秘密儀軌ツアー 二ー１８ーf

　グーグルからのつづき

　オランダ人のロードレーサーの陰から突然現れたイエス大神は、彼を怒鳴りつけたが、彼が何者で、いったい何が起こっているのか理解できてはいないようだった。しかしこちらはそのことで事の背景がわかってしまったのだった。彼はイエス大神に所属しているウイルスだったのである。そのことから夏目漱石の背景もぼんやりと窺い知れるように思われた。
　イエス大神は出身の大元宇宙の代表権を五回確保して、次の大きな領域を目指していた。そのことはどこかで報告しておいたけれども、もぐりのウイルスはそのことを自分のこととして受け止めていたのだろうか？　イエス大神は自分の違和感から彼を怒鳴りつけて追い出そうとしていたが、彼は消えたように見えて何度も復元再生してくるようなのであった。
　イエス大神は彼が自分に所属しているウイルス・カビ組の一員だとは思ってはいなかったようであるが、こちらがこうして確認していく段階で、また彼が出てくるので、びっくり仰天してまたまた怒鳴り散らして処分しようとするのであるが、うまくいかずに頭を抱えている。栄光に包まれた者のたどる分かれ道はかくにもあざやかなものなのか、とこちらは感嘆するのみである。　
　同様に六台の一般の宇宙の代表権を五回得て、次の高みに向かっているという夏目漱石は、はたして主客どちらに所属しているのであろうか？　どうもその実績は漱石本人のようには思えないのであるが。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最後はビッグローブ。