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動物相談室

サファリパークの現役スタッフ達が答える動物相談

野生動物とのつきあい方

2009年04月26日 | 園長
【Q】質問者:「ずんこ」さん

いわき市の海岸にオットセイが表れ、話題になっています。このようなときに、よくニュースなどで、幼稚園や保育園の園児達が引率されて見学にゆき、黄色い声で呼び掛ける様子を見かけます。そんなとき、オットセイやアザラシが怯えるのではないかと、いつも心配になります。野生の生きものが思いがけず身近に現われた場合の、正しい接し方はどのようなものなのでしょう?

野生動物はペットや家畜ではないのだから、大声で呼ぶのは、よくないと思うのですが。


【A】回答者:奥田園長

「ずんこ」さん、御質問ありがとうございます。
サファリパーク園長の奥田です。私が答えさせていただきます。

普段は見慣れない野生動物が人前に出ますと話題となり、「○○ちゃん」とか地域の名前がついたりして有名になり、ニュースになる場合があります。それが悪い事とは思いませんが、騒ぎ立てたり、見物人が連日押し寄せる事には違和感を感じます。やはり接し方、見守り方があると思います。

野生のオットセイやアザラシが身近に現われて「凄い!」、「可愛い!」という感情は素直で大事な事です。大声で呼んだり、餌を与えるという接し方ではなく、野生動物がいつまでも暮らせる様に考えて、地球は人間だけのものではありませんから、動物達といつまでも共存できる様にしたいですね。

謹賀新年

2009年01月01日 | 園長
【Q&A特別投稿】

新年あけまして、おめでとうございます。

新春をいかが、お過ごしでしょうか?
サファリパークの動物達は、大晦日も元旦も無く、いつもと変わりない平和な日々を送っています。今冬は、まだ積雪が無いので過ごしやすいでしょうか。
大晦日の宿直スタッフ、御苦労様でした。

経済の暗いニュース、事件、事故の辛いニュースが多く、嫌になってしまいますが、こんな時だからこそ動物達の純粋で真面目で、真剣な生き方、家族・仲間を思いやる愛情を我々人間が見直さないといけませんね。是非、サファリパークへ来ていただき、動物達の素晴らしさ、命の暖かさを「見て」、「触れて」、「感じて」、「癒されて」みてはいかがでしょうか。

私達が大事に育てている動物達が皆様をお待ちしています。
今年も姫路セントラルパークは、スタッフ一同、皆様の御期待に応えられる様に頑張って行きます。当ブログでは、引き続き動物の相談に答えて行きますので、日本だけでなく世界中からのメールをお待ちいたします。

皆様の御健康、御幸運を御祈りすると共に、本年もよろしくお願い致します。

2009年1月1日
姫路セントラルパーク
サファリパーク園長 奥田和男

動物に与える餌

2008年11月25日 | 園長
【Q】質問者:「そめい」さん

昨日、朝日新聞朝刊で<お願イナバウアー>を拝見いたしました。

ヒグマちゃんたちがエサを投げ込む来園者の気を引こうと様々なポーズを披露している由、写真を拝見、可愛い仕草を想像しながらふと思いました。

来園者は自由勝手にエサを投げ込んでいるのでしょうか?
それとも飼育管理者のもとでの何らかの制限があるのでしょうか?
現在のことは分かりませんが、昔、子連れで上野動物園でお皿にのった魚の代金を払って白熊に与えたことがありました。さるや他の動物には「餌を与えないでください」のたて看板がありましたが...孫を連れ出せるようになったら動物園に行ってみましょう。

御園ではひょっとして禁止しても投げ込まれ、かつ来園者と動物達の親近感が増すなどで飼育管理の方々の細やかな観察、愛情ある配慮で特別な方式の上で成り立たせているヒグマちゃんたちの素晴らしい学習成果! なのでしょう。
その辺りの餌さやりのご苦労を伺いたく質問させていただきました。

関西に行く機会がありましたら<姫路セントラルパーク>まで是非伺ってみたいと思います。
御園のますますのご発展を心よりお祈りいたしております。


【A】回答者:奥田園長

そめいさん、メールありがとうございます。

当園、ウォーキングサファリの数箇所には、それぞれの動物専用の売り餌自動販売機があります。クマの展示場前には、クマの売り餌があります。餌の内容はモナカケースに入った固形飼料です。固形飼料は、飼料会社が製造しています動物園用飼料のクマ用ペレットです。

希望されるお客様が、自動販売機で餌を買われてクマに与える事となります。クマ達は餌が欲しい者は餌を持っている人の所へ来ますし、遊びたい者や水浴びしたい者は池に入ったりしていましてクマ達が自由に暮らしています。

餌が欲しいクマが複数集まりますと、お客様の気を引くためにクマそれぞれが動きをつけてポーズをとったりします。今回紹介されているクマは、背中を向けて万歳をして顔をお客様の方へ向けて、投げられた固形飼料を食べるというクマです。

当園では、各動物担当者が飼料管理を行なっていますので、お客様が持ってこられた物を動物に与える事は御遠慮いただいております。係員が監視と無線連絡を取り合いながら、お客様に御協力をいただいております。普段食べない物や食べ過ぎは動物の体調を崩してしまいますので注意しています。

これからも、大切な地球の財産であり、我々の親愛なる仲間である可愛い動物達を大事に育て、皆様に可愛がっていただきたいと思っております。皆様の御理解、御協力をいただけます様に御願い致します。

動物の引き取り依頼

2008年07月01日 | 園長
【Q】質問者:村上さん

初めまして、相談がありメールさせていただきました。
早速ですが、5月に行われたお祭りに子供がヒヨコを持って帰ってきました(2匹)。大事に家の中で育ててきたのですが、これ以上この家で飼う事が出来なくなり、非常に困っております。

食用目的ではなく大切に育てて下さる場所をご存知であれば教えて頂けませんでしょうか?
そちらの姫路セントラルパークでは引き取っては頂けませんでしょうか・・・?
どうぞ宜しくお願いします。


【A】回答者:奥田園長

村上さん、こんにちは。
何とか家で、飼い続けられないでしょうか?困ったうえでの相談である事は承知しています。

結論から申し上げますと、当園では動物の引き取りを行っていません。村上さんだけではなく、多くの方々から色々な種類の動物引取り依頼が寄せられます。
「鳴き声がうるさい」、「大きくなりすぎた」、「なつかない」、「増え過ぎた」、「要らなくなった」等、状況や理由は色々ありますが、全て人の勝手な都合です。飼った以上、最後まで世話をするのが飼い主の責任です。物では無くて、尊い命ある生き物です。

「サファリパークなら動物も沢山いるし、友達もできるだろう」、「捨てるわけではなく、引きとってもらうんだ」。こう言った考えの方も多いのですが、飼い主の勝手な責任逃れです。

お祭りの金魚や、ヒヨコが悪いとは言いません。子供達が命に触れる最初の場かもしれません。大人である我々が配慮し、その場だけの事ではなく、その後の対応も考えておかなければいけません。生き物はヨーヨーや、お面ではなく、その後の世話も必要なのです。いらなくなったからと言って、簡単に捨てられません。そして命を大事にして、責任を持ち世話を続ける事も大事な教育だと思います。

すいません。きつい言い方に聞こえましたら、お許し下さい。
色々な家庭の事情で、それでも飼えない場合があると思いますので、代わりに責任を持って飼ってくれる人を探して下さい。
ご依頼、ご期待に応えられませんで、申し訳ありません。

迷子の狸

2008年06月02日 | 園長
【Q】質問者:和田さん

はじめまして。和田と申します。
早速ですが、先日大雨の日自宅に帰る途中、道の真ん中にまだ目が開いたばかりの子猫らしき動物が居ました。私はこのまま置いて行くと流されてしまうと思い連れて帰り次の日年配の方に見てもらうと子猫ではなく子狸だという事がわかりました。

子狸を見付けた近くで聞くと狸の目撃証言もあり、拾う前にも何かが横切るのを見たので親狸が近くに居たのだと思います。獣医さんに電話をして尋ねると、夜に拾った所に戻すと多分親狸が向えに来てくれると言われ次の日の夜、子狸がいた道の延長にある人が来ない木の下に戻しました。

親狸は匂いや鳴き声で子狸を分ってくれるのでしょうか?狸の母性は強いのでしょうか?その道の近くを通る度に向えに来てくれたのか不安で仕方ありません。


【A】回答者:奥田園長

和田さん、こんにちわ。園長の奥田です。

さて、ご質問の件ですが、和田さんが雨に流されそうな動物を保護して、それが狸だったとの事で、流されずに助かって良かったのですが、その行為自体が良かったかどうかは判定出来ません。善意からの行動で、知らなかった事ですが、野生動物を人間が手を出す事は、極力避けるべきなのです。ひょっとしたら近くに母狸が居たかもしれません。手を出さなかったらどうなったかは、今は知る事が出来ませんが、赤ちゃん狸が雨の日から助かったのは事実で、今後は母親の所へ戻れたら最高ですね。

今回は、緊急避難的措置という事であり、和田さんがとられた行動は、間違ってはいないと思います。それでも手を出すべきでは無いと言われる方もいるとは思いますが、大雨の日に、はぐれた赤ちゃんを見つけたら、私もほって置く事は出来ません。

どの動物も母性は強いものですから、母親は仔供を探し回っていると思います。特に、はぐれた場所を中心に探し回っていますので、見つけられた場所に赤ちゃんを置くと見つけてもらい易くなります。戻す前に一工夫がありまして、人間の臭いを消しておく事です。

野生動物は敏感でして、人間の臭いを嫌がります。現在、サファリパークではチーターの母親が3つ仔を育てています。赤ちゃんの成育具合を管理する為に母親と分けてから赤ちゃんの体調チェックと、体重測定を行います。その時に係員は決して、素手では赤ちゃんチーターを触りません。母親チーターの臭いが付いた手袋を装着してから赤ちゃんチーターに接します。次に母親が赤ちゃんと再開した時に人間の臭いをつけておかないための措置です。

赤ちゃん狸達が母親と再会して、元気に育って行く事を願いましょう。