陰と陽の気/さがみひまわり療術院 すがわらかつみ

気には、陰と陽の二種類があります。相対立したものを陰陽で表しています。
たとえば、太陽に当たる側を「陽」、陰になる側を「陰」といいます。昼は陽で夜は陰です。
人間では男が陽で女が陰です。
陰と陽は、固定したものとして捉えるばかりではなく、相対的なものとしても捉えられます。陰の女は、子供に対しては陽になります。陽の男も母親に対しては陰になります。
このように、陰陽は相対的なもので、いつまでも陰、あるいは陽ではないということです。どちらが格上で、どちらが格下というわけではありません。両方が均衡して初めて、その相対したものが機能を発揮出来るのです。
人間でも、男だけ、女だけでは人間としての機能が成り立ちません。男女両方存在して初めて人間として存在するわけです。

陰の気で人を癒せますが、陽の気で人は癒せないと聞きます。
普通の人は「陰」「陽」どちらかになるようです。
両方を兼ね備える人が中国に一人だけいるそうですがなかなか。。。

自律神経にも２種類あります。
交感神経と副交感神経です。交感神経は陽で、副交感神経は陰です。
交感神経は、陽の気を高め、副交感神経は、陰の気を高めます。
交感神経は、やる気をおこし、免疫力を高め、活動、闘争準備をする神経です。
副交感神経は、興奮を抑え、リラックスさせます。免疫力は低下します。
いつでも交感神経を優位に保てばいいかというと、そうもいきません。体や心が疲労してしまいます。適度に活動し、適度に休養をとる事が体、心の健康に必要なのです。
どちらが優位であるべきか・・・・・・ではないのです。
両方の神経がバランスよく働く事が健康には大切です。

人間の心や体は、すべて脳が支配しています。気分がすぐれないとき、ハイのとき、いずれも脳内のホルモンによって支配されています。
よく、お年寄りが、最近足が弱くなって歩けなくなったと言います。しかし、歩けなくなったのは筋肉の老化ではなく、脳の老化が原因である事に気づいて欲しいのです。
脳の「歩け」という指令を出す機能の衰えが原因です。
歩かないと、歩けと言う指令を出さなくてもよいのだと、脳が勝手に決め込んで、怠けてしまい、次第に機能が衰えていったのです。
ですから、いつでも指令が出せるように脳を鍛えておく必要があります。それは、自分で意識して歩いて、脳に刺激を与え続けることです。

ランニングをしていると走るのが楽しくなって来ます。
脳内に、ベータ・エンドルフィンという脳内麻薬が出てくるそうです。すると、つらいこと、苦しいことも楽しく感じてきます。
免疫も活性され、病気にもなりにくくなります。
反対にこのようなホルモンが分泌されないと、免疫機能も低下して、病気にも罹りやすくなります。これは、体だけではなく、心も同じです。

笑うと、ベータ・エンドルフィンが出ます。最近笑うことの効用が話題になっていますよね。「うつ」傾向の人が、自分で元気を取り戻そうとしても、自分ではどうにもならないそうです。脳内のセロトニンという物質が関係していると言われています。ですから、治療は薬物療法が主です。しかし、自分でもある程度のコントロールできるんです。

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