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湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

2014衆院選/11.22怒れる大女子会リレートーク:大切な怒りを

2014-12-15 19:00:41 | 書いたもの/など

2014年衆院選(12月14日投開票)が終わりました。


ジミンは解散前の議席数をほぼ維持。
「ほぼ維持」といっても若干へらしたので、
憲法や戦争や原発などでおおいに危機的な状況のなか
何とか踏みとどまって転落せず、もちこたえたとも見えます。

ジミン以外のヤトーでは
新自由主義的だったり差別的だったりする政策のところが議席を減らし、
憲法や戦争や原発などで現政権と対峙するところは議席を増しました。

とはいえ、解散前のジミンの議席数というのが
ジミンが大勝した2年前の総選挙での数なので、
それがほぼ変わらなかったとなれば、危機はつづくということ。 

この事態に考えたいことや思うこと言いたいこと、もちろんあります。
皆さんも、おありですよね?

そこで今日は、
11月22日の「怒れる大女子会」@東京・御茶ノ水のリレートークで
山秋がお話しさせていただいた内容を以下に掲載します。
まっとうな怒りや危機感を、しっかり感じることが大事だと思うから。

              

「わたしは3・11の半年前から
山口県上関町の祝島へ通っています。
当時、国と電力会社は
祝島から海を隔てた4km先に原発をつくため
海を埋め立てようとしていたのですが、
祝島の人びとを中心に海と陸で抗議が続いていました。

その渦中に東電の原発事故がおき、工事は一時中断され、
2012年秋には工事に必要な埋め立て免許の期限がきました。

山口県の知事が、3・11を受けて
免許の更新を認めない方針を表明していたので、
期限がくれば免許はとうぜん失効し、
30年目にして上関原発の計画がなくなるはずでした。

ところが山口県選出の安倍晋三議員が
自民党の総裁に、つづいて総理大臣になり、状況は一変します。

県知事は国の顔色をうかがい、
いまも免許は宙ぶらりん。
工事は「一時中断中」のままです。

ほぼ同時に
上関原発の漁業補償金の問題も再燃。
祝島では、人間関係が新たに引き裂かれています。 

上関原発はいりませんと、32年言いつづけても尚、
祝島の声は聞かれず、耳も傾けられないことに、
怒りがこみあげます。 

祝島の声が聞かれないということは、
私たちの声が聞かれないということです。

たとえば
祝島の漁師さんはこれまで何度も、
原発を認めることになるカネはいらないと
漁業補償金の受けとり拒否を決議してきました。 

なのに
山口県漁協は再三、祝島の漁師たちに採決を迫り、
必要な資料をだし渋るなどもして組合員に十分に情報を与えないまま
規約も無視するかたちで強引に採決し、
祝島が補償金の受けとりに転じたとしました(2013年2月末)。

約1年後の2013年12月、
安倍政権が特定秘密保護法を国会で強行採決したとき、
そのやり口は祝島でやられたものと同じように見えました。 

でも、強い怒りと危機感のなか、
それでも私は希望を見いだしてもいます。

原発と海とカネをめぐって強行採決されたあとも
祝島の人びとは身体をはって原発の金を拒み、
現に補償金をうけとっていません。 

なぜそれができているかと言うと、
それまでは先輩たちへの敬意から控えめに行動していた
祝島の若手おばちゃんやおじちゃんが、
居ても立っても居られない様子で率先して懸命に動いたからです。
怒りから行動が生まれたからです。

強い危機感や怒りに襲われることは
誰だって嬉しくないけれど、
とはいえ実は、真っ当な怒りや危機感を感じることが、
嘘やまやかしにダマされずに現実を視る目と、
変化を起こすために行動する勇気を、人に与える——。
そのことを、祝島の人たちは身をもって示しています。

大切な怒りを、なにかで紛らすなんて、もったいない。
いまこそ私たちの怒りを行動につなげ、
さらに、その行動をつなげていきましょう

         

衆院選についてのマスコミ報道は、たとえば以下をご覧ください:
http://www.tokyo-np.co.jp/senkyo/shuin2014/
http://www.asahi.com/senkyo/sousenkyo47/
http://senkyo.mainichi.jp/47shu/
http://www3.nhk.or.jp/senkyo/
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/

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