております。
綺麗事ではなく、真摯に事実を突き詰めた痕跡も十分に感じられ、それだけで観ていて
気持ちが良い。
嫌な二人、言い換えれば人間味が溢れる二人の関係性は、正しく「プロ」という
在り方、それを改めて画面から強烈に教えてくれます。
レースシーンは上記した様に、それが元来苦手な私でも圧倒される精度と興奮度。
教訓を与えてくれると同時に、視覚的にも満足できる一本でした。
次が「ダラス・バイヤーズクラブ」。
エイズ関連、これも実話ベースですね。
作品自体の時代背景がかなりの偏見時期でしたので、先ずはその当時のエイズに
対する認識に痛々しさを感じます。
「触ったらうつる」的な描写もあり、しかしながら知識が乏しい当時では、それも
致し方ないのだろうと納得。
同時に同性愛への冷遇も徹底して描いており、実話ものが果たすべき「現実の提示」、
それに関しては物語の組み立ての妙も相まって、素晴らしい説得力を有してました。
淡々と、しかしながら内側は燃えている。
主演の方の「知らず」使命に全うする道程、その演技に感服致しました。
ラストもお見事、是非是非どうぞ。
他にも先月は「ボーイズ・ドント・クライ」、これはかなり前の作品ですが、
性同一障害をこれまた「当時の」状況を生々しく描いており、かなりの良作でした。
ヒラリースワンクさんの実在感は相当なもので、兎角圧巻の一言。
これはかなり凹む内容ですが、知っておいて、観ておいて間違いなく損は無い一本だと
思われます。
是非是非。
サクッと次へ。
以下は「特にオススメしない」作品群。
「ゴールオブザデッド」
「リーガルマインド」
「ベルベット・スパイダー」
はい、画像は「ゴールオブザデッド」。
この映画、OPの映像は本当に格好良く、期待値がグッと上がり、更には
序盤の「敵地へ乗り込む」、所謂サッカーのアウェイ戦、その「試合前」までの
描きは相当に丁寧で、感心しつつ観賞しておりました。
ただ・・サッカー殆どしないんですよね。
まあ良い、それはそれで良いと諦めつつ観賞を続けるも、ゾンビなのか病原菌に
感染した単なる怪物さんなのかイマイチ釈然としない。
白いゲロを顔面に浴びせて感染。
うーん、流れ的には特に笑えもしないし、異様に顔面ゲロにこだわるねと。
そう、笑い。
作中、私的なゾンビ映画の名作「ショーンオブザデッド」をどこか彷彿とさせる
シーンが多々見受けられますが、クスッとはすれども、爆笑はしない。
よって、笑いと悲劇の振り子の触れ幅は結果小さく、感情的にも展開的にも
盛り上がりに欠けてました。
エンドロールのブツ切れ手持ちカメラ演出もくどい。
更には、レンタル、販売の観点で言えば、完全に一本で収まる内容。
全編で130分あるのですが、内エンドロールが15分位、後編の冒頭、
前編のおさらいで5分、ここまででザックリ20分。
どう考えても2時間切る内容、サッカー的に前、後編をと狙ったかもですが、
ここまで不必要な要素があると、どうしても商業的な算段の匂いを感じざるを
得ません。
まあいいか、それは。
ただ、画的なクオリティは一定水準を超えていると感じましたので、そこの
ストレスは皆無。
サラッとは観れますので・・いや、それでもお勧めはしません。
後は「リーガル・マインド」「ベルベット・スパイダー」。
前者はケイト・ベッキンセールさん目当て、後者はドラマ「キャッスル」の
女刑事主人公目当て。
女優目当てで作品を選ぶと、リスクが増すという事、改めて学習しました。
双方共に先ず言えるのは「脚本の粗さ」、です。
リーガルマインドは法廷ものにも関わらず、肝心要の法廷シーンが、あろうことか
ノートラブル、色々な問題が、程よくすんなりと解決していきます。
結局は、主役の成長物語なのですが、上記した法廷シーンも兼ねて、主役に与えられる
壁があまりに低く、且つ結構強引なフラグ回収などもあり、ラストに感慨が全く湧かない。
ケイトさんは美しいです。でも真実それだけの映画でした。
ベルベット・スパイダー。
これは冒頭、マフィアがサウナで会話してからの・・という一連の流れは
「もしや当たりか?」と期待させてくれましたが・・
うーん、雑。
何が雑って、面白いことに時間が進むにつれ、脚本もアクションも比例して
雑になっていきます。
まあ、脚本に関しては序盤からマフィアのボス達がノーガードで次々とサクサク
殺されていく様を眺めつつ、「これは不味い・・」と感じていたのですが、
終盤からラストにかけてのアクション、同時に締め方は正直お粗末の一言。
主人公の武器であるナイフ、序盤は殺し方にこだわりがあり、理由もあり、
それなりに納得と見応えを与えてくれたのですが、終盤の屋敷潜入シーン、
もうただただ振り回すだけ、手当たり次第刺すだけ。
そこに狂気なりが介在していれば、まだ見応えがあったのですが、実にドライ。
そしてそこからのラスト・・
その二人で締めるの?という残念なトンデモエンド。
鑑賞者にブン投げて終える、その極地を体感できました。
ともあれ10月、少しでも多くの映画が観れれば良いなと。
やはり快晴、無理だ避難しよう。
いってらっしゃいませ。
ゾンビとサッカー、上手くやって欲しかったわー!!(笑)
ゴールオブザデッドは、画的なクオリティが
高かっただけに、尚更中途半端な構成と
グロ描写の甘さに心底ガッカリしました。
元来がハズレの多いゾンビ映画、しかし
サッカーと絡めるなら・・
期待した私がバカヤロウでした 笑
コメント感謝です!