動物相談室

サファリパークの現役スタッフ達が答える動物相談

カピバラについて

2007年11月30日 | ウォーキング係
【Q】質問者:えりさん
初めまして、えりと言います。
今学校の課題で、カピバラについて調べています。
カピバラの生活史(どんな一生を送っているのか)と、カピバラの生態バランス等に関わっている環境問題がなにかあれば教えていただきたいです!

【A】回答者:鈴木係長
<カピバラについて>
 カピバラは、世界最大のげっ歯類で、南アメリカのアマゾン川流域や川、湖、沼のほとりの開けた草原、その他、熱帯雨林などさまざまな環境に生育しています。完全な草食動物で、主に水中や水辺に生えるイネ科の植物を食べています。
 普通、野生下では朝は休息をとり、暑い日中は水の中で過ごし、午後遅くから夕方にかけて餌を食べ、夜は休んだり食べたりを繰り返しています。
 カピバラは平均11頭ぐらいの群れで行動し、群れの行動圏は6~11ヘクタールぐらいでとても広く、はっきりとしたなわばりは持っていません。また、つがいだけ、つがいと子供達のグループ、オスだけの単独行動個体も見られます。乾期には、水の残っている場所に集まり、一時的に100頭を超す大集団をつくることもあります。
 げっ歯類には珍しく巣を持たずに出産の際、メスは群れから離れ、近くの草むらで出産を行います。産子数は3~7頭で、生まれた仔供は早成性で、生まれて一週間も経たないうちには草を食べ始め、3日程で母親と一緒に群れへ合流します。群れの授乳できる状態のメスは、自分の仔供以外にもミルクを与える共同保育がみられます。仔供は捕食者(肉食動物)に狙われやすいので、仔供は成獣達の真ん中で防衛されながら生活しています。仔供は泳ぐのも遅いので親の背中に乗って水の中を移動します。

<環境問題について>
 カピバラだけに限らず現在、地球温暖化という問題があります。人によるカピバラの生息地にある熱帯雨林の森林伐採は、直接的にカピバラの生息域を狭くし、それがCO2問題、地球温暖化につながり川、湖、沼などを干上がらせ、草原を砂漠に変えて行ってしまいます。カピバラは生活に水を必要としており、水場が無くなれば生活の場は奪われ、その数も減って行くと考えられます。
 地球温暖化に歯止めをかける事が、全ての生き物にとって、とても重要な事だと思っています。

ゾウのヒロ君について

2007年11月26日 | ゾウ・サイ係
【Q】質問者:トモさん
はじめましてトモと申します。この夏にバックヤードツアーでヒロ君やキリンの子供に逢う事ができて嬉しかったです(^^)ヒロ君はサファリで見た事はないんですが、普段はバックヤードで暮らしてるんですか?

【A】回答者:北川飼育員
はじめましてトモさん。夏のバックヤードツアーにご参加くださってありがとうございます。楽しんで頂けたでしょうか?ヒロ君はいつも、あの広場で遊んでいます。実は、ドライブスルーサファリやスカイサファリからヒロ君に会うことができます。(雨天は獣舎に隠れてしまうことが多いです。)キリンの赤ちゃん(トーマ君)も現在、展望テラスから御覧いただけます。ヒロ君やトーマ君にぜひ会いに来てくださいね☆