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マニアック

2013-06-12 16:05:36 | マ行の映画


『マニアック』
“MANIAC” (2012・フランス=アメリカ・1h29)
監督 : フランク・カルフン
出演 : イライジャ・ウッド、ノラ・アルネゼデール



祖父の代から続くマネキン修理業を営む男。男の中には殺人鬼という別の人格が潜んでいた。



POV(主観映像)ホラーという事は観る前にチラッと情報が入ってなんとなく知っていた。これまでのPOV作品『ブレアウィッチ・プロジェクト』や『クローバーフィールド』などと違うのは、それらの作品が登場人物によって撮影された映像のみを使用していたのに対して本作の場合は全編が主人公の視点によって描かれる。
なので主人公のイライジャ・ウッドの姿は鏡などを通してでしか現れない。
途中で主人公の視点から外れたように思える所もあれは人格が分離したという事なのだろう。

主人公の人格の分離についてはあまり多くは語られない。それはイライジャ・ウッドがそういう事になってしまうとどうしても『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムと重なってしまうからで、その点を製作者側が配慮したのでは。と勝手に想像してみる。



全編に渡る主人公視点の映画というのは面白いようでいてそんなに面白くはなかった。どうしても話し的にも映像的にも制限されてしまう。

視点のみで描かれる格闘シーンは面白かった。

視点映像だけの撮影の時もイライジャ・ウッドは現場にいたんだろうか。


モネ・ゲーム

2013-05-28 20:22:20 | マ行の映画

ポスタ- アクリルフォトスタンド入り A4 モネ・ゲーム 光沢プリント

『モネ・ゲーム』
“GAMBIT” (2012・アメリカ・1h30)
監督 : マイケル・ホフマン
出演 : コリン・ファース、キャメロン・ディアス、アラン・リックマン、トム・コートネイ、スタンリー・トゥッチ








印象派絵画をコレクションするメディア王にモネの幻の名画の贋作を売りつけようとする男のドタバタ奮闘劇。



ネタバレ有。



こんなにドタバタしているとは思っていなかった。もうちょっとスマートなコンゲームを予想していたので意外と言うか期待外れと言うか。
でもコリン・ファースのトランクス姿辺りからはドタバタも面白く観れた。



キャメロン・ディアスのお転婆娘役は安心して観ていられる。
今回は歌うシーンが有ったけど歌うのは『ベスト・フレンズ・ウェディング』以来?やっぱりそんなに上手くなかった。



ラストにドンデン返し。しかしそれによってそれまでの主人公のドジキャラは一体なんだったのかと思える。観客を欺くためだけのドジキャラだったのか。
個人的には最後までドジキャラでほのぼのと終わって欲しかった。


真夜中のピアニストと預言者

2013-05-03 10:16:28 | マ行の映画

De Battre Mon Coeur S'est Arrete / The Beat That My Heart Skipped [French Import]

『真夜中のピアニスト』
“DE BATTRE MON COEUR S'EST ARRETE” (2005・フランス・1h48)
監督・脚本 : ジャック・オーディアール
出演 : ロマン・デュリス、ニエル・アレストリュブ、リン・ダン・ファン




不動産の裏ブローカーである男は汚い手段も厭わないその世界に行き詰まりを感じていた。
ある日突然かつての夢であったピアニストとしての道が開けた時、男は裏の世界から抜け出そうとする。


Un prophete

『預言者』
“UN PROPHETE” (2009・フランス・2h30)
監督・脚本 : ジャック・オーディアール
出演 : タハール・ラヒム、ニエル・アレストリュブ、アデル・バンシェリフ、ヒシャーム・ヤクビ




コルシカンマフィアが牛耳る刑務所に服役する事になったアラブ系の青年。
ある事がきっかけで刑務所内でのマフィアのボスのそばで仕事をする事になる。青年は様々な事を学び裏社会で生き抜く術を身に着けてゆく。



早稲田松竹にてジャック・オーディアール監督作品を2本立て。



『真夜中のピアニスト』を以前に観た時はその前の作品の『リード・マイ・リップス』が良かったので、で観てみたらそんなに期待していたほどではなかったといった所。
今回は『預言者』を観た後でどう思うのか興味が有った。

今回もそんなに良かったとは思えなかった。ただ2本立てで観た時にこの2本は対を成す作品であるという事が分かった。
『真夜中のピアニスト』は闇の世界から抜け出そうともがく男の話しで、『預言者』は闇の世界に足を踏み入れさらにその奥深くまで入り込んでいこうとする男の話し。
2本ともラストカットは主人公の顔のアップで、その表情の違いにその後の主人公の行く末が暗示されているように思えた。


メラニー・ロランがロシアンマフィアの情婦役でちょっとだけ出ていた。



『預言者』はさすがの2時間半の長さを感じた。ただ終わり間際で冒頭に出てきたしわくちゃの紙幣が再び出てきた時に感じるある種の清々しさみたいなものは2時間半の時を経たからこそ感じるものなのだろうと思う。

多分今回で4回目。4回観ても理解出来ない所はある。多分これから何回観ても分からないのかも。



ジャック・オーディアール監督作品は何気ないシーン、箸休めカットがいい。北野作品と共通しているような雰囲気。
どんなカットをどこに入れるのか、そこら辺はセンスなんだろうなあと思う。


みなさん、さようなら

2013-03-08 20:03:05 | マ行の映画


『みなさん、さようなら』
(2012・日本・2h00)
監督・脚本 : 中村義洋
出演 : 濱田岳、波瑠、倉科カナ、永山絢斗、大塚寧々、ベンガル、田中圭



小学校卒業を機に団地敷地内で一生を過ごす事を決めた少年。
月日が過ぎ小学校時代の同級生たちは次々と団地から巣立ってゆく。青年となった少年はあの時の決意を貫き通していた。



ネタバレ有。



途中までは主人公の決意の痛々しさと時の流れの残酷さで観ていて辛く感じた。
でもその辛さを観ている方も感じたからこそ主人公の長年の鍛錬が報われるシーンでこちらも報われた気持ちになったのかもしれない。
本当に報われて良かった。カッコ良かった。



団地とはいつか帰ってくる場所ではなく、いつか巣立って行かなければならない場所であるらしい。
そうでなければいけないんだろうとは思うがちょっと哀しい。
一人ぐらい帰ってきてもいいんじゃないかと思うが。エンドロール後にやっぱり主人公は帰ってきちゃうとか。隣に住んでた女の子と一緒にとか。



禁断のアイテムを使用。人それぞれ思う所は違うので一概には言えないがあのアイテム使ったらそれは大概の人は泣くよなあと思って、ジーンとした後になんだか悔しくなった。
今後あのアイテムは映画監督1人につき1回だけ使用可という事に規制したらどうだろう。
それじゃ多すぎるか。4年ごとに開かれる抽選会で当選した映画監督1人が1年以内に1回だけ使えるとか。


ムーンライズ・キングダム

2013-02-25 20:27:04 | マ行の映画


新入荷続々♪メール便180円♪宅配便350円♪SALE OFF!新品北米版DVD!【ムーンライズ・キングダム】 Moonrise Kingdom!


『ムーンライズ・キングダム』
“MOONRISE KINGDOM” (2012・アメリカ・1h34)
製作・監督・脚本 : ウェス・アンダーソン
出演 : ジャレッド・ギルマン、カーラ・ヘイワード、ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、ハーヴェイ・カイテル、ジェイソン・シュワルツマン、ボブ・バラバン






1965年、アメリカのどこかの田舎町。少年と少女が駆け落ちし大人たちと子供たちによる大捜索が始まるが、丁度その頃巨大な嵐が町に迫ろうとしていた。



可愛らしい作品。これだけ可愛らしい作品を作れるのはウェス・アンダーソン監督ならではだと思う。
ただ可愛らしいだけではなく肝心な所でそれぞれが見せる正義、スカウトの少年たちの正義、大人たちの正義が気持ち良かった。

しかしあそこまで正義を臆面なく描く監督の印象ではなかったのでちょっと意外だった。思っている事を正面切らずにはぐらかして誤魔化して、で結局思っている事が何なのか見えづらいというか、なんかそんな印象。

前作『ファンタスティックMr.FOX』のストップモーションアニメで思っている事を直接描く事への抵抗が薄れたみたいな所も有るのだろうか。というのは勝手な想像。



ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド、それにハーヴェイ・カイテル。この5人が一堂に会するのはウェス・アンダーソン作品ならではだろう。ティルダ・スウィントンもいるし。

ブルース・ウィリスはこういうとぼけた感じの役でも違和感が無いのがただのアクションスターでは無いなあと思う。

エドワード・ノートンの半ズボンの父っちゃん坊やっぷりもはまってて良かった。

そう言えば有楽町マリオンのプラダのウィンドウディスプレイが今ハーヴェイ・カイテルになってる。前はウィレム・デフォーだった。
来てんのかハーヴェイ・カイテルブームが。


もうひとりのシェイクスピア

2013-02-08 15:42:47 | マ行の映画

Anonymous [DVD]

『もう一人のシェイクスピア』
“ANONYMOUS” (2011・イギリス=ドイツ・2h09)
製作・監督 : ローランド・エメリッヒ
出演 : リス・エヴァンス、ジェイミー・キャンベル・バウアー、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジョエリー・リチャードソン、セバスチャン・アルメストロ、レイフ・スポール、デヴィッド・シューリス、エドワード・ホッグ






劇作家ウィリアム・シェイクスピアは多くの謎に包まれている。現在シェイクスピアであるとされている人物とは別の本物のシェイクスピアがいた。とするお話し。



そんな事より監督がローランド・エメリッヒ。という事の方が気になって仕方ない。本物のシェイクスピアとかどうでもいい。
どうでもいいって事は無いが、重厚な人間ドラマが描かれていても、ホワイトハウスが破壊されたり、アメリカ中が凍ったり、大地が裂けたり。そんな映像が頭の中に浮かんできてしまう。
そんな雑念を抱かせないためにもローランド・エメリッヒが監督である事は伏せた方が良かったのでは。



シェイクスピア別人説を描くこの映画もまたシェイクスピアの戯曲のような物語になっているのだろうなあと薄らぼんやりとは思った。



現代の演劇の舞台上から物語が始まる。その際の舞台での語り部がデレク・ジャコビ。『ヒア アフター』では本人役でディケンズ作品を朗読していたデレク・ジャコビ。
当代随一の語り部デレク・ジャコビ。みたいな感じなのだろうか。デレク・ジャコビ。
もはやデレク・ジャコビと言いたいだけになってきているデレク・ジャコビ。


燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘

2013-01-29 20:40:57 | マ行の映画


【DVD】【お取寄せ】ブルース・リャン(梁小龍)打擂台[香港版]-DVD


『燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘』
“打擂台” (2010・香港・1h36)
監督・脚本 : デレク・クォック/クレメント・チェン
出演 : ブルース・リャン、チェン・クァンタイ、テディ・ロビン、ウォン・ヤウナム、ジア・シャオチュン、シウ・ヤムヤム








カンフーに人生のすべてを賭けた爺たちと知り合いになった若者がカンフーの素晴らしさを知る。



それは当然この映画を観た者にもカンフーの素晴らしさを伝えようとしている。
裏を返せばカンフーの素晴らしさが現代に伝わっていないと言え。
カンフー事情については今の事も昔の事もよくは知らないが、すぐさま思い浮かぶのはカンフー映画(ジャッキー・チェンのしかほぼ観てないが)でよく見た道場での徒弟制度によるカンフー修行。
それらを古臭いもの必要の無いものとして、近代化されたジムでインストラクターに教わるエクササイズとしてのカンフーの方向だけが生き延びる方法であるような。
しかしそれではカンフーの精神は伝わらないのだと。師匠から弟子へと受け継がれるカンフー。受け継がれるのは手技足技だけではなくカンフーの精神や歴史も師匠から弟子に伝えられるのだと。
そういう武術としてのカンフーだけではなくその存在自体を愛するカンフー愛に満ちた映画。

往年のカンフー映画のスターたちの出演にも愛が表されている。
残念ながらそのスターたちの出演作品を全く観ていないのは本当に残念過ぎる。ブルース・リャンの名前だけは一応知ってる。あと、近代的ジムのオーナーの人は何かで見たような。

往年のスターたちの紅一点の方のお顔にしわ一つ無く。『未来世紀ブラジル』を思い出してしまう。


マルドゥック・スクランブル/排気

2012-10-19 20:18:32 | マ行の映画

マルドゥック・スクランブル 排気 オリジナルサウンドトラック

『マルドゥック・スクランブル/排気』
(2012・日本・1h06)
監督 : 工藤進
声の出演 : 林原めぐみ、八嶋智人、東地宏樹、磯部勉、中井和哉、藤田淑子







カジノの100万ドルチップに隠された情報を手に入れたバロットたちだったが、その事により敵は強硬手段に打って出た。
決着をつけるためボイルドとの最後の闘いに臨むバロットとウフコック。



圧縮、燃焼と来て3部作完結の排気。

カジノ編の意味する所は何だったのだろう?と考えるとよくは分からないのだけど、台詞が難しくて。
バロットが人として(人?)成長するのに必要な事を学ぶ場だったという事だろうか。
人として成長して、成長したから乳も大きくなったのか?



最終的には兵器として作りだされた者たちの哀しみという所に落ち着いたのかどうなのか。それもよく分かっていない。



3部作をまとめて1本の作品のバージョンも可能なのでは。3部作合わせても3時間ちょっと。アニメーションとしては超大作になってしまうがそれも有りなのではないかと思う。


モンスター・ホテル

2012-10-16 18:18:45 | マ行の映画

The Art and Making of Hotel Transylvania

『モンスター・ホテル』
“HOTEL TRANSYLVANIA” (2012・アメリカ・1h32)
監督 : ゲンディ・タルタコフスキー
声の出演 : 山寺宏一、川島海荷、藤森慎吾、チョー、我修院達也、若本規夫、三ツ矢雄二





ドラキュラ伯爵経営のモンスター専用ホテルに人間の若者が迷い込んだ。人間界に興味を持つ娘のことを心配する伯爵は若者をフランケンシュタインのいとこであると偽装する。



始まってからずっとハイテンション。テンション高過ぎてついていけなくなりかけたりもしたけど、このテンションを維持するのもそれはそれで大変だろうなあと思うとついていけた。

終盤ようやっと落ち着く所があるが、ハイテンションにやや無理してついていった身にはホッと一安心で、だから素直に感動できたのかもしれない。



吹き替え版のみでの公開。オリジナルでの声のキャストが誰だか知らなかったのでエンドロールで確認しようとしたら声のキャストが出なかった。単に見落としていただけかも。
それは本当に出なかったとして、日本だけではなく世界各地でも吹き替えで上映するという方針だったのかも。
それは主にまだ漢字などの読めない小さな子供たちに向けられての配慮なのでは。製作総指揮アダム・サンドラーの優しさから来た配慮だろうかと妄想を膨らませたり。

しかし一方でそれは日本に住んでいる英語圏の日本語が分からない子供たちにはこの映画が映画館での上映中は観られないという事で。
どっちかに配慮すればどっちかには配慮を欠くという難しい問題が露呈される結果になったのかならなかったのか。

オリジナル英語版のキャストはアダム・サンドラーと仲間たち。
狼男はスティーヴ・ブシェミだったそうな。やっぱり仲良いんだなと思った。ロブ・シュナイダーは今回出ていないみたい。

ハリウッド・エクスプレスでアダム・サンドラーのドラキュラ伯爵を聞いたら、ちゃんとアゴキャラでトランシルヴァニア方面っぽい喋り方をしているようだった。

山ちゃんのは山ちゃんので全く問題なくいつも通りに面白かった。


マダガスカル3

2012-08-13 17:56:51 | マ行の映画

Madagascar 3: Europes Most Wanted

『マダガスカル3』
“MADAGASCAR 3: EUROPE'S MOST WANTED” (2012・アメリカ・1h33)
監督 : エリック・ダーネル/コンラッド・ヴァーノン/トム・マクグラス
声の出演 : ベン・スティラー、クリス・ロック、デヴィッド・シュワイマー、ジェイダ・ピンケット・スミス、サシャ・バロン・コーエン、フランシス・マクドーマンド





ニューヨーク育ちアフリカ在住のライオンとシマウマとカバとキリンの仲良し4匹はニューヨークに戻る事を決めた。それにはモンテカルロのカジノにいるペンギンとチンパンジーの力が必要だった。



『2』の面白さを超えられるのか。という所に期待と不安があった。何しろ『2』は傑作アニマルコメディなので。
残念ながら越えられなかった。というのが正直な感想。それでも面白かったが。

アフリカからヨーロッパのサーカスに場所を移すのにかなり強引に話しを展開させる。それはこのシリーズ自体強引な所が面白さでもあるわけだから気にする所ではないんだろうけど。『2』にしたって早々にマダガスカルを離れてタイトルのマダガスカルを関係ないものにしているのだし。
だけどアフリカを離れるにあたってもう少し丁寧に親子の別れとかあった方が良かったんじゃないかと思った。
親子の別れが無かったのはライオンの父親の声を担当していたバーニー・マックが亡くなったというのが少なからず関係しているのだろうか。



前2作に出ていた人間のおばあさんの出演が無かったのも残念。どっかにこっそり出ていたのかも。



エンドロールで「踊るのスキスキ」と「サーカスアフロ」が見事にコラボされていた。上手い事コラボさせんなあと感心するしかない。



3D。特に印象に残る所は無かったけど、新宿ピカデリーでの3Dは薄暗かった。サーカスのショーのキラキラしたシーンは2Dで観た方がよりキラキラしていたのかも。


メリダとおそろしの森

2012-08-12 23:55:00 | マ行の映画

Brave Little Golden Book (Disney/Pixar Brave)

『メリダとおそろしの森』
“BRAVE” (2012・アメリカ・1h40)
監督・脚本 : マーク・アンドリュース/ブレンダ・チャップマン
声の出演 : ケリー・マクドナルド、エマ・トンプソン、ビリー・コノリー







王女であるメリダはお年頃となり国のために結婚をしなければならなかった。しかしメリダ自身にその意思は全くなく、女王を思いとどまらせるため森に棲む魔女の何事かの呪文入りケーキを女王に食べさせてしまうのだった。



本編前の短編2本ですでに満足。『ニセものバズがやって来た』と『月と少年』。

『ニセものバズがやって来た』は『トイ・ストーリー』シリーズの短編。安定の面白さとしか言いようがない。ウッディとバズの声をちゃんとトム・ハンクスとティム・アレンがやっているのがうれしい。

『月と少年』も月の輝きの源はチョコビだった。という話しではなかったけどそんな風にも思えて面白かった。



『メリダとおそろしの森』はピクサーのCGアニメと言うよりもCGによるディズニーのプリンセスアニメ。上映時間にしても丁度100分という事でそこら辺もディズニー。ディズニーだともう少し短いか。90分位。10分の延長がピクサー。
だからピクサーを期待すれば期待したものとは違うだろうし、ディズニーだと思って観れば納得の作品。

とは言え女王がクマに変身してお城でドタバタっていうのは今イチ乗れず。やっぱりどこかでピクサーである事を期待していたんだろうか。お城を出てからは完全にディズニーと割り切れたのか面白く思えた。

ピクサーを期待した人は『ニセものバズがやって来た』で納得をしなければならないのだろう。



クマが予想外にフィーチャーされた作品だった。こんなにクマな映画だったとは思いもしなかった。『デンデラ』級と言っても過言ではない。
CGによるクマの造形、毛並、動作、表情が素晴らしかった。



3D。特に印象に残る所は無かったけど、最近の3Dは薄暗さを感じ無い事に気付いた。


マクダルのカンフーようちえん

2012-08-11 21:45:56 | マ行の映画


【レア】【我愛香港】マクダル麥兜??? 電影原聲大?-AVCD


『マクダルのカンフーようちえん』
“麥兜响噹噹” (2009・日本=香港=中国・1h20)
監督・脚本 : ブライアン・ツェー
声の出演 : 鈴木福、剛力彩芽、前田美波里、なべおさみ、林沙織、難波圭一









香港でお母さんと二人で暮らす子ブタのマクダル。のんびりと大らかで優しい性格のマクダルが中国奥地のカンフーようちえんで修業をする事になった。



確か日本でも劇場公開された『パイナップル王子』は観てる。確かユーロスペース。しかし内容は全く憶えていない。

今回は半分(以上?)CGアニメと言っていいほどCGが多用されていた。
キャラクターに関してはCGアニメキャラっぽくなかったので良かった。ブルース・リーはちょっとCGっぽかった?



子供向けアニメを装いながら実は大人向け。お子様が観ても何か感じ取れる所は有ると思うが近辺で観ていたどこかのお子様は早々に飽きていたご様子。



中国の経済的急成長がその背景にあるのではないかと思った。
急速に成長し続ける中国。しかしそれもまた悠久の中国の歴史のほんの一部でしかなく、壮大な時間の中のたった一瞬でしかない。
だからその急速な成長に無理に合わせて自分を見失うのではなく。それぞれがそれぞれの生き方歩み方で生きてゆけばいいんじゃない。といった。



語り口のテンポが独特。それは人気シリーズで培われてきたものだろうと思うけど、初心者にそのテンポに乗るのは難しい。確か『パイナップル王子』も難しかったような。と薄っすらと思い出す。

ラストシーンは長年子供を主人公をとした人気シリーズならではの感動シーンだったのではないかと思う。
そこは初心者でも感動はした。


ミッドナイトFM

2012-07-23 17:40:40 | マ行の映画


韓国全土を震撼させたサイコ・スリラーついに日本上陸!!【予約】スエ、ユ・ジテ 「ミッドナイトFM」Blu-ray(日本版)


『ミッドナイトFM』
(2010・韓国・1h46)
監督・脚本 : キム・サンマン
出演 : スエ、ユ・ジテ、マ・ドンソク、チョン・マンシク









深夜ラジオの人気映画音楽番組の女性DJ。一身上の都合による自身の最後の放送を迎える夜。一人の男が幼い娘のいる女性DJの自宅に侵入していた。



確か封切り館は新宿武蔵野館。その時には特に引っ掛かるものが無かったのでスルーしたけど、オーディトリウム渋谷での上映という事で何かが有る映画なのかもしれない。と引っ掛かったので観た。

ラジオ番組の放送時間(2時間?)で展開されるサスペンススリラー。そして映画と映画音楽が物語の展開に大きく関係している。とサスペンス映画好きにはツボにはまる内容。
ただ、ツボにはまり過ぎて期待値が異常に高くなってしまい。その期待に応えてくれる作品だったのかというと、それほど応えてはくれなかった。
番組放送時間内サスペンスという所にも映画や映画音楽にも最後までこだわってはくれるのだけど、それらがクライマックスでカタルシスを生み出すかというとそのような事は無く。『ダーティハリー』がチラッと出てきたのはうれしかったが。

本作を観ながらラジオつながりで、『ラヂオの時間』もかなり強引な所は有ったけど、それでもコメディとして面白い映画だったなぁと思いださずにいられなかった。
この映画もサスペンススリラーでなく、サスペンススリラー風のコメディだったらもっと面白くなったのではないかと思った。



一件落着後、主人公の妹の娘にちゃんとケアしている様子が窺えたのが良心的で好印象。実際の所あの娘の方が主人公母子よりも被害者なわけだし。


ミスター・アーサー

2012-07-01 19:28:58 | マ行の映画

Arthur (2011)

『ミスター・アーサー』
“ARTHUR” (2011・アメリカ・1h50)
監督 : ジェイソン・ウィナー  製作総指揮・出演 : ラッセル・ブランド
出演 : ヘレン・ミレン、グレタ・ガーウィグ、ジェニファー・ガーナー、ジェラルディン・ジェームズ、ルイス・ガスマン、ニック・ノルティ





大富豪の御曹司のお坊ちゃま。何でもやりたい放題に生きてきたがいい大人となり母親の命令で強制的に結婚を決められてしまう。それを断れば親子の縁は切られ大富豪ではいられなくなる。
そんな時ニューヨークの街中で出会った一人の女性に恋してしまったお坊ちゃま。金か恋かで悩むお坊ちゃまの下した決断は。



1981年の『ミスター・アーサー』のリメイク作品。
オリジナルは未見。
ルイス・ガスマンのロビンはこの映画での事だと知ったので観た。
120226.jpg
ルーイーが持ってんのお菓子袋?



確かアメリカではそんなにヒットしなかったはず。その事を踏まえてほぼルイス・ガスマンのロビンコスプレだけを目当てにしていたけど、ロビンコスプレは開巻間もなくの登場でその目的は早々に達せられてしまった。バットモービルカッコ良かった。
後はお坊ちゃまのやりたい放題のドタバタをラッセル・ブランドのお坊ちゃま演技に少々イラつきながら観ていたのだけど。
お坊ちゃまに慣れてくればイラつきも無くなりグロウアップでロマンチックなコメディとして面白い。
ヘレン・ミレンはさすがに上手いし、グレタ・カーウィグは可愛い。ニック・ノルティとジェニファー・ガーナーの父娘も意外としっくり来る。

ラストの詰めは甘かったような気がする。そこら辺がもう少し丁寧だったら大人のファンタジードラマとして成功したんじゃないかと思う。

エンドロールが良かった。オリジナルの方でのアカデミー賞歌曲賞受賞曲の別アレンジ版が良かった。映像もいい感じでプロモーションビデオとしても通用するんじゃないかぐらいの。




ミッドナイト・イン・パリ

2012-06-20 17:38:34 | マ行の映画

Midnight in Paris [DVD]

『ミッドナイト・イン・パリ』
“MIDNIGHT IN PARIS” (2011・スペイン=アメリカ・1h34)
監督・脚本 : ウディ・アレン
出演 : オーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤール、レア・セドゥー、マイケル・シーン








小説家としての道を選んだ売れっ子映画脚本家ギル。婚約者と訪れたパリで憧れの1920年代のパリにタイムスリップする。その時代のパリに集うアーティストたちとの交流の末ギルが仕事の事結婚の事で下した決断は。



1920年代の芸術の教養が必要な映画。それが無くてもウディ・アレンがそれぞれのアーティストたちを分かりやすいキャラクターで描いてはくれているけど。ヘミングウェイとかダリとか。
でもやっぱり教養が有るのと無いのとではこの映画の本当の所での面白さを理解できないじゃないかと思った。
だから、理解できていないから何か物足りなさを感じた。腹八分目の所で終わった様な。観終わってもう1本別の映画を観たい気分だった。
敢えてその腹八分目を狙ったのか。



レイチェル・マクアダムスのジーパンがセクシー。なぜならヒップがブリンッ!だから。
御大ウディ・アレン先生はそこら辺の事を十分わかっていらっしゃってこっそりとサービスカットを忍ばせてくれている。と勘繰るのはこちらのただの妄想かも。



古道具屋のお姉さんは『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の殺し屋のお姉さんだったとは全く気付かず。