湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

護送船団?

2009-10-25 21:57:12 | 日記
お世話になっている先輩友だちに、
日本で開催される、ある学会の世界大会の情報をいただいた。
なんだか面白そうで、楽しみだ。

世界大会といえば、
いわゆる「護送船団」をわたしがはじめて垣間みたのは
20代のときに翻訳の仕事の関係でいったIT関連業界の世界大会だった。

ある地方自治体の課長の(英語)サポートが
その出張でのわたしのメインの仕事で、
英語に自信のないその課長のプレゼン2本の準備を
日本ではもちろん現地いりしてからも懇切丁寧におこなった。
(ついでに他にも関係者3名のプレゼンサポートも)

1週間あった大会期日の2日目か3日目に、
課長の1本目のプレゼンは無事おわった。
やれやれと思いつつ、でもまだ2本目がのこっているので
その打ちあわせの段取りをつけてから解散かな
と思って、会場の出口付近で課長をまった。

なのに、待てど暮らせど課長はこない。
どうしたのかと思って会場をのぞいてみると、
彼の前に長蛇の列ができていた。

どうやら、日本企業のサラリーマンが
課長に名刺をわたして挨拶をしようと並んでいるようだった。
海外で開催される世界大会の会場で、自国からきた人と
名刺交換をする人たちの気持ちが、にわかには図りかねた。

しばらく会場の隅で待ってみたが、まだまだ列はおわらない。
この日の日程はおわったところなので
あいにく(というべきか)急かす理由も人もない。

仕方なく、わたしは会場を出てすぐのところにあった化粧室へいき、
ヒールの靴をスニーカーにはきかえ(だって疲れたから)、
瀟洒なドレッサーの前でしばらくストレッチをして時間をつぶした。

それから会場にもどったが、なんと
課長の前にはまだ(!)人が列になっていた。
そのときようやく、この課長が本省(当時の建設省)から
地方自治体にきていると聞いたことを思い出した。

ああ、そういうことなのか。
だから、夕食の席にいつもメーカーやコンサルなど
いろんな企業の人たちがおおぜいいて、
その中の誰かのツテのある地元企業の案内のもとに、
豪勢な料理をふるまわれていたのか。

わたしにしたって、だから、わざわざ日本から駆りだされたのだろう。
いくら発表者が英語に自信がないからって、
「英語のプレゼンのサポートのため」に日本から人を連れていくの?
しかも女性はわたしだけで、部屋もツインのシングルユースで
高くつくし、ものすごく非効率なのでは?
…など不思議だったのが、ある意味、腑におちた。

2本目のプレゼンは無難におわり、課長はわたしを「僕の女神」といった。
どうやらこのプレゼンに彼の出世がかかっていたようだった。
数ヵ月後、彼は栄転した。

世界大会にまつわる記憶は他にもいろいろあり、
語りだすといくらでも長くなりそうなので、今日はもうやめよう。

先輩友だちが今回おしえてくれた世界大会は分野も違うし、
サポート役の参加ではないので、きっとだいぶ違うだろう。
いい記憶をふやしたい。
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